18 / 52
第一章 賢者の里
第十八話 賢者の石の在処
しおりを挟む
「私がそもそも、賢者の石を探す理由になったのは大賢者パラサスの企みを知ったからだ」
リカルドは二人に、賢者の石を探すきっかけになった話をしだす。
――大賢者パラサス、この里では皆が尊敬し頼る存在だった。
時が経ち老人へと変わっていく中で、おかしな行動をするようになっていく。
賢者の石について話し、旅の者が訪れ賢者の石について口に出すと家の奥の扉に閉じ込めていた。
その様子を偶然私は目撃して、パラサスに言ったんだ。
「貴方は何がしたいんですか、その扉の奥には何があるというんですか」
するとパラサスは、不気味な笑顔を浮かべて言う。
「それを知ってどうする?お前には関係のない話だ」
「最近の貴方はおかしい、賢者の石とは何なんですか」
「それが知りたければワシに協力するか?」
私はよからぬことを企んでいることを察し、その提案に乗ると賢者の石について説明された。
奇跡を起こせること、強力な力を持っていること全ての話を聞き理解できたのは賢者の石を使いパラサスはこの世界を独り占めしようとしていたことだ。
パラサスの命令で私は賢者の石を探しに行くことになり、途中で協力している者を裏切り賢者の石の捜索を中断させ一人で探すことを決めた。
一人で見つければパラサスの手に賢者の石が行くこともないと思ったからだ、だが見つかることは無かった……。
「これが私の家族を置いてまで賢者の石を探しに行った理由だ」
「見つからなかったって、場所が何処かもわからないんですか?」
「見つからないというのは少し語弊があるか、賢者の石は常に移動していると言った方が正しいかな」
「移動している?」
理解のできない言葉に困惑する二人。
「少し話が変わるがホムンクルスを見たことはあるか?」
「はい、パラサスの扉の奥にはホムンクルスがいました」
「あそこにはホムンクルスがいたのか……まあいい、そのホムンクルスを作っている錬金術師がいるはずなんだそいつが賢者の石の塊を持っている可能性が高い」
「そう……ですか。だとすると手がかりは有るようで無い様なものなんですね」
肩を落とすアクセルの言葉に、リカルドは首を振る。
パラサスがゴーレムに使った賢者の石を机に出し置く。
「賢者の石には奇跡とは違った使い方もあってな、この赤い石は引かれ合うらしいだからこうやって机に置けば……」
赤い石は魔法でもかけられているかのように動き出す。
「これが動いた先に賢者の石と関わりのある何かがあるということだ。これが動く方角に向かえば何か見つかるかもしれない、これは君たちに渡しておくよ」
「ありがとうございます!」
「私が知っていることはこれくらいだ、すまないな少しの知識しか持っていなくて」
「いえ十分ですよ、ありがとうございます」
二人は頭を下げる。
笑顔でリカルドは返すと、口を開いて言う。
「君たちはこれからどうするんだい?」
「もうここを出て、早速探しに行きます。リカルドさんはどうするんですか?」
「私はここにいるよ。パラサスがいなくなりこの里はしばらく安全だし、何より家族を悲しませるわけにはいかないからね。ここを出るといったが、今は夜だどうせなら朝方に向かったほうがいいだろう泊まっていきなさい」
「わ、わかりました!」
話が終わるとアクセルとフィアナはエルンの部屋に行く。
「お兄ちゃんお姉ちゃん!」
まだ起きていたエルンは元気よく話しかけてくる。
フィアナはエルンに向かい言った。
「明日には私とアクセルは、この里を出るの短い間だったけどありがとね」
「えっもう帰っちゃうの」
悲しそうな顔で言うとアクセルは、エルンの頭を撫でていった。
「あぁいつまでもここにいるわけにはいかない、そろそろ行かないとな」
「うぅ……少し寂しいけど、きっとそれが二人のやりたいことなんだよね!じゃあお兄ちゃん約束忘れないでよ」
「約束?」
「魔・法・使・い!」
「あっそうだったな、それじゃ次会う時は魔法見せてくれよ!」
笑顔でエルンは頷いた。
そのあと三人は夜も遅いためすぐに寝るのであった。
◇
早朝から準備をし荷物をまとめる。
二人は寝ているエルンを起こさないようにして家の扉から出ていく。
「それじゃありがとうございました」
アクセルとフィアナがエルンの家族にお礼の言葉を掛ける。
「気をつけてな、また寄ることがあったら泊まるといい」
リカルドが言うと隣のエレノアも笑顔で、
「エルンのあんな笑顔久しぶりに見たんです。またいつでも来てくださいね」
二人の言葉を聞くと並んで歩き賢者の里を出ていく。
「さあ行くかフィアナ」
「うん!」
アクセルが手に持つ賢者の石の欠片を頼りに、ホムンクルスを作成している錬金術師を探す旅が始まる。
リカルドは二人に、賢者の石を探すきっかけになった話をしだす。
――大賢者パラサス、この里では皆が尊敬し頼る存在だった。
時が経ち老人へと変わっていく中で、おかしな行動をするようになっていく。
賢者の石について話し、旅の者が訪れ賢者の石について口に出すと家の奥の扉に閉じ込めていた。
その様子を偶然私は目撃して、パラサスに言ったんだ。
「貴方は何がしたいんですか、その扉の奥には何があるというんですか」
するとパラサスは、不気味な笑顔を浮かべて言う。
「それを知ってどうする?お前には関係のない話だ」
「最近の貴方はおかしい、賢者の石とは何なんですか」
「それが知りたければワシに協力するか?」
私はよからぬことを企んでいることを察し、その提案に乗ると賢者の石について説明された。
奇跡を起こせること、強力な力を持っていること全ての話を聞き理解できたのは賢者の石を使いパラサスはこの世界を独り占めしようとしていたことだ。
パラサスの命令で私は賢者の石を探しに行くことになり、途中で協力している者を裏切り賢者の石の捜索を中断させ一人で探すことを決めた。
一人で見つければパラサスの手に賢者の石が行くこともないと思ったからだ、だが見つかることは無かった……。
「これが私の家族を置いてまで賢者の石を探しに行った理由だ」
「見つからなかったって、場所が何処かもわからないんですか?」
「見つからないというのは少し語弊があるか、賢者の石は常に移動していると言った方が正しいかな」
「移動している?」
理解のできない言葉に困惑する二人。
「少し話が変わるがホムンクルスを見たことはあるか?」
「はい、パラサスの扉の奥にはホムンクルスがいました」
「あそこにはホムンクルスがいたのか……まあいい、そのホムンクルスを作っている錬金術師がいるはずなんだそいつが賢者の石の塊を持っている可能性が高い」
「そう……ですか。だとすると手がかりは有るようで無い様なものなんですね」
肩を落とすアクセルの言葉に、リカルドは首を振る。
パラサスがゴーレムに使った賢者の石を机に出し置く。
「賢者の石には奇跡とは違った使い方もあってな、この赤い石は引かれ合うらしいだからこうやって机に置けば……」
赤い石は魔法でもかけられているかのように動き出す。
「これが動いた先に賢者の石と関わりのある何かがあるということだ。これが動く方角に向かえば何か見つかるかもしれない、これは君たちに渡しておくよ」
「ありがとうございます!」
「私が知っていることはこれくらいだ、すまないな少しの知識しか持っていなくて」
「いえ十分ですよ、ありがとうございます」
二人は頭を下げる。
笑顔でリカルドは返すと、口を開いて言う。
「君たちはこれからどうするんだい?」
「もうここを出て、早速探しに行きます。リカルドさんはどうするんですか?」
「私はここにいるよ。パラサスがいなくなりこの里はしばらく安全だし、何より家族を悲しませるわけにはいかないからね。ここを出るといったが、今は夜だどうせなら朝方に向かったほうがいいだろう泊まっていきなさい」
「わ、わかりました!」
話が終わるとアクセルとフィアナはエルンの部屋に行く。
「お兄ちゃんお姉ちゃん!」
まだ起きていたエルンは元気よく話しかけてくる。
フィアナはエルンに向かい言った。
「明日には私とアクセルは、この里を出るの短い間だったけどありがとね」
「えっもう帰っちゃうの」
悲しそうな顔で言うとアクセルは、エルンの頭を撫でていった。
「あぁいつまでもここにいるわけにはいかない、そろそろ行かないとな」
「うぅ……少し寂しいけど、きっとそれが二人のやりたいことなんだよね!じゃあお兄ちゃん約束忘れないでよ」
「約束?」
「魔・法・使・い!」
「あっそうだったな、それじゃ次会う時は魔法見せてくれよ!」
笑顔でエルンは頷いた。
そのあと三人は夜も遅いためすぐに寝るのであった。
◇
早朝から準備をし荷物をまとめる。
二人は寝ているエルンを起こさないようにして家の扉から出ていく。
「それじゃありがとうございました」
アクセルとフィアナがエルンの家族にお礼の言葉を掛ける。
「気をつけてな、また寄ることがあったら泊まるといい」
リカルドが言うと隣のエレノアも笑顔で、
「エルンのあんな笑顔久しぶりに見たんです。またいつでも来てくださいね」
二人の言葉を聞くと並んで歩き賢者の里を出ていく。
「さあ行くかフィアナ」
「うん!」
アクセルが手に持つ賢者の石の欠片を頼りに、ホムンクルスを作成している錬金術師を探す旅が始まる。
0
あなたにおすすめの小説
ダンジョンをある日見つけた結果→世界最強になってしまった
仮実谷 望
ファンタジー
いつも遊び場にしていた山である日ダンジョンを見つけた。とりあえず入ってみるがそこは未知の場所で……モンスターや宝箱などお宝やワクワクが溢れている場所だった。
そんなところで過ごしているといつの間にかステータスが伸びて伸びていつの間にか世界最強になっていた!?
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
解呪の魔法しか使えないからとSランクパーティーから追放された俺は、呪いをかけられていた美少女ドラゴンを拾って最強へと至る
早見羽流@3/19書籍発売!
ファンタジー
「ロイ・クノール。お前はもう用無しだ」
解呪の魔法しか使えない初心者冒険者の俺は、呪いの宝箱を解呪した途端にSランクパーティーから追放され、ダンジョンの最深部へと蹴り落とされてしまう。
そこで出会ったのは封印された邪龍。解呪の能力を使って邪龍の封印を解くと、なんとそいつは美少女の姿になり、契約を結んで欲しいと頼んできた。
彼女は元は世界を守護する守護龍で、英雄や女神の陰謀によって邪龍に堕とされ封印されていたという。契約を結んだ俺は彼女を救うため、守護龍を封印し世界を牛耳っている女神や英雄の血を引く王家に立ち向かうことを誓ったのだった。
(1話2500字程度、1章まで完結保証です)
異世界配信中。幼馴染みに捨てられた俺に、神々(視聴者)がコメントしてくるんだが。
葉月
ファンタジー
コルネ村で、幼なじみであり恋人でもあったユリアナと、ささやかな幸福を分かち合って生きていたロイド。
だがある日、ユリアナは女神の愛子として目覚め、国王の命により王都へと連れ去られる。
突然、日常を奪われ、運命に引き裂かれたロイドは、抗う術も持たぬまま、否応なく大きな流れへと呑み込まれていく。
これは、奪われたものを取り戻すため、そして理不尽な運命に抗おうとする、一人の少年の物語である。
収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?
木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。
追放される理由はよく分からなかった。
彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。
結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。
しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。
たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。
ケイトは彼らを失いたくなかった。
勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。
しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。
「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」
これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。
農民レベル99 天候と大地を操り世界最強
九頭七尾
ファンタジー
【農民】という天職を授かり、憧れていた戦士の夢を断念した少年ルイス。
仕方なく故郷の村で農業に従事し、十二年が経ったある日のこと、新しく就任したばかりの代官が訊ねてきて――
「何だあの巨大な大根は? 一体どうやって収穫するのだ?」
「片手で抜けますけど? こんな感じで」
「200キロはありそうな大根を片手で……?」
「小麦の方も収穫しますね。えい」
「一帯の小麦が一瞬で刈り取られた!? 何をしたのだ!?」
「手刀で真空波を起こしただけですけど?」
その代官の勧めで、ルイスは冒険者になることに。
日々の農作業(?)を通し、最強の戦士に成長していた彼は、最年長ルーキーとして次々と規格外の戦果を挙げていくのだった。
「これは投擲用大根だ」
「「「投擲用大根???」」」
無能勇者の黙示録~勝手に召喚されて勝手に追放されたので勝手に旅に出ます~
枯井戸
ファンタジー
力も強くない、足も速くない、魔法も使えないし、頭も大してよくない、どこにでもいるちょっとオタク趣味の主人公・東雲真緒が白雉国に勇者として転生する。
同期の勇者はそれぞれ力が強かったり、魔法が使えたり、回復ができたりと各々の才能を開花させ頭角を現していくのだが、真緒に与えられた才能は異世界転生モノでよく見る〝ステータスオープン〟のみだった。
仲間には使えないと蔑まれ、ギルドには落第勇者の烙印を押され、現地人には殺害されかけ、挙句の果てに大事な人を亡くし、見ず知らずの土地の最底辺で生きていくことになった真緒だったが、彼女はまだ〝ステータスオープン〟の可能性に気づいていないだけだった。
─────────────
※投稿時間は多少前後しますが毎日投稿は続けていくつもりです。
※タイトルは予告なしにガラリと変わる場合があるのでご了承ください。
※表紙は現在の主人公のイメージ図です。もしまた別の国へ行く場合、彼女の装いも変化するかもしれません。
アイテムボックスの最も冴えた使い方~チュートリアル1億回で最強になったが、実力隠してアイテムボックス内でスローライフしつつ駄竜とたわむれる~
うみ
ファンタジー
「アイテムボックス発動 収納 自分自身!」
これしかないと思った!
自宅で休んでいたら突然異世界に拉致され、邪蒼竜と名乗る強大なドラゴンを前にして絶対絶命のピンチに陥っていたのだから。
奴に言われるがままステータスと叫んだら、アイテムボックスというスキルを持っていることが分かった。
得た能力を使って何とかピンチを逃れようとし、思いついたアイデアを咄嗟に実行に移したんだ。
直後、俺の体はアイテムボックスの中に入り、難を逃れることができた。
このまま戻っても捻りつぶされるだけだ。
そこで、アイテムボックスの中は時間が流れないことを利用し、チュートリアルバトルを繰り返すこと1億回。ついにレベルがカンストする。
アイテムボックスの外に出た俺はドラゴンの角を折り、危機を脱する。
助けた竜の巫女と共に彼女の村へ向かうことになった俺だったが――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる