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第3章 学園生活
第12話 影薄王子とある発表
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僕は、この国の第1王子で12歳になる。
名前はアルフレッド。
親しい人には、アルと呼ばれている。
父は第2王子で期待されなく育ったが、才覚があったのか王になった。
母は第2王子の頃からの仲で、中流くらいの伯爵家の長女の出身。
大人しく、穏やかな優しい母。
最近、少し様子が変わってしまっている。
王妃らしく頑張っているが、僕は昔の母が好きなのだ。
第2王子はルイと言う名である。
やんちゃで可愛い、遊ぶと心が安らぐ存在。
周りのものは、僕にそろそろ婚約者と考えているみたいだ。
なるべく、身分の高い人を選びたいと話している。
母の家柄が、伯爵の身分で低いからだ。
将来を安泰にしたいと望み、婚約者を探すためにお茶会を開いている。
父も母も筆頭公爵クラレンス家の次女プリムローズ嬢にと、頑張っているがいい返事がこない。
父の宰相は娘に話すが、全く相手にされていないらしい。
その子は両親つまり宰相とは仲がイマイチで、祖父母に離れた領地で育てられたそうだ。
祖父は、2ヵ国同時に戦争をしかけられた戦で勝利を導いた。
「戦の神」と、語られる生きた伝説のお方。
祖母はそんな戦の神に惚れて、大陸1の大国から嫁いだ元第1王女。
美貌と知識を兼ね備えた女性だ。
彼女も祖母に似て美しい、どこか人とは違う雰囲気を持っている。
そんな方々に育てられた彼女は、規格外な令嬢になったみたいだ。
僕は茶会と、あのシャーロット嬢の騒ぎでしか会っていない。
あれからのことを、詳しく知らないのである。
彼女とは、親を通じて親交があった。
母と侯爵夫人は、よくお茶を飲む間柄である。
プリムローズ嬢は、わすが9歳で中等部3年の学年トップの成績。
5か国語の読み書きが出来る、才女いや天才だ。
商才もあり、祖父母の名を借りて王都に2件の店を持つ。
毎日が大繁盛でその利益で投資とかで、噂ではその額は彼女のみで伯爵家並みの財力と同じだと聞く。
学園ではクラスメートたちは主従みたいで、中等部全体でも誰も逆らう人はいない。
逆らった2人は、学園から自ら去っていった。
その1人シャーロット嬢にお見舞いに行ったが、僕のことも分からないほどだ。
母の王妃も一緒だったが、ショックを受けている様子。
あの気の強い彼女が、ここまでなるとはー。
侯爵の話では、誰1人何があったかを話してくれなかった。
側にいた2人の友人の少女たちもだ。
反対に付き合いをやめたいと、言われた。
実際に侯爵との関係をやめ始めている。
疎遠になる貴族が、大勢でているとか。
クラレンス家に抗議に行ったが、先触れなしで逆に抗議される始末。
クラレンス公爵令嬢本人聞けば、シャーロット嬢の妄想扱い。
彼女自身が、未来の王妃様って言ってたことを逆手にとる。
最後は戦の神に怒鳴られ、侯爵夫妻は泣きながら帰宅したとの話だ。
母は夫の王に助けを求めた友人のために、しかし前王がそれをとめた。
王家すら手が出せない、それが前公爵夫妻だ。
その最愛の孫娘に、誰が意見を言う人がいるのか?
侯爵家は衰退するだろう、もう始まっている最中だ。
僕はそんな彼女に、憧れと恐れを抱いている。
皆に好かれるために、自分を隠し仮面を被る。
毎日の生活が息苦しい。
我慢し続けて、笑顔を作り続けるのがー。
陰で存在の薄い王子殿下と呼ばれている。
いつもと同じホームルームが一気に活気に満ちたのは、配られた1枚の紙からであった。
プリムローズは、その紙に目が釘つけとなる。
2度ジーっと読んで、口角があげり目をキラキラ輝かせた。
それは、剣大会の開催中の知らせだ。
クラス1名代表をだし、全学年で争う。
勿論、歳と体格差を考慮してハンデあり。
高等部は3本、中等部は2本そして初等部は1本で勝ちとなる。
肝心なのは男性とは書いてない、あくまでもクラスの代表だ。
つまり、私も参加できる!
私しか、このクラスの代表はいないはずだ。
この自信は何処からくるのか、後でクラスメートたちは陰口を言ったという。
プリムローズは確信し、手を挙げて立ち上がる。
「先生!私、この大会に出る!出ますわぁ!」
クラスメートたちは、そうくるよね。
ハイハイと皆が同時に頷いた姿に、担任はひきつった顔を一瞬した。
「これは、剣大会ですよ。
プリムローズ嬢、傷でも残ったら問題になります。
お辞めになった方が、宜しいと思いますよ」
担任の先生は、弱々しく説得する。
先生を睨みつけて、教壇に上がった。
黒板を背に立つ姿は、男らしかった。
「この紙を見てー!
男とは書いてないわ。
あくまでも、クラスの代表。この中で1番強く相応しい者を選ぶのだ!
勝利の暁には、1つだけ学園にお願い出来る。勿論、学園の出来る範囲よ」
紙を叩き発言する、プリムローズ。
先生は横でクラスメートたちは前を見て、静かに聞き入っていた。
「私は、自分だと自負している。
たがしかしだ、平等にしなくてはならない。
挑む者は、手を挙げろ!
うけて立つ、戦って決める!
私は、赤毛をもう一度このクラスに戻す!
即ち復学を目指す。
それが望みだ、どうだー!!」
教壇を両手で一度思いっきり、バーンと叩く。
男前すぎるだろうと皆は思う。
何故か、拍手が自然にわき起こった。
担任は茅の外で教壇から降りて、扉近くに待機した。
自分、担任だよなと自問する先生。
「よし、意見は一致した。
黒毛、貴様は近衛隊副隊長の息子だ。
十分、資格がある!
女も遠慮するな。
この中で、剣に自信ある者は名乗れ。
人生は1度きりだ。
さぁ、手を挙げろー」
プリムローズをあわせて6名。
女性3名、男性3名で決める。
彼らを見て、満足げに1度だけ頷く。
「剣大会出場代表、これを決めるために試合をする。
先生、体育館を放課後1時間確保しろ。よいな!」
先生を恐喝する様子は、まさしくあの戦の神の孫と称された。
名前はアルフレッド。
親しい人には、アルと呼ばれている。
父は第2王子で期待されなく育ったが、才覚があったのか王になった。
母は第2王子の頃からの仲で、中流くらいの伯爵家の長女の出身。
大人しく、穏やかな優しい母。
最近、少し様子が変わってしまっている。
王妃らしく頑張っているが、僕は昔の母が好きなのだ。
第2王子はルイと言う名である。
やんちゃで可愛い、遊ぶと心が安らぐ存在。
周りのものは、僕にそろそろ婚約者と考えているみたいだ。
なるべく、身分の高い人を選びたいと話している。
母の家柄が、伯爵の身分で低いからだ。
将来を安泰にしたいと望み、婚約者を探すためにお茶会を開いている。
父も母も筆頭公爵クラレンス家の次女プリムローズ嬢にと、頑張っているがいい返事がこない。
父の宰相は娘に話すが、全く相手にされていないらしい。
その子は両親つまり宰相とは仲がイマイチで、祖父母に離れた領地で育てられたそうだ。
祖父は、2ヵ国同時に戦争をしかけられた戦で勝利を導いた。
「戦の神」と、語られる生きた伝説のお方。
祖母はそんな戦の神に惚れて、大陸1の大国から嫁いだ元第1王女。
美貌と知識を兼ね備えた女性だ。
彼女も祖母に似て美しい、どこか人とは違う雰囲気を持っている。
そんな方々に育てられた彼女は、規格外な令嬢になったみたいだ。
僕は茶会と、あのシャーロット嬢の騒ぎでしか会っていない。
あれからのことを、詳しく知らないのである。
彼女とは、親を通じて親交があった。
母と侯爵夫人は、よくお茶を飲む間柄である。
プリムローズ嬢は、わすが9歳で中等部3年の学年トップの成績。
5か国語の読み書きが出来る、才女いや天才だ。
商才もあり、祖父母の名を借りて王都に2件の店を持つ。
毎日が大繁盛でその利益で投資とかで、噂ではその額は彼女のみで伯爵家並みの財力と同じだと聞く。
学園ではクラスメートたちは主従みたいで、中等部全体でも誰も逆らう人はいない。
逆らった2人は、学園から自ら去っていった。
その1人シャーロット嬢にお見舞いに行ったが、僕のことも分からないほどだ。
母の王妃も一緒だったが、ショックを受けている様子。
あの気の強い彼女が、ここまでなるとはー。
侯爵の話では、誰1人何があったかを話してくれなかった。
側にいた2人の友人の少女たちもだ。
反対に付き合いをやめたいと、言われた。
実際に侯爵との関係をやめ始めている。
疎遠になる貴族が、大勢でているとか。
クラレンス家に抗議に行ったが、先触れなしで逆に抗議される始末。
クラレンス公爵令嬢本人聞けば、シャーロット嬢の妄想扱い。
彼女自身が、未来の王妃様って言ってたことを逆手にとる。
最後は戦の神に怒鳴られ、侯爵夫妻は泣きながら帰宅したとの話だ。
母は夫の王に助けを求めた友人のために、しかし前王がそれをとめた。
王家すら手が出せない、それが前公爵夫妻だ。
その最愛の孫娘に、誰が意見を言う人がいるのか?
侯爵家は衰退するだろう、もう始まっている最中だ。
僕はそんな彼女に、憧れと恐れを抱いている。
皆に好かれるために、自分を隠し仮面を被る。
毎日の生活が息苦しい。
我慢し続けて、笑顔を作り続けるのがー。
陰で存在の薄い王子殿下と呼ばれている。
いつもと同じホームルームが一気に活気に満ちたのは、配られた1枚の紙からであった。
プリムローズは、その紙に目が釘つけとなる。
2度ジーっと読んで、口角があげり目をキラキラ輝かせた。
それは、剣大会の開催中の知らせだ。
クラス1名代表をだし、全学年で争う。
勿論、歳と体格差を考慮してハンデあり。
高等部は3本、中等部は2本そして初等部は1本で勝ちとなる。
肝心なのは男性とは書いてない、あくまでもクラスの代表だ。
つまり、私も参加できる!
私しか、このクラスの代表はいないはずだ。
この自信は何処からくるのか、後でクラスメートたちは陰口を言ったという。
プリムローズは確信し、手を挙げて立ち上がる。
「先生!私、この大会に出る!出ますわぁ!」
クラスメートたちは、そうくるよね。
ハイハイと皆が同時に頷いた姿に、担任はひきつった顔を一瞬した。
「これは、剣大会ですよ。
プリムローズ嬢、傷でも残ったら問題になります。
お辞めになった方が、宜しいと思いますよ」
担任の先生は、弱々しく説得する。
先生を睨みつけて、教壇に上がった。
黒板を背に立つ姿は、男らしかった。
「この紙を見てー!
男とは書いてないわ。
あくまでも、クラスの代表。この中で1番強く相応しい者を選ぶのだ!
勝利の暁には、1つだけ学園にお願い出来る。勿論、学園の出来る範囲よ」
紙を叩き発言する、プリムローズ。
先生は横でクラスメートたちは前を見て、静かに聞き入っていた。
「私は、自分だと自負している。
たがしかしだ、平等にしなくてはならない。
挑む者は、手を挙げろ!
うけて立つ、戦って決める!
私は、赤毛をもう一度このクラスに戻す!
即ち復学を目指す。
それが望みだ、どうだー!!」
教壇を両手で一度思いっきり、バーンと叩く。
男前すぎるだろうと皆は思う。
何故か、拍手が自然にわき起こった。
担任は茅の外で教壇から降りて、扉近くに待機した。
自分、担任だよなと自問する先生。
「よし、意見は一致した。
黒毛、貴様は近衛隊副隊長の息子だ。
十分、資格がある!
女も遠慮するな。
この中で、剣に自信ある者は名乗れ。
人生は1度きりだ。
さぁ、手を挙げろー」
プリムローズをあわせて6名。
女性3名、男性3名で決める。
彼らを見て、満足げに1度だけ頷く。
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