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第14話 朝から憂鬱な俺
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「どうした、コロ。食べないのか?」
重厚な造りの大理石でできたダイニングテーブルの上は、朝から山盛りの豪華な食事と、デザートの果物やスイーツで埋め尽くされていた。ふだんの俺ならとびつくのだが、今はまったく食欲がなかった。
ここは、俺たちのような身分の低い者たち専用のダイニングルームだったが、それでも十分に豪勢だった。
大貴族グラジオラス家にベルニカ姫の護衛として雇われた俺とジンには別々の部屋が与えられた。ジンと泊まった宿屋もそこそこよかったが、ここは比較にならないくらいに何もかもが豪華だった。それでも俺は、これからのことを思うと憂鬱でしかなかった。
「今日から本格的に仕事だ。食べておかなければ体がもたないぞ。」
「わかっています。」
俺はこの先、あのお姫さまベルニカさんとうまくやっていけるのだろうか、そもそも護衛の仕事なんて俺にできるのか、貴族のマナーとかもわからないし、不安しかなかった。
「コロ、話ならあとでゆっくりと聞いてやる。まずはやる気をだせ。」
「いま、聞いてほしいのですけど。」
ゴネる俺にジンは腹をたてるかと思ったが、立ちあがるとテーブルを迂回してきて俺の隣にすわり、髪に手を伸ばしてきた。
「な、なんですか? いきなり。」
「ほら。なでてやるから、元気をだせ。」
本当は俺の中身は40すぎのおっさんだから、嬉しいというよりも恥ずかしいが、それでもやっぱり嬉しかった。照れ隠しに、俺はスープを飲もうと銀製のスプーンに手を伸ばした。ジンは俺からスプーンをとりあげた。
「貴様は子どもなのに、妙に老成しているようなところがあるからな。今まで私の配慮が欠けていたかもしれない。これからはなんでも遠慮なく話せ、コロ。」
「は、はい。」
俺は中身がおっさんだとバレたのかとヒヤヒヤしたが、そうではないらしかった。さすがのジンも気づかないか。
「まだ元気がたりないようだな。よし、では私が食べさせてやろう。」
「ええっ!? いいですよ、いいですって!」
「遠慮するな。さあ。」
「うぐっ。」
俺が必死になってジンに抵抗していると、咳払いの音と共に誰かがやってくる足音がした。
「おはようございます、本当に仲のよいわたくしの護衛のおふたかた。」
相変わらず微笑みを絶やさないベルニカ姫だった。背後には影みたいにウスターさんがつき従っていた。俺はむせてしまい、激しく咳をした。誰がが俺の背中をさすってくれた。
「ひ、姫さま!?」
「大丈夫ですか? どうぞわたくしのことはベルニカと呼んでください。」
ベルニカ姫は俺の顔を異様に近くからのぞきこんできて、昨夜の風呂のこともあったし、俺はまともに相手の顔を見ることができなかった。ふと、つき刺すような視線を感じて顔をあげると、思いきり不機嫌そうなジンと目があい、俺は視線を逸らした。
昨夜の大浴場。
言うのも思いだすのも恥ずかしいが、期待に応えてなにがあったか話そうと思う。
完全に全身がかたまっている俺に、ベルニカ姫はふざけているつもりなのかお湯をかけてきた。
「もしもし? 大丈夫ですか? もう湯あたりされたのですか?」
「い、いえ。」
俺は目をとじたままUターンしようとしたが、なにかやわらかいものにぶつかり、湯舟の中で盛大にざぶんと倒れてしまった。
「やはり湯あたりのようですね。すぐにあがりましょう。」
先回りしていたベルニカ姫は俺の手をむりやりひっぱって立たせると、ぐいぐいと湯の中を進み出した。俺はひっぱりかえそうとしたが、どんなに力をふりしぼってもなぜか俺の怪力は発揮できず、びくともしなかった。
結局、俺は白いスベスベの大きな石でできた腰かけのある場所に連れて来られてしまった。姫さまはいつのまにかタオルを体に巻いていたが、俺の目がこれ以上の刺激に耐えられそうになかったのでその方がありがたかった。
「どうですか。落ち着きましたか?」
「は、はい。それでは、僕は失礼いたしま…。」
「では、お願いします。」
「え?」
お願いって、なんのお願いなのだろう? 俺はかなりマヌケな顔をしていたに違いないが、姫さまは冗談を言っている感じではなかった。
「わたくしの体を洗いなさい。まずは背中から、お願いします。」
姫は俺に背を向けたままタオルをとった。真っ白に輝くようなツルツルの背中があらわになって、俺は気を失いかけた。
「ち、ちょっと待ってください! どどど、どうして俺、いや僕が?」
「あなたはわたくしに護衛として雇われたのですから、湯あみ係も兼ねれば良いだけの話です。わたくしは、この世に生を受けてから自分の体を自分で洗ったことはありません。さあ、はやくしなさい。」
そういえば、高貴な方々は身のまわりのことをすべて下々の者に任せているから、羞恥心とかの感覚が世間一般とズレているとか俺は聞いたことがあった。
俺はもう、ヤケになって腹をくくると、これは情報を仕入れるためなのだと自分に言い聞かせた。(そういうことにしておかないと、あとでジンにこんなことがバレたらおそろしすぎる。)
俺は傍に置いてあった小さいタオルをせっけん水に浸して、姫さまの高貴な背中を洗いはじめた。
「ちがいます。手でしなさい。やさしくです。」
「は、はい。」
(命令なので)しかたなく、俺は素手で姫の背に触れた。それは想像以上になめらかで、洗わなくてもいいのではと思うくらいに美しかった。俺は、自分の子ども達がまだ小さいときにベビーバスのお風呂に入れたときのことを思い出した。
「懐かしいな。」
「はい? なにか仰いましたか?」
「い、いえ。ところでベルニカ様。このお屋敷にはたくさんの衛兵がいるみたいでが、なぜ僕たちみたいな下々を護衛に雇われるのですか?」
「役にたたないからです。」
姫の口調がすこし不機嫌になったが、俺は勇気を出して質問を続けた。
「はあ。ベルニカ様は相当にお強いですが、それでも護衛が必要ですか?」
前を向いたままの姫に、俺はいきなりガシッと腕をつかまれた。やばい。逆鱗にふれたか? つまらない質問をした自分を俺は呪った。
「理由を知りたいですか?」
「は、はい…。」
「知りたければ、私の全身を洗いなさい。」
熱い湯けむりと甘すぎるせっけんの香りのせいで、ただでさえ頭がクラクラしていた俺はもう限界だった。石床にへたりこみ、意識が遠のく俺に聞こえてきたのは、姫が上品にクスクスと笑う楽しげな声だった。
重厚な造りの大理石でできたダイニングテーブルの上は、朝から山盛りの豪華な食事と、デザートの果物やスイーツで埋め尽くされていた。ふだんの俺ならとびつくのだが、今はまったく食欲がなかった。
ここは、俺たちのような身分の低い者たち専用のダイニングルームだったが、それでも十分に豪勢だった。
大貴族グラジオラス家にベルニカ姫の護衛として雇われた俺とジンには別々の部屋が与えられた。ジンと泊まった宿屋もそこそこよかったが、ここは比較にならないくらいに何もかもが豪華だった。それでも俺は、これからのことを思うと憂鬱でしかなかった。
「今日から本格的に仕事だ。食べておかなければ体がもたないぞ。」
「わかっています。」
俺はこの先、あのお姫さまベルニカさんとうまくやっていけるのだろうか、そもそも護衛の仕事なんて俺にできるのか、貴族のマナーとかもわからないし、不安しかなかった。
「コロ、話ならあとでゆっくりと聞いてやる。まずはやる気をだせ。」
「いま、聞いてほしいのですけど。」
ゴネる俺にジンは腹をたてるかと思ったが、立ちあがるとテーブルを迂回してきて俺の隣にすわり、髪に手を伸ばしてきた。
「な、なんですか? いきなり。」
「ほら。なでてやるから、元気をだせ。」
本当は俺の中身は40すぎのおっさんだから、嬉しいというよりも恥ずかしいが、それでもやっぱり嬉しかった。照れ隠しに、俺はスープを飲もうと銀製のスプーンに手を伸ばした。ジンは俺からスプーンをとりあげた。
「貴様は子どもなのに、妙に老成しているようなところがあるからな。今まで私の配慮が欠けていたかもしれない。これからはなんでも遠慮なく話せ、コロ。」
「は、はい。」
俺は中身がおっさんだとバレたのかとヒヤヒヤしたが、そうではないらしかった。さすがのジンも気づかないか。
「まだ元気がたりないようだな。よし、では私が食べさせてやろう。」
「ええっ!? いいですよ、いいですって!」
「遠慮するな。さあ。」
「うぐっ。」
俺が必死になってジンに抵抗していると、咳払いの音と共に誰かがやってくる足音がした。
「おはようございます、本当に仲のよいわたくしの護衛のおふたかた。」
相変わらず微笑みを絶やさないベルニカ姫だった。背後には影みたいにウスターさんがつき従っていた。俺はむせてしまい、激しく咳をした。誰がが俺の背中をさすってくれた。
「ひ、姫さま!?」
「大丈夫ですか? どうぞわたくしのことはベルニカと呼んでください。」
ベルニカ姫は俺の顔を異様に近くからのぞきこんできて、昨夜の風呂のこともあったし、俺はまともに相手の顔を見ることができなかった。ふと、つき刺すような視線を感じて顔をあげると、思いきり不機嫌そうなジンと目があい、俺は視線を逸らした。
昨夜の大浴場。
言うのも思いだすのも恥ずかしいが、期待に応えてなにがあったか話そうと思う。
完全に全身がかたまっている俺に、ベルニカ姫はふざけているつもりなのかお湯をかけてきた。
「もしもし? 大丈夫ですか? もう湯あたりされたのですか?」
「い、いえ。」
俺は目をとじたままUターンしようとしたが、なにかやわらかいものにぶつかり、湯舟の中で盛大にざぶんと倒れてしまった。
「やはり湯あたりのようですね。すぐにあがりましょう。」
先回りしていたベルニカ姫は俺の手をむりやりひっぱって立たせると、ぐいぐいと湯の中を進み出した。俺はひっぱりかえそうとしたが、どんなに力をふりしぼってもなぜか俺の怪力は発揮できず、びくともしなかった。
結局、俺は白いスベスベの大きな石でできた腰かけのある場所に連れて来られてしまった。姫さまはいつのまにかタオルを体に巻いていたが、俺の目がこれ以上の刺激に耐えられそうになかったのでその方がありがたかった。
「どうですか。落ち着きましたか?」
「は、はい。それでは、僕は失礼いたしま…。」
「では、お願いします。」
「え?」
お願いって、なんのお願いなのだろう? 俺はかなりマヌケな顔をしていたに違いないが、姫さまは冗談を言っている感じではなかった。
「わたくしの体を洗いなさい。まずは背中から、お願いします。」
姫は俺に背を向けたままタオルをとった。真っ白に輝くようなツルツルの背中があらわになって、俺は気を失いかけた。
「ち、ちょっと待ってください! どどど、どうして俺、いや僕が?」
「あなたはわたくしに護衛として雇われたのですから、湯あみ係も兼ねれば良いだけの話です。わたくしは、この世に生を受けてから自分の体を自分で洗ったことはありません。さあ、はやくしなさい。」
そういえば、高貴な方々は身のまわりのことをすべて下々の者に任せているから、羞恥心とかの感覚が世間一般とズレているとか俺は聞いたことがあった。
俺はもう、ヤケになって腹をくくると、これは情報を仕入れるためなのだと自分に言い聞かせた。(そういうことにしておかないと、あとでジンにこんなことがバレたらおそろしすぎる。)
俺は傍に置いてあった小さいタオルをせっけん水に浸して、姫さまの高貴な背中を洗いはじめた。
「ちがいます。手でしなさい。やさしくです。」
「は、はい。」
(命令なので)しかたなく、俺は素手で姫の背に触れた。それは想像以上になめらかで、洗わなくてもいいのではと思うくらいに美しかった。俺は、自分の子ども達がまだ小さいときにベビーバスのお風呂に入れたときのことを思い出した。
「懐かしいな。」
「はい? なにか仰いましたか?」
「い、いえ。ところでベルニカ様。このお屋敷にはたくさんの衛兵がいるみたいでが、なぜ僕たちみたいな下々を護衛に雇われるのですか?」
「役にたたないからです。」
姫の口調がすこし不機嫌になったが、俺は勇気を出して質問を続けた。
「はあ。ベルニカ様は相当にお強いですが、それでも護衛が必要ですか?」
前を向いたままの姫に、俺はいきなりガシッと腕をつかまれた。やばい。逆鱗にふれたか? つまらない質問をした自分を俺は呪った。
「理由を知りたいですか?」
「は、はい…。」
「知りたければ、私の全身を洗いなさい。」
熱い湯けむりと甘すぎるせっけんの香りのせいで、ただでさえ頭がクラクラしていた俺はもう限界だった。石床にへたりこみ、意識が遠のく俺に聞こえてきたのは、姫が上品にクスクスと笑う楽しげな声だった。
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