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第4章 王家の陰り
第15話 王子アルフレッド
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それから側室候補のズザナは、2週間後に正式な婚約発表して半年後に嫁ぐことになった。
その間に、前王妃が側近候補に王家の習わしや公務の基礎を叩き込まれる。
元々は侯爵令嬢で、礼儀は完璧であった。
後ろ楯の貴族たちは、ズザナのために支度の用意を競うように準備する。
王の寵愛は、王妃からズザナに移ろうとしていた。
第1王子は学園に戻って来たが、彼はますます孤独になる状況。
クラスでは、ズザナの話で盛り上がっている。
「見まして、ズザナ様はとてもお美しいわね!」
「王妃様は離宮へ行って、すっかり影が薄くなりましたわ」
「王子も気の毒だよな。
母親の罪で孤立してしまってよ」
ジェイクもプリムローズに、話しかけた。
「仕方ありませんわ。
王妃様は王妃になる教育も卒業しないで、王妃になりましたもの。
もともと、王妃としての器量がなかったんですわ」
プリムローズは容赦なく答えた。
1週間経ち、いよいよ中間試験が始まる。
「ジェイク、調子どう?いけそうかなぁ?」
プリムローズは、ジェイクの肩を叩く。
「うん!いけると思うよ。
王妃様の件は、プリムローズ様たちの仕業なのですか?」
ジェイクは周りを見て、誰も居ない事を確かめて話す。
「ジェイク、知らない方が良いこともあるの。
特に、この貴族の世界はね。
それに、最後にお決めになったのは王様よ!」
プリムローズは話してから、ジェイクにニッコリと微笑む。
3日後に、試験順位が発表された。
私は首位か。ジェイクは11番だった。
「ジェイク素晴らしいわ!
もう、約束の15番より上よ。
頑張りましたね!」
プリムローズは、自分のことのように喜んだ。
周りの仲間も祝福している中で、遠くから不穏な感じがしてきた。
「何でここに来てるんだ?!」
「学部違うだろう?」
「なんだか様子が変よ。
先生を呼びましょうよ?!」
他の生徒たちの会話が、遠くから聞こえた。
「何ですの?誰が来たのかしら?」
リザがプリムローズ達に話す。
マリーもしかめっ面をする。
「行きましょう。
教室でお話をしませんこと?!」
フローラがイヤな予感がしてか、急に違う場所へ歩きだした。
これは、大事件が起こる前触れであった。
母が去り、僕の家族が壊れた。
父は新しい側室候補の方と、毎日会っているみたいだ。
前王も前王妃も、彼女のことを気に入ったと周りが話している。
弟は、毎日のように母を呼び泣いている。
周りに八つ当たりして、手がつけられない。
僕も弟を、一生懸命に慰めているが駄目だ。
「父上、お願いします。
ルイを、母に会わせて下さい。
まだ、幼い6歳ですよ!」
父は最近寝てないのか、目の下に隈が出来ている。
痩せた、やつれている。
「すまない、王妃が離宮に行って間もないのだ。
もう少しだけ、耐えてくれ。
明日は、ルイとお前で遊ぼうな。許してくれ、アルフレッド!」
父が僕に、頭を下げて謝る姿を見せている。
そんな事を誰がさせたんだ。
頭に浮かんだ、皆が囁く影の王族。
前クラレンス公爵夫妻とあの令嬢。
プリムローズ・ド・ クラレンス!
天才で剣も学園最強、姿は人形や妖精や天使のように呼ばれる。
嘘だ、あれは悪魔だ!
あいつが母を追いやったのだ。
許さない、あいつがいなくなればいい。
そうしたら、母は帰って来る。
また、光が灯るはずだ。
そう、この世から居なくなればいい。
私は、短剣を忍ばせて歩く。
今は昼休みになる前、確か試験発表が食堂に貼り出される。
絶対にいる、プリムローズが‥。
「何で第1王子が居るの?
あら、お顔の色が青くなくって?!」
フローラが、振り返り話し出した。
「おかしいですわ?
此方に、近づいて来ますわよ?!」
マリーが、目を見開いて話した。
「おい、部外者が乱入したぞ!
先生を早く呼ぶんだ!!」
ジェイクが大声を出していた。
プリムローズの近くにいる者達が、庇うように周りを囲んだ。
それをすり抜けて、第1王子が前に行くと話しかけた。
「……首位ですか。
貴女は凄い、誰もかなわない。
僕の母の王妃も、貴女に追いやられてしまった」
目が虚ろで、淡々とプリムローズに話した。
「第1王子、学部が違いましてよ。
それに、私は何もしていないわ。
王妃様が、前王妃様にした罪で離宮へ行かれたのよ。
殿下、訂正して下さいませ!」
毅然として言い返した。
「貴女が、側室候補ズザナを王に進言したのですか?」
目を鋭くして、睨みながら質した。
「まぁ、王様が側室を望んだのですよ。
お怨みするのは、私ではありませんわ。
前王も、妃は2人ですよ!」
プリムローズは、アルフレッドを見て動ぜずに笑った。
その異様な雰囲気に、ひとりの生徒が叫んだ。
「第1王子が、ご乱心だ!!」
「乱心されているわぁ!」
つられるように、皆が一斉に騒ぎだした。
「父上は、母上だけだったんだ!
お前がしたんだろう!
プリムローズ!!」
叫んでから隠し持った短剣を、プリムローズに突き出した。
「キャー!!
剣よ、剣を持っているわ!!」
女性生徒たちが、逃げ惑いながら絶叫する。
「早く逃げろー!
刺されてしまうぞー!!」
「剣を持っている!
殿下が、プリムローズ様を襲っているぞー!!」
その場は大混乱して、逃げ惑う人達で大騒ぎになる。
しかし、プリムローズが素早く動いた。
殿下の剣を持つ手を叩いた。
後ろに回り首を強く一撃する。
王子は、気絶してうつ伏せになり倒れたのだ。
「皆さまー!
まずは、落ち着いて下さいね。
この事をちゃんと証言して頂戴な。
私のは正当防衛よ!」
周りにいる人たちは、声も出せずに何とか頷いた。
先生たちが現れたが、その惨状に驚きの表情である。
逃げようとして転び、怪我して動けない女子生徒も数人いる。
倒れて気絶している第1王子を、先生たちは目を丸くして見ていた。
プリムローズは、剣を先生たちに渡す。
王子は気絶した状態で、縄で縛られ拘束された。
「大丈夫ですか?プリムローズ様!」
ジェイクとアレンが心配している様子。
「ええ、しかし第1王子はどうなるのかしら?
本当にちょっと、頭が弱い方なのね。
大人しくしていれば、玉座に座れたのにー。
ほんと、残念なお方でしたわ」
平然と話すプリムローズに、皆は沈黙して見ていた。
その間に、前王妃が側近候補に王家の習わしや公務の基礎を叩き込まれる。
元々は侯爵令嬢で、礼儀は完璧であった。
後ろ楯の貴族たちは、ズザナのために支度の用意を競うように準備する。
王の寵愛は、王妃からズザナに移ろうとしていた。
第1王子は学園に戻って来たが、彼はますます孤独になる状況。
クラスでは、ズザナの話で盛り上がっている。
「見まして、ズザナ様はとてもお美しいわね!」
「王妃様は離宮へ行って、すっかり影が薄くなりましたわ」
「王子も気の毒だよな。
母親の罪で孤立してしまってよ」
ジェイクもプリムローズに、話しかけた。
「仕方ありませんわ。
王妃様は王妃になる教育も卒業しないで、王妃になりましたもの。
もともと、王妃としての器量がなかったんですわ」
プリムローズは容赦なく答えた。
1週間経ち、いよいよ中間試験が始まる。
「ジェイク、調子どう?いけそうかなぁ?」
プリムローズは、ジェイクの肩を叩く。
「うん!いけると思うよ。
王妃様の件は、プリムローズ様たちの仕業なのですか?」
ジェイクは周りを見て、誰も居ない事を確かめて話す。
「ジェイク、知らない方が良いこともあるの。
特に、この貴族の世界はね。
それに、最後にお決めになったのは王様よ!」
プリムローズは話してから、ジェイクにニッコリと微笑む。
3日後に、試験順位が発表された。
私は首位か。ジェイクは11番だった。
「ジェイク素晴らしいわ!
もう、約束の15番より上よ。
頑張りましたね!」
プリムローズは、自分のことのように喜んだ。
周りの仲間も祝福している中で、遠くから不穏な感じがしてきた。
「何でここに来てるんだ?!」
「学部違うだろう?」
「なんだか様子が変よ。
先生を呼びましょうよ?!」
他の生徒たちの会話が、遠くから聞こえた。
「何ですの?誰が来たのかしら?」
リザがプリムローズ達に話す。
マリーもしかめっ面をする。
「行きましょう。
教室でお話をしませんこと?!」
フローラがイヤな予感がしてか、急に違う場所へ歩きだした。
これは、大事件が起こる前触れであった。
母が去り、僕の家族が壊れた。
父は新しい側室候補の方と、毎日会っているみたいだ。
前王も前王妃も、彼女のことを気に入ったと周りが話している。
弟は、毎日のように母を呼び泣いている。
周りに八つ当たりして、手がつけられない。
僕も弟を、一生懸命に慰めているが駄目だ。
「父上、お願いします。
ルイを、母に会わせて下さい。
まだ、幼い6歳ですよ!」
父は最近寝てないのか、目の下に隈が出来ている。
痩せた、やつれている。
「すまない、王妃が離宮に行って間もないのだ。
もう少しだけ、耐えてくれ。
明日は、ルイとお前で遊ぼうな。許してくれ、アルフレッド!」
父が僕に、頭を下げて謝る姿を見せている。
そんな事を誰がさせたんだ。
頭に浮かんだ、皆が囁く影の王族。
前クラレンス公爵夫妻とあの令嬢。
プリムローズ・ド・ クラレンス!
天才で剣も学園最強、姿は人形や妖精や天使のように呼ばれる。
嘘だ、あれは悪魔だ!
あいつが母を追いやったのだ。
許さない、あいつがいなくなればいい。
そうしたら、母は帰って来る。
また、光が灯るはずだ。
そう、この世から居なくなればいい。
私は、短剣を忍ばせて歩く。
今は昼休みになる前、確か試験発表が食堂に貼り出される。
絶対にいる、プリムローズが‥。
「何で第1王子が居るの?
あら、お顔の色が青くなくって?!」
フローラが、振り返り話し出した。
「おかしいですわ?
此方に、近づいて来ますわよ?!」
マリーが、目を見開いて話した。
「おい、部外者が乱入したぞ!
先生を早く呼ぶんだ!!」
ジェイクが大声を出していた。
プリムローズの近くにいる者達が、庇うように周りを囲んだ。
それをすり抜けて、第1王子が前に行くと話しかけた。
「……首位ですか。
貴女は凄い、誰もかなわない。
僕の母の王妃も、貴女に追いやられてしまった」
目が虚ろで、淡々とプリムローズに話した。
「第1王子、学部が違いましてよ。
それに、私は何もしていないわ。
王妃様が、前王妃様にした罪で離宮へ行かれたのよ。
殿下、訂正して下さいませ!」
毅然として言い返した。
「貴女が、側室候補ズザナを王に進言したのですか?」
目を鋭くして、睨みながら質した。
「まぁ、王様が側室を望んだのですよ。
お怨みするのは、私ではありませんわ。
前王も、妃は2人ですよ!」
プリムローズは、アルフレッドを見て動ぜずに笑った。
その異様な雰囲気に、ひとりの生徒が叫んだ。
「第1王子が、ご乱心だ!!」
「乱心されているわぁ!」
つられるように、皆が一斉に騒ぎだした。
「父上は、母上だけだったんだ!
お前がしたんだろう!
プリムローズ!!」
叫んでから隠し持った短剣を、プリムローズに突き出した。
「キャー!!
剣よ、剣を持っているわ!!」
女性生徒たちが、逃げ惑いながら絶叫する。
「早く逃げろー!
刺されてしまうぞー!!」
「剣を持っている!
殿下が、プリムローズ様を襲っているぞー!!」
その場は大混乱して、逃げ惑う人達で大騒ぎになる。
しかし、プリムローズが素早く動いた。
殿下の剣を持つ手を叩いた。
後ろに回り首を強く一撃する。
王子は、気絶してうつ伏せになり倒れたのだ。
「皆さまー!
まずは、落ち着いて下さいね。
この事をちゃんと証言して頂戴な。
私のは正当防衛よ!」
周りにいる人たちは、声も出せずに何とか頷いた。
先生たちが現れたが、その惨状に驚きの表情である。
逃げようとして転び、怪我して動けない女子生徒も数人いる。
倒れて気絶している第1王子を、先生たちは目を丸くして見ていた。
プリムローズは、剣を先生たちに渡す。
王子は気絶した状態で、縄で縛られ拘束された。
「大丈夫ですか?プリムローズ様!」
ジェイクとアレンが心配している様子。
「ええ、しかし第1王子はどうなるのかしら?
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