媚薬を作っただけなのに!

さわらにたの

文字の大きさ
10 / 19

8*

しおりを挟む
 自分自身を叱咤して、わたしは顔と身体をよじってなんとか起き上がった――でもその瞬間、二の腕を掴まれてそのままひっぱられて、再び絨毯に押し倒されてしまった。
 ふわふわってそれ、絶対正気じゃないじゃないですか!!
 そして姿勢が変わったせいか、今度は御立派な雄々しく聳えたつアレクディール様のアレクディール様が、どーんと目の前に鎮座していた。そのまま、頬にずりずりとすりつけられる熱いソレ。
 ちょっと、まって、ちょっと!! さっきはお腹。次は――頬!? ハラズリの次は、ホオズリですか???

「ああ、メル……メル嬢……! メル嬢の美しい頬に、俺の醜いモノが……なんて、下品なんですか……ううっ、興奮、します……だめです、わかっています、でも最高です……あああ、グリグリしてる、俺の、俺のモノがメル嬢になすりつけられているなんて」

 お口につっこんできたりせずに頬にすりすりなあたり、アレクディール様の奥ゆかしいさが出てる気がするような、より変態じみてるような……なんて思ってる場合じゃなかった。
 これ、ちょっと苦しい。ぐいぐいと押し当てられてきた先走りとさっき吐いた精子でどろどろのアレクディール様のソレが、そのままぬるぬるとわたしの頬を上下する。

「メル嬢……ああ、出したい、だしたい、怒った顔も、愛らしい、ぶっかけたいです!!」
「えええっ、ちょっともう、ダメ、ダメですってばっ!!」
「俺の白濁で、貴女を汚したいんです……どろどろにして、息もできなくさせたい……ああ、メル、美しい貴女を愛でたい、けれど俺の手でぐちゃぐちゃにして啼かせたいです……あぁああっ、美しい……好きです、好きですよ、メル嬢……」

 身をよじってぐぐっと首を反らして抵抗しても、アレクディール様は変態じみたそんなことを言って、嬉しそうにふにゃりと笑うだけ。
 しっかりその両腕に捕まえられてしまったわたしは、アレクディール様の御立派なものを頬に擦り当てられながら背をのけぞらせる。
 くすぐったくて、ちょっと痛くって、ふにっと熱くって、身をよじるけど相変わらずその大柄な体躯に身体おさえつけられちゃってるから動けない。

「メル嬢……っ、ああ、俺の、メル嬢……っ、メル嬢……っ!」
「ん、ひゃ、ああんっ!!!」

 びしゃっと熱いモノが頬に掛かる。目とかに入らなかっただけましだけど、頬を伝って落ちていくこのどろどろの液体――う、うわぁ精液だ、もう……匂いが凄くて……でも、うっすら媚薬が効いてるせいか、くさいっていうより……わたしも、興奮してきちゃう……ってだめ!!
 床に落ちてた自分の隊服に入ってたチーフで、わたしの頬にこぼれたそれをぬぐって、満足げに眺めているアレクディール様。格好いい……普段のキリッとして清廉な姿も格好いいけど、今の雄みのある、わたしを文字通り食べようとしてるこの姿も、格好いいから困る!! 
 やってることと言ってることは間違いなく媚薬のせいとはいえ変態なのに。

 もう観念した。
 セックスの作法もよくわかんない。もちろん、経験もない。
 でもしょうがない……。たぶんこれ、からっぽに出し切らないと駄目ってやつなんじゃない、かなぁ。
 いつもあんなに真面目で、堅物で、しっかり者のアレクディール様が望まない媚薬のせいで無理やりこんなことになっちゃってるの、本当にいたたまれないもん……。
 わたしは抵抗をやめて、腕と脚の力を抜いた。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

初恋をこじらせた騎士軍師は、愛妻を偏愛する ~有能な頭脳が愛妻には働きません!~

如月あこ
恋愛
 宮廷使用人のメリアは男好きのする体型のせいで、日頃から貴族男性に絡まれることが多く、自分の身体を嫌っていた。  ある夜、悪辣で有名な貴族の男に王城の庭園へ追い込まれて、絶体絶命のピンチに陥る。  懸命に守ってきた純潔がついに散らされてしまう! と、恐怖に駆られるメリアを助けたのは『騎士軍師』という特別な階級を与えられている、策士として有名な男ゲオルグだった。  メリアはゲオルグの提案で、大切な人たちを守るために、彼と契約結婚をすることになるが――。    騎士軍師(40歳)×宮廷使用人(22歳)  ひたすら不器用で素直な二人の、両片想いむずむずストーリー。 ※ヒロインは、むちっとした体型(太っているわけではないが、本人は太っていると思い込んでいる)

泡風呂を楽しんでいただけなのに、空中から落ちてきた異世界騎士が「離れられないし目も瞑りたくない」とガン見してきた時の私の対応。

待鳥園子
恋愛
半年に一度仕事を頑張ったご褒美に一人で高級ラグジョアリーホテルの泡風呂を楽しんでたら、いきなり異世界騎士が落ちてきてあれこれ言い訳しつつ泡に隠れた体をジロジロ見てくる話。

独身皇帝は秘書を独占して溺愛したい

狭山雪菜
恋愛
ナンシー・ヤンは、ヤン侯爵家の令嬢で、行き遅れとして皇帝の専属秘書官として働いていた。 ある時、秘書長に独身の皇帝の花嫁候補を作るようにと言われ、直接令嬢と話すために舞踏会へと出ると、何故か皇帝の怒りを買ってしまい…? この作品は、「小説家になろう」にも掲載しております。

過保護な公爵は虚弱な妻と遊びたい

黒猫子猫
恋愛
公爵家当主レグルスは、三カ月前に令嬢ミアを正妻に迎えた。可憐な外見から虚弱な女性だと思い、過保護に接しなければと戒めていたが、実際の彼女は非常に活発で明るい女性だった。レグルスはすっかりミアの虜になって、彼女も本来の姿を見せてくれるようになり、夫婦生活は円満になるはずだった。だが、ある日レグルスが仕事を切り上げて早めに帰宅すると、ミアの態度はなぜか頑なになっていた。そればかりか、必死でレグルスから逃げようとする。 レグルスはもちろん、追いかけた。 ※短編『虚弱な公爵夫人は夫の過保護から逃れたい』の後日談・ヒーロー視点のお話です。これのみでも読めます。

図書館の秘密事〜公爵様が好きになったのは、国王陛下の側妃候補の令嬢〜

狭山雪菜
恋愛
ディーナ・グリゼルダ・アチェールは、ヴィラン公国の宰相として働くアチェール公爵の次女として生まれた。 姉は王子の婚約者候補となっていたが生まれつき身体が弱く、姉が王族へ嫁ぐのに不安となっていた公爵家は、次女であるディーナが姉の代わりが務まるように、王子の第二婚約者候補として成人を迎えた。 いつからか新たな婚約者が出ないディーナに、もしかしたら王子の側妃になるんじゃないかと噂が立った。 王妃教育の他にも家庭教師をつけられ、勉強が好きになったディーナは、毎日のように図書館へと運んでいた。その時に出会ったトロッツィ公爵当主のルキアーノと出会って、いつからか彼の事を好きとなっていた… こちらの作品は「小説家になろう」にも、掲載されています。

姉の結婚式に姉が来ません。どうやら私を身代わりにする方向で話はまとまったみたいです。式の後はどうするんですか?親族の皆様・・・!?

ゆきりん(安室 雪)
恋愛
家の借金を返済する為に、姉が結婚する事になった。その双子の姉が、結婚式当日消えた。私の親族はとりあえず顔が同じ双子の妹である私に結婚式を行う様に言って来た。断る事が出来ずに、とりあえず式だけという事で式をしたのだが? あの、式の後はどうしたら良いのでしょうか?私、ソフィア・グレイスはウェディングドレスで立ちつくす。 親戚の皆様、帰る前に何か言って下さい。 愛の無い結婚から、溺愛されるお話しです。

オオカミ課長は、部下のウサギちゃんを溺愛したくてたまらない

若松だんご
恋愛
 ――俺には、将来を誓った相手がいるんです。  お昼休み。通りがかった一階ロビーで繰り広げられてた修羅場。あ~課長だあ~、大変だな~、女性の方、とっても美人だな~、ぐらいで通り過ぎようと思ってたのに。  ――この人です! この人と結婚を前提につき合ってるんです。  ほげええっ!?  ちょっ、ちょっと待ってください、課長!  あたしと課長って、ただの上司と部下ですよねっ!? いつから本人の了承もなく、そういう関係になったんですかっ!? あたし、おっそろしいオオカミ課長とそんな未来は予定しておりませんがっ!?  課長が、専務の令嬢とのおつき合いを断るネタにされてしまったあたし。それだけでも大変なのに、あたしの住むアパートの部屋が、上の住人の失態で水浸しになって引っ越しを余儀なくされて。  ――俺のところに来い。  オオカミ課長に、強引に同居させられた。  ――この方が、恋人らしいだろ。  うん。そうなんだけど。そうなんですけど。  気分は、オオカミの巣穴に連れ込まれたウサギ。  イケメンだけどおっかないオオカミ課長と、どんくさくって天然の部下ウサギ。  (仮)の恋人なのに、どうやらオオカミ課長は、ウサギをかまいたくてしかたないようで――???  すれ違いと勘違いと溺愛がすぎる二人の物語。

憧れの騎士さまと、お見合いなんです

絹乃
恋愛
年の差で体格差の溺愛話。大好きな騎士、ヴィレムさまとお見合いが決まった令嬢フランカ。その前後の甘い日々のお話です。

処理中です...