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第5章 永遠の愛をあなたに
第18話 友の会
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秋晴れとはこの天気を言うのが正しいと、二人は話しながら爽やかな青空に顔をあげてきた。
「お天気は最高ですが、空気が冷たく感じますわ」
「うん、部屋にして正解だね。
皆さん楽しみにしているって、返事が戻ってきていてホッとしただろう」
「はい、カルロス様。
皆さま全員が、茶会に参加して下さり嬉しいわ。
お庭を散策したりして、皆さまに花々をお見せしたいの。
毎日庭師さんが、キレイに手入れをして下さってますもの」
庭にいる庭師を見つけ、彼女と同じ方角に視線を向けるカルロスは頷き肩を抱く。
自然と顔を見ては笑い合うのを、用意する使用人たちも二人を盗み見て笑顔になってしまう。
「いい雰囲気だな…、穏やかだ。
屋敷の者たちに慕われて、あれはいい嫁になる」
マキシミアンはグレースたちの仲良さげな様子に、隣にいる妻アデラに向かい言ってるわけでもなく自然に言葉を漏らす。
そんな夫と同じものを見て、同調するように目を細めた。
茶会のドレスに着替えの支度をすると言い、まだ息子たちに目をやる夫の元を離れていく。
ホスト役のグレースは、玄関先で招待客を出迎えている。
ドロシーさんは、マノン様たちとタイラー父様のお迎え馬車で到着。
アルバ公爵夫妻に、ベアトリス様のご婚約者様が続いて来訪されていた。
3人とも公爵なんて私のお客様は身分高いって話したら、ドロシーさんにウィルフレッド様も前は公爵だよって肘鉄をされた。
賑やかな笑い声が、玄関エントランスで響き渡る。
窓を開けて秋バラの香りが仄かに風に乗り、まるで庭にいる気分になる招待客。
「本日はー。私の初めてのお茶会に来て頂き、心より感謝致します。
まずは、私からのウェルカムティーです」
ごく普通の癖のない、無難なストレートティーをお出しする。
「いつ飲んでも、グレース嬢のお茶は美味しいわ」
この屋敷の女主人、侯爵夫人アテラ様のお言葉にグレースは安堵をして様子を見渡す。
皆さん、味に満足して喜んで下さっているみたいだ。
私は緊張してるが、身分高い席に座りお話を始めた。
「お茶も美味しくて良いですが、グレースの本は感動そのものですわ。
貴方もお読み下さいませ」
強引なベアトリス様に押されている彼は、私に彼女の勉強を教えてくれた事に礼を言って下され。
ベアトリス様のご婚約者、未来の公爵様に御礼を言われ。
頭をペコペコするしか出来なかった。
娘ベアトリスの話に続きエレンタール侯爵が、アルバ公爵夫妻にある本を薦めてきた。
グレースの書いた「真実の愛を求めて」を、手渡して是非とも読んでほしいと頼むのだった。
「侯爵様とベアトリス様も、あれは若気の至りを書いた本です。
恥ずかしくて仕方ないです。
でももし機会がありましたら、今度はもう少し良いお話を書きたいですわ」
皆さん期待してるって言って下さったが、それはいつになるかは自分でも分からない。
後日、公爵夫妻から感想を手紙で頂いた。
公爵は特に結ばれなかった自分たちを重ねて、あの頃を思い出したのかも知れない。
夫人は、このような女性の感情をうまく表現して書き示したグレースに感心を示していた。
交流も侯爵を通じて、グレースは個人的に持つのである。
それにより、アルバ公爵夫妻の後ろ盾という強い味方をつけた。
タイラー父様はマノン様の美しさに鼻が伸びていると奥様が不機嫌にしていた。
「お前が一番だ~!母ちゃん!」
その会話で、笑い声がどっとあがる。
舞台の感想を伝えると、当日ザィール王のために演出が変わって役者は大変だったそうだ。
「あの後、1時間もお話をされていたのよ。
帰れって言えないから、私はヘトヘトになりましたわ」
「そんなこと言ったら、マノン君はここにはいられないよ」
ほんと仲の良い恋人同士だし、二人で並ぶとそれだけで部屋が明るく感じる。
「お茶会って楽しいですね。
仲の良い方々が集い、こうして語り合う。
それも他国で出来るなんて、想像もつきませんでした。
カルロス様に嫁いだら、当たり前にしなくてなりませんね」
「グレース嬢は貴族ですが、私はもとは平民です。
ウィルフレッドの妻になるなんて、本当は不安で仕方ないのよ」
大女優で堂々と舞台であの表現した方の言葉には思えなく、グレースは驚きの表情を彼女にする。
「ですが、ウィルフレッド様は公爵のご出身ですが…。
今は失礼ですが、貴族ではないのでしょう?違いますか?」
「グレース、それがどうも風向きが変わったようなんだよ」
ドロシーの意味深な発言に、タイラー夫婦まで変な顔つきになる。
「実家からマノンを反対されましてね。
家を出てから手持ちの資金で商売をし、まぁそこそこ手広くしてます。
家は、弟が継ぐことになりましたがー」
その方がやることなすこと失敗続きで、父のカリテリ公爵がウィルフレッド様に戻って欲しいみたい。
「弟も継ぎたくないと言い出し、無理だと部屋に引き籠ってしまっている。
弟には、困ったものだ!」
話を聞くと公爵は除名されていないで、ウィルフレッド様はまだ公爵子息のままだった。
「ウィルフレッド、貴方の魔法で弟さんを助けてあげて!」
「マノン様、ウィルフレッド様は魔法も使えるのですか?!」
真面目に質問するグレースに大爆笑になり、もうひとつのテーブルも笑いだしてしまう。
「はぁー、グレース!
ウィルフレッド殿は、優しい魔術師ってあだ名があるんだよ」
「素敵!大女優と魔術師さん。今は女神と魔術師ですね!?
でも、何で魔術師なのですか?カルロス様」
このボケボケ感にジワッとくる招待客一同は、グレースの奇妙な魅力を直に感じていた。
「見た目は優しそうだろう!?
でも商談になると、最後は自分の有利にいつの間にかさせてしまう。
でっ、付いたあだ名は優しい魔術師だ。
エーレンタール侯爵も、前に小麦でやられたよ」
「ふふふっ、ではお返しをしなくてはね?
頑張って下さいまし、カルロス様」
ドロシーが不興を買わないよう、グレースに注意していた。
「グレース、話を聞いてなかったんかい!
ウィルフレッドはカテリナ公爵になるかもしれん!
何がお返しだよ、相手は未来の公爵様だよ。
この娘は、変に度胸がいいねぇ~」
大爆笑をされてグレースだけがキョトンとしているのが、またつぼにはまり面白っていた。
「なら!ドロシーさんだって、ウィルフレッド様を呼び捨てにしてますよ!」
「あたしゃ、特別なんだよ!」
納得いかなくって、グレースは膨れっ面をドロシーたちに向ける。
ウィルフレッドは彼女の不思議な魅力と、後日に「真実の愛を求めて」の本の魅力と2つに魅了されたのだ。
初めてのお茶会は招待客に満足されて、彼らは密かに他国から嫁ぐ彼女に内緒である会を結成した。
それは、グレース友の会。
いつかエテルネルからザィールへ、そして他国の貴族社会で生きる手助けをしてあげたいと思った仲間たち。
グレースを通じて、友人の輪が広がるきっかけになった。
まだまだ、先のお話だがー。
貴族たちの中には、由緒正しい歴史あるエーレンタール侯爵の嫡男の新たな婚約話に食らいついた。
グレースが他国エテルネルの子爵令嬢知ると、陰でそれを下げずむ噂をするのだ。
それは彼を狙っていた令嬢たちが、裏で面白おかしく悪い噂話を流し始める。
これらを予想していたエーレンタール侯爵家は、醜聞は織り込み済みである。
妹ベアトリスや母アデラは、新しく婚約者になったグレースの素晴らしさを話し払拭していく。
あのアルバ公爵夫妻のお気に入りと聞けば、誰一人それ以上は何も言えなくなっていた。
妹ベアトリスが公爵家に嫁いだ後、彼女はザィールのエーレンタール侯爵家に無事に嫁ぐ日程が正式に決まる。
それを見届けてから、カルロスはグレースを連れて彼女の家族に挨拶をしに故郷に戻る。
彼女が待ち望んでいた、祖国エテルネルにー。
そして、マロ子爵家のもとへー。
「お天気は最高ですが、空気が冷たく感じますわ」
「うん、部屋にして正解だね。
皆さん楽しみにしているって、返事が戻ってきていてホッとしただろう」
「はい、カルロス様。
皆さま全員が、茶会に参加して下さり嬉しいわ。
お庭を散策したりして、皆さまに花々をお見せしたいの。
毎日庭師さんが、キレイに手入れをして下さってますもの」
庭にいる庭師を見つけ、彼女と同じ方角に視線を向けるカルロスは頷き肩を抱く。
自然と顔を見ては笑い合うのを、用意する使用人たちも二人を盗み見て笑顔になってしまう。
「いい雰囲気だな…、穏やかだ。
屋敷の者たちに慕われて、あれはいい嫁になる」
マキシミアンはグレースたちの仲良さげな様子に、隣にいる妻アデラに向かい言ってるわけでもなく自然に言葉を漏らす。
そんな夫と同じものを見て、同調するように目を細めた。
茶会のドレスに着替えの支度をすると言い、まだ息子たちに目をやる夫の元を離れていく。
ホスト役のグレースは、玄関先で招待客を出迎えている。
ドロシーさんは、マノン様たちとタイラー父様のお迎え馬車で到着。
アルバ公爵夫妻に、ベアトリス様のご婚約者様が続いて来訪されていた。
3人とも公爵なんて私のお客様は身分高いって話したら、ドロシーさんにウィルフレッド様も前は公爵だよって肘鉄をされた。
賑やかな笑い声が、玄関エントランスで響き渡る。
窓を開けて秋バラの香りが仄かに風に乗り、まるで庭にいる気分になる招待客。
「本日はー。私の初めてのお茶会に来て頂き、心より感謝致します。
まずは、私からのウェルカムティーです」
ごく普通の癖のない、無難なストレートティーをお出しする。
「いつ飲んでも、グレース嬢のお茶は美味しいわ」
この屋敷の女主人、侯爵夫人アテラ様のお言葉にグレースは安堵をして様子を見渡す。
皆さん、味に満足して喜んで下さっているみたいだ。
私は緊張してるが、身分高い席に座りお話を始めた。
「お茶も美味しくて良いですが、グレースの本は感動そのものですわ。
貴方もお読み下さいませ」
強引なベアトリス様に押されている彼は、私に彼女の勉強を教えてくれた事に礼を言って下され。
ベアトリス様のご婚約者、未来の公爵様に御礼を言われ。
頭をペコペコするしか出来なかった。
娘ベアトリスの話に続きエレンタール侯爵が、アルバ公爵夫妻にある本を薦めてきた。
グレースの書いた「真実の愛を求めて」を、手渡して是非とも読んでほしいと頼むのだった。
「侯爵様とベアトリス様も、あれは若気の至りを書いた本です。
恥ずかしくて仕方ないです。
でももし機会がありましたら、今度はもう少し良いお話を書きたいですわ」
皆さん期待してるって言って下さったが、それはいつになるかは自分でも分からない。
後日、公爵夫妻から感想を手紙で頂いた。
公爵は特に結ばれなかった自分たちを重ねて、あの頃を思い出したのかも知れない。
夫人は、このような女性の感情をうまく表現して書き示したグレースに感心を示していた。
交流も侯爵を通じて、グレースは個人的に持つのである。
それにより、アルバ公爵夫妻の後ろ盾という強い味方をつけた。
タイラー父様はマノン様の美しさに鼻が伸びていると奥様が不機嫌にしていた。
「お前が一番だ~!母ちゃん!」
その会話で、笑い声がどっとあがる。
舞台の感想を伝えると、当日ザィール王のために演出が変わって役者は大変だったそうだ。
「あの後、1時間もお話をされていたのよ。
帰れって言えないから、私はヘトヘトになりましたわ」
「そんなこと言ったら、マノン君はここにはいられないよ」
ほんと仲の良い恋人同士だし、二人で並ぶとそれだけで部屋が明るく感じる。
「お茶会って楽しいですね。
仲の良い方々が集い、こうして語り合う。
それも他国で出来るなんて、想像もつきませんでした。
カルロス様に嫁いだら、当たり前にしなくてなりませんね」
「グレース嬢は貴族ですが、私はもとは平民です。
ウィルフレッドの妻になるなんて、本当は不安で仕方ないのよ」
大女優で堂々と舞台であの表現した方の言葉には思えなく、グレースは驚きの表情を彼女にする。
「ですが、ウィルフレッド様は公爵のご出身ですが…。
今は失礼ですが、貴族ではないのでしょう?違いますか?」
「グレース、それがどうも風向きが変わったようなんだよ」
ドロシーの意味深な発言に、タイラー夫婦まで変な顔つきになる。
「実家からマノンを反対されましてね。
家を出てから手持ちの資金で商売をし、まぁそこそこ手広くしてます。
家は、弟が継ぐことになりましたがー」
その方がやることなすこと失敗続きで、父のカリテリ公爵がウィルフレッド様に戻って欲しいみたい。
「弟も継ぎたくないと言い出し、無理だと部屋に引き籠ってしまっている。
弟には、困ったものだ!」
話を聞くと公爵は除名されていないで、ウィルフレッド様はまだ公爵子息のままだった。
「ウィルフレッド、貴方の魔法で弟さんを助けてあげて!」
「マノン様、ウィルフレッド様は魔法も使えるのですか?!」
真面目に質問するグレースに大爆笑になり、もうひとつのテーブルも笑いだしてしまう。
「はぁー、グレース!
ウィルフレッド殿は、優しい魔術師ってあだ名があるんだよ」
「素敵!大女優と魔術師さん。今は女神と魔術師ですね!?
でも、何で魔術師なのですか?カルロス様」
このボケボケ感にジワッとくる招待客一同は、グレースの奇妙な魅力を直に感じていた。
「見た目は優しそうだろう!?
でも商談になると、最後は自分の有利にいつの間にかさせてしまう。
でっ、付いたあだ名は優しい魔術師だ。
エーレンタール侯爵も、前に小麦でやられたよ」
「ふふふっ、ではお返しをしなくてはね?
頑張って下さいまし、カルロス様」
ドロシーが不興を買わないよう、グレースに注意していた。
「グレース、話を聞いてなかったんかい!
ウィルフレッドはカテリナ公爵になるかもしれん!
何がお返しだよ、相手は未来の公爵様だよ。
この娘は、変に度胸がいいねぇ~」
大爆笑をされてグレースだけがキョトンとしているのが、またつぼにはまり面白っていた。
「なら!ドロシーさんだって、ウィルフレッド様を呼び捨てにしてますよ!」
「あたしゃ、特別なんだよ!」
納得いかなくって、グレースは膨れっ面をドロシーたちに向ける。
ウィルフレッドは彼女の不思議な魅力と、後日に「真実の愛を求めて」の本の魅力と2つに魅了されたのだ。
初めてのお茶会は招待客に満足されて、彼らは密かに他国から嫁ぐ彼女に内緒である会を結成した。
それは、グレース友の会。
いつかエテルネルからザィールへ、そして他国の貴族社会で生きる手助けをしてあげたいと思った仲間たち。
グレースを通じて、友人の輪が広がるきっかけになった。
まだまだ、先のお話だがー。
貴族たちの中には、由緒正しい歴史あるエーレンタール侯爵の嫡男の新たな婚約話に食らいついた。
グレースが他国エテルネルの子爵令嬢知ると、陰でそれを下げずむ噂をするのだ。
それは彼を狙っていた令嬢たちが、裏で面白おかしく悪い噂話を流し始める。
これらを予想していたエーレンタール侯爵家は、醜聞は織り込み済みである。
妹ベアトリスや母アデラは、新しく婚約者になったグレースの素晴らしさを話し払拭していく。
あのアルバ公爵夫妻のお気に入りと聞けば、誰一人それ以上は何も言えなくなっていた。
妹ベアトリスが公爵家に嫁いだ後、彼女はザィールのエーレンタール侯爵家に無事に嫁ぐ日程が正式に決まる。
それを見届けてから、カルロスはグレースを連れて彼女の家族に挨拶をしに故郷に戻る。
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