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第4章 未来への道
第19話 大地への祈り
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卒業を前にプリムローズは、自分は卒業式に出るのは相応しくないと考えていた。
祖父母と相談して卒業式前に卒業証書だけ貰い、そっと学園を去ることを望んだ。
「プリム、良いのですか?
貴女は、卒業生代表で答辞をする栄誉ある権利が与えられたのに…」
祖母ヴィクトリアは実に残念そうに、孫に再度考え直すように説得していた。
「はい、おばあ様!
あれはキチンとその年数を学園生活で過ごされた方が、本当の資格があるのですわ。
私はそれに値しません。
ですから、皆さまに内緒で学園を去るのですよ」
スッキリした顔で、家族たちに自分の気持ちを伝える。
「でも、プリムローズ。
私は友人たちに、お別れを言わないのはどうかと思う。
黙って、留学へ向かうのはいけないよ」
兄ブライアンは、ちゃんと妹には友達との別れをして欲しかった。
「いいえ、泣き顔を見せたくない。
それに、長期の休みには必ず帰りますわ。
お兄様、皆さまに私の代わりに宜しくお伝え下さい。
よろしくお願い致します」
納得出来ない表情を浮かべ、頭を下げる妹の願いを頷いて承諾した。
「頑張るのじゃあぞ!
お前は強い。
だが、我慢はするなよ。
嫌なら、いつだって帰って来れば良いからのう」
祖父はいざとなったときの逃げ道を作ってあげ、優しく孫を送り出そうとしていた。
彼女は独り、愛する家族に会いに愛馬ヴァンブランに跨り荒れ地へ目指す。
「しばらくは、この道も走れないわね。
今度走る時は、この道がもう少しマトモになることを願うわ」
途中に愛馬に休みをいれた時に、彼女は馬体を撫でながら独り言を言うのだった。
荒れ地いる両親と姉リリアンヌには、もうすぐ国を離れるのを先に手紙で知らせている。
家族から返事の手紙には、国から特別に医師が派遣され開拓の援助も貰えたと喜んびを記されていた。
まさか、プリムローズの文官研修がきっかけとは
家族は思っていないだろう。
荒れ地の屋敷に夕方着くと、家族が笑顔で彼女を迎える。
「気をつけてな。
辛かったら、いつでも帰ってきなさい。
お前は我慢強い子だから…」
父クリストファーは、初めて娘を優しく抱き締めた。
「はい、お父様!
お父様もご無理なさらないで下さいませ。
お母様、お姉様!お体に気をつけて下さいね!」
「プリムローズ、お前も体に気をつけなさいね。
必ず無事に戻りなさい。
毎日、神に貴女の事を祈りますよ」
母ソフィアの言葉に彼女は嬉しさのあまり泣きそうになるのを堪えて、笑顔で頷くのが精一杯だった。
「プリムローズ、貴女に謝りたかったの。幼い頃、辛くあたって済まなかったわ。
きっと、頭のいい貴女に嫉妬してたのね」
最後まで意地っ張りの姉は、照れくさそうに妹に謝罪する。
プリムローズは、母と姉に初めて頬にキスをした。
やっと、私が望んだ幸せがここにある。
温かな思いが、彼女の胸の奥底にハッキリと芽生えた。
この日の夕食は、確かに普段食べる食事より格段に質素である。
彼らとって今出せる最高の食事であるのを、彼女はそれを見た瞬間に見て取れた。
「美味しい、美味しいですわ。
お父様、お母様。
そして、お姉様!
今日の晩さんは、今まで食べた中で1番のご馳走です」
1つの幼い頃からの夢は、ここでかなえられた。
そして、これからは自分の未来のために旅立つのだ。
その晩は屋敷にある1番の大きなベッドで、母と姉の間で川の字になって話しながら眠りについた。
翌朝、朝日が昇る前と帰る直前まである場所に立つ。
彼女は最後に朝早くに起き、荒れ地を耕す。
私が再びここへ訪れる時は、この畑に沢山の実りがありますようにー。
地面に手をあてて、心の底から大地に祈りを捧げた。
プリムローズの切なるその願いは、彼女が国を離れて2年後。
この大地への祈りは、かなうことになる。
祖父母と相談して卒業式前に卒業証書だけ貰い、そっと学園を去ることを望んだ。
「プリム、良いのですか?
貴女は、卒業生代表で答辞をする栄誉ある権利が与えられたのに…」
祖母ヴィクトリアは実に残念そうに、孫に再度考え直すように説得していた。
「はい、おばあ様!
あれはキチンとその年数を学園生活で過ごされた方が、本当の資格があるのですわ。
私はそれに値しません。
ですから、皆さまに内緒で学園を去るのですよ」
スッキリした顔で、家族たちに自分の気持ちを伝える。
「でも、プリムローズ。
私は友人たちに、お別れを言わないのはどうかと思う。
黙って、留学へ向かうのはいけないよ」
兄ブライアンは、ちゃんと妹には友達との別れをして欲しかった。
「いいえ、泣き顔を見せたくない。
それに、長期の休みには必ず帰りますわ。
お兄様、皆さまに私の代わりに宜しくお伝え下さい。
よろしくお願い致します」
納得出来ない表情を浮かべ、頭を下げる妹の願いを頷いて承諾した。
「頑張るのじゃあぞ!
お前は強い。
だが、我慢はするなよ。
嫌なら、いつだって帰って来れば良いからのう」
祖父はいざとなったときの逃げ道を作ってあげ、優しく孫を送り出そうとしていた。
彼女は独り、愛する家族に会いに愛馬ヴァンブランに跨り荒れ地へ目指す。
「しばらくは、この道も走れないわね。
今度走る時は、この道がもう少しマトモになることを願うわ」
途中に愛馬に休みをいれた時に、彼女は馬体を撫でながら独り言を言うのだった。
荒れ地いる両親と姉リリアンヌには、もうすぐ国を離れるのを先に手紙で知らせている。
家族から返事の手紙には、国から特別に医師が派遣され開拓の援助も貰えたと喜んびを記されていた。
まさか、プリムローズの文官研修がきっかけとは
家族は思っていないだろう。
荒れ地の屋敷に夕方着くと、家族が笑顔で彼女を迎える。
「気をつけてな。
辛かったら、いつでも帰ってきなさい。
お前は我慢強い子だから…」
父クリストファーは、初めて娘を優しく抱き締めた。
「はい、お父様!
お父様もご無理なさらないで下さいませ。
お母様、お姉様!お体に気をつけて下さいね!」
「プリムローズ、お前も体に気をつけなさいね。
必ず無事に戻りなさい。
毎日、神に貴女の事を祈りますよ」
母ソフィアの言葉に彼女は嬉しさのあまり泣きそうになるのを堪えて、笑顔で頷くのが精一杯だった。
「プリムローズ、貴女に謝りたかったの。幼い頃、辛くあたって済まなかったわ。
きっと、頭のいい貴女に嫉妬してたのね」
最後まで意地っ張りの姉は、照れくさそうに妹に謝罪する。
プリムローズは、母と姉に初めて頬にキスをした。
やっと、私が望んだ幸せがここにある。
温かな思いが、彼女の胸の奥底にハッキリと芽生えた。
この日の夕食は、確かに普段食べる食事より格段に質素である。
彼らとって今出せる最高の食事であるのを、彼女はそれを見た瞬間に見て取れた。
「美味しい、美味しいですわ。
お父様、お母様。
そして、お姉様!
今日の晩さんは、今まで食べた中で1番のご馳走です」
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そして、これからは自分の未来のために旅立つのだ。
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翌朝、朝日が昇る前と帰る直前まである場所に立つ。
彼女は最後に朝早くに起き、荒れ地を耕す。
私が再びここへ訪れる時は、この畑に沢山の実りがありますようにー。
地面に手をあてて、心の底から大地に祈りを捧げた。
プリムローズの切なるその願いは、彼女が国を離れて2年後。
この大地への祈りは、かなうことになる。
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