黒ずきんのアーニャ ~刻まれる快楽の呪い~

コロンド

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Ep.6-3《纏わりつく粘液》

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「はい、これからリリアちゃんによるスライム系アバター攻略教室を始めます」
「お、おおう」

スライムのクリュリュとの戦闘が始まる数時間前。
いつものカフェでリリアは存在しないメガネをクイクイとさせながら、ホワイトボード片手に語り出す。
そんな彼女をアーニャはやや呆れ気味に眺めていた。

「スライム系は正直言って戦ってて鬱陶しいのでみんなに嫌われています。なんで嫌われているかというと通常攻撃がなかなか通らなくてうざったいからです」
「そもそも私ナイフとハンドガンだけで戦うことになってるけど、これ攻撃通るの?」

今回のプライベートマッチのルールでは今までのようにフィールド上にアイテムはなく、何のギミックもないまっさらなステージで戦うことになる。
頼りになるのは持ち込んだアイテムと自分の体だけという一騎打ちのルール。
持ち込んだアイテムの中に相手にダメージを与える手段が一つもなければ、それは即ち敗北確定。
詰みとなる。

「スライムのほとんどの部位には攻撃が通りません。だから熱を持つものをぶつけたり、逆に冷気で凍らせたり、範囲攻撃で一気にプチッとやるのがセオリーですね」
「な、ナイフとハンドガンだけじゃどうにもならないと思うんですけどっ!」

リリアは先日、アーニャなら勝てると豪語していたのに、これでは話が違う。
アーニャは食い気味に訴えた。

「だーいじょうぶ。攻撃が通らないのは『ほとんどの部位』って言ったでしょ?」
「……ってことは、通る部分もあるんだ」
「そう! 液状の体や気体の体を持つアバターだとしても動かしているのは人間。そして人間である以上、世界を見渡すための目と顔が必要なの。たとえそれがどこにあるのか分からないようにアバターがデザインされていたとしてもね。そして仕様上、顔となる部位には絶対に当たり判定を設けなければならない」
「なるほど、どこにも顔がないようなデザインをしているけど、どこかに顔があってそこを叩けばいいと。そして目がある部分を狙うということは、私の姿を相手がどこから見ているかに注目すれば自ずと弱点は見えてくる」
「さっすがアーニャちゃん! やっぱ戦闘センスはピカイチだね!」

――ということがあったのが数時間前。

今現在、スライム状の敵と実際に戦って分かったことが一つ。

(いや、顔なんてどこにあるか分からないよ!)

近づいて適当にナイフで切りつけたところでまるで手応えはなく、距離を取ると液状の塊の中から時折触手状に伸びた体の一部がアーニャに近づき、それをナイフで切り払う。
それの繰り返し。
あの液状の塊の中に、こちらを見ている目に当たる部分がどこかにあるはずなのだが、今の戦い方ではそれを見極めるのは難しい。
そしてもう一つの問題が発生する。
ナイフを持っていた左手のグローブが、ジュウジュウと音を立てて溶け始めていた。

(これ……溶けてる……?)

きっとあのスライムに触れたせいだろう。
できれば体に直接は触れたくない。

「おやおや~、どうしたどうした~? 全然攻めて来ねぇじゃん? まあこっちはジワジワ責めて行くのも全然アリだけどなぁ……!」

アーニャは焦る。
この試合に制限時間はないが、アーニャには制限時間がある。
試合前に使用した感覚遮断のグミの効果が切れた瞬間、アーニャの敗北はほぼ確定する。

(急がなきゃ……)

じっくりと相手を観察し、慎重に戦闘を進めるという選択肢は今は取れない。
早急に相手の弱点を見つけ出し、試合を終わらせる必要があった。

「なんだぁ? 何か策があるかと思いきや何もねぇのか~? じゃあこっちから行きますぜぇ!」

焦るアーニャの表情を見てそう確信したのか、クリュリュの動きに変化が起きる。
液状の体を網のように薄く大きく広げ、アーニャに向けて飛びかかってくる。

「くっ……!」

数歩後ろに下がると、背中が壁に触れる。
ここに来てアーニャは背後にもう逃げ場がないことを知る。

「この……っ!」

そうして苦し紛れにナイフを縦に振ると、スライムの体が真っ二つに裂けた。
だが直後、二つに裂けたスライムが挟み撃ちをするかのようにアーニャに襲いかかる。

「うぐ……っ」
(分離しても動けるの……っ!?)

ナイフ一本では両側からの攻撃に対応できず、アーニャの体にスライムの粘液がべっとりと付着する。

「知ってんだぜ~、アーニャちゃんはここ、弱いいんだろッ!」

意思を持って動く粘液の体が、うねりながらアーニャの体の上を移動していく。
そしてその液状の体が、アーニャの胸に触れた。

「……っ!?」

ゾクリとした感覚と共に、背筋が凍る。
本来なら呪いの影響で強い快楽に痺れていたことだろう。
だが感覚遮断効果のグミの効果が効いている今、この程度の刺激ではアーニャは怯まない。

「触るなっ!」

ナイフを振り、胸元にいやらしく吸い付くスライムを切り払う。
スライムは取り払えたものの、胸元の衣装が溶け、下着が露出していた。

「あ、あれー……? 呪いの影響で胸は弱いはずじゃ……? まさか偽物……?」

想定していたものとは違うアーニャの反応に、クリュリュは困惑する。
アーニャがグミの効力を使って呪いの効果を緩和していることなど、クリュリュは知る由もなかった。

「いや、いーやそんなはずはねぇ! こうなったら隅々まで確かめてやるぜぇ~!」

クリュリュは逆にムキになって、さらに複雑な動きでアーニャを追い詰める。
足元に滴る分離したスライムたちがアーニャの足元から太ももを伝い、スカートの中に入り込む。

「んっ……やめっ、気持ち悪い……っ!」
「ははっ、ナイフじゃどうにもならねぇだろ!」

体にへばりつく粘液を切り払おうとするが、体に密着されるともはやナイフではどうにもならない。
そのままスライムは腰や背中、肩や腕にまで纏わりついてアーニャの衣服を溶かしていく。
さらにはヌメヌメして生暖かい感覚が、下着の内側にまで侵入してくる。

「はっはー! 今度は一番気持ちいい所を直接弄ってやるぜー!」
「……ひぐっ!」

粘液の不快な感覚が、敏感な所に触れる。

(だ、大丈夫……この程度……感覚遮断の効果で……)

感覚遮断の効果で、普段の体よりも肌から伝う感覚はかなり鈍感になっているはず。
だからこの程度の責め、何ともない……はずだった。

「――ッ!? んくぅ……っ、あぁああッ!?」

アーニャの体がビクンと跳ねて、口から甘い声が漏れる。
ゾクゾクとした感覚が下半身から伝わってきて、一瞬その場に崩れ落ちてしまいそうになる。

(な……何で……っ!?)

まだグミの効果は切れていないはずなのに、快楽を感じてしまう自分の体にアーニャは驚く。

「ははっ! ようやく感じたなァ。こうやってクリと乳首を同時にグリュグリュっと締め上げると――」
「んぁああッ!? くっ……うっ……!」

敏感な部分を同時に責められて、また体が跳ねる。
そのまま全身がビクビクと震えて、アーニャは漏れそうになる声を必死に抑えた。

(なに、この感覚……熱い……)

呪いの感覚とも違う、体全身が熱を帯びていく感覚。
体の奥底から、ジワジワと体が熱くなっていく。

「お前も俺の経歴を見たなら知ってるだろぉ? このスライムの体は服を溶かす効果に加えて媚薬効果もあるのさ。だからほら、全身媚薬漬けで、もう立てねぇだろ?」
「んぁあっ……そこ、触れるなぁ……っ! ひっ、くぁああんッ!?」

グミの効果はアーニャの感覚を完全に遮断できるわけではない。
呪いの効果に加え媚薬の効果も合わさり、グミの効果を持ってしても抑制しきれない程の刺激がアーニャを襲っていた。

(だめ……まだ倒れるわけには……)

歯を噛みしめて快楽に耐えながら、アーニャは震える足を何とか奮い立たせる。
きっとグミの効果が無ければ、一瞬で絶頂に導かれていたことだろう。

「へぇ、まだ立つかい。でもそう来なくっちゃあなァ!」

だが、よろよろと震えながら立つので精一杯なアーニャは、もはやクリュリュの敵ではない。
アーニャの下着は完全に溶けてなくなり、むき出しになったアーニャのアナルに一気にスライムが入り込む。

「ひぐぁあああッ!? あっ、いやぁ……っ!」

生暖かい感覚が直腸を満たし、アナルがどんどん拡張されていく。
もう声を抑えることができなくなり、大声を上げてしまう。

「そういえばアーニャちゃんはお口も敏感なんだよなァ!」

そしてその瞬間を狙っていたとばかりに、スライムの体の一部が今度はアーニャの口内に入り込む。

「んぐッ!? ンンンンーーーーッ!?」

気持ち悪い感覚が口内を満たし、呼吸の自由を奪われる。

「あーあー、上のお口も下のお口も塞がれちまって……いや、まだここが残ってたなァ!」

さらにはアーニャの膣内にまでスライムが入り込む。

「ン”あ”あ”あ”あ”あ”ッ!!」

喉を塞がれた状態で響き渡る、鈍い絶叫。
意思を持って動く粘液がアーニャの敏感なところをひたすらに責め立てる。
そしてアーニャの体は外側も内側も、媚薬性のスライムに満たされていく。
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