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第5章 常勝王の道
第15話 待てば海路の日和あり
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敵陣に潜むプリムローズが信頼して依頼をした、タルモとその仲間たちは行動を開始した。
朝御飯に、少量の腹下しの薬をこっそりと鍋に投入。
自分たちは毒味用と嘘をつき、入れる前に先にシラーっと皿によそう。
「おっ、これは旨そうだな!
鍋ごとを持って行くぜ。
お偉いさんたちは、冷めたスープが嫌だと文句ばかり言うからさ」
薬入りのスープを、重そうに両脇を持ち兵士たちは慎重に溢さず運んでゆく。
「攻め込む頃には、大変になっていそうだな。
私たちも痛そうに、演技しないとならんな」
運ばれていくスープを見て、笑いながら仲間たちに言葉をかける。
「あぁ、そうだな。
タルモ、バレたら俺ちが真っ先に疑われてしまうからな」
気をつけようぜと、仲間で和気あいあい話し合う。
「そう言えば、タルモが話していた令嬢は大丈夫か?!
いくらお強いとはいえ、戦場にとは無謀だ」
プリムローズの頭が賢さは知っていたが、剣術の強さまでは知らない。
彼女を守るには、自分の出来る範囲で貢献しよう。
ギルとメリーは、崖っぷちにギリギリまでオオカミたちに追い詰められてしまっていた。
そして、ルシアンに至っては木の下から熊が襲う状態。
誰も助けは来ない、最悪の危機に直面している。
「殿下!俺たちは助けられないかもしれん。
そのまま木の上で、とにかくジッとしているんだ。
奴らが諦めてくれるまで!
分かったか、いいなー!!」
ギルたちから見える、木の上に逃げている王子へのアドバイスを送る。
「一体いつになったら諦めてくれるんだ?
その前に、木から落ちてしまうよ」
話すたびにオオカミたちは、唸り声を出して威嚇している。
「メリー、よく聞け!
俺がこいつら全員を、引き付ける間に逃げて木に登れ」
「ギル師匠、一人で闘うのですか?
私も一緒に闘います」
二人の会話を聞き、ルシアンは自分の軽はずみな行動が原因だと悔やんでいた。
「彼女に会って助けたい。
そんな、バカな考えたしたのがいけないんだ」
飛びかかる獣たちを眺めてたら、熊が木を凄い力で叩き出してきた。
「や、ヤバいではないか!
木が揺れて振り落とされそうぞ。
どうしたらいいんだー!
誰か来てくれー~」
殿下の絶叫の呼びかけに、僅かに反応したものがいた。
プリムローズにナデナデされ、雪ヒョウのヒンメルは寝そべって甘えていた。
「ヒンメル、どうしたの?
アチラに、何かあるの?!」
立ち上がると耳をピクピクさせて、ヒンメルは彼女に来いとばかりに走り出す。
プリムローズは不思議になりながらも、走る方へ駆け出しついて行く。
「【待てば海路の日和あり】ってあるがー。
どうやら、ここには無いな!
メリー難しいと思うが、殿下の事を頼む!」
「貴方らしくありません。
今は思うようにいかなくても、焦らず待っていればチャンスやって来ますわ!」
彼女の言葉を笑って聞くと、剣先をオオカミたちに向ける。
ギルは、勇敢に一人で切りつけようとした。
「ギル師匠、危ない!」
彼女が彼を見て、腕を伸ばした瞬間。
隙を見て一頭のオオカミが、メリーに襲いかかる。
「メリーのギルを呼ぶ声がしたわ。
ヒンメル、彼らを助けてー!」
ヒンメルは力いっぱい足を踏み込むと、飛ぶように走って二人を目指した。
誰がいったいメリーたちを襲っているのかと、プリムローズは走りながら考えて声を上げた。
「アーっ、匂い袋!
動物たちが襲っているんだわ」
気づいて息を弾ませて現場に行くと、先に着いていたヒンメルが間に割って入っていた。
「ヒ、ヒンメルー!?
メリーとギルは…、何処に居るの!?」
彼女からは、二人の姿がまるで見えない。
メリーが襲いかかられた時、崖から落ちかけた彼女をギルが腕を掴んでいたので分からなかったのだ。
地面に這いつくばる彼を見て、プリムローズは悲鳴にも似た叫びをあげた。
「ギルー!
今から、すぐに助けます。
頑張って、お願いー」
プリムローズの声にメリーは気づいたのかはハッキリしないが、彼女は最後に声を張り上げた。
「放してー!
お嬢様とヴィクトリア様に伝えて!
どうか、お幸せになってとー」
メリーはギルの手を放すために爪を立てていた瞬間、彼も耐えきれず二人は崖底に落ちてしまったのだ。
悲鳴は周りに反響し、茫然と立ち止まるプリムローズのその耳にこだまする。
「あー~!!
嘘よー!こんなのは夢!
そうに違いない!
メリー、メリ~!!
ギルー~!!」
地面に両膝を突きながら、けして見る事のできない二人。
探す目は涙で見えなくなり、とめどなく溢れ流れ出す。
朝御飯に、少量の腹下しの薬をこっそりと鍋に投入。
自分たちは毒味用と嘘をつき、入れる前に先にシラーっと皿によそう。
「おっ、これは旨そうだな!
鍋ごとを持って行くぜ。
お偉いさんたちは、冷めたスープが嫌だと文句ばかり言うからさ」
薬入りのスープを、重そうに両脇を持ち兵士たちは慎重に溢さず運んでゆく。
「攻め込む頃には、大変になっていそうだな。
私たちも痛そうに、演技しないとならんな」
運ばれていくスープを見て、笑いながら仲間たちに言葉をかける。
「あぁ、そうだな。
タルモ、バレたら俺ちが真っ先に疑われてしまうからな」
気をつけようぜと、仲間で和気あいあい話し合う。
「そう言えば、タルモが話していた令嬢は大丈夫か?!
いくらお強いとはいえ、戦場にとは無謀だ」
プリムローズの頭が賢さは知っていたが、剣術の強さまでは知らない。
彼女を守るには、自分の出来る範囲で貢献しよう。
ギルとメリーは、崖っぷちにギリギリまでオオカミたちに追い詰められてしまっていた。
そして、ルシアンに至っては木の下から熊が襲う状態。
誰も助けは来ない、最悪の危機に直面している。
「殿下!俺たちは助けられないかもしれん。
そのまま木の上で、とにかくジッとしているんだ。
奴らが諦めてくれるまで!
分かったか、いいなー!!」
ギルたちから見える、木の上に逃げている王子へのアドバイスを送る。
「一体いつになったら諦めてくれるんだ?
その前に、木から落ちてしまうよ」
話すたびにオオカミたちは、唸り声を出して威嚇している。
「メリー、よく聞け!
俺がこいつら全員を、引き付ける間に逃げて木に登れ」
「ギル師匠、一人で闘うのですか?
私も一緒に闘います」
二人の会話を聞き、ルシアンは自分の軽はずみな行動が原因だと悔やんでいた。
「彼女に会って助けたい。
そんな、バカな考えたしたのがいけないんだ」
飛びかかる獣たちを眺めてたら、熊が木を凄い力で叩き出してきた。
「や、ヤバいではないか!
木が揺れて振り落とされそうぞ。
どうしたらいいんだー!
誰か来てくれー~」
殿下の絶叫の呼びかけに、僅かに反応したものがいた。
プリムローズにナデナデされ、雪ヒョウのヒンメルは寝そべって甘えていた。
「ヒンメル、どうしたの?
アチラに、何かあるの?!」
立ち上がると耳をピクピクさせて、ヒンメルは彼女に来いとばかりに走り出す。
プリムローズは不思議になりながらも、走る方へ駆け出しついて行く。
「【待てば海路の日和あり】ってあるがー。
どうやら、ここには無いな!
メリー難しいと思うが、殿下の事を頼む!」
「貴方らしくありません。
今は思うようにいかなくても、焦らず待っていればチャンスやって来ますわ!」
彼女の言葉を笑って聞くと、剣先をオオカミたちに向ける。
ギルは、勇敢に一人で切りつけようとした。
「ギル師匠、危ない!」
彼女が彼を見て、腕を伸ばした瞬間。
隙を見て一頭のオオカミが、メリーに襲いかかる。
「メリーのギルを呼ぶ声がしたわ。
ヒンメル、彼らを助けてー!」
ヒンメルは力いっぱい足を踏み込むと、飛ぶように走って二人を目指した。
誰がいったいメリーたちを襲っているのかと、プリムローズは走りながら考えて声を上げた。
「アーっ、匂い袋!
動物たちが襲っているんだわ」
気づいて息を弾ませて現場に行くと、先に着いていたヒンメルが間に割って入っていた。
「ヒ、ヒンメルー!?
メリーとギルは…、何処に居るの!?」
彼女からは、二人の姿がまるで見えない。
メリーが襲いかかられた時、崖から落ちかけた彼女をギルが腕を掴んでいたので分からなかったのだ。
地面に這いつくばる彼を見て、プリムローズは悲鳴にも似た叫びをあげた。
「ギルー!
今から、すぐに助けます。
頑張って、お願いー」
プリムローズの声にメリーは気づいたのかはハッキリしないが、彼女は最後に声を張り上げた。
「放してー!
お嬢様とヴィクトリア様に伝えて!
どうか、お幸せになってとー」
メリーはギルの手を放すために爪を立てていた瞬間、彼も耐えきれず二人は崖底に落ちてしまったのだ。
悲鳴は周りに反響し、茫然と立ち止まるプリムローズのその耳にこだまする。
「あー~!!
嘘よー!こんなのは夢!
そうに違いない!
メリー、メリ~!!
ギルー~!!」
地面に両膝を突きながら、けして見る事のできない二人。
探す目は涙で見えなくなり、とめどなく溢れ流れ出す。
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