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一章 トーマス村編
ガレン
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「何やってんだガレン!ただでさえ暑いんだ、早く荷物を乗せろ!出発しちまうぞ!」
砂漠の暑い日照りの中、奴隷頭のジレが僕を怒鳴りつけた。
僕はスキル『腕力強化 Lv3』を使い、自分より大きい荷物を荷台に乗せると、他の奴隷達と一緒に荷物の隙間を縫うように荷台に乗り込んだ。
砂トカゲに牽かれる荷車は三台ほどが連なっている。
二人の奴隷仲間が話し合っている。
「なぁ俺達ってずっとこのままなのかなぁ」
「奴隷から解放されるなんて事まずないからな…」
僕も物心がついた時にはもうこの生活だったから、奴隷でない自分が全く想像できなかった。
「奴隷じゃないってどんな感じなの?」隣に座っているドーレンに聞いてみた。彼は最近入ってきたばかりの奴隷だ、僕より大分年上だと思う。
「そうだなぁ、俺はフィレンの町出身なんだけどそこは港町でさ、毎日おやじの船で魚を獲りに行ってたっけな。あの頃はもっと自由に生きたいって思ってたけど、今思えばあれこそが自由だったよな…海って見たことあるか?」
「海?知らない、どんなの?」
「広くてでかくて大きな大きな湖って感じかな、海は塩水だからしょっぱいんだ。懐かしいな…」
「オアシスより大きいの?ぜんぜん想像できないや!見てみたいなぁ。」
凄い!そんなところがあるんだ!たくさん飲んでも怒られないのかなぁ?あ、でもしょっぱいんじゃ飲めないのかな?行ってみたいなぁ!
「この隊商は内地しか行動してないから海を見る機会なんてねぇぞ」
ジレがそんな事を言う。
「俺だってもう15年もこの隊商にいるが、海なんて見たことないぜ。見るのはこの砂漠にある砂、砂、砂ってなもんだ。ん?」
砂山の陰で見えていなかったが、砂煙を上げてこっちに近寄ってくる集団がみえる、
「やばい!砂賊団だ、急いで逃げるぞ!それにしても数が多い!」
三台の荷車を引く砂トカゲ達は懸命に走っているけど、砂族団の乗るサンドバード(飛べないけど足が速い鳥)の方が早いみたいで追いついてくる、
「このままじゃ追いつかれる!荷物を捨てろ!少しでも軽くして逃げ切るんだ!」
ジレの指示に従い僕達は荷物をなるべく砂族団の邪魔になるように放り投げていく。
その時僕の頭の横を何かが通っていった、
「ぎゃあー!」
「ジ、ジレー!うわぁー!」
矢が突き立ったジレが荷車から落ちていく、僕も右肩に矢を受けたようで右手が動かない。矢がどんどん飛んでくる、どうしようどうしよう!
ドスッ
お腹に衝撃が走ったと同時にそんな音を聞いたような気がした、僕は荷車から放り出された、んだと思う。砂の上をゴロゴロ転がった後起き上がろうとしたけど力が入らない…
僕はここで死んじゃうの?そうだ海!海だって見てないのに!海…
ステータス
名前 ガレン
種族 人間
職業 奴隷
スキル 『腕力強化Lv3』
砂漠の暑い日照りの中、奴隷頭のジレが僕を怒鳴りつけた。
僕はスキル『腕力強化 Lv3』を使い、自分より大きい荷物を荷台に乗せると、他の奴隷達と一緒に荷物の隙間を縫うように荷台に乗り込んだ。
砂トカゲに牽かれる荷車は三台ほどが連なっている。
二人の奴隷仲間が話し合っている。
「なぁ俺達ってずっとこのままなのかなぁ」
「奴隷から解放されるなんて事まずないからな…」
僕も物心がついた時にはもうこの生活だったから、奴隷でない自分が全く想像できなかった。
「奴隷じゃないってどんな感じなの?」隣に座っているドーレンに聞いてみた。彼は最近入ってきたばかりの奴隷だ、僕より大分年上だと思う。
「そうだなぁ、俺はフィレンの町出身なんだけどそこは港町でさ、毎日おやじの船で魚を獲りに行ってたっけな。あの頃はもっと自由に生きたいって思ってたけど、今思えばあれこそが自由だったよな…海って見たことあるか?」
「海?知らない、どんなの?」
「広くてでかくて大きな大きな湖って感じかな、海は塩水だからしょっぱいんだ。懐かしいな…」
「オアシスより大きいの?ぜんぜん想像できないや!見てみたいなぁ。」
凄い!そんなところがあるんだ!たくさん飲んでも怒られないのかなぁ?あ、でもしょっぱいんじゃ飲めないのかな?行ってみたいなぁ!
「この隊商は内地しか行動してないから海を見る機会なんてねぇぞ」
ジレがそんな事を言う。
「俺だってもう15年もこの隊商にいるが、海なんて見たことないぜ。見るのはこの砂漠にある砂、砂、砂ってなもんだ。ん?」
砂山の陰で見えていなかったが、砂煙を上げてこっちに近寄ってくる集団がみえる、
「やばい!砂賊団だ、急いで逃げるぞ!それにしても数が多い!」
三台の荷車を引く砂トカゲ達は懸命に走っているけど、砂族団の乗るサンドバード(飛べないけど足が速い鳥)の方が早いみたいで追いついてくる、
「このままじゃ追いつかれる!荷物を捨てろ!少しでも軽くして逃げ切るんだ!」
ジレの指示に従い僕達は荷物をなるべく砂族団の邪魔になるように放り投げていく。
その時僕の頭の横を何かが通っていった、
「ぎゃあー!」
「ジ、ジレー!うわぁー!」
矢が突き立ったジレが荷車から落ちていく、僕も右肩に矢を受けたようで右手が動かない。矢がどんどん飛んでくる、どうしようどうしよう!
ドスッ
お腹に衝撃が走ったと同時にそんな音を聞いたような気がした、僕は荷車から放り出された、んだと思う。砂の上をゴロゴロ転がった後起き上がろうとしたけど力が入らない…
僕はここで死んじゃうの?そうだ海!海だって見てないのに!海…
ステータス
名前 ガレン
種族 人間
職業 奴隷
スキル 『腕力強化Lv3』
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