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本編 燦聖教編
鉱山ダンジョン
しおりを挟む「さぁ皆さん。順番に並んで下さい」
俺は今、鉱山場にいる街の人達に特製スープと焼きたてパンを配っている。
本当はガッツリ肉とかが良いんだろうけど、街の人達はガリガリに痩せ細り疲れ果てている。
疲れた体を癒してくれるのは暖かいスープでしょ!って事で前に作り置きしていたスープを、コピー料理で大量に増やした。
ーー美味しい……こんなに美味い飯はどれくらい振りだろうーー心が暖かくなるーー幸せで満たされていくーー最高だーーああっすんっ……ーー
慈愛のスープは大好評で、街の人達は皆泣きながらスープを頬張っている。
良かった喜んで貰えて。
その姿を燦聖教の男達はヨダレを垂らし羨ましそうに見ていた。
お前達には絶対やらないけどな?
皆に配り終えたかな?
「よーっし俺達もお昼ご飯にしようぜ!」
『わーいっやったのだ』
『何もしてねーけど腹減った』
銀太とスバルが急いで俺の所に走って来た。
『オデも…お腹空いた…』
キラは少し恥ずかしそうに銀太とスバルの後ろに並んだ。
その後を競い合う様に一号と三号が順番の取り合いしている。
『ちょっ!?あっしがキラの次っすよっ!』
『はぁ?違うわよ!わ・た・し・よっ!』
ふふっ……相変わらず食いしん坊な奴らだ。
⭐︎★⭐︎★⭐︎★⭐︎★⭐︎
「それにしてもパール達、解決するの早すぎ!俺達がたどり着いたら全て解決しちゃってるんだもんな?ビックリしたよ」
「まぁのう?……それはワシもじゃ」
パールと目を見合わせ二人でくしゃりと笑い合う。
「ははっ」
「フハハッ」
二人して笑う俺達を見て三号は少し不思議そうな表情をし、チラリと燦聖教の男達を見た。
『ねえ?とりあえずこの屑達をガドウィンに置いて来るね』
三号は裸で拘束された燦聖教の男達を引き連れガドウィンに転移した。
俺達の様子を遠巻きに見ながら、一人の女性が恐る恐る近寄って来た。
「すみません、私はガドウィン街で商業ギルドのギルドマスターをして居たカリーナと申します」
カリーナさんと言う女性が俺達の前で平伏した。
「ちょっ!普通にして下さいっ」
そう言うもカリーナさんは平伏したまま話を続ける。
「図々しいのは重々承知でお願いします!どうか、どうかダンジョンで魔石を搾取させられている仲間達を助けて下さい!お願いします。彼等が一番過酷な状況下にいるのです。助けて頂けるなら私は何でも致します!」
「なんだ……そんな事。俺達は魔獣討伐をさせられている人達も助けに来たから。もうそんな顔しないでくれ?なっもうお願いだから普通にしてくれ?」
「あっあっ……ありがっ…とうございます」
カリーナさんはホッとしたのか、瞳からポロポロと大粒の涙を流す。
カリーナさんは落ち着くと自分の事を少しずつ話してくれた。
弟がずっと魔獣討伐ダンジョンで魔石を搾取しているのが心配だと。
毎日死体がこの採石場の穴に捨てられるのを見て苦しかったと、色々話してくれた。
「はぁ……知れば知るほど燦聖教は屑の集まりだ。良くこんなにも屑ばかり集まったもんだ」
カリーナさん曰く魔石ダンジョンは、来た道とは反対側から少し降りた場所にあるらしい。
「じゃあ行くか?」
「じゃの?」
俺達はカリーナさんから教えて貰った道を下って行く。
すると少し下った所に開けた場所があり、其処には二十人は余裕で入れる大きさのテントが五個並んで居た。
その奥の岩肌にダンジョンの入り口があった。
「むう……あのテントには死にかけの人族が集まっておる」
「パール!なんだって?」
「百人以上居るかのう……」
パールがテント内に、今にも死にそうな人達が百人以上居ると言っている。
急いで助けないと!
「パール!テントに急ごう」
「了解じゃっ」
俺達は急いでテントに走って行った。
そしてそこで見たのは……惨たらしい姿をした街の人達だった。
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《作者からのお知らせ!》
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