【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!ー新たなる王室編ー

愚者 (フール)

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第3章  友情と家族の絆

第5話 シュワシュワで大騒ぎ

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 馬車が着き、クラレンス公爵夫妻と孫プリムローズがお出迎えをする。
公爵夫妻には何度かお目にかかっているので緊張せず普段通りに、ご招待のお礼を粗相そそうなく挨拶することがかなった。

「お祖父様、おばあ様。
ねぇ、ご覧になって!
これ可愛いわぁ!
髪飾りが、お揃いのピンクのバラよ!!」

プリムローズがくるくる回り踊るかの様にして、3人の頭を眺めていた。

「あら、ほんに愛らしのう!」

祖母が、嬉しげにはしゃぐ孫娘を見て笑う。

「さぁ、お茶会の席に参ろうぞ!
今日はクラレンス家に、春をげる妖精たちが舞い降りたぞ!ワッハハハ」

執事長トーマスを先頭せんとうに、温室に向かう一行である。

3人は温室に一歩入った瞬間に、目を見張った。

その光景は、王立植物園を思わせる規模である。
中はとても暖かく快適で、花は美しく咲き乱れていた。

「美しい!
楽園の中へいるようだわ」

「まるで夢の中みたいよ!」

「まぁ、蝶が飛んでるわ!」

3人は温室に入るなり、言葉をもららす。

「クスクス、綺麗でしょう?
私も子供の頃に独りでよく来たわ。
お気に入りの場所なの」

プリムローズは、3歳の頃を思い出していた。

「さぁ、こちらに座ってね。
今日は特別に、シュワシュワを味わいましょうね。ふふっ」

祖母は楽しそうに言うと、プリムローズは目を輝かせた。

「シュワシュワですの?」

「そうじゃ、わしの初めての茶会じゃあしな!
ちょっとばかり、魔法をかけんとな」

3人は不思議な顔つきで、シュワシュワって何かしら?

グレゴリーがベルを鳴らすとメイドたちが、茶葉を少しずつ入れた小皿をたくさん持ってくる。

「まずは茶葉を選んでからじゃな。
お客様がお選びなさい!」

祖父はそう言って、客人の少女3人を見ていた。

どうしていいかと戸惑うと、プリムローズが皿に鼻を近づけてぐ。

「うん!いい香りね!
流石さすがは我が店セパヌイールの品だわ!」

3人は、1つ1つ嗅いで決めていく。

「決まったわね。
出す順番は、此方で決めるわね。のどかわいたでしょう?」

「アンナ、準備するのじゃ!」

祖母と祖父が、続けて指示を出した。
綺麗なガラスのびんふた頑丈がんじょにしてある瓶が何十本もある。
メイド長アンナとメイドたちが、グラスを用意し置く。

「皆様は、イチゴ、オレンジ、レモン、コケモモ、ラズベリーどれがいい?」

プリムローズは見せながら聞くと、色々な果物のシロップがキラキラ宝石の様に輝いていた。

マリーは苺、リザはラズベリー そしてフローラはレモンにするとー。

グレゴリーが立ち上がり剣を持ち、よろいをつけた者がビンを持っていた。
剣で先端のふたを綺麗に切っていく。
急ぎメイドたちがグラスに注ぎ、そして3人の前に素早く置きはじめた。

「早く、飲んでみて頂戴な!
さぁさぁ、急いでー!!」

プリムローズがけしかけて叫ぶので、つられて飲んでみるとー。
口の中が弾けて、本当にシュワシュワと音を立てている。
変わった飲み物は冷えていて、とても美味しかった。

「おっ、美味しいわ!
口の中が、パチパチ弾けてる!」

「本当に、シュワシュワしてますわ!!」

「初めてですわ。これは、何ですの??!」

3人の顔を見て、クラレンス家の方々は大笑いをしていた。 

クラレンス領地に湧く炭酸水で瓶にいれ急ぎ蓋をすれば、5日はシュワシュワがもつそうだ。

「急ぎ早馬で運ばせた。
2日しかっていない、取立てピチピチじゃあ!」

「お祖父様、お疲れ様です。
私がかわりますわね。
どうか、お飲み下さいませ」

プリムローズは剣を持ち、見事な切り口で瓶の蓋を切りまくるのであった。

そして、祖父とプリムローズはシュワシュワを同時に飲むと同じ言葉を言う。

『うん、うまい!運動の後のシュワシュワは最高だわ(だわい)!』

二人は同時に笑いだし、皆も続くのである。

シュワシュワ騒ぎは落ち着き、テーブルにお菓子や軽食等がこれでもかという量を運び並ばれた。

れたてのお茶が運ばれ、本当の正式なお茶会の始まりとなる。

プリムローズは、3人の出会いから話し出した。

「どうしてランチに誘ってくれたの?」と、プリムローズは疑問に思っても今さら聞けなかったことを質問した。

「お可哀想かわいそうになったのと、失礼ですが興味ありましたの」

「私は遠まわしに見ていた方々に、不快ふかいを感じてとてもお一人にできませんでしたわ」

「はい、皆さんプリムローズ様に陰口をおっしゃってムカつきましたわ。
お守りしたいと思いました」

リザとマリー、フローラが当時の感想を述べた。

「だが悩みましたわ。
私たちは身分が相応ふさわしくないので、3人いるので開き直りましたのよ」

フローラが代表して、本音を話すと祖父が大笑いをする。

「うむ、天晴あっぱれじゃ!
じつに、気に入ったわい!
なぁ、ヴィクトリア!」

「プリムローズ。お前は幸せね。
これからも、孫とは仲良くしてくださいね」

祖母ヴィクトリアは、3人を優しい眼差しで見つめる。

3人はポレット夫人の話を聞いておそれ多いが、祖母ヴィクトリアを間近に感じていた。

笑顔の絶えないお茶会は、楽しくなごやかに続く。
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