【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!ー新たなる王室編ー

愚者 (フール)

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第3章  友情と家族の絆

第6話 リザの隠し事

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 留学するプリムローズは、心配する友人たちに安心して欲しかった。

「お祖父様、おばあ様。
3人は私がヘイズに行くのを、不安に思っております。
安全だと説明しては、いけませんか?」

プリムローズは、祖父母に頭を下げて頼んでみた。

「理由は詳しくは言えんが、ヘイズは危険ではない!
そしてプリムローズを預ける方は、東の将軍の家じゃあ。
そなたたちも、安心するがよい!」

祖父の話では、ヘイズ国は東西南北に4人の将軍が配置されている。
その中でも、東は1番強き者が置かれているのだ。

3人の友人たちは祖父の話を聞くと、安心して満面の笑みで返した。

話の話題は、マリーとサミュエル・メーター伯爵令息の話になる。

「私のような者が、メーター伯爵家の婚約者になれるとはおもいませんでした。
家族のなかで、1番パッとしないので驚かれました。
サミュエル様に恥をかかせないように、伯爵夫人に教えをたまわっておりますの。
プリムローズ様、クラレンス公爵夫妻にはご尽力を感謝しております」

マリーは、頭を下げてお礼の言葉を伝えた。

「そのまま謙虚に素直にね。
もし、前のあの婚約者が何かしたら私に言いなさいね。
社交界から消してあげます!」

祖母は、まだ侯爵令嬢を根深く嫌っている。
プリムローズは祖母ながら、その執念深さを怖く思えた。

「フローラ様は、卒業後に結婚されるのですか?」と、プリムローズは質問する。

「はい。ですが騎士の身分ですので社交界では、きっとお会いできないでしょう。
それに、どこかへ働きにいこうと思っております」

フローラは、恥ずかしそうに話している。

「なら、クラレンス公爵で働けばよい。
丁度メイドが、結婚して故郷に帰るそうじゃ。
住み込みで、夫を連れて来れば良いのではないか。
王都の騎士団長には、わしがそうしろと言ってやるぞ。
それに、儂が婚約者をきたえてやるわい」

祖父グレゴリーの強引さに、ビックリのフローラ。

「婚約者と実家に相談してみます。
本当に宜しいのですか?」

「良いですよ。
プリムが、留学に行って寂しくなると思ったから嬉しいわ。
ねぇ、旦那様」

「リザ様は、今は文官の試験勉強はどうされてますの?」

3人は次から次へとの質問と、その返答の展開についていけない。

「闇市で昔の試験問題を買って、それで勉強してます。
男爵家なので余裕がなく、独りでするしかないのです」

これには全員が口を開けて、リザを見ていた。 

「あの、リザ様。まさかご自分でお買い求めに?」

マリーが隣に座るリザを、心配そうな顔をして聞き出した。

「いいえ、兄に頼みました。
それに私は家庭教師と子守りをして、学費を稼いでまして時間が無いのです」

リザの爆弾発言に、プリムローズ達は驚きの声を出しまくった。 

「「「えーっ!知りませんでしたわ!」」」

同じ事を、同時に叫んだ3人である。

「家の恥になると思いますので、言えなくて黙ってました。
本当は学園に行くのも無理でした。
どうしても学びたくて。
小さい頃からお小遣いと知り合いの方の子守りのお駄賃を貯め、残りは両親に出して貰らい。
そして、父の知り合いの屋敷に居候いそうろうさせて頂いてます」

リザは顔を赤くして、うつ向いていた。

「それは偉いぞ!
何という気骨きこつある娘じゃ。
儂は、感動したぞ!
そなたは何故、文官になりたいのじゃ?!」

リザは顔をあげ、祖父グレゴリーを真っ直ぐに見た。

「貧しくとも、学べる世の中にしたいのです。
文官になり、何がその様な制度をつくりたい。
学がなく、女性は嫁ぐしか出来ない。
そんなのは不公平です!
貧しくとも、賢い方はいます」

リザは戦の神に、自分の思いを叫んだ。

「よし、プリムローズと共に学べ!
家庭教師と子守りもするな!男爵家は、学費を払う余裕はないのか?
話せる範囲で良い、話してみよ」

リザは、家庭の経済事情を詳しく話し出した。

祖父が友人の保証人になったが、その友人がお金を返さずに逃げてしまった。
多額のために、今は父の男爵が返済している最中である。
情けない話だが真実だからと、リザは笑って話が終わった。

「リザさん、その方は何にお金を使って逃げたのかしら?」

祖母は、親身に優しく問いかけた

葡萄ぶどう畑です。
父はお金も払っているから、権利はあると先方に話しているんです。
全額払わないと、ダメだと一方的で話を聞いてくれない。
どうしたらいいのか?」と、リザは暗い顔をする。

「儂がそれを買う!
そなたの父と、その返す者を王都に呼べるか?
クラレンス公爵家が、間に立つ!
リザよ、苦労したな。
もう、安心するがよい!」

どうやら葡萄畑を、クラレンス公爵家が買うようだ。

リザはいろんな感情が混ざりあって、安堵あんどしたのか泣き出してしまった。
それからリザを泣かせるだけ泣かした後に、落ち着いてからまたお茶会を再開する。

その後はクラレンス家の楽しいもてなしで、皆が満足に終わることになった。

後の話になるが1年後にその葡萄畑から出来たワインは、国中に知られるようになる。
クラレンス公爵は、そのワインを出すレストランの経営を始めた。
またしても、大当たりをしてクラレンス家はますます繁栄していく。

グレゴリーは葡萄畑のお金と共にワインの売上5%を、リザの父親の男爵に2年間払うことに決めた。

クラレンス公爵の申し出を丁重に断ったが、ならリザが嫁ぐ時の持参金じさんきんにするがよいとグレゴリーは笑って言ったそうだ。

感激した男爵は、多方面たほうめんにその話した結果。

クラレンス公爵は、戦の神でもあり慈悲深い方と評判になるのであった。
 
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