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第2章 愛と希望とそして秘密
第14話 重大案件は家族会議
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屋敷に帰り夕食時にプリムローズは、早速留学の相談を話し始める。
「お祖父様、私はヘイズ国に留学したいのですわ。
宜しいかしら?
それに、卒業して文官試験に受かったらの話ですわ。
担任の先生にも、行き先を知らせないといけないのです!」
プリムローズは、サラッと流して返事を貰う作戦にしたのだ。
「おぉ、ヘイズか!
大陸ではなく、島だぞ!
お前が行きたいなら構わん!
知り合いがヘイズにいるので、頼んでやるわい。
まぁ、あそこの国は海賊もおるでの。
鍛えに行け、プリムローズ!」
思ってもないあっさりな返答に、自分から頼んでいて驚くしかない。
「旦那様!
プリムローズにそんな危険な国に行かせるつもりなの!
私は反対です!!
もし、何かありましたら我が祖国アルゴラが攻めてきますよ」
祖母の意見は正しい。
あの国なら、十分に絶対ありえそうだ。
「私もです!!
お祖父様、妹にそんな国はダメですよ!
プリム、お兄様の言うこと聞きましょうね!?」
兄は子犬の様なウルウル目を、プリムローズに向けたてきた。
そんな顔を気持ち悪く感じてしまう。
「確かに、この話は重大じゃ!
この後、家族のみで話しをするぞ」
相変わらず即断即決で、早々と締めに入る祖父。
年寄りだからセッカチなのか、もともと持っている性格なのか孫でも分からなかった。
たかが、留学で過保護すぎる。
3人の話を聞き流しムッとする、議題にあがる人物。
肉をぶっ刺し、礼儀作法を無視する彼女であった。
「トーマス!!
沈黙の間を、直ちに用意致せ!」
彼女は、沈黙の間を知らなかった。
沈黙の間って、この屋敷にそんなのあったっけ?!
何せ部屋数が多く、覚えるどころか忘れる始末。
「だ、大旦那様!!
そ、その間をお使いになられるんですか!?」
あの動じないトーマスが、珍しくかなり驚いているわよ。
祖父は首からネックレスを取出すと、執事長トーマスに渡してくる。
ネックレスの先には、鍵が付いていた。
『あれが、沈黙の間の鍵ね』
祖父は大事なモノは、手元に持つクセがある。
前に金庫の鍵は首にかけていると話していたわ。
即ちその沈黙の間は、それに値するの間なのね!
「あの部屋は愚息が儂から家督を譲るときに、家族会議に使用してから使っていないからな。
よく空気の入れ替えをし、キレイに掃除せよ。
1時間後に使うからな!」
『何だか大袈裟になってきてるわね』
その議題の中心人物は、肉を噛みながら祖父とトーマスの会話を聞いている。
祖母は普通に平然と食事をし、兄はすっかり元気なく食欲がない様子。
肉をゴックンと飲み込むと、この後どうなんのよと思っていた。
1時間後、私たち4人は沈黙の間の前に立っている。
執事長トーマスが、主である祖父に鍵を返却する。
開いている扉を開けると、奥にまた扉が見えた。
かなり奥まった部屋だった。
これでは外からでは、部屋の話し声はまず聞こえない。
『なるほど、こういう意味で沈黙の間という訳か』
彼女は1人、部屋をぐるり回りゆっくりと見て観察していた。
真ん中に丸いテーブルと椅子のみ、シンプル過ぎる部屋。
4人が座ると祖父が話し始めたわ。
「この部屋の会話は絶対に漏れん。
何せ壁の厚さは、普通の壁の3倍じゃあ!
ヴィクトリア、ブライアンよ!
安心致せ、海賊はいないのじゃ」
3人はエッという声と、驚きの表情を祖父に向けた。
「貴方!
何を仰るの?!
確かに、海賊に襲われた商船がおりますわよ!」
祖母は、信じられなかった。
アルゴラの商船が、襲われたと噂を聞いていたからだ。
「どう言ったらわかるかのう。
先ずは、儂の昔話を聞いてもらうか。
寝る前のちょっとした物語でも、聞くような楽な感じで聞くがよいぞ。
儂と彼が出会ったのは、36年前の戦の神と呼ばれた戦争だったのう」
そう話すと祖父は目を閉じた。
思い出しているのか、口元だけあげて笑う。
若き日の苦労を、ゆっくりと話を始めたのである。
私たちは祖父の話を、沈黙の間の由来通り。
静かに聞くのであった。
「お祖父様、私はヘイズ国に留学したいのですわ。
宜しいかしら?
それに、卒業して文官試験に受かったらの話ですわ。
担任の先生にも、行き先を知らせないといけないのです!」
プリムローズは、サラッと流して返事を貰う作戦にしたのだ。
「おぉ、ヘイズか!
大陸ではなく、島だぞ!
お前が行きたいなら構わん!
知り合いがヘイズにいるので、頼んでやるわい。
まぁ、あそこの国は海賊もおるでの。
鍛えに行け、プリムローズ!」
思ってもないあっさりな返答に、自分から頼んでいて驚くしかない。
「旦那様!
プリムローズにそんな危険な国に行かせるつもりなの!
私は反対です!!
もし、何かありましたら我が祖国アルゴラが攻めてきますよ」
祖母の意見は正しい。
あの国なら、十分に絶対ありえそうだ。
「私もです!!
お祖父様、妹にそんな国はダメですよ!
プリム、お兄様の言うこと聞きましょうね!?」
兄は子犬の様なウルウル目を、プリムローズに向けたてきた。
そんな顔を気持ち悪く感じてしまう。
「確かに、この話は重大じゃ!
この後、家族のみで話しをするぞ」
相変わらず即断即決で、早々と締めに入る祖父。
年寄りだからセッカチなのか、もともと持っている性格なのか孫でも分からなかった。
たかが、留学で過保護すぎる。
3人の話を聞き流しムッとする、議題にあがる人物。
肉をぶっ刺し、礼儀作法を無視する彼女であった。
「トーマス!!
沈黙の間を、直ちに用意致せ!」
彼女は、沈黙の間を知らなかった。
沈黙の間って、この屋敷にそんなのあったっけ?!
何せ部屋数が多く、覚えるどころか忘れる始末。
「だ、大旦那様!!
そ、その間をお使いになられるんですか!?」
あの動じないトーマスが、珍しくかなり驚いているわよ。
祖父は首からネックレスを取出すと、執事長トーマスに渡してくる。
ネックレスの先には、鍵が付いていた。
『あれが、沈黙の間の鍵ね』
祖父は大事なモノは、手元に持つクセがある。
前に金庫の鍵は首にかけていると話していたわ。
即ちその沈黙の間は、それに値するの間なのね!
「あの部屋は愚息が儂から家督を譲るときに、家族会議に使用してから使っていないからな。
よく空気の入れ替えをし、キレイに掃除せよ。
1時間後に使うからな!」
『何だか大袈裟になってきてるわね』
その議題の中心人物は、肉を噛みながら祖父とトーマスの会話を聞いている。
祖母は普通に平然と食事をし、兄はすっかり元気なく食欲がない様子。
肉をゴックンと飲み込むと、この後どうなんのよと思っていた。
1時間後、私たち4人は沈黙の間の前に立っている。
執事長トーマスが、主である祖父に鍵を返却する。
開いている扉を開けると、奥にまた扉が見えた。
かなり奥まった部屋だった。
これでは外からでは、部屋の話し声はまず聞こえない。
『なるほど、こういう意味で沈黙の間という訳か』
彼女は1人、部屋をぐるり回りゆっくりと見て観察していた。
真ん中に丸いテーブルと椅子のみ、シンプル過ぎる部屋。
4人が座ると祖父が話し始めたわ。
「この部屋の会話は絶対に漏れん。
何せ壁の厚さは、普通の壁の3倍じゃあ!
ヴィクトリア、ブライアンよ!
安心致せ、海賊はいないのじゃ」
3人はエッという声と、驚きの表情を祖父に向けた。
「貴方!
何を仰るの?!
確かに、海賊に襲われた商船がおりますわよ!」
祖母は、信じられなかった。
アルゴラの商船が、襲われたと噂を聞いていたからだ。
「どう言ったらわかるかのう。
先ずは、儂の昔話を聞いてもらうか。
寝る前のちょっとした物語でも、聞くような楽な感じで聞くがよいぞ。
儂と彼が出会ったのは、36年前の戦の神と呼ばれた戦争だったのう」
そう話すと祖父は目を閉じた。
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