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第4章 未来への道
第23話 ミッシェルの涙
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それから二人は孤児院の慰問の品を揃え、荷馬車に積み込むとメリーが手綱を取り出発した。
「食べ物ばかりだけど話を聞くと、痩せているのでしょう。
その方が、アチラも喜ぶよね」
「そう考えみると、小麦粉と砂糖やハチミツ。
香辛料を少々。
キャンディやビスケットを用意しました。
風邪等にかかりますと、喉が痛くなります。
キャンディを舐めれば和らぎますでしょう」
香辛料は、確かに高いから平民には手が出しにくい。
これがあると、味に変化をつけられるから便利なのよね。
メリーはその点よく気がついて、隣で馬車を扱う彼女を感心して見た。
「小さな子供は、風邪みたいな病気になりやすいしね。
お薬も用意した方が良かったかなぁ?」
「先方に伺ってからにしましょう。
ありがた迷惑にならないように。
私も地図だけで実際に行くのは、本日が初めてですから」
どんな孤児院だろうか。
貧しいのは想像するが…。
「メ、メリー!
本当にこの家なの?
大きさはあるけどボロくて、崩れそうな古さだわ!」
そっと、住まないと崩れ落ちそうな感じがした。
「はい、地図を見ても間違いありません!
想像以上に貧困だと思います」
外観がこれでは、中はどうなっているのか。
あ然として玄関の前に立つ。
叩いたら壊れそうな扉に、二人はしばらくボーっとしていた。
「お前ら誰だよ。
新しい仲間を連れてきたのか?!」
自分より歳が少し下なのか、痩せていて判断が難しい男の子が後ろにいて話しかける。
「えっ、違うわ!
ミッシェル様にお会いに来たのよ」
今日会う約束をした代表者の名を出して、彼に取りつぎを頼むような会話をした。
「なんだ~、先生の客か。
案内するぜ。
中に入ったら、そっと歩けよ。
床が抜けそうだし、穴が空いてる場所もあるからな!」
男の子の後を、二人は静かに歩く。
予想以上のボロボロさに、口が開けっ放しになる。
「先生~!
お客さんが来たぜー!
突っ立っていないで入んなよ」
ノックなしに扉を開いて、乱暴な口調で中に声をかける。
これは改善の余地がありそうとプリムローズは冷静に考えていたら、中では彼の態度をたしなめる声がしていた。
そんなには年配とは思えない女性の声色に、姿は見えぬが人柄は優しげな印象を彼女らに与える。
プリムローズは話しながら、馬車の中で突然思い出し笑いを始めた。
「クスクス、思い出すだけで笑えるわ。
だって、本当に酷くてね。
クラレンスの馬小屋の方が、立派に思えたもの」
聞いていたジェイクが、冗談だろうという表情して話に割って入ってくる。
「馬小屋は言いすぎじゃないか?
家と小屋では、比較対象にならないと思うぜ?!」
彼に向けてプリムローズは、両眉あげて目を見開いた。
そして、口元を結びながら弓なりにあげた。
笑いを堪えてから、彼に反論を開始した。
「嘘じゃないわ。
柱は傾きかけたり、屋根は穴が開いてたもの!
修繕はされていたわよ。
それだけでは、追いつかないみたいだった」
馬車の中では、そんな孤児院の環境の悪さにビックリ。
5人の友人たちは言い返せず、そして黙ってしまう。
これ以上、どう想像していいのか分からなくなっていた。
「それから、責任者のミッシェル先生と話し合いをしました。
ソファーも座るとギシッと音立て、腰を浮かしながら座らないと思うくらいでしたわ」
その話でますます劣悪な様子を、友人たちにまたもや植え付ける。
お互いに名乗り合ってから今にも壊れそうなソファーに腰掛けた、プリムローズとメリー。
「クラレンス公爵は貴族のみならず、国中の方々が存じ上げています。
国一番の貴族です。
そのような家柄のご令嬢が、こんな孤児院を訪れてくれた」
いまだに信じられないミッシェルは、目の前に座る質素なエプロンドレスを身にまとう彼女から目が離せずいた。
「まだ、クラレンス前公爵からの正式な許可は出ておりません。
ですが、孫の私には分かります。きっと、この孤児院に援助を申し出るでしょう。
この国の王妃から、忘れられた孤児院を!」
その言葉に痩せこけた女性の目からは、まるで涙が滝のように流れ出す。
顔を両手で覆いながら下を向き、泣き声で必死に話す彼女は痛ましく見えた。
「わ、忘れられた!
あぁ、そうですわ!
何年も何度も、陳情しても何もしてくれなかった!
飢え死にさせないために、庭に畑を作り食べ物を…。
街に出ては、あの子らに歌を歌わせた。
まるで、見世物のようにー!」
苦しい想いを爆発させている。
彼女もさぞかし辛かったのだろう。
そうまでして、子供たちを守っていた。
泣き止むまでプリムローズとメリーは、ミッシェルの嗚咽を耳にして見守るのである。
「食べ物ばかりだけど話を聞くと、痩せているのでしょう。
その方が、アチラも喜ぶよね」
「そう考えみると、小麦粉と砂糖やハチミツ。
香辛料を少々。
キャンディやビスケットを用意しました。
風邪等にかかりますと、喉が痛くなります。
キャンディを舐めれば和らぎますでしょう」
香辛料は、確かに高いから平民には手が出しにくい。
これがあると、味に変化をつけられるから便利なのよね。
メリーはその点よく気がついて、隣で馬車を扱う彼女を感心して見た。
「小さな子供は、風邪みたいな病気になりやすいしね。
お薬も用意した方が良かったかなぁ?」
「先方に伺ってからにしましょう。
ありがた迷惑にならないように。
私も地図だけで実際に行くのは、本日が初めてですから」
どんな孤児院だろうか。
貧しいのは想像するが…。
「メ、メリー!
本当にこの家なの?
大きさはあるけどボロくて、崩れそうな古さだわ!」
そっと、住まないと崩れ落ちそうな感じがした。
「はい、地図を見ても間違いありません!
想像以上に貧困だと思います」
外観がこれでは、中はどうなっているのか。
あ然として玄関の前に立つ。
叩いたら壊れそうな扉に、二人はしばらくボーっとしていた。
「お前ら誰だよ。
新しい仲間を連れてきたのか?!」
自分より歳が少し下なのか、痩せていて判断が難しい男の子が後ろにいて話しかける。
「えっ、違うわ!
ミッシェル様にお会いに来たのよ」
今日会う約束をした代表者の名を出して、彼に取りつぎを頼むような会話をした。
「なんだ~、先生の客か。
案内するぜ。
中に入ったら、そっと歩けよ。
床が抜けそうだし、穴が空いてる場所もあるからな!」
男の子の後を、二人は静かに歩く。
予想以上のボロボロさに、口が開けっ放しになる。
「先生~!
お客さんが来たぜー!
突っ立っていないで入んなよ」
ノックなしに扉を開いて、乱暴な口調で中に声をかける。
これは改善の余地がありそうとプリムローズは冷静に考えていたら、中では彼の態度をたしなめる声がしていた。
そんなには年配とは思えない女性の声色に、姿は見えぬが人柄は優しげな印象を彼女らに与える。
プリムローズは話しながら、馬車の中で突然思い出し笑いを始めた。
「クスクス、思い出すだけで笑えるわ。
だって、本当に酷くてね。
クラレンスの馬小屋の方が、立派に思えたもの」
聞いていたジェイクが、冗談だろうという表情して話に割って入ってくる。
「馬小屋は言いすぎじゃないか?
家と小屋では、比較対象にならないと思うぜ?!」
彼に向けてプリムローズは、両眉あげて目を見開いた。
そして、口元を結びながら弓なりにあげた。
笑いを堪えてから、彼に反論を開始した。
「嘘じゃないわ。
柱は傾きかけたり、屋根は穴が開いてたもの!
修繕はされていたわよ。
それだけでは、追いつかないみたいだった」
馬車の中では、そんな孤児院の環境の悪さにビックリ。
5人の友人たちは言い返せず、そして黙ってしまう。
これ以上、どう想像していいのか分からなくなっていた。
「それから、責任者のミッシェル先生と話し合いをしました。
ソファーも座るとギシッと音立て、腰を浮かしながら座らないと思うくらいでしたわ」
その話でますます劣悪な様子を、友人たちにまたもや植え付ける。
お互いに名乗り合ってから今にも壊れそうなソファーに腰掛けた、プリムローズとメリー。
「クラレンス公爵は貴族のみならず、国中の方々が存じ上げています。
国一番の貴族です。
そのような家柄のご令嬢が、こんな孤児院を訪れてくれた」
いまだに信じられないミッシェルは、目の前に座る質素なエプロンドレスを身にまとう彼女から目が離せずいた。
「まだ、クラレンス前公爵からの正式な許可は出ておりません。
ですが、孫の私には分かります。きっと、この孤児院に援助を申し出るでしょう。
この国の王妃から、忘れられた孤児院を!」
その言葉に痩せこけた女性の目からは、まるで涙が滝のように流れ出す。
顔を両手で覆いながら下を向き、泣き声で必死に話す彼女は痛ましく見えた。
「わ、忘れられた!
あぁ、そうですわ!
何年も何度も、陳情しても何もしてくれなかった!
飢え死にさせないために、庭に畑を作り食べ物を…。
街に出ては、あの子らに歌を歌わせた。
まるで、見世物のようにー!」
苦しい想いを爆発させている。
彼女もさぞかし辛かったのだろう。
そうまでして、子供たちを守っていた。
泣き止むまでプリムローズとメリーは、ミッシェルの嗚咽を耳にして見守るのである。
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