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第4章 真実の愛を求めて
第2話 火傷の傷痕
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火傷の傷はかなり薄くはなったが、少しは残るだろうと医師たちに聞かされたていた。
なんとかならないか侯爵夫妻は、失礼を承知で書状を王様に送ってみて頼むことにする。
グレースには内密で、王族お抱えの医師に診察をさせていたのだった。
何人も診察した優秀な医師たちは、決まって同じ事しか言ってくれなかった。
その火傷の償いとしてアデラは、ザィールにグレースがいる限り心から尽くす決心を固める。
何故、そんな気持ちになれたのか。
自分のせいで、一生涯残る傷を負わせたからなのか。
その気持ちには、自身の母性愛が含まれてたとはアデラはこの時は気づかなかった。
世話をするメイド長メリッサは、肩に薬を塗りながら笑いだしてしまう。
「グレース嬢、それは無理というものですよ。
どうやっても手が届かないし、火傷の箇所がご自分では見えなくて分からないでしょう?!」
火傷した原因は、侯爵家の嫡男の元婚約者だ。
もっと怒ったり我がまま言っても許されるのに、この子は遠慮というか謙虚すぎる。
「はあ~、そうですね。
それにまだ、ゆっくりとあげれても…。
まだ、引きつりますし、でも段々とヒリヒリ感はなくなってきてます」
グレースが笑顔で正直に現状を説明すると、そうって答えが返ってきた。
だが、周りの方々に彼女がいくら平気と言っても受け取ってはくれない。
夕食を侯爵夫人と共にする。
先に、席に着き彼女を待っていた。
必ず私の顔を見ると、肩の火傷を厭うような言葉を話される。
有り難いが同じ繰り返しで、こんな自分を気にせずに放っといてくれたらいいのにと思ってしまう。
「よかったわ、そんなに痛みがないのね。
また、ベアトリスの家庭教師をお願いできるかしら?
辛かったら、いつでも休んで構わないわ」
丁寧なお願いをされて、彼女はかえって恐縮してしまっていた。
「はい、勿論ですわ。
侯爵夫人も、皆さんと別々に食事を取っておりますよね。
気を使って私が寂しくないように、私のせいで申し訳なく思います」
今度はアデラが驚き、彼女の言葉を否定する立場になるのだ。
「何を言ってるの、グレース嬢。もともとは、カルロスの息子の元婚約者が仕出かしたことよ。
娘と私が、貴女にお茶を頼まなければ…。
こんな事にはならなかったのにー」
いつも最後はこの繰り返し、行き遅れの貧乏貴族の令嬢など気にかけなくても構わないでって言ってあげたいけど。
「ですが、火傷も良くなってますし右肩以外は健康ですからお気になさらずに」
「えぇ、分かったわ。
では、またベアトリスの家庭教師を頼むわね」
そう返事をしてきたアデラ様の美しいお顔は、まだ沈んでる様に見えていた。
同じ頃、王都のエーレンタール侯爵家でも食事をしていた。
侯爵夫人のアデラと火傷のキズを負ったグレースを除く3人は席に着いていた。
カルロスはグレースの本の続きが気になるのと、最初からの暗い始まりに心が沈んでいた。
「お兄様、食事が気に入りませんの?!
お顔が暗らすぎて、見ていて食欲失くしますわ」
ベアトリスは、目の前の兄カルロスに文句を言いだした。
「すまない、グレース嬢の本が頭から離れないのだ。
父上が仰っていた通りに、貴族の当主とは何かと考えさせられました」
「そうか、たくさん悩みなさい。私だって、いざああなったらと考えさせられたよ」
ベアトリスは、グレースの本をまだ読んでないから話題に入れない。
「お兄様が、先なんてズルいですわぁ!
いつも何でも、私が最後なんですもの!!」
妹は、頬を膨らませて不満を漏らした。
「もう少し待てよ!
ベアトリスは、せっかちだなぁ。アハハハ」
笑い合う仲の良い兄妹に、父は学園が始まる前に注意する。
「カルロス、ベアトリス!
明日から試験後の休みは終わって、学園生活がまた始まる。
特にカルロスは、カトリーナ嬢の事もある。
なるべく、平常心て過ごすのだぞ」
カトリーナ嬢が退学になり、その理由を聞かれる2人の子供たちを案じていた。
トレド伯爵は、娘のカトリーナ嬢をどうするんだろうか。
修道院には入れないのだろうか?
まだ、令嬢の心が落ち着かないんだろうと考えてみる。
何故か不安を感じて仕方ない彼は、同じ親として複雑な気持ちで子供たちを見つめた。
なんとかならないか侯爵夫妻は、失礼を承知で書状を王様に送ってみて頼むことにする。
グレースには内密で、王族お抱えの医師に診察をさせていたのだった。
何人も診察した優秀な医師たちは、決まって同じ事しか言ってくれなかった。
その火傷の償いとしてアデラは、ザィールにグレースがいる限り心から尽くす決心を固める。
何故、そんな気持ちになれたのか。
自分のせいで、一生涯残る傷を負わせたからなのか。
その気持ちには、自身の母性愛が含まれてたとはアデラはこの時は気づかなかった。
世話をするメイド長メリッサは、肩に薬を塗りながら笑いだしてしまう。
「グレース嬢、それは無理というものですよ。
どうやっても手が届かないし、火傷の箇所がご自分では見えなくて分からないでしょう?!」
火傷した原因は、侯爵家の嫡男の元婚約者だ。
もっと怒ったり我がまま言っても許されるのに、この子は遠慮というか謙虚すぎる。
「はあ~、そうですね。
それにまだ、ゆっくりとあげれても…。
まだ、引きつりますし、でも段々とヒリヒリ感はなくなってきてます」
グレースが笑顔で正直に現状を説明すると、そうって答えが返ってきた。
だが、周りの方々に彼女がいくら平気と言っても受け取ってはくれない。
夕食を侯爵夫人と共にする。
先に、席に着き彼女を待っていた。
必ず私の顔を見ると、肩の火傷を厭うような言葉を話される。
有り難いが同じ繰り返しで、こんな自分を気にせずに放っといてくれたらいいのにと思ってしまう。
「よかったわ、そんなに痛みがないのね。
また、ベアトリスの家庭教師をお願いできるかしら?
辛かったら、いつでも休んで構わないわ」
丁寧なお願いをされて、彼女はかえって恐縮してしまっていた。
「はい、勿論ですわ。
侯爵夫人も、皆さんと別々に食事を取っておりますよね。
気を使って私が寂しくないように、私のせいで申し訳なく思います」
今度はアデラが驚き、彼女の言葉を否定する立場になるのだ。
「何を言ってるの、グレース嬢。もともとは、カルロスの息子の元婚約者が仕出かしたことよ。
娘と私が、貴女にお茶を頼まなければ…。
こんな事にはならなかったのにー」
いつも最後はこの繰り返し、行き遅れの貧乏貴族の令嬢など気にかけなくても構わないでって言ってあげたいけど。
「ですが、火傷も良くなってますし右肩以外は健康ですからお気になさらずに」
「えぇ、分かったわ。
では、またベアトリスの家庭教師を頼むわね」
そう返事をしてきたアデラ様の美しいお顔は、まだ沈んでる様に見えていた。
同じ頃、王都のエーレンタール侯爵家でも食事をしていた。
侯爵夫人のアデラと火傷のキズを負ったグレースを除く3人は席に着いていた。
カルロスはグレースの本の続きが気になるのと、最初からの暗い始まりに心が沈んでいた。
「お兄様、食事が気に入りませんの?!
お顔が暗らすぎて、見ていて食欲失くしますわ」
ベアトリスは、目の前の兄カルロスに文句を言いだした。
「すまない、グレース嬢の本が頭から離れないのだ。
父上が仰っていた通りに、貴族の当主とは何かと考えさせられました」
「そうか、たくさん悩みなさい。私だって、いざああなったらと考えさせられたよ」
ベアトリスは、グレースの本をまだ読んでないから話題に入れない。
「お兄様が、先なんてズルいですわぁ!
いつも何でも、私が最後なんですもの!!」
妹は、頬を膨らませて不満を漏らした。
「もう少し待てよ!
ベアトリスは、せっかちだなぁ。アハハハ」
笑い合う仲の良い兄妹に、父は学園が始まる前に注意する。
「カルロス、ベアトリス!
明日から試験後の休みは終わって、学園生活がまた始まる。
特にカルロスは、カトリーナ嬢の事もある。
なるべく、平常心て過ごすのだぞ」
カトリーナ嬢が退学になり、その理由を聞かれる2人の子供たちを案じていた。
トレド伯爵は、娘のカトリーナ嬢をどうするんだろうか。
修道院には入れないのだろうか?
まだ、令嬢の心が落ち着かないんだろうと考えてみる。
何故か不安を感じて仕方ない彼は、同じ親として複雑な気持ちで子供たちを見つめた。
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