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本編
27.最愛の番
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あれから数ヶ月が過ぎ、レイが水晶宮を出る日がやってきた。
水晶宮の門の前にはレイとサーシャを見送る為に、多くの人が集まっていた。イルドにサクラ、サラとリズにセオ、アリスも来ていた。
「みんな、お見送りありがとう。水晶宮は出ていくけど、王都内には住んでいるから、サーシャと二人で時々遊びに来るよ。」
レイがそう言って笑うと、多くの世話役がぽぅと頬を染める。サーシャにはそれが面白くない。
イルドはサーシャが少し口を尖らせたのを見て、こっそり笑った。
「レイ、あんまり笑顔を振り撒くのは止めた方がいいわ。隣の婚約者の機嫌を損ねるわよ?」
「イルド様!…そ、そんなこと!」
「サーシャ…!俺が愛してるのはサーシャだけだから、何も心配しなくていいんだよ?」
そう言って、レイは皆の前にも関わらず、サーシャを抱き上げる。
「やっ…レイっ!下ろして!」
「ふふっ!サーシャは本当に可愛いなぁ。」
皆の前でイチャつく二人にリズが告げる。
「もう!いい加減イチャイチャしすぎです!もう二人のベタベタを見なくて済むと思うと、せいせいします!」
そう言って、顔を逸らすリズの目には涙が浮かんでいる。レイはサーシャを下ろして、リズの頭をポンと撫でた。
「リズ、今までありがとう。リズの明るさに何度も救われたよ。きっとリズはサーシャのような素晴らしい世話役になるよ。」
「えぇ。リズ、私も貴女に何度も助けられたわ。貴女の素直さと明るさで、これからも渡り人様を支えてあげてね。」
「レイ様ぁ、サーシャさぁん…
…ざみ゛じいよー!!」
リズはボロボロと涙を流す。その背中をサラがさする。
「サラも今までありがとう。これからもー」
「あっ、私はー」
サラが何か言いかけた時、セオがレイの前に出てきた。
「レイ様。」
レイは少し驚いたが、すぐに微笑んだ。
「セオ。セオも今までありがとうな。」
「こちらこそ貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。どうぞ、サーシャさんとお幸せに。
それで一つご報告が。」
「こんな時に?報告?」
レイは首を傾げる。
「はい。この度、サラと結婚することにしました。」
「はっ?」「えっ?」
セオの言葉にレイもサーシャも唖然とする。
「だって、サラはまだ十六ー」
レイがそう言うのをセオが遮る。
「いえ。この間、誕生日を迎え、十七歳になりました。」
「そ、そうなのか。」
セオは、サラをチラリと見ると、微かに笑った。
その目には確かに愛おしさが混じっていた。
「彼女が欲しいと思ってしまったので。」
「そうか…。
…大切にするんだよ?」
「はい。必ず。」
セオとサラに祝福の言葉を掛けるとサーシャは端でバツが悪そうにしているアリスに声を掛けに行った。
「アリス、今までありがとう。元気でね。」
「……うん。」
アリスは目も合わせない。サーシャは寂しそうに笑う。
「またね。」
そう言って背を向けると、アリスが呼び止めた。
「あっ…サーシャ!
…あの、私…。レイ様とサーシャが想い合ってること、知らなかったの。嫌な思いをさせたかったわけじゃなくて、その…ごめんなさい。」
サーシャはアリスに向き直った。
「知ってる。アリスはいつも正直なだけだって。
私、沢山アリスに助けられてたよ。それにレイ様以外で胸の痣を綺麗だって言ってくれたのは、アリスだけだった。私、嬉しかった。あの一言に救われたの。
ねぇ…これからも私の友達でいてくれる…?」
「……サーシャ!うん!勿論!!
…大好きな、大好きな私の親友よ!!」
アリスの綺麗な瞳から涙がぽろっと溢れる。
「ふふっ。ありがとう!
家にも遊びに来てね。歓迎するわ。」
「…あー、それは遠慮しとくわ。」
涙を拭いながら、アリスは答えた。
「そうなの?」
「う、うん。
やっぱり少し私はモフモフしたのは苦手みたい…。」
サーシャには、あの日、レイがどんな風にアリスを追い返したのか分からないが、アリスはレイに苦手意識を持ってしまったらしい。
「そっか…。じゃあ、水晶宮に会いにくるね。
その時にお茶しましょう。」
「ありがとう!楽しみにしてるわ!」
一通りの挨拶を終え、二人は水晶宮を後にした。
二人の手はしっかりと繋がれている。
もう何度も家の下見や買い出しの為に王都内を歩いているので、レイもローブなどは被っていない。
王都を歩けば、二人は色んな人から声をかけられる。
「レイ様、美味しい野菜が入ってるよ!」
「今日は大丈夫。また明日買いに行くよ。」
「サーシャちゃん、この前はありがとうね!」
「こちらこそ。また宜しくお願いします!」
「れいさまー!さーしゃ!あそぼー!」
「今は急いでるから、また今度ね。」
もう二人はすっかり王都に受け入れられていた。
レイとサーシャは顔を見合わせて、微笑む。
二人の新居は王都の端の小さな家だ。
人通りが少ない小道を真っ直ぐ歩いていく。
周りに人がいないことを確認して、サーシャはレイの腕に絡み付いた。
「これから、楽しみですね。」
「あぁ。今日からは本当に二人きり、だね。」
レイは目を細めて、サーシャを愛おしそうに見つめる。その目に妖しい色を見たサーシャは、絡み付いた腕の力を少し抜いた。
「……嫌ですよ。初日から家に籠るのは。
今日は足りてない家具も届くことになってるのに。」
レイは綺麗に微笑む。
「オレは何も言ってないよ?
…サーシャは何を考えてたのかな?」
「…なっ!
私が欲しがってるみたいに言わないでください!」
サーシャが目を逸らす。
「なに?何か欲しいの?」
「だーかーらー!何も欲しがってない!!」
サーシャは腕から離れたが、レイはサーシャの腰を掴んで、ギュッと引き寄せる。そして、片手で軽々と抱き上げた。
「サーシャ?素直になりなよ。
家具が届くのは夕方だから、まだ時間はあるよ?」
サーシャはレイから降りようとジタバタするが、レイはしっかりとサーシャを抱く。
「もう!馬鹿なこと言わないで!」
「ふふっ。冗談だよ。
これからいくらでも時間はあるんだもの。日中は紳士でいてあげる。」
「日中だけ?」
レイから解放されることを諦めたサーシャは、レイに身体を預けた。
「うん。
夜も紳士だと、サーシャは物足りないくせに。」
「そ、そんなことありません!」
「そう?じゃあ、今晩はサーシャがお願いするまで挿れてあげない。」
「な、何でそうなるのっ?!」
サーシャはレイの肩を叩いた。
レイはびくともせずに笑っている。
「ちゃんと、同意の下にそういう行為をするのが紳士的でしょ?」
「もうっ!意地悪なレイは嫌い!」
そう言ってサーシャがそっぽを向くと、サーシャを抱きしめる力が強まる。レイの甘い声が響く。
「嘘。どんな俺だって、大好きで堪らないくせに。」
「…っ!!わかってるなら言わなくて良いでしょ!」
「それでも聞きたいの。ねぇ、サーシャ?
…俺のこと、好き?」
サーシャは、おずおずとレイに視線を戻した。
レイは真剣な目をしていた。
「…好き。」
そうサーシャが伝えると、レイは満面の笑みを見せた。
(レイが私だけに見せてくれるこの笑顔が大好き…)
「ふふっ。俺もサーシャが大好きだよ。
やっぱり、もっと愛を伝え合お?」
「え?」
気付くと、もう家の前に着いていた。
レイは家の扉を開け、サーシャを抱いたまま寝室へ向かう。寝室にはもうベッドがあり、サーシャはそこに置かれた。
サーシャに覆い被さり、レイはシャツのボタンを一つ一つ外していく。レイの身体が少しずつ露わになり、サーシャの心臓はドキドキと音を立てる。
「レ、レイ…?」
「大丈夫。家具の対応は俺がするよ。寝室には何も運び込まれないから、サーシャはここで休んでて。」
「いや、でも…。」
レイがシャツを脱ぎ、服の上からサーシャの胸に手を這わせる。
「んっ…。」
「サーシャ、愛してる。俺の最愛の番…。
一生、離さない。」
二人の唇は重なる。
レイは執拗に舌を絡ませる。
「…ふぅ…んっ。」
「サーシャ…っ。」
「レイ…、愛してる…。
……レイ、レイがたくさん欲しい。」
サーシャの腕がレイの首に回されると、レイはフッと笑った。
「あぁ。沢山あげる」
サーシャはそのまま快感に飲み込まれていった。
水晶宮の門の前にはレイとサーシャを見送る為に、多くの人が集まっていた。イルドにサクラ、サラとリズにセオ、アリスも来ていた。
「みんな、お見送りありがとう。水晶宮は出ていくけど、王都内には住んでいるから、サーシャと二人で時々遊びに来るよ。」
レイがそう言って笑うと、多くの世話役がぽぅと頬を染める。サーシャにはそれが面白くない。
イルドはサーシャが少し口を尖らせたのを見て、こっそり笑った。
「レイ、あんまり笑顔を振り撒くのは止めた方がいいわ。隣の婚約者の機嫌を損ねるわよ?」
「イルド様!…そ、そんなこと!」
「サーシャ…!俺が愛してるのはサーシャだけだから、何も心配しなくていいんだよ?」
そう言って、レイは皆の前にも関わらず、サーシャを抱き上げる。
「やっ…レイっ!下ろして!」
「ふふっ!サーシャは本当に可愛いなぁ。」
皆の前でイチャつく二人にリズが告げる。
「もう!いい加減イチャイチャしすぎです!もう二人のベタベタを見なくて済むと思うと、せいせいします!」
そう言って、顔を逸らすリズの目には涙が浮かんでいる。レイはサーシャを下ろして、リズの頭をポンと撫でた。
「リズ、今までありがとう。リズの明るさに何度も救われたよ。きっとリズはサーシャのような素晴らしい世話役になるよ。」
「えぇ。リズ、私も貴女に何度も助けられたわ。貴女の素直さと明るさで、これからも渡り人様を支えてあげてね。」
「レイ様ぁ、サーシャさぁん…
…ざみ゛じいよー!!」
リズはボロボロと涙を流す。その背中をサラがさする。
「サラも今までありがとう。これからもー」
「あっ、私はー」
サラが何か言いかけた時、セオがレイの前に出てきた。
「レイ様。」
レイは少し驚いたが、すぐに微笑んだ。
「セオ。セオも今までありがとうな。」
「こちらこそ貴重な機会をいただき、本当にありがとうございました。どうぞ、サーシャさんとお幸せに。
それで一つご報告が。」
「こんな時に?報告?」
レイは首を傾げる。
「はい。この度、サラと結婚することにしました。」
「はっ?」「えっ?」
セオの言葉にレイもサーシャも唖然とする。
「だって、サラはまだ十六ー」
レイがそう言うのをセオが遮る。
「いえ。この間、誕生日を迎え、十七歳になりました。」
「そ、そうなのか。」
セオは、サラをチラリと見ると、微かに笑った。
その目には確かに愛おしさが混じっていた。
「彼女が欲しいと思ってしまったので。」
「そうか…。
…大切にするんだよ?」
「はい。必ず。」
セオとサラに祝福の言葉を掛けるとサーシャは端でバツが悪そうにしているアリスに声を掛けに行った。
「アリス、今までありがとう。元気でね。」
「……うん。」
アリスは目も合わせない。サーシャは寂しそうに笑う。
「またね。」
そう言って背を向けると、アリスが呼び止めた。
「あっ…サーシャ!
…あの、私…。レイ様とサーシャが想い合ってること、知らなかったの。嫌な思いをさせたかったわけじゃなくて、その…ごめんなさい。」
サーシャはアリスに向き直った。
「知ってる。アリスはいつも正直なだけだって。
私、沢山アリスに助けられてたよ。それにレイ様以外で胸の痣を綺麗だって言ってくれたのは、アリスだけだった。私、嬉しかった。あの一言に救われたの。
ねぇ…これからも私の友達でいてくれる…?」
「……サーシャ!うん!勿論!!
…大好きな、大好きな私の親友よ!!」
アリスの綺麗な瞳から涙がぽろっと溢れる。
「ふふっ。ありがとう!
家にも遊びに来てね。歓迎するわ。」
「…あー、それは遠慮しとくわ。」
涙を拭いながら、アリスは答えた。
「そうなの?」
「う、うん。
やっぱり少し私はモフモフしたのは苦手みたい…。」
サーシャには、あの日、レイがどんな風にアリスを追い返したのか分からないが、アリスはレイに苦手意識を持ってしまったらしい。
「そっか…。じゃあ、水晶宮に会いにくるね。
その時にお茶しましょう。」
「ありがとう!楽しみにしてるわ!」
一通りの挨拶を終え、二人は水晶宮を後にした。
二人の手はしっかりと繋がれている。
もう何度も家の下見や買い出しの為に王都内を歩いているので、レイもローブなどは被っていない。
王都を歩けば、二人は色んな人から声をかけられる。
「レイ様、美味しい野菜が入ってるよ!」
「今日は大丈夫。また明日買いに行くよ。」
「サーシャちゃん、この前はありがとうね!」
「こちらこそ。また宜しくお願いします!」
「れいさまー!さーしゃ!あそぼー!」
「今は急いでるから、また今度ね。」
もう二人はすっかり王都に受け入れられていた。
レイとサーシャは顔を見合わせて、微笑む。
二人の新居は王都の端の小さな家だ。
人通りが少ない小道を真っ直ぐ歩いていく。
周りに人がいないことを確認して、サーシャはレイの腕に絡み付いた。
「これから、楽しみですね。」
「あぁ。今日からは本当に二人きり、だね。」
レイは目を細めて、サーシャを愛おしそうに見つめる。その目に妖しい色を見たサーシャは、絡み付いた腕の力を少し抜いた。
「……嫌ですよ。初日から家に籠るのは。
今日は足りてない家具も届くことになってるのに。」
レイは綺麗に微笑む。
「オレは何も言ってないよ?
…サーシャは何を考えてたのかな?」
「…なっ!
私が欲しがってるみたいに言わないでください!」
サーシャが目を逸らす。
「なに?何か欲しいの?」
「だーかーらー!何も欲しがってない!!」
サーシャは腕から離れたが、レイはサーシャの腰を掴んで、ギュッと引き寄せる。そして、片手で軽々と抱き上げた。
「サーシャ?素直になりなよ。
家具が届くのは夕方だから、まだ時間はあるよ?」
サーシャはレイから降りようとジタバタするが、レイはしっかりとサーシャを抱く。
「もう!馬鹿なこと言わないで!」
「ふふっ。冗談だよ。
これからいくらでも時間はあるんだもの。日中は紳士でいてあげる。」
「日中だけ?」
レイから解放されることを諦めたサーシャは、レイに身体を預けた。
「うん。
夜も紳士だと、サーシャは物足りないくせに。」
「そ、そんなことありません!」
「そう?じゃあ、今晩はサーシャがお願いするまで挿れてあげない。」
「な、何でそうなるのっ?!」
サーシャはレイの肩を叩いた。
レイはびくともせずに笑っている。
「ちゃんと、同意の下にそういう行為をするのが紳士的でしょ?」
「もうっ!意地悪なレイは嫌い!」
そう言ってサーシャがそっぽを向くと、サーシャを抱きしめる力が強まる。レイの甘い声が響く。
「嘘。どんな俺だって、大好きで堪らないくせに。」
「…っ!!わかってるなら言わなくて良いでしょ!」
「それでも聞きたいの。ねぇ、サーシャ?
…俺のこと、好き?」
サーシャは、おずおずとレイに視線を戻した。
レイは真剣な目をしていた。
「…好き。」
そうサーシャが伝えると、レイは満面の笑みを見せた。
(レイが私だけに見せてくれるこの笑顔が大好き…)
「ふふっ。俺もサーシャが大好きだよ。
やっぱり、もっと愛を伝え合お?」
「え?」
気付くと、もう家の前に着いていた。
レイは家の扉を開け、サーシャを抱いたまま寝室へ向かう。寝室にはもうベッドがあり、サーシャはそこに置かれた。
サーシャに覆い被さり、レイはシャツのボタンを一つ一つ外していく。レイの身体が少しずつ露わになり、サーシャの心臓はドキドキと音を立てる。
「レ、レイ…?」
「大丈夫。家具の対応は俺がするよ。寝室には何も運び込まれないから、サーシャはここで休んでて。」
「いや、でも…。」
レイがシャツを脱ぎ、服の上からサーシャの胸に手を這わせる。
「んっ…。」
「サーシャ、愛してる。俺の最愛の番…。
一生、離さない。」
二人の唇は重なる。
レイは執拗に舌を絡ませる。
「…ふぅ…んっ。」
「サーシャ…っ。」
「レイ…、愛してる…。
……レイ、レイがたくさん欲しい。」
サーシャの腕がレイの首に回されると、レイはフッと笑った。
「あぁ。沢山あげる」
サーシャはそのまま快感に飲み込まれていった。
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一気に読ませていただきました。とってもいい作品ですね。
切なくなるけど、それもまたいいです。ふたりの子供ができて家族に番外編とかも読んでみたいかも。
感想ありがとうございます!!
とっても良い作品だなんて、嬉しすぎます(T-T)
その後の二人の番外編書きたいと思いつつ、なかなか書けず……。でも、いつか必ずお届けしようと思いますので、その時はどうぞ宜しくお願いします(^^)
(*´ω`*)完結ありがとうございました♡
甘々な二人にキュンキュンしました!モフモフ良いです♪きっとこれから近いうちにカワイイ子供たちに恵まれそうですねっ!
(人*´∀`)。*゚+とっても素敵なお話をありがとうございました。番外編とか楽しみにしていますっ
最後まで読んでくださり、ありがとうございました!
キュンキュンしてもらえて嬉しいですー!これからきっともふもふした子たちに囲まれて、二人は幸せに暮らすことでしょう♪
番外編もイチャイチャさせますので、楽しみにしていてくださいヽ(´▽`)/
祝福ありがとうございます〜ヽ(´▽`)/
ようやく二人を結びつけることが出来ました。
今まで一人で耐えて来たレイにもようやく家族が出来る!良かったね、レイ♪
ここからはがっつりイチャイチャしてもらおうと思います!