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第一章 脱出
アヤに沈められ溺死寸前の理恵
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アヤとは二日に一度ぐらいの頻度でデートをして、最初に買い損ねた服や果物、生活用品などを買って回っている。
もちろん私はお金なんて持っていないけど、日常の買い物程度なら気にしないでいいよ、とアヤに言われて不本意ながら甘えっぱなしだ。
そう思っていた時期が私にもありました。
「理恵、ちゅーしよ」
「またするの?アヤはえろいなー」
「むー、理恵のせいなんだからね!」
初めての夜、心がボロボロになった私を思い切り甘やかすと宣言したはずのアヤは、いつのまにか私の指と舌に夢中になっていた。
「もう我慢できない!」
「きゃっ!?」
今もお風呂場でアヤの身体を洗っているうちにあらぬスイッチを入れてしまったらしく、浴槽の中で押し倒された。
いやっ!離して!溺れちゃう!
「落ち着いて!いま水中で息できるから」
「ぜぇぜぇ……早く、言ってよ……」
「ごめんごめん、普段よく使ってるからつい」
水に魔法がかかっていて、水中に沈んでいても、何の苦もなくお話ができるようになっていた。
沈んだまま手を伸ばしてアヤを抱き寄せて……愛し合った。
水中で呼吸ができる感覚はまだ慣れないけど、ずっと水中に漂っていられるのは気持ちいい。
「あと自動浄化の魔法もかけてるからいつもお湯が綺麗なんだ」
「それは便利ね」
「実はさっきね、弾みでついおもらししちゃったけどほらこんなに綺麗ーってなんで逃げるの?」
私は浴槽を飛び出し脱衣所に逃げ出した。
いくら浄化されてるといっても気分的にアウトでしょ。
「も、もう二度とお風呂でエッチしないっ!」
ふいに心がざわめき、その場に立ち尽くした。
「こんなことばっかりしてていいのかな?」
ここに来てからずっとイチャイチャして遊んでばかり。だいたいアヤのせいだけど。
これからもずっとズルズルとアヤのお世話になる生活が続きそうな気がしている。だって私ができることといえばちょっとした家事とあっちのお相手だけ……そう、夢のヒモ生活そのもの、ダメ人間一直線だよ!
「そろそろ機嫌なおしなよーっと、どうしたの?」
のんびりと追いかけてきたアヤに、私は不安に思っていることを話した。
「そっか、わかった。じゃあ今日もデートしよう」
「だ、だから遊んでばっかりじゃ……」
「だけど、理恵はまだまだこの国のこと知らないでしょ?だからデートしながら、ここでの生活や文化を知ってもらおうって考えてたんだよ。いずれはこっちの言語もしっかり勉強してもらうことになると思うけど、今は街に出て耳で覚えるのがいいと思うよ」
「そうだったんだ、それなら最初からそう言ってくれれば」
「だけどさ、これも勉強の一環だ、なんて意識したら構えちゃうかもしれないでしょ。こういうのは、リラックスして肌で吸収するのがいいと思うんだ」
「それは……うん。確かにそうかもしれない」
私はこの国のことを何も知らない。
ここに来てから何度もデートしたけど、もしアヤがいなかったら何度かトラブルになっていたと思う。
「アヤ、意外と考えてるんだね」
「意外は余計だよー」
アヤが手を振りかざすと、いつものように目の前の空間が切り裂かれ、別の空間に繋がった。
「さあ行こっか」
アヤが私の手を取って出かけようとするんだけど。
「あっ!待って、まだ服着てない!」
お風呂上がりからの騒動で、二人ともいまだに裸だった。
いくら服装自由過ぎるこの国でも、裸で出歩いてる人は未だに見たことがないよ。
「大丈夫!今日は理恵と私のドキドキ☆野外露出デートだからね♪」
だから、それは大丈夫じゃない。
もちろん私はお金なんて持っていないけど、日常の買い物程度なら気にしないでいいよ、とアヤに言われて不本意ながら甘えっぱなしだ。
そう思っていた時期が私にもありました。
「理恵、ちゅーしよ」
「またするの?アヤはえろいなー」
「むー、理恵のせいなんだからね!」
初めての夜、心がボロボロになった私を思い切り甘やかすと宣言したはずのアヤは、いつのまにか私の指と舌に夢中になっていた。
「もう我慢できない!」
「きゃっ!?」
今もお風呂場でアヤの身体を洗っているうちにあらぬスイッチを入れてしまったらしく、浴槽の中で押し倒された。
いやっ!離して!溺れちゃう!
「落ち着いて!いま水中で息できるから」
「ぜぇぜぇ……早く、言ってよ……」
「ごめんごめん、普段よく使ってるからつい」
水に魔法がかかっていて、水中に沈んでいても、何の苦もなくお話ができるようになっていた。
沈んだまま手を伸ばしてアヤを抱き寄せて……愛し合った。
水中で呼吸ができる感覚はまだ慣れないけど、ずっと水中に漂っていられるのは気持ちいい。
「あと自動浄化の魔法もかけてるからいつもお湯が綺麗なんだ」
「それは便利ね」
「実はさっきね、弾みでついおもらししちゃったけどほらこんなに綺麗ーってなんで逃げるの?」
私は浴槽を飛び出し脱衣所に逃げ出した。
いくら浄化されてるといっても気分的にアウトでしょ。
「も、もう二度とお風呂でエッチしないっ!」
ふいに心がざわめき、その場に立ち尽くした。
「こんなことばっかりしてていいのかな?」
ここに来てからずっとイチャイチャして遊んでばかり。だいたいアヤのせいだけど。
これからもずっとズルズルとアヤのお世話になる生活が続きそうな気がしている。だって私ができることといえばちょっとした家事とあっちのお相手だけ……そう、夢のヒモ生活そのもの、ダメ人間一直線だよ!
「そろそろ機嫌なおしなよーっと、どうしたの?」
のんびりと追いかけてきたアヤに、私は不安に思っていることを話した。
「そっか、わかった。じゃあ今日もデートしよう」
「だ、だから遊んでばっかりじゃ……」
「だけど、理恵はまだまだこの国のこと知らないでしょ?だからデートしながら、ここでの生活や文化を知ってもらおうって考えてたんだよ。いずれはこっちの言語もしっかり勉強してもらうことになると思うけど、今は街に出て耳で覚えるのがいいと思うよ」
「そうだったんだ、それなら最初からそう言ってくれれば」
「だけどさ、これも勉強の一環だ、なんて意識したら構えちゃうかもしれないでしょ。こういうのは、リラックスして肌で吸収するのがいいと思うんだ」
「それは……うん。確かにそうかもしれない」
私はこの国のことを何も知らない。
ここに来てから何度もデートしたけど、もしアヤがいなかったら何度かトラブルになっていたと思う。
「アヤ、意外と考えてるんだね」
「意外は余計だよー」
アヤが手を振りかざすと、いつものように目の前の空間が切り裂かれ、別の空間に繋がった。
「さあ行こっか」
アヤが私の手を取って出かけようとするんだけど。
「あっ!待って、まだ服着てない!」
お風呂上がりからの騒動で、二人ともいまだに裸だった。
いくら服装自由過ぎるこの国でも、裸で出歩いてる人は未だに見たことがないよ。
「大丈夫!今日は理恵と私のドキドキ☆野外露出デートだからね♪」
だから、それは大丈夫じゃない。
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