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第一章 グレート・センセーション
5話:集配魔術士はまるっとしたフォルムでこの町の田畑をぐちゃぐちゃにする輩を殺してしまったようです。
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「ルヴェン、様子はどう?」
「今んとこ【周配】に引っかかる奴は誰もいない」
今日は何かがおかしかった。獣も魔物も反応がない。ウェグの草原に来てから一時間になるが、ここまで見つからないのは不自然だ。
・・・モワワンッ
空間がねじ曲げられたッ!?何かが来る!
「ララ、戦闘態勢に入れ」
「りょーかい。私に任せて」
・・・
・・・・
敵が来た様子がない。確かに、一瞬だが【周配】に大きな魔力を感じた。しかし、奴らが一向に現れる気配がない。
「ルヴェン、あっち!」
そう言われ、町の方に目を向けると、虎の姿をした魔物が中に入ろうとしている。
いつの間に俺たちの前を??まさか、近距離なら時空を超えて移動できるのか!?
「ララ、追うぞ」
そう言った時にはすでにララが影を高速で移動し始めた。
【自配】!!
奴らの後ろを付ける、すると虎の魔物達の体が透明に変化して・・・
モワワワンッ
奴らまた時空の移動を!?さっきの感覚だと200~300レスは進める。ここから町までひとっ飛びというわけだ。何としてでも止めなくては!
俺は咄嗟に奴らの作り出したワープホールの中に入る。中にはフワフワとした異空間が広がっている
その奥に奴らの群れが見える。
【改配】
ステータスを素早さに極振りし、一気に奴らの懐へ入る。
【襲配】
一匹が血を吹き出して崩れると、二匹目以降も早かった。
【襲配】【襲配】【襲配】【襲配】
【襲配】【襲配】【襲配】【襲配】
【襲配】【襲配】【襲配】【襲配】
ちぃッ、数が多すぎる。30匹はとうに超えている。全てを回収し切れない。最後にできることをして、後は託すしかない。
【集配】!!
魔力を膨らませ、魔物の向かう先に草原に繋がるゲートを作り出す。町には向かわせない。
時空空間から出た俺は、突如雷を纏った鋭い爪で攻撃される。
【改配】
間一髪のところで、ステータスを防御力に極振りし、難を逃れる。
「えっ・・・私の必殺技が少しも効かないなんて、どんな魔物よ~」
「ララ、俺がその魔物だ。とっとと手をどけろ」
「ルルル、ルヴェン!?何でここに??あんたに町を救いたいなんて気持ち少しも無いでしょ??」
「失礼だなぁ俺は正義の味方だぞ?まあ良い、とにかくよく聞け!」
俺はララに経緯を伝えると、【集配】で彼女を敵の元へ送った。
それからすぐに鈍い音がしてこちらの方に向かってくる虎の魔物達がバタバタと倒れていく。
ララは諸刃の剣と言われた危金属の鉤爪を巧みに使いこなしている。眼の双眸が怪しく光り、まるで殺人鬼ようだ。
(ララは戦いの鬼だよなぁ。俺はララの圧倒的な戦闘センスと破壊力を羨ましいとは思っていない。ああ、どっかの配達魔術?と代わってほしいなんて思っていない。
「ララ、お前はホント仕事が早いな」
「この武器、裂くのが楽しくなっちゃう」
「ああーほんとそれなーハハハッ」
ララが捻くれ過ぎていて流石の俺でも引いてしまう。そういえばララはどうして奴隷商の元にいたんだ?彼女の過去が少し気になり始めていた。
「ララ、聞いちゃダメなこと聞くぞ」
「何それ、ルヴェン。矛盾してる……」
俺なんか変なこと言ってたか?こういう心に秘めた秘密的なことを聞くのは俺には向いてないらしい。
俺の幼少時代に人間関係なんてなかったから無理もないが。
「で、聞きたいことって何?」
「いや、そのだな。ララがなぜ捕らわれてたのか気になってな」
「それ言わなきゃダメ?」
彼女が目を虚ろにして下を向く。何かやばいことに触れてしまったらしい。訂正しておく。
「ハハッ確かに今じゃなくても良いな。俺はお前がいて助かってるし」
「・・・ッ!ルヴェンからそんな言葉聴けるなんて思ってなかった!」
俺はまた、変なことを言ったらしい。
俺達は町まで戻って来ていた。町が騒然としている。
「え、アレが来ないだと!?」
「アレがいつも、魚と引き換えに俺たちのサトューダイコン畑を耕してくれてたのに・・・」
「町長どういうことですか?これが貴方の大事な儀式でしょうが!!」
「おかしいのう。一年分の魔力税を全て使ったんじゃが・・・」
魔力税なんてあるのか??俺5ポータル払えとか言われたら相当量持ってかれるぞ。
にしてもさっきからアレってなんだ?
「すみません、アレって何ですか?」
「君たちアレを知らないのか??」
「まるっとしたフォルムで」
「畑をぐちゃぐちゃにする・・・」
「通称ピョンピョンだ。この辺りじゃ数が少なく神聖なお方だぞ」
全然イメージが湧いてこないのは俺だけか??
とにかくそいつが現れなくて困ってるわけだな。
そうこうしていると、町長が困った様子で俺たちの元へやって来た。
「旅人様。先程草原の方からいらっしゃったみたいなので伺いますが、空間を繰る虎を見ませんでしたか?」
ララも感づいたようだ。
(ルヴェン、それって・・・)
「いや~知らないなー。そんなすごいのに会ったら逃げ出してますよー」
「そ、そうか。どうしたものか・・・これでは来年のサトゥーダイコンが取れなくなってしまう」
俺達は気まずい空気でこの場を去るのだった。
「今んとこ【周配】に引っかかる奴は誰もいない」
今日は何かがおかしかった。獣も魔物も反応がない。ウェグの草原に来てから一時間になるが、ここまで見つからないのは不自然だ。
・・・モワワンッ
空間がねじ曲げられたッ!?何かが来る!
「ララ、戦闘態勢に入れ」
「りょーかい。私に任せて」
・・・
・・・・
敵が来た様子がない。確かに、一瞬だが【周配】に大きな魔力を感じた。しかし、奴らが一向に現れる気配がない。
「ルヴェン、あっち!」
そう言われ、町の方に目を向けると、虎の姿をした魔物が中に入ろうとしている。
いつの間に俺たちの前を??まさか、近距離なら時空を超えて移動できるのか!?
「ララ、追うぞ」
そう言った時にはすでにララが影を高速で移動し始めた。
【自配】!!
奴らの後ろを付ける、すると虎の魔物達の体が透明に変化して・・・
モワワワンッ
奴らまた時空の移動を!?さっきの感覚だと200~300レスは進める。ここから町までひとっ飛びというわけだ。何としてでも止めなくては!
俺は咄嗟に奴らの作り出したワープホールの中に入る。中にはフワフワとした異空間が広がっている
その奥に奴らの群れが見える。
【改配】
ステータスを素早さに極振りし、一気に奴らの懐へ入る。
【襲配】
一匹が血を吹き出して崩れると、二匹目以降も早かった。
【襲配】【襲配】【襲配】【襲配】
【襲配】【襲配】【襲配】【襲配】
【襲配】【襲配】【襲配】【襲配】
ちぃッ、数が多すぎる。30匹はとうに超えている。全てを回収し切れない。最後にできることをして、後は託すしかない。
【集配】!!
魔力を膨らませ、魔物の向かう先に草原に繋がるゲートを作り出す。町には向かわせない。
時空空間から出た俺は、突如雷を纏った鋭い爪で攻撃される。
【改配】
間一髪のところで、ステータスを防御力に極振りし、難を逃れる。
「えっ・・・私の必殺技が少しも効かないなんて、どんな魔物よ~」
「ララ、俺がその魔物だ。とっとと手をどけろ」
「ルルル、ルヴェン!?何でここに??あんたに町を救いたいなんて気持ち少しも無いでしょ??」
「失礼だなぁ俺は正義の味方だぞ?まあ良い、とにかくよく聞け!」
俺はララに経緯を伝えると、【集配】で彼女を敵の元へ送った。
それからすぐに鈍い音がしてこちらの方に向かってくる虎の魔物達がバタバタと倒れていく。
ララは諸刃の剣と言われた危金属の鉤爪を巧みに使いこなしている。眼の双眸が怪しく光り、まるで殺人鬼ようだ。
(ララは戦いの鬼だよなぁ。俺はララの圧倒的な戦闘センスと破壊力を羨ましいとは思っていない。ああ、どっかの配達魔術?と代わってほしいなんて思っていない。
「ララ、お前はホント仕事が早いな」
「この武器、裂くのが楽しくなっちゃう」
「ああーほんとそれなーハハハッ」
ララが捻くれ過ぎていて流石の俺でも引いてしまう。そういえばララはどうして奴隷商の元にいたんだ?彼女の過去が少し気になり始めていた。
「ララ、聞いちゃダメなこと聞くぞ」
「何それ、ルヴェン。矛盾してる……」
俺なんか変なこと言ってたか?こういう心に秘めた秘密的なことを聞くのは俺には向いてないらしい。
俺の幼少時代に人間関係なんてなかったから無理もないが。
「で、聞きたいことって何?」
「いや、そのだな。ララがなぜ捕らわれてたのか気になってな」
「それ言わなきゃダメ?」
彼女が目を虚ろにして下を向く。何かやばいことに触れてしまったらしい。訂正しておく。
「ハハッ確かに今じゃなくても良いな。俺はお前がいて助かってるし」
「・・・ッ!ルヴェンからそんな言葉聴けるなんて思ってなかった!」
俺はまた、変なことを言ったらしい。
俺達は町まで戻って来ていた。町が騒然としている。
「え、アレが来ないだと!?」
「アレがいつも、魚と引き換えに俺たちのサトューダイコン畑を耕してくれてたのに・・・」
「町長どういうことですか?これが貴方の大事な儀式でしょうが!!」
「おかしいのう。一年分の魔力税を全て使ったんじゃが・・・」
魔力税なんてあるのか??俺5ポータル払えとか言われたら相当量持ってかれるぞ。
にしてもさっきからアレってなんだ?
「すみません、アレって何ですか?」
「君たちアレを知らないのか??」
「まるっとしたフォルムで」
「畑をぐちゃぐちゃにする・・・」
「通称ピョンピョンだ。この辺りじゃ数が少なく神聖なお方だぞ」
全然イメージが湧いてこないのは俺だけか??
とにかくそいつが現れなくて困ってるわけだな。
そうこうしていると、町長が困った様子で俺たちの元へやって来た。
「旅人様。先程草原の方からいらっしゃったみたいなので伺いますが、空間を繰る虎を見ませんでしたか?」
ララも感づいたようだ。
(ルヴェン、それって・・・)
「いや~知らないなー。そんなすごいのに会ったら逃げ出してますよー」
「そ、そうか。どうしたものか・・・これでは来年のサトゥーダイコンが取れなくなってしまう」
俺達は気まずい空気でこの場を去るのだった。
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