【完結】無意識 悪役公爵令嬢は成長途中でございます!ー新たなる王室編ー

愚者 (フール)

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第4章  未来への道

第26話 ボンヌ・シャンスへようこそ

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 街の中では見られない景観を堪能して、森の中を通り馬車は、軽快に走り続けていた。
彼女は、今行く孤児院の現状を友人たちに知らせる。 

「安心して、今では王妃が目をかける孤児院より設備は良いですわ。
我がクラレンスにつどう貴族が、お力添ちからぞえして下さるもの」

プリムローズの自信に満ちた態度に、かえって恐怖心を不思議と感じる友人たち。

「それは良かった。
もし、何か助けになればお声かけて頂けますか!?」

ジェイクはいつわりなき想いを告げると、彼女は輝く瞳を向けた。

「あの子たちを見て好きになったら、私が国を離れている間に気にかけてくれますか?
寂しくならないように遊んであげて、ジェイク!」

彼がうなづくと、他の友人たちも続いた。
彼らは、彼女の意図いとすることを知った。
これが、今日の本当の目的なんだとー。
 
 大きな門構えに学校みたいな建物の隣には、あたかみある3階建ての立派な屋敷がある。
全て新築に見えるのを、まさかと友人たちは目を広げ見ていた。

「ボンヌ・シャンスとは、皆さんご存知ですわね。
幸運を!そんな意味ですわ。
この私が、新たに名をさずけました。
現エテルネル国王に、権限けんげんして下さるように願いましたのよ」

「今の王妃様は、この話をご存知なのですか?
管轄かんかつは、王妃様ですよね?!」

フローラは彼女の強引ごういんさに、何度目かの驚きになるのかと考えてしまう。

「ここは、私個人の孤児院ですわ。
王には王妃に言わぬように命じたわ。
今回、玉座ぎょくざに座らせて差し上げた礼にもらい受けましたのよ」

「しかし、気づかれたら大問題になるのでは!」

アレンがたまらず口に出して、問題を提起ていきする。

「もしも、王妃が1年の間にここの存在をお知りになられたらお返し致しますけどね。
まぁ、まず無理ですわよ!
お茶会と取り巻き作りで、今は必死ですもの。
この国の王妃たちは、ちょっと頭が足りませんからね」

   馬車から降りて孤児院の玄関に着いたら、小さな女の子がプリムローズに走って飛び付いてくる。

「プリムローズ姫~!
ボンヌ・シャンスへようこそでーす!!」

「あらあら、ルゥちゃん!
お昼寝のお時間では?
先生にしかられてしまいますよ」

ルゥちゃんと呼ばれた女の子は、5歳位のふわふわの茶色の髪にこげ茶の大きな目で彼女を見ていた。
服装を見て驚く、今日の私たちの着ている服より立派であったのだ。

「これっ、ルゥ!
しがみついて、ドレスにシワがよりますよ!
申し訳ございません。
プリムローズ様」

40代前半か、シンプルな形の黒に違い紺色のドレスに身を包んだ女性が丁寧に私たちにお辞儀してくれている。

「ミッシェル先生、お久し振りですわ。
気にしないで、今日は私にめんじて許してね!」

少女を困り顔で注意すると、息を吐いたら笑顔に変わった。

「分かりましたわ。
昨日からルゥは、貴女様に会いたくてソワソワしてましたから。
もう仕方しかたありませんわね。くすっ」

笑うと若そうに見える女性は、中に案内するように玄関の扉を開いて招き入れてくれた。

中には2人の中年男性と4人の女性たちに、年齢の幅がある孤児たちが出迎えてくれた。

「ボンヌ・シャンスへようこそー!!」

声をそろえての歓迎に、彼女は笑顔で有り難うと応えるのだ。

その後にはじめまして皆さんと、友人たちは返すように声を揃えて挨拶してくれた。

最初は、ややぎこちない交流だった。
鬼ごっこやゲーム遊びをすると、だんだんすっかり打ちけていた。

皆で外の芝生に特大の敷物をひいて、大きな輪になり座りお茶をしている。

「やはりミッシェル先生が、教えてくれた事は本当だったのですか。
プリムローズ様は、他国へ留学するのですね」

1番年齢の高い少年は、代表して話しているようだった。
年齢序列ねんれいじょれつ統制とうせいしているんだろうと、プリムローズ以外の友人たちは納得していた。

「ええ、しばらくはコチラに来れなくなるわ。
私の代わりに、きっと彼ら彼女らは遊びに来てくれます」

彼女は連れてきた貴族の友人たちを、信頼した目で見ていた。
頷く姿を見て安心し、プリムローズは話を続ける。

「私も長期休みには、必ず此方こちらに顔を出しますよ。
健康でいて下さい。
あなた方は、未来の光なのです。
愛してますわ。心から…」

友人たちは、彼女の自愛じあいを込めた別れの挨拶に心をわしづかみにされた。
孤児たちとの信頼を勝ち取るのに、口には出せない苦労して今があるとー。

連れてきてくれて良かったと、貴族の地位をもつ5人は良い心の勉強になったと思うのであった。

彼女の留学後に、彼らは約束通りに慰問し交流を深める事になるのである。
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