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婿候補はまさかの義弟?!⑵
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驚きのあまり、頭が真っ白になる。
リルが……婿……? ど、どういうことだ?
冗談だろうと思うのに、リルは笑顔で私を見つめるだけ……
私は引き攣った笑顔を貼り付けて、必死に平静を装う。
「は、はは……。リ、リル……それは笑えない冗談、だぞ……。
お前はあくまで私の義弟でーー」
「僕なら偉そうになんてしない。自分の立場も理解して動くよ。義姉さんは今まで通り義姉さんらしくいてくれたらいい。若さだって申し分ないでしょ」
「それはそうだが……リル、結婚はままごとじゃないんだ。二人の気持ちがーー
「僕は義姉さんが好きだよ」
急にリルが真剣な顔をする。その表情に息を呑む。
リルはいつからこんな表情ができるようになったんだ?
今までなんとも思わなかったのに、あまりにも近いリルとの距離に急に体がこわばる。
「わ、私もリルが好きだぞ? けど、その『好き』は家族としてのーー」
「違うよ」
リルはきっぱりと否定した。そして、彼は七年前のあの日のように、私の瞳を真っすぐに見つめた。
「……僕は、異性として義姉さんが好きなんだ」
その緑の瞳には、確かに愛情が揺らいでいるような気がした。
しかし、その視線に耐えられなかった私は、慌てて視線を外し、彼の隣から勢いよく立ち上がった。
寂しそうに私を見上げるリルを残して、執務机に戻る。積み上がった釣書を手にして、彼に言い放つ。
「馬鹿なこと言うな! これ以上、私をからかうなら本気で怒るぞ。爵位が欲しいのだとしても、もう少しまともな嘘を用意してこい」
「嘘なんかじゃない。ずっと、義姉さんのことが好きだった。
爵位になんて興味はないよ。ただ義姉さんがほかの男性のものになるなんて、耐えられない。それなら死んだ方がましだ」
「リルっ! いい加減しろっ!!」
『死』なんて言葉を軽々しく口にした彼に腹が立って、私は机を叩いた。
でも、私の剣幕にも動じることなく、リルは立ち上がって、私の机の前に立った。
いつも笑顔で私にまとわりついていた可愛い義弟はどこに行ったのか?
私の目の前で、毅然と立つその姿は大きくて……寂しささえ感じた。
「僕は本気だよ」
「お願いだから、冗談はやめてくれ……」
私はそれ以上彼を見ていられなくて、机に肘をつき、頭を抱えた。
私の頭上にはリルの切なそうな声が降ってくる。
「冗談じゃない。ずっと考えていたことだ」
「結婚もなにも……リルはこの家の子だろう? 現実的に考えて無理だ」
「義姉さんが僕と結婚してくれるっていうなら、僕はこの家から一旦籍を抜いて、どこかの家の養子になるさ。心当たりならある」
優秀なリルに目をかけてる者や、プレスコット伯爵家と繋がりを持ちたい弱小貴族なら、ありえない話ではない。でも、問題はそこではないのだ。
「……リル、お前はあくまで義弟だ」
「じゃあ、どうしたら、僕のことを結婚相手の候補として見てくれる?」
そう問われて、私は口を噤んだ。
……いや、真剣に考えることなんてない。
リルも女性に興味が出てきて、一番親しい私を好きだと錯覚しているだけなんだから。
いつかリルには似合いの可愛らしい令嬢が並び立つべきだ。男女と陰で揶揄されるような私ではなく……
そう、彼の将来のためにも適当な理由を付けて、諦めさせたらいいんだ。
「……テ、テストだ」
「テスト?」
「あぁ……伯爵の婿というのはありとあらゆる手腕が求められる。
私の婿に本気でなりたいのならば、その実力を証明してもらわねば」
「そのテストをパスすれば、僕と結婚してくれるんだね?
わかった。受けて立つよ」
「……覚悟しておけ」
テストなどと言って誤魔化すのは後ろめたいが……これを機にリルの実力を確認しておくのも良いかもしれない。
そんなことを必死に考えながら、私はいつもとは違う胸の鼓動に気付かないふりをした。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「ほう、リル様が婿に……。考えていませんでしたが、それは良いお考えですね」
後日、私はリルに出すテストの内容について、相談してみようと思い、爺やを呼び出したのだった。
しかし、事情を説明した後の爺やのまさかの反応に私は開いた口が塞がらない。
「第一、当主様を受け入れられる度量のある方などほとんどいませんからね。その点リル様でしたら、当主様のこともよく理解しておいでですし、当主様もストレスなく過ごせるのではないですか?」
「い、いや! しっかりしてくれ、爺や! リルは義弟だぞ!? 結婚するなど考えられん!」
「そうでしょうか? 今と大して変わらないかと思いますが」
「今と変わらない……?」
姉弟と夫婦は全くの別物だというのに、爺やは何を言っているのか。とうとうボケはじめたのか……?!
私の心配をよそに淡々と爺やは話し出す。
「えぇ。元々、当主様とリル様は仲が良すぎるご姉弟ですからね。
三食の食事は共にしておりますし、食後の紅茶も二人で仲睦まじく過ごしておられるじゃないですか。あとは寝室さえ同じにしてしまえば、夫婦同然ですよ」
「しっ、寝室!?」
「あっはっはっ! そんな動揺しなくとも。
ほかの得体の知れない男に抱かれるよりは、若く麗しいリル様に抱かれるほうが、当主様も嬉しいのではないですか?」
『……義姉さん……。いや……僕のシャノン……』
リルがガウン一枚で自分に迫ってくるのを想像してしまって、私は慌てて頭を振った。
義弟でこんなことを想像するなんて、どうかしてる!! 私までおかしくなってしまったのか!?
「爺や! いい加減にしろ!!」
私は苛立ちを爺やにぶつけたが、私を子供の頃から見ている彼には全く効かない。
それどころか、ふふっととても楽しそうに笑っている。
「まぁ、リル様とのことが落ち着くまで、釣書はしまっておきましょう。
当主様もこれを機にリル様と本気で向き合ってみてはいいのではないですか?」
「そっ、そんな馬鹿なことーー」
「当主様。リル様は、本気で貴女のことを慕っていますよ。リル様の中心は、当主様であることを使用人の皆が理解しています。
今まではそれが当主様が恩人だからだと思っておりましたが、まさか恋心であったとは……素敵じゃないですか」
爺やは柔らかな表情で、私を諭すように語った。幼い私のことも、リルのことも見守ってきた爺やは、私たち二人のことを大事に想うからこそ、真剣に話してくれているのだろう。
「……リルがどれだけ私を想い行動しているかは、私もよく理解しているつもりだ。
だが、結婚となると話は別だ……。リルのことを義弟以上の存在として見れない」
「どれだけ考えても、出る結論がそれならそれで仕方ないのだと思います。
でも、後悔のないよう、よくお考えくださいね。当主様のご判断を爺やは信じておりますから」
爺やに話したら、リルと結婚など! と反対してもらえると思っていたのに、大誤算だ。私は大きくため息を吐いた。
「で、当主様、ご相談とはなんですか?」
「あぁ……そうだった。リルに私の婿としてふさわしいかテストをすると伝えたんだ。爺やは、私の婿には何が必要だと思う?」
「当主様を受け入れる器の大きさですかね」
「そういうことではなく、だな?」
「ははっ、わかっておりますよ。そうですねぇ……
今後は当主様が病に臥せったり、出産などで公務を外されることもあるでしょうから、当主様の代わりをこなせる社交界でのマナーや話術などは不可欠でしょう。それに加え、領地を管理する能力などの手腕も必要ですね」
「ふむ……。では、そのあたりを……」
腕組みをしながら私は真剣に考えているというのに、爺やは残念なものを見るような視線をこちらに向ける。
「まったく……真剣に向き合うようにと話したばかりなのに、テストだなんてくだらないことを……」
「これもリルに納得して諦めてもらうためだ。仕方ないだろう。
そうだ、昼の社交パーティーにでも出てもらうか。ちょっと酷かもしれんが……。何かしら領地にメリットもたらす相手を見つけてきたら合格とかーー」
私は執務机の引き出しから招待状をいくつか取り出した。
その時、扉の方から声がした。
「義姉さんがどんな手を使ったとしても、僕は諦めたりなんかしないよ?」
「リ、リルっ!?」
「何を爺やとコソコソ話しているかと思えば、僕に諦めさせる作戦会議かい?」
リルは爺やの肩にポンと手を置く。
「ほっほっ! リル様、誤解しないでください。この爺やは、リル様の味方ですぞ。ぜひ頑張ってください」
「ありがとう、爺や」
二人はとても良い笑みを交わしている。
「爺や、余計なことを言うな! リルが勘違いするだろう!」
「勘違いもなにもテストに合格したら、結婚してくれるんでしょ?」
「うっ……。そ、そうだが……そう簡単じゃないぞ!」
「わかってるよ。
義姉さんの婿ですから、完璧じゃなければ、ね?」
口ではそう言うものの、どことなく余裕の笑みが憎たらしい。
可愛いだけだった私の義弟はどこに行ってしまったのだろうか?
私は一番近い日程の招待状を選び、リルに投げ渡した。
「このパーティーで、何か伯爵家のメリットになるような成果を上げてこい。
それができなきゃこの話はなかったことにするからな」
「はい、義姉さん。楽しみに待っていてください」
そうやって自信ありげに笑う彼は、私の知っている義弟ではない顔をしていた。
リルが……婿……? ど、どういうことだ?
冗談だろうと思うのに、リルは笑顔で私を見つめるだけ……
私は引き攣った笑顔を貼り付けて、必死に平静を装う。
「は、はは……。リ、リル……それは笑えない冗談、だぞ……。
お前はあくまで私の義弟でーー」
「僕なら偉そうになんてしない。自分の立場も理解して動くよ。義姉さんは今まで通り義姉さんらしくいてくれたらいい。若さだって申し分ないでしょ」
「それはそうだが……リル、結婚はままごとじゃないんだ。二人の気持ちがーー
「僕は義姉さんが好きだよ」
急にリルが真剣な顔をする。その表情に息を呑む。
リルはいつからこんな表情ができるようになったんだ?
今までなんとも思わなかったのに、あまりにも近いリルとの距離に急に体がこわばる。
「わ、私もリルが好きだぞ? けど、その『好き』は家族としてのーー」
「違うよ」
リルはきっぱりと否定した。そして、彼は七年前のあの日のように、私の瞳を真っすぐに見つめた。
「……僕は、異性として義姉さんが好きなんだ」
その緑の瞳には、確かに愛情が揺らいでいるような気がした。
しかし、その視線に耐えられなかった私は、慌てて視線を外し、彼の隣から勢いよく立ち上がった。
寂しそうに私を見上げるリルを残して、執務机に戻る。積み上がった釣書を手にして、彼に言い放つ。
「馬鹿なこと言うな! これ以上、私をからかうなら本気で怒るぞ。爵位が欲しいのだとしても、もう少しまともな嘘を用意してこい」
「嘘なんかじゃない。ずっと、義姉さんのことが好きだった。
爵位になんて興味はないよ。ただ義姉さんがほかの男性のものになるなんて、耐えられない。それなら死んだ方がましだ」
「リルっ! いい加減しろっ!!」
『死』なんて言葉を軽々しく口にした彼に腹が立って、私は机を叩いた。
でも、私の剣幕にも動じることなく、リルは立ち上がって、私の机の前に立った。
いつも笑顔で私にまとわりついていた可愛い義弟はどこに行ったのか?
私の目の前で、毅然と立つその姿は大きくて……寂しささえ感じた。
「僕は本気だよ」
「お願いだから、冗談はやめてくれ……」
私はそれ以上彼を見ていられなくて、机に肘をつき、頭を抱えた。
私の頭上にはリルの切なそうな声が降ってくる。
「冗談じゃない。ずっと考えていたことだ」
「結婚もなにも……リルはこの家の子だろう? 現実的に考えて無理だ」
「義姉さんが僕と結婚してくれるっていうなら、僕はこの家から一旦籍を抜いて、どこかの家の養子になるさ。心当たりならある」
優秀なリルに目をかけてる者や、プレスコット伯爵家と繋がりを持ちたい弱小貴族なら、ありえない話ではない。でも、問題はそこではないのだ。
「……リル、お前はあくまで義弟だ」
「じゃあ、どうしたら、僕のことを結婚相手の候補として見てくれる?」
そう問われて、私は口を噤んだ。
……いや、真剣に考えることなんてない。
リルも女性に興味が出てきて、一番親しい私を好きだと錯覚しているだけなんだから。
いつかリルには似合いの可愛らしい令嬢が並び立つべきだ。男女と陰で揶揄されるような私ではなく……
そう、彼の将来のためにも適当な理由を付けて、諦めさせたらいいんだ。
「……テ、テストだ」
「テスト?」
「あぁ……伯爵の婿というのはありとあらゆる手腕が求められる。
私の婿に本気でなりたいのならば、その実力を証明してもらわねば」
「そのテストをパスすれば、僕と結婚してくれるんだね?
わかった。受けて立つよ」
「……覚悟しておけ」
テストなどと言って誤魔化すのは後ろめたいが……これを機にリルの実力を確認しておくのも良いかもしれない。
そんなことを必死に考えながら、私はいつもとは違う胸の鼓動に気付かないふりをした。
◆ ◇ ◆ ◇ ◆
「ほう、リル様が婿に……。考えていませんでしたが、それは良いお考えですね」
後日、私はリルに出すテストの内容について、相談してみようと思い、爺やを呼び出したのだった。
しかし、事情を説明した後の爺やのまさかの反応に私は開いた口が塞がらない。
「第一、当主様を受け入れられる度量のある方などほとんどいませんからね。その点リル様でしたら、当主様のこともよく理解しておいでですし、当主様もストレスなく過ごせるのではないですか?」
「い、いや! しっかりしてくれ、爺や! リルは義弟だぞ!? 結婚するなど考えられん!」
「そうでしょうか? 今と大して変わらないかと思いますが」
「今と変わらない……?」
姉弟と夫婦は全くの別物だというのに、爺やは何を言っているのか。とうとうボケはじめたのか……?!
私の心配をよそに淡々と爺やは話し出す。
「えぇ。元々、当主様とリル様は仲が良すぎるご姉弟ですからね。
三食の食事は共にしておりますし、食後の紅茶も二人で仲睦まじく過ごしておられるじゃないですか。あとは寝室さえ同じにしてしまえば、夫婦同然ですよ」
「しっ、寝室!?」
「あっはっはっ! そんな動揺しなくとも。
ほかの得体の知れない男に抱かれるよりは、若く麗しいリル様に抱かれるほうが、当主様も嬉しいのではないですか?」
『……義姉さん……。いや……僕のシャノン……』
リルがガウン一枚で自分に迫ってくるのを想像してしまって、私は慌てて頭を振った。
義弟でこんなことを想像するなんて、どうかしてる!! 私までおかしくなってしまったのか!?
「爺や! いい加減にしろ!!」
私は苛立ちを爺やにぶつけたが、私を子供の頃から見ている彼には全く効かない。
それどころか、ふふっととても楽しそうに笑っている。
「まぁ、リル様とのことが落ち着くまで、釣書はしまっておきましょう。
当主様もこれを機にリル様と本気で向き合ってみてはいいのではないですか?」
「そっ、そんな馬鹿なことーー」
「当主様。リル様は、本気で貴女のことを慕っていますよ。リル様の中心は、当主様であることを使用人の皆が理解しています。
今まではそれが当主様が恩人だからだと思っておりましたが、まさか恋心であったとは……素敵じゃないですか」
爺やは柔らかな表情で、私を諭すように語った。幼い私のことも、リルのことも見守ってきた爺やは、私たち二人のことを大事に想うからこそ、真剣に話してくれているのだろう。
「……リルがどれだけ私を想い行動しているかは、私もよく理解しているつもりだ。
だが、結婚となると話は別だ……。リルのことを義弟以上の存在として見れない」
「どれだけ考えても、出る結論がそれならそれで仕方ないのだと思います。
でも、後悔のないよう、よくお考えくださいね。当主様のご判断を爺やは信じておりますから」
爺やに話したら、リルと結婚など! と反対してもらえると思っていたのに、大誤算だ。私は大きくため息を吐いた。
「で、当主様、ご相談とはなんですか?」
「あぁ……そうだった。リルに私の婿としてふさわしいかテストをすると伝えたんだ。爺やは、私の婿には何が必要だと思う?」
「当主様を受け入れる器の大きさですかね」
「そういうことではなく、だな?」
「ははっ、わかっておりますよ。そうですねぇ……
今後は当主様が病に臥せったり、出産などで公務を外されることもあるでしょうから、当主様の代わりをこなせる社交界でのマナーや話術などは不可欠でしょう。それに加え、領地を管理する能力などの手腕も必要ですね」
「ふむ……。では、そのあたりを……」
腕組みをしながら私は真剣に考えているというのに、爺やは残念なものを見るような視線をこちらに向ける。
「まったく……真剣に向き合うようにと話したばかりなのに、テストだなんてくだらないことを……」
「これもリルに納得して諦めてもらうためだ。仕方ないだろう。
そうだ、昼の社交パーティーにでも出てもらうか。ちょっと酷かもしれんが……。何かしら領地にメリットもたらす相手を見つけてきたら合格とかーー」
私は執務机の引き出しから招待状をいくつか取り出した。
その時、扉の方から声がした。
「義姉さんがどんな手を使ったとしても、僕は諦めたりなんかしないよ?」
「リ、リルっ!?」
「何を爺やとコソコソ話しているかと思えば、僕に諦めさせる作戦会議かい?」
リルは爺やの肩にポンと手を置く。
「ほっほっ! リル様、誤解しないでください。この爺やは、リル様の味方ですぞ。ぜひ頑張ってください」
「ありがとう、爺や」
二人はとても良い笑みを交わしている。
「爺や、余計なことを言うな! リルが勘違いするだろう!」
「勘違いもなにもテストに合格したら、結婚してくれるんでしょ?」
「うっ……。そ、そうだが……そう簡単じゃないぞ!」
「わかってるよ。
義姉さんの婿ですから、完璧じゃなければ、ね?」
口ではそう言うものの、どことなく余裕の笑みが憎たらしい。
可愛いだけだった私の義弟はどこに行ってしまったのだろうか?
私は一番近い日程の招待状を選び、リルに投げ渡した。
「このパーティーで、何か伯爵家のメリットになるような成果を上げてこい。
それができなきゃこの話はなかったことにするからな」
「はい、義姉さん。楽しみに待っていてください」
そうやって自信ありげに笑う彼は、私の知っている義弟ではない顔をしていた。
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