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第5章 永遠の愛をあなたに
第5話 父からの励まし
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グレースたちが、お茶を買って戻ってきた。
ドロシーは外に掲げた営業中の看板を外して、すぐに店を閉めてしまった。
「いいんですか?休んでも?」
グレースは自分たちが急に訪問したせいで、店の稼ぎがなくなるのを気にしていた。
「グレースや。
ここの衣装は、舞台用に買われる物もある。
仮面祭りや買いに来る客相手だけでは、食っていけないからね。
ここまで信用を勝ち取るのには、年月と苦労はしたさ!」
ドロシーはそう話してから、グレースの焼いたクッキーを食べてる。
「そういうことさ。
俺も侯爵に仕える前は、ドロシーと似たようなもんだ。
信用で馭者の仕事をもらってたんだからよ」
カルロスは彼らの話に、静かに耳を傾けていた。
自分は父から侯爵を継げばいいと考えていたが、今の侯爵家は父と母が築き上げた。
前の何代に渡る先祖からだ。
私もここにいる彼らや、我が両親たちと同じように信用される者になりたい。
ここに来て良かった。
グレース嬢によく考えて告白しなくては!
前の自分のプロポーズなら、きっと断られたに違いない。
グレースの手作りクッキーを食べながら、自身の胸の中で自問した。
エーレンタール現当主、マキシミリアンはカルロスの質問に驚きの顔を息子にした。
「今、世継ぎが生まれなかったら養子をと言ったか?!」
まだ婚姻してないのに、もう世継ぎの話をしてくるのか?
「はい!ある方に、なかなか世継ぎができない場合に側室を求む声があがるぞと言われまして…」
確かにあり得るが、いくらなんでも早すぎないか?
「私はアデラとの間に、すぐにお前たちが生まれたからなぁ」
「私は、側室は持ちたくありません。
父上!もしそうなりそうな場合は、お力をお貸し下さい!」
誰がそんな話をしたんだ。
アデラか、ベアトリスか?
イヤ、違うようだ!
ある方になんて、母親や妹には使わない言葉だ。
「あぁ、しかしお前!
そんな事ばかり気にして、肝心なグレース嬢の告白がまだとは。
本末転倒ではないか?!」
呆れ顔の父親が、息子の思考に悩み出してつい口にしてしまった。
「ご安心を父上の返事で、明日グレース嬢に告白いたします!」
本当に大丈夫かと、マキシミリアンは聞いて不安になる。
親が口出しする事ではないと、息子にうまくいくといいなぁとしか言えず励ました。
グレースは何故かキレイなドレス姿に着替えさせられていた。
今日は昼食を、侯爵一家と御一緒するのかしら?!
準備が整うと、執事長がグレースに丁寧な態度でコチラですと案内をされた。
いつもと違うので、グレースは戸惑いながら執事長の後についていく。
案内された場所は、庭の東屋ですでに軽い昼食とお菓子が用意されている。
そこには笑顔のカルロス様が、お一人で座っていらっしゃった。
グレースが来ると席を立ち、椅子にエスコートをしてくれた。
周りはいつの間にか、二人きりになっていた。
「さぁ、食べてからゆっくりお話をしましょう」
普段と変わらないカルロス様に、グレースは考えすぎかと思い食事を始めるのだった。
「ご馳走さまでした。
さっきから気になってましたの。
前にカルロス様が庭師の方と、あちらに見える藤の花の苗を植えてましたのを見ましたのよ」
グレースとしては話題を振っただけだが、カルロスは別であった。
「あの藤の花は、貴女のために植えたのです。グレース嬢!!」
私のために?
「グレース嬢は、何方かお好きな男性はいらっしゃいますか?」
好きな男性?
「はい!父とタイラー父様や侯爵様。勿論、カルロス様もですわ」
カルロスは、自分の名が最後なのが気に入らなかったが…。
でも、これは好きでも違う好きだなぁ。
「いいえ、そうではなく…。
将来婚姻をして、夫として好きになる方です!」
グレースは一度だけ下を向き、首を振ってから真っ直ぐにカルロスを見て言った。
「もう20歳過ぎた行き遅れでございます。
後妻になったり、お情けでは嫁ぎたくありません。
こんな私を…。
好きになる物好きなお方が、この世にいるとは思えない!」
だから、この目の前に居るのだが…!
何だか聞いていて、イラッとくるカルロスは悩む。
遠回しでは、彼女には伝わらないし誤解を招くに違いない。
「グレース嬢!
私は貴女を妻として、この侯爵家に嫁いで欲しい!
私は、初めて女性を好きになったのです!!」
真っ直ぐな思いを、カルロスはグレースに告白する。
グレースはぼーっとして、カルロスの赤くなっている顔をじっと見ていた。
こんな私の事を好き?
このキラキラした王子様みたいな年下の方が?!
白昼夢って、本当に現実に存在したのね?!
東屋には少し冷たい風が吹いたが、何故か寒さは感じない二人であった。
それよりも顔が熱く感じていて、二人が共に赤面しているのを感じていたからだ。
なんて返事をすればよいのか、数学の難問を解くより難しい。
初めての男性からの真剣な顔の告白に、彼女の頭がグルグルしてパニックになっていた。
ドロシーは外に掲げた営業中の看板を外して、すぐに店を閉めてしまった。
「いいんですか?休んでも?」
グレースは自分たちが急に訪問したせいで、店の稼ぎがなくなるのを気にしていた。
「グレースや。
ここの衣装は、舞台用に買われる物もある。
仮面祭りや買いに来る客相手だけでは、食っていけないからね。
ここまで信用を勝ち取るのには、年月と苦労はしたさ!」
ドロシーはそう話してから、グレースの焼いたクッキーを食べてる。
「そういうことさ。
俺も侯爵に仕える前は、ドロシーと似たようなもんだ。
信用で馭者の仕事をもらってたんだからよ」
カルロスは彼らの話に、静かに耳を傾けていた。
自分は父から侯爵を継げばいいと考えていたが、今の侯爵家は父と母が築き上げた。
前の何代に渡る先祖からだ。
私もここにいる彼らや、我が両親たちと同じように信用される者になりたい。
ここに来て良かった。
グレース嬢によく考えて告白しなくては!
前の自分のプロポーズなら、きっと断られたに違いない。
グレースの手作りクッキーを食べながら、自身の胸の中で自問した。
エーレンタール現当主、マキシミリアンはカルロスの質問に驚きの顔を息子にした。
「今、世継ぎが生まれなかったら養子をと言ったか?!」
まだ婚姻してないのに、もう世継ぎの話をしてくるのか?
「はい!ある方に、なかなか世継ぎができない場合に側室を求む声があがるぞと言われまして…」
確かにあり得るが、いくらなんでも早すぎないか?
「私はアデラとの間に、すぐにお前たちが生まれたからなぁ」
「私は、側室は持ちたくありません。
父上!もしそうなりそうな場合は、お力をお貸し下さい!」
誰がそんな話をしたんだ。
アデラか、ベアトリスか?
イヤ、違うようだ!
ある方になんて、母親や妹には使わない言葉だ。
「あぁ、しかしお前!
そんな事ばかり気にして、肝心なグレース嬢の告白がまだとは。
本末転倒ではないか?!」
呆れ顔の父親が、息子の思考に悩み出してつい口にしてしまった。
「ご安心を父上の返事で、明日グレース嬢に告白いたします!」
本当に大丈夫かと、マキシミリアンは聞いて不安になる。
親が口出しする事ではないと、息子にうまくいくといいなぁとしか言えず励ました。
グレースは何故かキレイなドレス姿に着替えさせられていた。
今日は昼食を、侯爵一家と御一緒するのかしら?!
準備が整うと、執事長がグレースに丁寧な態度でコチラですと案内をされた。
いつもと違うので、グレースは戸惑いながら執事長の後についていく。
案内された場所は、庭の東屋ですでに軽い昼食とお菓子が用意されている。
そこには笑顔のカルロス様が、お一人で座っていらっしゃった。
グレースが来ると席を立ち、椅子にエスコートをしてくれた。
周りはいつの間にか、二人きりになっていた。
「さぁ、食べてからゆっくりお話をしましょう」
普段と変わらないカルロス様に、グレースは考えすぎかと思い食事を始めるのだった。
「ご馳走さまでした。
さっきから気になってましたの。
前にカルロス様が庭師の方と、あちらに見える藤の花の苗を植えてましたのを見ましたのよ」
グレースとしては話題を振っただけだが、カルロスは別であった。
「あの藤の花は、貴女のために植えたのです。グレース嬢!!」
私のために?
「グレース嬢は、何方かお好きな男性はいらっしゃいますか?」
好きな男性?
「はい!父とタイラー父様や侯爵様。勿論、カルロス様もですわ」
カルロスは、自分の名が最後なのが気に入らなかったが…。
でも、これは好きでも違う好きだなぁ。
「いいえ、そうではなく…。
将来婚姻をして、夫として好きになる方です!」
グレースは一度だけ下を向き、首を振ってから真っ直ぐにカルロスを見て言った。
「もう20歳過ぎた行き遅れでございます。
後妻になったり、お情けでは嫁ぎたくありません。
こんな私を…。
好きになる物好きなお方が、この世にいるとは思えない!」
だから、この目の前に居るのだが…!
何だか聞いていて、イラッとくるカルロスは悩む。
遠回しでは、彼女には伝わらないし誤解を招くに違いない。
「グレース嬢!
私は貴女を妻として、この侯爵家に嫁いで欲しい!
私は、初めて女性を好きになったのです!!」
真っ直ぐな思いを、カルロスはグレースに告白する。
グレースはぼーっとして、カルロスの赤くなっている顔をじっと見ていた。
こんな私の事を好き?
このキラキラした王子様みたいな年下の方が?!
白昼夢って、本当に現実に存在したのね?!
東屋には少し冷たい風が吹いたが、何故か寒さは感じない二人であった。
それよりも顔が熱く感じていて、二人が共に赤面しているのを感じていたからだ。
なんて返事をすればよいのか、数学の難問を解くより難しい。
初めての男性からの真剣な顔の告白に、彼女の頭がグルグルしてパニックになっていた。
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