媚薬を作っただけなのに!

さわらにたの

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「っ、んっ」

 身体が重なってるからよく見えないんだけど、たぶんアレクディール様の精液でびしゃびしゃになってるわたしのお腹を、出し切ってもまだ熱くて硬いアレクディール様のソレが、塗り広げるようにごしごしと擦ってる。
 なまぐさい、まではいかないけど、独特の匂い。
 先走りだけだったさっきとは違い、一度出したぬかるみがお腹にあるからか、またどんどん腰を振るスピードは上がっていって、一緒に揺さぶられるわたしの身体も熱くなってくる。

「メル嬢っ」
「あっ、んっ、んぁっ」

 えええ、ちょっと、ちょっとまって! これだけ出しても収まらないってこと?? 
 揺さぶられるたびに、声が漏れちゃう。
 だめ、だめだめ、だめだよ、アレクディール様っ!! こ、これ、セックスじゃないけど、めちゃくちゃセックスなんじゃないかな……! 
 経験ないからよくわかんないけど、セ、セックスっていいっていいレベルだと思う!

「メル嬢っ、もう一度、すみません、あぁ、メル嬢っ!! スベスベのお腹が俺のモノで汚れて……ああ、こんなに汚れて……っ、興奮します!!!」

 だからめちゃくちゃイイ声で、耳元で、ヘンタイじみたこと言わないでください!
 正直なところ、嫌悪感は全くないけど、混乱がひどかった。
 わたし、アレクディール様にずっと憧れてたから。
 でも、そういう性の対象じゃないっていうか、本当にただのわたしの勝手な憧れ。
 媚薬なんか作っちゃう俗っぽいわたしと違って、真面目で高潔な騎士様だもん。
 正直、エッチ♡ とか気持ちいい♡ とか憧れの騎士様と♡ なんていう気持ちは微塵もなくて……いや、ちょっとはあるんだけど……わたしの薬の所為でこんなことに……っていう罪悪感がすさまじい。
 場所が場所だし、こんなところでこんなことしてたら、きっと騎士団の誰かにバレるのは時間の問題。実際、真昼間だし。いつ誰が入ってくるかわかんないし。
 そして「こんなことを仕事中にしでかした」なんて、アレクディール様が正気に返ったら、お腹掻っ捌いて死んじゃいそうだなぁって思って心配してる。

「あ、アレク、でぃーる、さまっ!! ダメ、です、ダメ……っ、放して、くださ、いっ」

 とりあえず、わたしの取った手段は、なんとか拒否して彼を正気に戻すことだった。このままアレクディール様のペースだと、わたし、絶対流されて抱かれちゃう。
 媚薬を飲みすぎて、望まない相手と、仕事中に行為に及ぶ。
 こんなの絶対、アレクディール様の大嫌いな、いわゆる爛れた不純なセックスでしょう!?
 覆いかぶさってくる胸板をポカポカと力の限り懸命に叩いてみる……けどなんかまったく無反応。鍛えられた騎士様の胸筋の前に、貧弱なわたしの筋肉は無力みたい。

「ふふっ、メル嬢……、すみません……止められ、なくて。ふふ、でも非力で愛らしいですね、……可愛いな……本当に愛い……、女神か、妖精か……ああ輝かしい金髪……花びらのような唇……瞳も宝石のようですね……」
「!? っ……ぁあ、んっ、あっ!!」

 でも、お腹に意識を集中してその身体をなんとか跳ねのけようとしてると、唇が「俺をわすれないで」といわんばかりに押し付けられてきて、それが優しくて、柔らかくて、さっき口の中に入ってきた舌がもっかい入ってきて――。

「んーっ、んっ、んん―――っ!」

 れろれろと荒々しく口の中をかき混ぜられて、同時にお腹の辺りにも、熱い棒がずりずりとうごかされてて、そっちからもいやらしい音がねちょねちょと立っていて。
 もうわかんない。
 ちゅうっ、ちゅーっ、と、角度を変えて深い口づけをされたあと、ちょっとだけ満足したように一旦離される。でもまた、息つく暇もなく口づけられて、舌が本当に別の生きものみたいにわたしの口の中をまさぐっていって、ふぁ、って無意識に甘い息が出た。
 キスなんて、初めてだけどこんなに気持ちいいものなんだ。
 恋人同士がキスしてるシーン、本や絵巻物で恥ずかしかったけど、これなら納得する……いっぱいちゅうしたくなっちゃう……。んん、でもほんときもち、いい……触れて、離れて、舌がれろれろって重なって、それだけなのに、それがすごく、気持ちいい……。

「んーっ……んんっ」

 自分の喉奥から高まった声が出てしまって、身体がぐにゃって蕩けてしまいそうで腰の辺りがゆらゆらしてきちゃう。

「んっ、んーっ」
「メル嬢……ああ、蕩けたその顔……、なんて色っぽいんですか……」
「んぁあっ」

 その瞬間、舌がわたしの口の入り込んできて、なんだかべたつくような、甘い感覚がしてわたしの胎奥《ナカ》もじゅくじゅく粟立ってるような感覚がつよくなってきて、正直、その、すごくもぞもぞしてくる。
 太ももが耐えきれなくて擦り合わせると、ちゅく、って水音もしちゃったし、多分もう熱くてベタベタのどろどろになっちゃって、汗も止まらないし、お腹はさっきだされた白濁でべったりだった。

「だ、めですっ!!! しょ、正気に、もどってくだ、さい、こんなのダメです、アレク、でぃー……ぁあっ!?」
「俺はずっと正気ですよ。ただちょっとふわふわしているだけです」
「!?」
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