118 / 124
第5章 永遠の愛をあなたに
第23話 幸せへの誓い
しおりを挟む
家族に囲まれて嬉し涙を流し、自身の婚約者は屋敷に入っていく。
そんな愛する者が育った子爵の屋敷に入り、玄関ホールを見渡しながら立ち止まっていた。
「真実の愛を求めて」の本の通りに、何もない玄関は質素すぎる。
あの本は、偽りを書いていなかったというわけか。
調度品を全てを、本当に何もかも売り払っていたのだなぁ。
感慨深くなる彼は、ただ不思議な想いにかられた。
「真実の愛を求めて」、本の中に吸い込まれた感覚にー。
「カルロス様、居間はこちらですわ。
どうかなさいましたの?」
玄関で立ち止まって動かない彼を、グレースは気になり呼びに近づく。
「ああ、すまないグレース。
本の書いてあると同じの屋敷なんだなぁと、感慨深げに見ていたんだ」
「あらまぁ、フフフ。
そうでございましょう。
絵すら飾ってなくて、お恥ずかしいですわ。
本以上に、貧乏子爵でしょう?
ですが、私にはここが…。
どんな立派なお城よりも、好きですのよ」
改めて飾らないその清らかな心に、彼はまたもや惚れ直すのであった。
居間に入ると家族3人は椅子を客人であるカルロスと、御者で恩人でもあるカーターにすすめてから父マロー子爵が話しだした。
「グレース、わが娘。
エーレンタール侯爵ご嫡男カルロス様との婚約を心から祝うよ。
二人とも、おめでとう!」
父親のマロー子爵は、娘グレースの幸せを心から喜んだ。
「本当に良かったわ。
貴女には貴族の令嬢として、何ひとつしてあげれなく母として心苦しかった。
それなのに、病気になった私の為に苦労させたりしたわ」
母は、まだあの本のことを気にしている。
そのせいで王宮を辞めて、ザイールに逃亡したことを言ってるのね。
「お母様、あの本は婚約破棄された憂さ晴らしで書いたものです。
原稿料を貰い、お母様の病気を治したいと思いました。
結果、今はカルロス様という素晴らしい方と運良く出会いました。
お二人が、私に謝ることはございませんわ」
横にいる彼の顔を、真っ赤になり横目で視線を送る。
彼もそんな彼女の赤くなる頬につれられて、自分も赤くなってしまう。
「姉上はご立派な方です。
学園の先生方に私が目をかけて頂けるのは、姉上がずっと首席でいたからです。
どうか、姉上をよろしくお願い致します。
エーレンタール侯爵御令息」
「家名をなんかで、私を呼ばないでくれないか。
カルロスと。いや、気が早いが義兄上と呼んでくれないか?
義理にはなるが、私には義弟がいないんだ。
だから、こうして可愛い義弟ができて嬉しいんだよ」
「まぁ、パトリック!
こんな風に仰って下さって、良かったわね。
カルロス様は、とても優しくて良い方です。
仲良くして頂けて、私も姉として安心しました」
弟は照れながら、カルロス義兄様と小さな声で呟き笑顔を見せる。
「タルモ様も、グレースに親切にして頂き感謝申し上げます」
家族全員から頭を下げられ、赤い顔をして困惑する。
「とんでもない!
俺なんか、何もしてませんよ。
頭を下げられる事は!
逆に侯爵家の馭者になり、家内までもが屋敷で働かせて頂いてます。
グレース様と出会えたからこそだと思っております」
「タイラー殿…。
たが、他国の赤の他人に手を差し伸べてくれた。
貴方の言葉にグレースも力づけられたのですよ。
あぁ、そうだグレース。
お前が驚く奇跡が、我がマロー領地に起きたのだよ。
それにより、私たちは王家主催の夜会に呼ばれ参加するのだ。
マロー家にとって、これは大変名誉なことなのだ」
屋敷に来るときに、領民の家を新しくしていたのを見たわ。
それと関係があるのかしら?!
「ハハハ、つい大人げなく興奮してしまった。
いまだに信じられなくて、まだ夢の中ではないかと思ってしまう。
川の近くに山があるのを覚えているか?」
「お父様、当然ですわ。
あの山のせいで土砂崩れをして、いつも川を塞き止めて氾濫し水害になるではないですか」
忌々しい山を頭の中で思い出し、グレースはつい顔を歪めてしまう。
「グレース、お前の気持ちは母とて一緒でした。
ですが、堤防の工事で川に砂金があることが分かったのです」
「砂金って、あの金のことですか?お母様!」
「姉上、マロー領地の山に金脈がある可能性が出てきたのです。
もしかしたら、貧しさから開放されるやも知れません」
グレースは驚きすぎて、両手で口元を隠す仕草をした。
「それは、おめでとうございます。
神が子爵様のご苦労を見て、恵みをお与え下さったのでしょう」
今まで黙って置物のようだった、タイラーがつい口に出してしまった。
後から気づいて恐縮する彼に、父である子爵は頭を軽く下げて礼を述べた。
「エーレンタール侯爵御令息。
グレースの嫁ぐ持参金は、いつか必ずお支払い致します。
ですが、まだどれだけ金が出るか分かりません。
全然取れなくて、ぬか喜びになるやもしれないのです。
だから、お待ち頂けますか?」
マロー子爵は、カルロスに頭を下げてお願いする。
「お父様…」と、娘は父の姿に涙をして指で拭う。
「マロー子爵、頭を上げください。
父、エーレンタール侯爵家は持参金はいらぬと約束した。
グレース嬢は賢く強い、素晴らしい御令嬢だ。
彼女自身が持参金なのです。
どうか、領地のためだけにお使い下さい。
エーレンタール侯爵は、マロー子爵の力になります。
いつでも、頼って下さい」
「では、お言葉に甘えます。
グレース、良い方を選び選んで頂いた。
感謝して、エーレンタール侯爵家に尽くしなさい!」
「お父様、肝に命じます」
彼女の誓いに、家族も婚約者もタイラーまでもが笑いだしていた。
本人は少しだけ不服そうな表情をすると、笑い声はますます大きくなるのであった。
そして、マロー子爵は王妃様からエーレンタール侯爵令息とグレースにも招待状を送られたと伝えた。
グレースはあの別れから、王妃様に会える機会を得られて胸を熱くしていた。
どうしたら良いか嬉しすぎて、また瞳を濡らし続けてしまう。
部屋には温かな優しい気持ちが充満して、グレースと共に皆が笑いと同時にまた嬉し涙を流す。
どうやらマロー子爵の方々は遺伝で涙腺が緩いらしいと、タルモが冗談を言って周りを笑わす。
部屋の中では、笑い声がいつまでも聞こえ途絶えなかったのである。
そんな愛する者が育った子爵の屋敷に入り、玄関ホールを見渡しながら立ち止まっていた。
「真実の愛を求めて」の本の通りに、何もない玄関は質素すぎる。
あの本は、偽りを書いていなかったというわけか。
調度品を全てを、本当に何もかも売り払っていたのだなぁ。
感慨深くなる彼は、ただ不思議な想いにかられた。
「真実の愛を求めて」、本の中に吸い込まれた感覚にー。
「カルロス様、居間はこちらですわ。
どうかなさいましたの?」
玄関で立ち止まって動かない彼を、グレースは気になり呼びに近づく。
「ああ、すまないグレース。
本の書いてあると同じの屋敷なんだなぁと、感慨深げに見ていたんだ」
「あらまぁ、フフフ。
そうでございましょう。
絵すら飾ってなくて、お恥ずかしいですわ。
本以上に、貧乏子爵でしょう?
ですが、私にはここが…。
どんな立派なお城よりも、好きですのよ」
改めて飾らないその清らかな心に、彼はまたもや惚れ直すのであった。
居間に入ると家族3人は椅子を客人であるカルロスと、御者で恩人でもあるカーターにすすめてから父マロー子爵が話しだした。
「グレース、わが娘。
エーレンタール侯爵ご嫡男カルロス様との婚約を心から祝うよ。
二人とも、おめでとう!」
父親のマロー子爵は、娘グレースの幸せを心から喜んだ。
「本当に良かったわ。
貴女には貴族の令嬢として、何ひとつしてあげれなく母として心苦しかった。
それなのに、病気になった私の為に苦労させたりしたわ」
母は、まだあの本のことを気にしている。
そのせいで王宮を辞めて、ザイールに逃亡したことを言ってるのね。
「お母様、あの本は婚約破棄された憂さ晴らしで書いたものです。
原稿料を貰い、お母様の病気を治したいと思いました。
結果、今はカルロス様という素晴らしい方と運良く出会いました。
お二人が、私に謝ることはございませんわ」
横にいる彼の顔を、真っ赤になり横目で視線を送る。
彼もそんな彼女の赤くなる頬につれられて、自分も赤くなってしまう。
「姉上はご立派な方です。
学園の先生方に私が目をかけて頂けるのは、姉上がずっと首席でいたからです。
どうか、姉上をよろしくお願い致します。
エーレンタール侯爵御令息」
「家名をなんかで、私を呼ばないでくれないか。
カルロスと。いや、気が早いが義兄上と呼んでくれないか?
義理にはなるが、私には義弟がいないんだ。
だから、こうして可愛い義弟ができて嬉しいんだよ」
「まぁ、パトリック!
こんな風に仰って下さって、良かったわね。
カルロス様は、とても優しくて良い方です。
仲良くして頂けて、私も姉として安心しました」
弟は照れながら、カルロス義兄様と小さな声で呟き笑顔を見せる。
「タルモ様も、グレースに親切にして頂き感謝申し上げます」
家族全員から頭を下げられ、赤い顔をして困惑する。
「とんでもない!
俺なんか、何もしてませんよ。
頭を下げられる事は!
逆に侯爵家の馭者になり、家内までもが屋敷で働かせて頂いてます。
グレース様と出会えたからこそだと思っております」
「タイラー殿…。
たが、他国の赤の他人に手を差し伸べてくれた。
貴方の言葉にグレースも力づけられたのですよ。
あぁ、そうだグレース。
お前が驚く奇跡が、我がマロー領地に起きたのだよ。
それにより、私たちは王家主催の夜会に呼ばれ参加するのだ。
マロー家にとって、これは大変名誉なことなのだ」
屋敷に来るときに、領民の家を新しくしていたのを見たわ。
それと関係があるのかしら?!
「ハハハ、つい大人げなく興奮してしまった。
いまだに信じられなくて、まだ夢の中ではないかと思ってしまう。
川の近くに山があるのを覚えているか?」
「お父様、当然ですわ。
あの山のせいで土砂崩れをして、いつも川を塞き止めて氾濫し水害になるではないですか」
忌々しい山を頭の中で思い出し、グレースはつい顔を歪めてしまう。
「グレース、お前の気持ちは母とて一緒でした。
ですが、堤防の工事で川に砂金があることが分かったのです」
「砂金って、あの金のことですか?お母様!」
「姉上、マロー領地の山に金脈がある可能性が出てきたのです。
もしかしたら、貧しさから開放されるやも知れません」
グレースは驚きすぎて、両手で口元を隠す仕草をした。
「それは、おめでとうございます。
神が子爵様のご苦労を見て、恵みをお与え下さったのでしょう」
今まで黙って置物のようだった、タイラーがつい口に出してしまった。
後から気づいて恐縮する彼に、父である子爵は頭を軽く下げて礼を述べた。
「エーレンタール侯爵御令息。
グレースの嫁ぐ持参金は、いつか必ずお支払い致します。
ですが、まだどれだけ金が出るか分かりません。
全然取れなくて、ぬか喜びになるやもしれないのです。
だから、お待ち頂けますか?」
マロー子爵は、カルロスに頭を下げてお願いする。
「お父様…」と、娘は父の姿に涙をして指で拭う。
「マロー子爵、頭を上げください。
父、エーレンタール侯爵家は持参金はいらぬと約束した。
グレース嬢は賢く強い、素晴らしい御令嬢だ。
彼女自身が持参金なのです。
どうか、領地のためだけにお使い下さい。
エーレンタール侯爵は、マロー子爵の力になります。
いつでも、頼って下さい」
「では、お言葉に甘えます。
グレース、良い方を選び選んで頂いた。
感謝して、エーレンタール侯爵家に尽くしなさい!」
「お父様、肝に命じます」
彼女の誓いに、家族も婚約者もタイラーまでもが笑いだしていた。
本人は少しだけ不服そうな表情をすると、笑い声はますます大きくなるのであった。
そして、マロー子爵は王妃様からエーレンタール侯爵令息とグレースにも招待状を送られたと伝えた。
グレースはあの別れから、王妃様に会える機会を得られて胸を熱くしていた。
どうしたら良いか嬉しすぎて、また瞳を濡らし続けてしまう。
部屋には温かな優しい気持ちが充満して、グレースと共に皆が笑いと同時にまた嬉し涙を流す。
どうやらマロー子爵の方々は遺伝で涙腺が緩いらしいと、タルモが冗談を言って周りを笑わす。
部屋の中では、笑い声がいつまでも聞こえ途絶えなかったのである。
11
あなたにおすすめの小説
遡ったのは君だけじゃない。離縁状を置いて出ていった妻ーー始まりは、そこからだった。
沼野 花
恋愛
夫と子供たちに、選ばれなかったイネス。
すべてを愛人に奪われ、彼女は限界を迎え、屋敷を去る。
だが、その先に待っていたのは、救いではなかった。
イネスを襲った、取り返しのつかない出来事。
変わり果てた現実を前に、
夫はようやく、自分が何を失ったのかを思い知る。
深い後悔と悲しみに苛まれながら、
失ったイネスの心を取り戻そうとする夫。
しかし、彼女の心はすでに、外の世界へと向かっていた。
贖罪を背負いながらもイネスを求め続ける夫。
そして、母の心を知っていく子供たち。
イネスが求める愛とは、
そして、幸せとは――。
リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした。今度こそ幸せになります!!〜
ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。
イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。
8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。
※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。
毒姫ライラは今日も生きている
木崎優
恋愛
エイシュケル王国第二王女ライラ。
だけど私をそう呼ぶ人はいない。毒姫ライラ、それは私を示す名だ。
ひっそりと森で暮らす私はこの国において毒にも等しく、王女として扱われることはなかった。
そんな私に、十六歳にして初めて、王女としての役割が与えられた。
それは、王様が愛するお姫様の代わりに、暴君と呼ばれる皇帝に嫁ぐこと。
「これは王命だ。王女としての責務を果たせ」
暴君のもとに愛しいお姫様を嫁がせたくない王様。
「どうしてもいやだったら、代わってあげるわ」
暴君のもとに嫁ぎたいお姫様。
「お前を妃に迎える気はない」
そして私を認めない暴君。
三者三様の彼らのもとで私がするべきことは一つだけ。
「頑張って死んでまいります!」
――そのはずが、何故だか死ぬ気配がありません。
3回目の人生は、悪役令嬢を辞めて引きこもります~一歩も出ずに国を救ったら、なぜか「聖女」として崇められ最強の男たちが部屋を包囲してくる件~
放浪人
恋愛
公爵令嬢エリザベートは、1度目は悪役令嬢として断罪され処刑、2度目は改心して聖女となり国に尽くしたが過労死……という悲惨な最期を遂げた。 記憶を持ったまま3度目の人生が始まった瞬間、彼女は固く決意する。 「もう絶対に働きません! 今世は部屋から一歩も出ず、睡眠と趣味に命をかけます!」
最強の拒絶結界『絶対領域』で部屋に籠城し、婚約破棄イベントも夜会も全て無視して惰眠を貪ろうとするエリザベート。 しかし、彼女の「働きたくない」一心からの行動――適当な農業アドバイスや、安眠妨害への容赦ない迎撃――が、周囲には「国を憂う深慮遠謀」「慈愛に満ちた奇跡」として超好意的に解釈されてしまう!?
ヤンデレ化した元婚約者の王太子、物理で愛を語る脳筋騎士団長、効率厨の隣国王子、さらには古代の引きこもり少年までをも巻き込み、事態は国家規模の大騒動へ。 部屋ごと空を飛んで戦場を浄化し、パジャマ姿で古代兵器を操り、地下牢をスイートルームに変えながら、エリザベートは究極の安眠を手に入れることができるのか? 塩対応すればするほど愛され、逃げれば逃げるほど伝説になる、最強引きこもり令嬢の勘違いドタバタ溺愛ファンタジー、ここに完結!
魔法師団長の家政婦辞めたら溺愛されました
iru
恋愛
小説家になろうですでに完結済みの作品です。よければお気に入りブックマークなどお願いします。
両親と旅をしている途中、魔物に襲われているところを、魔法師団に助けられたティナ。
両親は亡くなってしまったが、両親が命をかけて守ってくれた自分の命を無駄にせず強く生きていこうと決めた。
しかし、肉親も家もないティナが途方に暮れていると、魔物から助けてくれ、怪我の入院まで面倒を見てくれた魔法師団の団長レオニスから彼の家政婦として住み込みで働かないと誘われた。
魔物から助けられた時から、ひどく憧れていたレオニスの誘いを、ティナはありがたく受ける事にした。
自分はただの家政婦だと強く言い聞かせて、日に日に膨らむ恋心を抑え込むティナだった。
一方、レオニスもティナにどんどん惹かれていっていた。
初めはなくなった妹のようで放っては置けないと家政婦として雇ったが、その健気な様子に強く惹かれていった。
恋人になりたいが、年上で雇い主。
もしティナも同じ気持ちでないなら仕事まで奪ってしまうのではないか。
そんな思いで一歩踏み出せないレオニスだった。
そんな中ある噂から、ティナはレオニスの家政婦を辞めて家を出る決意をする。
レオニスは思いを伝えてティナを引き止めることができるのか?
両片思いのすれ違いのお話です。
【完結】公爵令嬢は勇者への恩返しを試みる〜サブヒロインとして頑張ります〜
マロン株式
恋愛
公爵令嬢ユウフェには、ひとつだけ秘密がある。
――この世界が“小説の中”だと知っていること。
ユウフェはただの“サブヒロイン”で、物語の結末では魔王のもとへ嫁ぐ運命にある……はずだった。
けれどーー
勇者の仲間、聖女、そして魔王が現れ、〝物語どおり〟には進まない恋の三角関係(いや、四角関係?)が動き出す。
サブヒロインの恩返しから始まる、ほのぼの甘くて、少し切ない恋愛ファンタジー。
◇◇◇
※注意事項※
・序盤ほのぼのめ
・勇者 ✖ サブヒロイン ✖ 魔王 ✖ 巫女(?)の恋愛模様
・基本はザマァなし
・過去作のため、気になる部分あればすみません
・他サイトと並行改稿中のため、内容に差異が出る可能性があります
・設定ゆるめ
・恋愛 × ファンタジー
愛する人は、貴方だけ
月(ユエ)/久瀬まりか
恋愛
下町で暮らすケイトは母と二人暮らし。ところが母は病に倒れ、ついに亡くなってしまう。亡くなる直前に母はケイトの父親がアークライト公爵だと告白した。
天涯孤独になったケイトの元にアークライト公爵家から使者がやって来て、ケイトは公爵家に引き取られた。
公爵家には三歳年上のブライアンがいた。跡継ぎがいないため遠縁から引き取られたというブライアン。彼はケイトに冷たい態度を取る。
平民上がりゆえに令嬢たちからは無視されているがケイトは気にしない。最初は冷たかったブライアン、第二王子アーサー、公爵令嬢ミレーヌ、幼馴染カイルとの交友を深めていく。
やがて戦争の足音が聞こえ、若者の青春を奪っていく。ケイトも無関係ではいられなかった……。
【完結】アラサー喪女が転生したら悪役令嬢だった件。断罪からはじまる悪役令嬢は、回避不能なヤンデレ様に溺愛を確約されても困ります!
美杉日和。(旧美杉。)
恋愛
『ルド様……あなたが愛した人は私ですか? それともこの体のアーシエなのですか?』
そんな風に簡単に聞くことが出来たら、どれだけ良かっただろう。
目が覚めた瞬間、私は今置かれた現状に絶望した。
なにせ牢屋に繋がれた金髪縦ロールの令嬢になっていたのだから。
元々は社畜で喪女。挙句にオタクで、恋をすることもないままの死亡エンドだったようで、この世界に転生をしてきてしあったらしい。
ただまったく転生前のこの令嬢の記憶がなく、ただ状況から断罪シーンと私は推測した。
いきなり生き返って死亡エンドはないでしょう。さすがにこれは神様恨みますとばかりに、私はその場で断罪を行おうとする王太子ルドと対峙する。
なんとしても回避したい。そう思い行動をした私は、なぜか回避するどころか王太子であるルドとのヤンデレルートに突入してしまう。
このままヤンデレルートでの死亡エンドなんて絶対に嫌だ。なんとしても、ヤンデレルートを溺愛ルートへ移行させようと模索する。
悪役令嬢は誰なのか。私は誰なのか。
ルドの溺愛が加速するごとに、彼の愛する人が本当は誰なのかと、だんだん苦しくなっていく――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる