お人好し底辺テイマーがSSSランク聖獣たちともふもふ無双する

大福金

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本編 燦聖教編

二人の関係

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「な!? なんで消えたんだ? おい! マーリン! ソロモン! 出てこい! くそっ何で現れない」

グリモワールが、突然目の前から消え去った大賢者達を必死に呼ぶが現れない。

……良かった。

ちゃんと浄化できたんだな。
俺の慈愛の手は、穢れや瘴気で人の心を失くした者も浄化出来る、だからもしかしたらアン•リザレクションによって道具化された大賢者様もどうにか出来るんじゃって思ったんだ。
まぁ賭けだったけどな、俺はその賭けに勝ったみたいだ。

「大賢者様達は俺が浄化した! お前の前にはもう二度と姿を現さない」

「なっ!? お前の仕業だと言うのか? 僕の傀儡でくを浄化しただと? 小僧が生意気な……!」

グリモワールがワナワナと震え俺を睨むが、後ろに立つ銀太達に怯え何処かに逃げようとした瞬間。
グリモワールの動きが止まった。
逃げる姿勢のまま氷漬けされたように固まってしまった。

「……….え? 何これ」

『ふふふっ!妾のスキル《時を操る》を使ってやった!こやつの時は今止まったのじゃ」

コンちゃん?何その怖いスキルは?
得意げに話してるけど、物凄く怖いスキルじゃないか?

「コンちゃん時を止めるって! そんな事が可能なのか?」

『余裕じゃ! じゃがこの仮の姿じゃと五分しか時は止めれんのじゃ』

残念そうにコンちゃんは言うが、5分も止めれたら十分だ!
本来の力を取り戻したら一時間も止めることが可能らしい。

時を止められている間に、何をされるか分からない、最悪殺されることも……!

「コンちゃん! それって最強じゃないか!』

そのスキルを使えばもしかすると、銀太やスバルよりも強いんじゃ…….。

俺がもしかして最強?っとコンちゃんを見ると少し困った顔をして

『妾よりもステータスが上の者の時は止めれんのじゃ……』

と話した。

そんな顔しなくても十分最強だけどな?

固まっているグリモワールを、パールは転移魔法で逃げれないようにと、魔法が使えない結界を周りに張り、魔法のロープでぐるぐる巻きにした。


「後はコイツの始末をどうするかだな」

「そうじゃの。まぁ今までして来たことの報復は受ける事になるじゃろうな」

パールが長い髭を触り難しい顔をする。
元弟子という事もあり、色々考えることもあるんだろう。

そもそもなんでこんな糞野郎を弟子にしたんだ?俺はそれが一番不思議だ。
大賢者カスパール様の伝記は何冊も出ていて、俺はその本を全て読破しているが、弟子の話は書いていなかった。
カスパール伝記には全て断っていると書いていた。

だがこの糞野郎をパールは元弟子だと言った。
その事が俺の中ですごく違和感に思えた。

「パール?聞いていいか?」

「なんじゃ?」

「なんでこんな奴を弟子にしたんだ?」

俺は固まっているグリモワールに視線をやりパールをみる。

「それにはのう……色々とあったんじゃ」

パールが少し悲しそうに微笑むと、過去にあった出来事を俺に話してくれた。





★  ★   ★


次話からはカスパールとグリモワールのお話になります。少しの間二人の過去にお付き合いください(๑>◡<๑)





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