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80.ミーナ
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「ど、どうしてここにいるんですか?」
俺は驚きつつ、向かいの席についたミーナさんに尋ねた。
「ミミがね、お家でもパスタが食べたいって言うから・・」
ふわりと微笑んで、ミミのことを見る。
「へへ」
『へへ』じゃないよ!
まったく・・。
「あの・・給仕なので、料理の方は殆どしないんですけど?」
「でも、作るところは見れるんですよね?」
「え、ええ・・」
「お手伝いもしてもいいんですよね?」
「じ、時間があれば・・」
「良かった!」
いや、『良かった』じゃなくて・・。
なんか調子が狂うな・・。
「でも、家事はどうするんですか?」
「義母さんがいますし、ミミも最近はここに入り浸っていますし・・」
「はあ、まあ・・そうですけど」
「是非、ここで働かせてください!」
「まあ、ミーナさんなら仕事に関しては、全然問題ないと思いますけど・・・お前たちはどう思う?」
「ミミの母ちゃんなら・・」
「知らない仲でもないですし・・」
「ボクもミーナさんなら・・」
「ゼンゼンOK!」
「やったー!」
「ミミ、まだ決まったわけじゃないから」
「えぇー」
あれ?
タロは?
・・・いつの間にか、ミーナさんの膝の上・・・。
「結果は明日、確認しにお越しください」
ルシアちゃんが冷静に、場を閉める。
・・そして最後に会議室に入って来たのは、ミーナさんと同じくらいの年代のスレンダーな女の人だった。
髪の色はキレイな白で、サラサラのその髪に一体化する長い垂れ耳が特徴的だった。
「よろしくお願いおします。サリーと申します」
向かいの席の横に立ち、一礼したサリーさんの垂れ耳がファサッっと揺れる。
これは・・・多分、サルーキ・・犬の獣人さんだな。
タロがむくりと起き上がり、しっぽを盛大に振り回す。
「サリーさんは、Cランクの冒険者さんです。今回、パーティーメンバーの方と一緒に応募していただきました」
ルシアちゃんが説明してくれる。
「えっ。そうなんですか?」
誰だろ?
さっきの2人の内のどちらかか?
「その方は、料理人の方へ応募されています」
「ああ、そういうことですか」
でも、Cランクって・・結構、高ランク冒険者だよな?
「あの・・こんなことを言って良いのか判りませんけど、大丈夫なんですか?Cランクの冒険者の方が、こんな村の食堂に勤めてしまって」
「ええ。彼が・・ああ・・パーティーメンバーが、こちらのピザを食べまして、その味にもうすっかり虜になってしまったんです」
「はあ・・」
彼氏だったんだ・・。
「それで、こちらが料理人を募集しているというのを冒険者ギルドで見まして、絶対雇って頂くんだと聞かないものですから・・」
「そういうことですか・・」
少し頬を染めながら話すサリーさんは、どこと無しか色っぽい。
「ですが、その方も必ずしも面接に通るとも限りませんが、あなただけ合格した場合・・あるいはその反対の場合は、どうされるんでしょうか?」
「大丈夫です!彼は必ず合格します!!それに、わたしだけ合格しなかった時は、ただ働きでも構いません」
こぶしを握りしめて、力説する。
「いや、ただ働きという訳にはちょっと・・・」
俺が困惑していると・・。
「よろしくお願いします!今まで、冒険者として様々な仕事をクエストとして経験して来ましたので、必ずお役に立てると思います」
サリーさんが、机に額が付くほど頭を下げる。
「それはとってもありがたいんですが・・・お前たちはどうだ?」
『アトラスの牙』を振り返る。
「「「「Cランク・・・」」」」
みんな固まっている。
駆け出しの冒険者であるこいつらにしてみれば、一人前の冒険者のサリーさんは憧れの対象か・・。
「あ~・・わかりました。前向きに検討させていただきますので」
なんか、前の世界の時に散々使ったセリフを言ってしまう。
「よろしくお願いいたします!」
「ふ~・・これで終わりですか?」
サリーさんが会議室を出て行ったあと、俺は椅子の上で脱力して、ルシアちゃんに確認する。
「はい。お疲れ様でした・・・給仕へ応募された方は先程の方で終わりです・・・ですが、続いて料理人の方の面接がございます」
忘れてた!
すっかり終わった気でいたよ!
「でももうお昼ですので、午後からになりますが」
良かった!
「分かりました・・じゃあ、みんな。昼飯でも食いに行くか?」
「「「「「わーい!(わん!)」」」」」
俺は驚きつつ、向かいの席についたミーナさんに尋ねた。
「ミミがね、お家でもパスタが食べたいって言うから・・」
ふわりと微笑んで、ミミのことを見る。
「へへ」
『へへ』じゃないよ!
まったく・・。
「あの・・給仕なので、料理の方は殆どしないんですけど?」
「でも、作るところは見れるんですよね?」
「え、ええ・・」
「お手伝いもしてもいいんですよね?」
「じ、時間があれば・・」
「良かった!」
いや、『良かった』じゃなくて・・。
なんか調子が狂うな・・。
「でも、家事はどうするんですか?」
「義母さんがいますし、ミミも最近はここに入り浸っていますし・・」
「はあ、まあ・・そうですけど」
「是非、ここで働かせてください!」
「まあ、ミーナさんなら仕事に関しては、全然問題ないと思いますけど・・・お前たちはどう思う?」
「ミミの母ちゃんなら・・」
「知らない仲でもないですし・・」
「ボクもミーナさんなら・・」
「ゼンゼンOK!」
「やったー!」
「ミミ、まだ決まったわけじゃないから」
「えぇー」
あれ?
タロは?
・・・いつの間にか、ミーナさんの膝の上・・・。
「結果は明日、確認しにお越しください」
ルシアちゃんが冷静に、場を閉める。
・・そして最後に会議室に入って来たのは、ミーナさんと同じくらいの年代のスレンダーな女の人だった。
髪の色はキレイな白で、サラサラのその髪に一体化する長い垂れ耳が特徴的だった。
「よろしくお願いおします。サリーと申します」
向かいの席の横に立ち、一礼したサリーさんの垂れ耳がファサッっと揺れる。
これは・・・多分、サルーキ・・犬の獣人さんだな。
タロがむくりと起き上がり、しっぽを盛大に振り回す。
「サリーさんは、Cランクの冒険者さんです。今回、パーティーメンバーの方と一緒に応募していただきました」
ルシアちゃんが説明してくれる。
「えっ。そうなんですか?」
誰だろ?
さっきの2人の内のどちらかか?
「その方は、料理人の方へ応募されています」
「ああ、そういうことですか」
でも、Cランクって・・結構、高ランク冒険者だよな?
「あの・・こんなことを言って良いのか判りませんけど、大丈夫なんですか?Cランクの冒険者の方が、こんな村の食堂に勤めてしまって」
「ええ。彼が・・ああ・・パーティーメンバーが、こちらのピザを食べまして、その味にもうすっかり虜になってしまったんです」
「はあ・・」
彼氏だったんだ・・。
「それで、こちらが料理人を募集しているというのを冒険者ギルドで見まして、絶対雇って頂くんだと聞かないものですから・・」
「そういうことですか・・」
少し頬を染めながら話すサリーさんは、どこと無しか色っぽい。
「ですが、その方も必ずしも面接に通るとも限りませんが、あなただけ合格した場合・・あるいはその反対の場合は、どうされるんでしょうか?」
「大丈夫です!彼は必ず合格します!!それに、わたしだけ合格しなかった時は、ただ働きでも構いません」
こぶしを握りしめて、力説する。
「いや、ただ働きという訳にはちょっと・・・」
俺が困惑していると・・。
「よろしくお願いします!今まで、冒険者として様々な仕事をクエストとして経験して来ましたので、必ずお役に立てると思います」
サリーさんが、机に額が付くほど頭を下げる。
「それはとってもありがたいんですが・・・お前たちはどうだ?」
『アトラスの牙』を振り返る。
「「「「Cランク・・・」」」」
みんな固まっている。
駆け出しの冒険者であるこいつらにしてみれば、一人前の冒険者のサリーさんは憧れの対象か・・。
「あ~・・わかりました。前向きに検討させていただきますので」
なんか、前の世界の時に散々使ったセリフを言ってしまう。
「よろしくお願いいたします!」
「ふ~・・これで終わりですか?」
サリーさんが会議室を出て行ったあと、俺は椅子の上で脱力して、ルシアちゃんに確認する。
「はい。お疲れ様でした・・・給仕へ応募された方は先程の方で終わりです・・・ですが、続いて料理人の方の面接がございます」
忘れてた!
すっかり終わった気でいたよ!
「でももうお昼ですので、午後からになりますが」
良かった!
「分かりました・・じゃあ、みんな。昼飯でも食いに行くか?」
「「「「「わーい!(わん!)」」」」」
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