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第1章 閉ざされし箱
第19話 千の蔵より子は宝
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父親と同年代の男性を、恋愛には初心そうに感じた。
押し黙ったベルナドッテ公爵に、今がつけ入る隙はココだと思う。
全然関係のない話をして、彼に振って揺さぶろうとしてみる。
人とは案外、予想外な不意打ちについていけない場合が多い。
「そうそう、ベルナドッテ公爵様は腹違いのご兄弟がいらっしゃいまよね?
え~と、確かお名前は~」
「あぁ、ヤンネとセレーナの2人がおるぞ!
あっ……、違う……」
名前をハッキリ言ってから、動揺をみせて否定する。
気まずそうな公爵は、見た目よりも裏表のない人物のように思えた。
『思ったとおりだ。
年齢からしてそうだったのか!
公爵の実父の子供だった。
パーレン伯爵夫人が、仰ってたのは真実でしたのね』
「あらまぁ、そうでございますの?
セレーナ様って、ヴェント侯爵夫人のことですか?
王宮の現侍従長の伯爵様が、セレナ様の父上様でしたよね。
養女に出されましたの?」
驚く表情と、指先が微かに震えている。
分かりやすいと考え観察してみると、この方が裏で操っている様に思えない。
一体、誰が黒幕なのだろうか?
「ち、違います!
何方から、そんなことを伺ったのですかな?」
吃り隠そうとして、かえって焦りを見せている。
「ヤンネ殿は、スクード公爵家で侍従長していたのをご存知ありませんでしたか?
その彼から、直接伺いましたのよ」
本当はパーレン伯爵夫人が、学生時代に偶然に聞いてしまったのですけど。
「ヤンネめ、ペラペラ喋りおって!
他言無用でお願いします。
だが、どうして?
スクード公爵家におるのだ?!」
「貴方様が、彼を公爵家の中を探るため入れたのではないのですか?!」
『どういう事?
私たちは、すっかりそう思い込んでいたのに?』
ますます、謎が深まっていく。
「あの男は、妻が亡くなった年に屋敷から消えたのだ。
何処に行ったか探していたが、まさかスクード公爵家にいたとは。
長年、社交界に出てないので知る由もなかった」
『うーん、またお亡りなりになった年か?』
マーシャル伯爵夫人の姉上が、仕えていた王宮から出て修道院へ入ったのも同じ年。
「貴方様のお父様、前公爵さまがセレーナ様をご養女に伯爵家に入れたのですか?!」
「そうだとも!
我が家と伯爵家は、あの呪い王妃の関係で交流していた」
こんなところでと繋がりがあるのか。
「王族たちに仕える役職は、代々の伝統で受け繋いでましたか。
エテルネルでは実力と経歴が考慮されて、驚くような抜擢もありますのよ」
彼女は自慢げに国の仕組みを、公爵様に伝えている。
「それは革新的で良い。
ヘイズでは、代々の世襲制でな。
親から子へ、従事する職務を伝授されている」
『あの問題の王妃様を侍従していた祖先が、現侍従長であっているのかしら?』
少ずつだが、謎と秘密が明らかになっていく。
「よくも王妃様が事件を起こしたのに、側にいたと思われる侍従長が責任も取らずに続けられましたわね」
痛いところを突かれたとベルナドッテは、プリムローズの目を見る。
変化した瞳の色は、いつの間にか元へ戻っていた。
「そ、それは…。
王妃が亡くなる前、自分以外の者に罰を与えたら呪うと仰って自害したのです。
王は側仕えの者たちを辞めさせたら、不幸な事が起きるようになり。
王妃の言葉を無視したからだと、人々が騒ぎ出した。
すぐさま、復職に至ったのです」
『ひぇ~、それは恐ろしい』
今も王妃様の魂は、怨霊となってさまよっているのかなぁ。
背筋が寒く感じるのは、気のせいだろうか。
平気大丈夫と思っても、ついつい隣や後ろにいて話を伺っているのではとキョロキョロしてしまう。
「怖いですかな。
王妃の話をしていて、私たちの近くにいるのかもと思いましたか?」
「よく分かりましたわね。
呼ばれたと思い幽霊が、この場に寄って来そうではありませんか?
実際は生きている人が、一番恐ろくは思いますけどね」
彼は大きな声で笑いだし、彼女を安心させる様に伝える。
「この話はヘイズの貴族は、皆が知っている。
貴女独りが、何されるわけはありません。
他国の方で、関係ないのですからね。
王妃はそうは言っても、お恨みしてなかったと思いますよ」
「恨まれていると思い込んだ本人たちが、怨みに飲み込まれてしまったのでしょうか?!」
「そうだ、人は罪深い。
もっと王妃を大切にして、仲良くする努力をすれば良かったのです。
私も妻と早くに、その様にしていたらと悔やんでおります」
「王弟殿下夫妻は、事故でお亡くなりになった。
そして、息子である幼子は行方知れず。
無礼を承知で申し上げます。
貴方達ご夫婦が、これに携わっているのですか?!」
ズバリと言われて、不快を表して眉間にシワを寄せる。
彼は笑ってから、私に厳しい意見をした。
「他国の貴女には、口出ししないで欲しい。
これはヘイズの王室の問題である」
これで終わらせたくない。
機会はこの時しかないと感じていた。
「行方不明の王弟の嫡男は、私たちが探し当てたのです。
言わば、私は彼の命の恩人と言ってもよい。
貴方が王になる野心あるのなら、今すぐにひきなさい」
間の抜けた顔とは、この表情がピッタリと当てはまっていた。
「私がヘイズ王になりたいだと?!
エルザベットもそんな変なことを、婚姻当初は話していた。
誓って言おう!
順番が回って来ないなら、それで構わないと思っておる。
他人は、勝手に勘違いしておるのだ」
半信半疑の心うちを隠し、頭を下げて再び話す。
「申し訳ございませんでした。
公爵はハッキリとした意思表示をしないので、貴方様を王へと担ごうとしている方は大勢いるのだと思いますわ」
下らぬと彼は首を振り、本音と取れる言葉を吐き出した。
「私はヨハンと、健康で穏やかに暮らしたい。
エルザベットは亡くしてしまったが、私には息子ヨハンが残っている。
妻と私の大事な宝!
あの子が健康になってくれれば、私はそれだけでよいのだよ」
「【千の蔵より子は宝】。
どんなたくさんの財宝があろうと、子はそれにまさる宝。
ヨハン様は、父上様にここまで愛されてお幸せですわね」
「妻を亡くしてから、息子との関係が希薄になってしまった。
なんとかしたいと思っているのだが…」
不器用なベルナドッテ公爵が、何故か自分の父と重なって見えた。
そんな2人の会話を、静かに涙を流して聞く者が居た。
人の気配がして振り返ると、話の話題にあがっていた彼が私たちを見ている。
父の公爵の言葉がよっぽど嬉しかったのか、優しい笑みを浮かべて頬を濡らす彼だった。
押し黙ったベルナドッテ公爵に、今がつけ入る隙はココだと思う。
全然関係のない話をして、彼に振って揺さぶろうとしてみる。
人とは案外、予想外な不意打ちについていけない場合が多い。
「そうそう、ベルナドッテ公爵様は腹違いのご兄弟がいらっしゃいまよね?
え~と、確かお名前は~」
「あぁ、ヤンネとセレーナの2人がおるぞ!
あっ……、違う……」
名前をハッキリ言ってから、動揺をみせて否定する。
気まずそうな公爵は、見た目よりも裏表のない人物のように思えた。
『思ったとおりだ。
年齢からしてそうだったのか!
公爵の実父の子供だった。
パーレン伯爵夫人が、仰ってたのは真実でしたのね』
「あらまぁ、そうでございますの?
セレーナ様って、ヴェント侯爵夫人のことですか?
王宮の現侍従長の伯爵様が、セレナ様の父上様でしたよね。
養女に出されましたの?」
驚く表情と、指先が微かに震えている。
分かりやすいと考え観察してみると、この方が裏で操っている様に思えない。
一体、誰が黒幕なのだろうか?
「ち、違います!
何方から、そんなことを伺ったのですかな?」
吃り隠そうとして、かえって焦りを見せている。
「ヤンネ殿は、スクード公爵家で侍従長していたのをご存知ありませんでしたか?
その彼から、直接伺いましたのよ」
本当はパーレン伯爵夫人が、学生時代に偶然に聞いてしまったのですけど。
「ヤンネめ、ペラペラ喋りおって!
他言無用でお願いします。
だが、どうして?
スクード公爵家におるのだ?!」
「貴方様が、彼を公爵家の中を探るため入れたのではないのですか?!」
『どういう事?
私たちは、すっかりそう思い込んでいたのに?』
ますます、謎が深まっていく。
「あの男は、妻が亡くなった年に屋敷から消えたのだ。
何処に行ったか探していたが、まさかスクード公爵家にいたとは。
長年、社交界に出てないので知る由もなかった」
『うーん、またお亡りなりになった年か?』
マーシャル伯爵夫人の姉上が、仕えていた王宮から出て修道院へ入ったのも同じ年。
「貴方様のお父様、前公爵さまがセレーナ様をご養女に伯爵家に入れたのですか?!」
「そうだとも!
我が家と伯爵家は、あの呪い王妃の関係で交流していた」
こんなところでと繋がりがあるのか。
「王族たちに仕える役職は、代々の伝統で受け繋いでましたか。
エテルネルでは実力と経歴が考慮されて、驚くような抜擢もありますのよ」
彼女は自慢げに国の仕組みを、公爵様に伝えている。
「それは革新的で良い。
ヘイズでは、代々の世襲制でな。
親から子へ、従事する職務を伝授されている」
『あの問題の王妃様を侍従していた祖先が、現侍従長であっているのかしら?』
少ずつだが、謎と秘密が明らかになっていく。
「よくも王妃様が事件を起こしたのに、側にいたと思われる侍従長が責任も取らずに続けられましたわね」
痛いところを突かれたとベルナドッテは、プリムローズの目を見る。
変化した瞳の色は、いつの間にか元へ戻っていた。
「そ、それは…。
王妃が亡くなる前、自分以外の者に罰を与えたら呪うと仰って自害したのです。
王は側仕えの者たちを辞めさせたら、不幸な事が起きるようになり。
王妃の言葉を無視したからだと、人々が騒ぎ出した。
すぐさま、復職に至ったのです」
『ひぇ~、それは恐ろしい』
今も王妃様の魂は、怨霊となってさまよっているのかなぁ。
背筋が寒く感じるのは、気のせいだろうか。
平気大丈夫と思っても、ついつい隣や後ろにいて話を伺っているのではとキョロキョロしてしまう。
「怖いですかな。
王妃の話をしていて、私たちの近くにいるのかもと思いましたか?」
「よく分かりましたわね。
呼ばれたと思い幽霊が、この場に寄って来そうではありませんか?
実際は生きている人が、一番恐ろくは思いますけどね」
彼は大きな声で笑いだし、彼女を安心させる様に伝える。
「この話はヘイズの貴族は、皆が知っている。
貴女独りが、何されるわけはありません。
他国の方で、関係ないのですからね。
王妃はそうは言っても、お恨みしてなかったと思いますよ」
「恨まれていると思い込んだ本人たちが、怨みに飲み込まれてしまったのでしょうか?!」
「そうだ、人は罪深い。
もっと王妃を大切にして、仲良くする努力をすれば良かったのです。
私も妻と早くに、その様にしていたらと悔やんでおります」
「王弟殿下夫妻は、事故でお亡くなりになった。
そして、息子である幼子は行方知れず。
無礼を承知で申し上げます。
貴方達ご夫婦が、これに携わっているのですか?!」
ズバリと言われて、不快を表して眉間にシワを寄せる。
彼は笑ってから、私に厳しい意見をした。
「他国の貴女には、口出ししないで欲しい。
これはヘイズの王室の問題である」
これで終わらせたくない。
機会はこの時しかないと感じていた。
「行方不明の王弟の嫡男は、私たちが探し当てたのです。
言わば、私は彼の命の恩人と言ってもよい。
貴方が王になる野心あるのなら、今すぐにひきなさい」
間の抜けた顔とは、この表情がピッタリと当てはまっていた。
「私がヘイズ王になりたいだと?!
エルザベットもそんな変なことを、婚姻当初は話していた。
誓って言おう!
順番が回って来ないなら、それで構わないと思っておる。
他人は、勝手に勘違いしておるのだ」
半信半疑の心うちを隠し、頭を下げて再び話す。
「申し訳ございませんでした。
公爵はハッキリとした意思表示をしないので、貴方様を王へと担ごうとしている方は大勢いるのだと思いますわ」
下らぬと彼は首を振り、本音と取れる言葉を吐き出した。
「私はヨハンと、健康で穏やかに暮らしたい。
エルザベットは亡くしてしまったが、私には息子ヨハンが残っている。
妻と私の大事な宝!
あの子が健康になってくれれば、私はそれだけでよいのだよ」
「【千の蔵より子は宝】。
どんなたくさんの財宝があろうと、子はそれにまさる宝。
ヨハン様は、父上様にここまで愛されてお幸せですわね」
「妻を亡くしてから、息子との関係が希薄になってしまった。
なんとかしたいと思っているのだが…」
不器用なベルナドッテ公爵が、何故か自分の父と重なって見えた。
そんな2人の会話を、静かに涙を流して聞く者が居た。
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