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第4章 未来への道
第25話 正義と悪
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目的地に向かう馬車の中では、明るい笑い声で包まれていた。
プリムローズは突如前触れもなく、リザに真剣な表情して話しかけてきた。
そんな態度に周りの友人たちも、引き込まれて真顔になっていく。
「リザ様は、文官試験を受けて文官になりたいのよね。
貧しくても女性でも、誰でも学べる世にしたいって仰ってましたよね」
「はい、そうですが…。
駄目なんでしょうかー」
二人の会話になるが、友人たちもリザの文官になるのを心から後押しをしていた。
彼女は一番に喜んでいたはずなのに。
どうしたというのだろうか?!
リザを除いた4人は、困惑した顔を互いに見せ合っていた。
「いえ、貴女は正義感がお強いわ。
だからこそ、気をつけて頂きたいの。
この世には、正義と悪だけではない。
その狭間の中で、時には生きなくてはならない。
そんなこともあると…」
意味深な発言に、アレンは彼女に質してみた。
「プリムローズ様、それは今行く孤児院に関した事が原因ですか?!」
片眉を挙げて、アレンを見る顔つきは苦い物を口に含んだようだった。
「気づいてしまったのよ。
孤児院のお金は、支払い忘れられていた。
しかし、あの孤児院に配分されるお金は何処へ消えてしまったの?!
誰かが、横領をしている」
横領の単語に5人は、すぐさま息を呑んだ。
「だ、誰がそんな悪いことをしたんだよ!
話しを聞いていたけど、10年も騙し取ってきたのかよ!!」
ジェイクは堪らずに、プリムローズに向けて怒鳴り声をあげる。
「よしなさいよ!
プリムローズ様は関係ないでしょう!」
「そうよ。落ち着いて、ジェイク!」
マリーとフローラは、ジェイクを嗜めた。
そして、プリムローズの答えを待っていた。
「はぁ~、調べたわ。
前王妃様は自分と仲が良い友人たちに、孤児院の慰問を手伝わせていたの。
おそらく取り巻きたちと、福祉関係の文官が裏で手を組んでいたみたい」
「そんな、文官が手を貸していた。
正義をもっとうに、国民の手足になる文官が……」
夢を持ち日々勉強していた彼女は、頭をカナヅチで叩かれたような気分になり手で頭を押さえた。
「文官研修で、福祉の関係帳簿を閲覧したの。
あれは文官にならないと、見ることは不可能なのを知っていたからね。
10年間、支払いされて引かれていたのよ!」
5人は無言のまま、ただ黙って話を聞いている。
リザに至っては体が震えているようで、隣に座るマリーが腕を掴んでいた。
「どうなるのですか?
その者は捕まるんですか?
罪は償わせるかのですか?」
小さな声が、馬車の中に響くように耳に伝わる。
「私にはどうも出来ないから、密告の形でロレアル大司教様とブロウ宰相閣下に手紙を送ってあるわ。
本当は、お二人に直訴したのよ」
5人は一斉に顔を向けて、明るい表情へ変化していく。
「良かったですわ。
では、これからは孤児院に支援金が入りますのね」
フローラは、リザを安心させるように笑顔で話しかける。
「世の中は怖い世界です。
私は、学園と自分の世界しか知らない。
憧れていた文官がー」
「もし、不正を見つけたら一人で立ち向かわないように。
信頼出来る仲間を作りなさい。
1人だけ、紹介するわ。
ガスパール・コリーニ伯爵令息を頼りなさいな」
「「「えーっ、コリーニ伯爵って!歩く噂夫人ですよ!」」」
三人の令嬢たちは、同じ言葉で否定してくる。
有名人だけあり、貴族の誰でもが知っている家名。
「彼はあの夫人の息子さんですものね。
ですが、自分からは母には噂のネタは与えないと断言したわ。
彼はなかなかの人物よ、保証します!」
本当かと疑う目で友人たちは、思いっきり太鼓判を押す彼女を見つめていた。
「有り難うございます。
受かるかは分かりませんが、やはり文官になりたい。
プリムローズ様を信頼して、何かありましたら彼に声をかけて頼ります」
「えぇ!
女性で失礼ですが、男爵令嬢の貴女には厳しい社会です。
ですから、私の名前をクラレンス出しなさい。
祖父母も、とても貴女を気に入っています。
いつでも頼りなさい。
それは、ここに居る皆さんも同じですよ」
「私たち、全員ですか?いいのですか?」
アレンは、代表して気持ちを言葉に表した。
「当たり前よ!
ジェイクが、この中で1番は根性ありそうね。
頼らなくても平気そう。
私に最初から、食って掛かってきた人だし」
燃えるような赤毛の彼を茶化すように、光り輝く髪の少女は笑顔で言い出す。
「それって、絶対に言うと思いましたよ。
少しは俺だって、大人になり成長したんだぜ!」
髪と顔を赤くして不服そうに話す彼は、確かに礼儀知らずでなく前よりは周りを見て考える様になっていた。
そんなジェイクの態度に、馬車の中は笑いに包まれた。
正義と悪と、どちらとも判断しにくい曖昧な世界。
そんな中に彼ら彼女らは、大人になると悩み暮らすことになるのかとプリムローズは笑い声を聞き感じた。
プリムローズは突如前触れもなく、リザに真剣な表情して話しかけてきた。
そんな態度に周りの友人たちも、引き込まれて真顔になっていく。
「リザ様は、文官試験を受けて文官になりたいのよね。
貧しくても女性でも、誰でも学べる世にしたいって仰ってましたよね」
「はい、そうですが…。
駄目なんでしょうかー」
二人の会話になるが、友人たちもリザの文官になるのを心から後押しをしていた。
彼女は一番に喜んでいたはずなのに。
どうしたというのだろうか?!
リザを除いた4人は、困惑した顔を互いに見せ合っていた。
「いえ、貴女は正義感がお強いわ。
だからこそ、気をつけて頂きたいの。
この世には、正義と悪だけではない。
その狭間の中で、時には生きなくてはならない。
そんなこともあると…」
意味深な発言に、アレンは彼女に質してみた。
「プリムローズ様、それは今行く孤児院に関した事が原因ですか?!」
片眉を挙げて、アレンを見る顔つきは苦い物を口に含んだようだった。
「気づいてしまったのよ。
孤児院のお金は、支払い忘れられていた。
しかし、あの孤児院に配分されるお金は何処へ消えてしまったの?!
誰かが、横領をしている」
横領の単語に5人は、すぐさま息を呑んだ。
「だ、誰がそんな悪いことをしたんだよ!
話しを聞いていたけど、10年も騙し取ってきたのかよ!!」
ジェイクは堪らずに、プリムローズに向けて怒鳴り声をあげる。
「よしなさいよ!
プリムローズ様は関係ないでしょう!」
「そうよ。落ち着いて、ジェイク!」
マリーとフローラは、ジェイクを嗜めた。
そして、プリムローズの答えを待っていた。
「はぁ~、調べたわ。
前王妃様は自分と仲が良い友人たちに、孤児院の慰問を手伝わせていたの。
おそらく取り巻きたちと、福祉関係の文官が裏で手を組んでいたみたい」
「そんな、文官が手を貸していた。
正義をもっとうに、国民の手足になる文官が……」
夢を持ち日々勉強していた彼女は、頭をカナヅチで叩かれたような気分になり手で頭を押さえた。
「文官研修で、福祉の関係帳簿を閲覧したの。
あれは文官にならないと、見ることは不可能なのを知っていたからね。
10年間、支払いされて引かれていたのよ!」
5人は無言のまま、ただ黙って話を聞いている。
リザに至っては体が震えているようで、隣に座るマリーが腕を掴んでいた。
「どうなるのですか?
その者は捕まるんですか?
罪は償わせるかのですか?」
小さな声が、馬車の中に響くように耳に伝わる。
「私にはどうも出来ないから、密告の形でロレアル大司教様とブロウ宰相閣下に手紙を送ってあるわ。
本当は、お二人に直訴したのよ」
5人は一斉に顔を向けて、明るい表情へ変化していく。
「良かったですわ。
では、これからは孤児院に支援金が入りますのね」
フローラは、リザを安心させるように笑顔で話しかける。
「世の中は怖い世界です。
私は、学園と自分の世界しか知らない。
憧れていた文官がー」
「もし、不正を見つけたら一人で立ち向かわないように。
信頼出来る仲間を作りなさい。
1人だけ、紹介するわ。
ガスパール・コリーニ伯爵令息を頼りなさいな」
「「「えーっ、コリーニ伯爵って!歩く噂夫人ですよ!」」」
三人の令嬢たちは、同じ言葉で否定してくる。
有名人だけあり、貴族の誰でもが知っている家名。
「彼はあの夫人の息子さんですものね。
ですが、自分からは母には噂のネタは与えないと断言したわ。
彼はなかなかの人物よ、保証します!」
本当かと疑う目で友人たちは、思いっきり太鼓判を押す彼女を見つめていた。
「有り難うございます。
受かるかは分かりませんが、やはり文官になりたい。
プリムローズ様を信頼して、何かありましたら彼に声をかけて頼ります」
「えぇ!
女性で失礼ですが、男爵令嬢の貴女には厳しい社会です。
ですから、私の名前をクラレンス出しなさい。
祖父母も、とても貴女を気に入っています。
いつでも頼りなさい。
それは、ここに居る皆さんも同じですよ」
「私たち、全員ですか?いいのですか?」
アレンは、代表して気持ちを言葉に表した。
「当たり前よ!
ジェイクが、この中で1番は根性ありそうね。
頼らなくても平気そう。
私に最初から、食って掛かってきた人だし」
燃えるような赤毛の彼を茶化すように、光り輝く髪の少女は笑顔で言い出す。
「それって、絶対に言うと思いましたよ。
少しは俺だって、大人になり成長したんだぜ!」
髪と顔を赤くして不服そうに話す彼は、確かに礼儀知らずでなく前よりは周りを見て考える様になっていた。
そんなジェイクの態度に、馬車の中は笑いに包まれた。
正義と悪と、どちらとも判断しにくい曖昧な世界。
そんな中に彼ら彼女らは、大人になると悩み暮らすことになるのかとプリムローズは笑い声を聞き感じた。
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