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第二章 デートという名のデート
元カレなら
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IKEAを出るとすぐ向かいに東京インテリア家具の入口が見えるんだけどさすがに直通するような横断歩道はなく、交差点まで歩く必要はある。
この交差点から見える道路はさすが人工島らしく四方にひたすら長い直線。うーん、気持ちいい。
東京インテリアに入ると、結衣ちゃんと私はまずキッチンコーナーに向かった。
広々としたキッチンエリアには、最新の家電やおしゃれな調理器具がずらりと並んでいる。
「わあ、いいなあ。うちなんて断然昭和のキッチンなんですよー」
結衣ちゃんは目を輝かせながら、最新のシステムキッチンを指さした。
そのキッチンは、白を基調としたシンプルでモダンなデザインで、広々とした作業スペースが魅力的だった。
「うちはもうちょっと新しいかな?一応IHやし」
「私もこんなキッチンで料理してみたい……」
結衣ちゃんはキッチンの前に立って収納やコンロをチェックしている。
その姿がとても可愛らしくて、私は思わず微笑んでしまった。
「結衣ちゃんは、料理得意なん?」
「あはは、実は全然だめなんです……まあ、母のお手伝いぐらいならしてますけど」
「私もそんなもんやったわ。神戸来て一人暮らししてからやね。覚えんとしゃーなかったから」
「ああ、やっぱりそうですよね」
それにしても、キッチンで結衣ちゃんが隣に立っている構図って、なんだか新婚さんみたい、なんてね。
そんな細かい仕草を見透かされたのかただの偶然なのか、冷やかされてしまった。
「おやぁー?リコさん、彼氏が隣にいる想像とかしてました?」
「えっ、いや、そんなんじゃないわよ」
彼氏なんていないし……
「結衣ちゃんこそどうなの?」
「彼氏?いませんよ。次はもっと優しい人がいいなあ……」
「前はいたんやね」
「そりゃあ……」
その後、東京インテリアから南公園に向かう間、二人は昔の彼氏の話で盛り上がった。
私は大学に入ってから恋愛のことなんてほとんど忘れていたことを話した。
「なんせ日々サクラ先輩に振り回されっぱなしなのよねえ」
「あはは……でも、楽しそうですね」
「うん、なんだかんだ言ってもすごく楽しいわね」
「私も女の子だけで固まってるほうが気楽でなかなか抜け出せなくなるんですよね」
私も今まさにこの時間から抜け出したくないなって思ってた。
この交差点から見える道路はさすが人工島らしく四方にひたすら長い直線。うーん、気持ちいい。
東京インテリアに入ると、結衣ちゃんと私はまずキッチンコーナーに向かった。
広々としたキッチンエリアには、最新の家電やおしゃれな調理器具がずらりと並んでいる。
「わあ、いいなあ。うちなんて断然昭和のキッチンなんですよー」
結衣ちゃんは目を輝かせながら、最新のシステムキッチンを指さした。
そのキッチンは、白を基調としたシンプルでモダンなデザインで、広々とした作業スペースが魅力的だった。
「うちはもうちょっと新しいかな?一応IHやし」
「私もこんなキッチンで料理してみたい……」
結衣ちゃんはキッチンの前に立って収納やコンロをチェックしている。
その姿がとても可愛らしくて、私は思わず微笑んでしまった。
「結衣ちゃんは、料理得意なん?」
「あはは、実は全然だめなんです……まあ、母のお手伝いぐらいならしてますけど」
「私もそんなもんやったわ。神戸来て一人暮らししてからやね。覚えんとしゃーなかったから」
「ああ、やっぱりそうですよね」
それにしても、キッチンで結衣ちゃんが隣に立っている構図って、なんだか新婚さんみたい、なんてね。
そんな細かい仕草を見透かされたのかただの偶然なのか、冷やかされてしまった。
「おやぁー?リコさん、彼氏が隣にいる想像とかしてました?」
「えっ、いや、そんなんじゃないわよ」
彼氏なんていないし……
「結衣ちゃんこそどうなの?」
「彼氏?いませんよ。次はもっと優しい人がいいなあ……」
「前はいたんやね」
「そりゃあ……」
その後、東京インテリアから南公園に向かう間、二人は昔の彼氏の話で盛り上がった。
私は大学に入ってから恋愛のことなんてほとんど忘れていたことを話した。
「なんせ日々サクラ先輩に振り回されっぱなしなのよねえ」
「あはは……でも、楽しそうですね」
「うん、なんだかんだ言ってもすごく楽しいわね」
「私も女の子だけで固まってるほうが気楽でなかなか抜け出せなくなるんですよね」
私も今まさにこの時間から抜け出したくないなって思ってた。
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