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第二章ダークネスコンスピラシー
最終話:集配魔術士はマトモに戦わない
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鋭い陽光が荒野を焦がしていた。ここは王国西の外れにある砂漠地帯。俺と雷猫族の少女ララはザラード家から出た怪しい籠を追いかけてここまで来た。今は、籠を引く使用人に化けていた魔女と対峙していた。しかもこの魔女は人間界にいるはずのない魔族であり、籠の中にはこの女に呪いをかけられたメイベルという少女が拘束されていた・・・・
クッ。
俺から生命力が少しずつ奪われていく。魔女は舌舐めずりしてその様子を眺めその場を楽しんでいやがった。
(クソッ!このままじゃ呪い殺される。何か有効打は無いのか??)
「ああ快感だわぁ!坊や、足掻いても無駄よ。ここからからは逃れられないの」
「やってみないとわからないさ」
【自配】! 脱出を試みるが出来ない
【改配】!! ステータスを魔術防御に振るが、状況は変わらない。魔術とはまた違うようだ。
だが持てる全てを合わせれば、コイツに太刀打ちできるかもしれない。
「うっふっふっふ。あなたバカなのね。何をしたって消えゆく運命なのに」
「こんなとこでくたばる訳にはいかない!!【終胚】!!!」
その瞬間、俺は無数の光の粒に包まれる。心臓が破裂しそうになるのを堪え、ついに具現するっ!
「何をするつもりかしら。この光は、まさかあなた!??」
「ああ、そうだ。マトモに戦えない俺じゃお前は倒せねぇ。だから肉体と魂を切り離した。いくらお前が物凄い魔女でもなぁ俺の魂の奥深くまでは侵させねぇ」
「あなた正気なの??肉体ってそんな簡単に捨てちゃっていいの???」
「構わねぇ。またいつか肉体を得た時にはお前を絶対に葬ってやるさ」
そうして、俺は全てを置いて魂1つで魔女の拘束を免れた。
(これが俺の定めだ。俺は何としてでもメイベルの監禁、娘を呪い服従させたザラードの悪行を許さない。真実を伝えるためにも、ここで死ぬわけにはいかない!!)
だが俺はここに来てやっと気づいてしまった。肉体の消滅・・・
(((おい、それってもう俺死んじゃってるって事じゃね????)))
(やべぇよなどうしたらいい??てか俺はどうなる?成仏するのか!?)
「安心しろ、息子よ」
それは太く重厚感のある声だった。それは俺の後ろで、そっと囁かれた。この声は??
「父さん?父さんなのか??ごめん父さん。俺は父さんを苦しめた貴族に復讐できなかったんだ」
「何を言う、息子よ。お前はまだ死んではいない。自分の術で肉体を離れ魂となっているのだ。魔力が尽きるまでは問題ない。お前がどんな時も離さなかったそのペンダントを見てくれ。こいつは神鳥アークファルド、アルフォード家のシンボルだ」
「やはりそうだったのか・・・これが、父さんの形見・・・」
「ああそうだ。だが本題はここからだ。まずは謝らねばならない。お前の元の体は造られたものなんだ」
その事実を知った時、俺は気が動転した。今まで一緒に過ごしてきた肉体が偽物だったなどと言われても飲み込めるものも飲み込めない。
「は????どういう事だよ!!」
「そう思うだろうな。だがこうしなければならなかったんだ。元の肉体は俺が最後に行使した禁術で生み出されたものだ。あの夜に・・・」
「あの夜。ザラードの奴がアルフォード家の残党を滅ぼした日・・・」
「そうだ。その日、俺達一族は奴らに蹂躙された。だがいつか訪れる再興のために息子を死なせるわけにはいかなかった。しかし本来の魔術、能力を継承した肉体ではすぐに能力鑑定で正体がバレてしまう。だから最後の力を持ってして、お前には気の毒だが別の魔術と能力を持った肉体を移植した。悪いが、お前を守るために最弱の体にする必要があった」
「・・・冗談じゃねぇよ。人体改造?人の体に何してくれてんだよ!!!俺が・・俺が今までどんな気持ちで生きてきたと思ってるんだ!?最弱の魔術しか使えず、学校にも通えず、酒場で下働きさせられて、この魔術のせいで!!!アイシスの町のおっさんも守れなかった・・・。
なぁ、俺の本当の肉体を!本当の人生を返してくれよ!そっちの事情なんか知ったこっちゃねぇんだよ!!」
「すまない・・・本当にすまなかった。私のした事が正しいとは全く思っていない。仕方なかったと言うしかないのだ。だが、一つだけ言わせてほしい。元の体も、お前と一緒に成長してきたんだ決して滅びたわけじゃない」
これがどういう意味かなどその時の俺に分かるはずがなかった。だが、いつも魂の奥底で何かが反応するのを感じていた。
「その術は消費魔力が激しいだろう。そろそろ行わねばならない。短い間だが、話せて良かったぞ、息子よ。次に会うのは全てを成し遂げて幸せになってからにしろよ!!お前なら世界を正しい方向に導けると信じている!!!」
<<<!!!!体現せよ!!!!>>>
オァァァァァァア!!!
その瞬間だった。ペンダントが激しく放光する!!その光は暖かく、幾らか神秘的だった。
そして、
ヒユゥウィィィィンンンン
ズガーーーーン!!!!
俺は、本来の肉体を取り戻した。力が漲り、新しい、そしてどこか懐かしさのある力に目覚めるのを感じる。
(これが、俺の本来の肉体・・・ペンダントに封印されて俺と共に成長してきたって訳か)
【終胚】それが俺にとって集配魔術士として最後の魔術であり、俺は<真・集配魔術士>として生まれ変わったのだ。今までの弱い自分はもう終わりだ!!
さぁ、ここからは俺の好き放題にやらせてもらおうか!!!
クッ。
俺から生命力が少しずつ奪われていく。魔女は舌舐めずりしてその様子を眺めその場を楽しんでいやがった。
(クソッ!このままじゃ呪い殺される。何か有効打は無いのか??)
「ああ快感だわぁ!坊や、足掻いても無駄よ。ここからからは逃れられないの」
「やってみないとわからないさ」
【自配】! 脱出を試みるが出来ない
【改配】!! ステータスを魔術防御に振るが、状況は変わらない。魔術とはまた違うようだ。
だが持てる全てを合わせれば、コイツに太刀打ちできるかもしれない。
「うっふっふっふ。あなたバカなのね。何をしたって消えゆく運命なのに」
「こんなとこでくたばる訳にはいかない!!【終胚】!!!」
その瞬間、俺は無数の光の粒に包まれる。心臓が破裂しそうになるのを堪え、ついに具現するっ!
「何をするつもりかしら。この光は、まさかあなた!??」
「ああ、そうだ。マトモに戦えない俺じゃお前は倒せねぇ。だから肉体と魂を切り離した。いくらお前が物凄い魔女でもなぁ俺の魂の奥深くまでは侵させねぇ」
「あなた正気なの??肉体ってそんな簡単に捨てちゃっていいの???」
「構わねぇ。またいつか肉体を得た時にはお前を絶対に葬ってやるさ」
そうして、俺は全てを置いて魂1つで魔女の拘束を免れた。
(これが俺の定めだ。俺は何としてでもメイベルの監禁、娘を呪い服従させたザラードの悪行を許さない。真実を伝えるためにも、ここで死ぬわけにはいかない!!)
だが俺はここに来てやっと気づいてしまった。肉体の消滅・・・
(((おい、それってもう俺死んじゃってるって事じゃね????)))
(やべぇよなどうしたらいい??てか俺はどうなる?成仏するのか!?)
「安心しろ、息子よ」
それは太く重厚感のある声だった。それは俺の後ろで、そっと囁かれた。この声は??
「父さん?父さんなのか??ごめん父さん。俺は父さんを苦しめた貴族に復讐できなかったんだ」
「何を言う、息子よ。お前はまだ死んではいない。自分の術で肉体を離れ魂となっているのだ。魔力が尽きるまでは問題ない。お前がどんな時も離さなかったそのペンダントを見てくれ。こいつは神鳥アークファルド、アルフォード家のシンボルだ」
「やはりそうだったのか・・・これが、父さんの形見・・・」
「ああそうだ。だが本題はここからだ。まずは謝らねばならない。お前の元の体は造られたものなんだ」
その事実を知った時、俺は気が動転した。今まで一緒に過ごしてきた肉体が偽物だったなどと言われても飲み込めるものも飲み込めない。
「は????どういう事だよ!!」
「そう思うだろうな。だがこうしなければならなかったんだ。元の肉体は俺が最後に行使した禁術で生み出されたものだ。あの夜に・・・」
「あの夜。ザラードの奴がアルフォード家の残党を滅ぼした日・・・」
「そうだ。その日、俺達一族は奴らに蹂躙された。だがいつか訪れる再興のために息子を死なせるわけにはいかなかった。しかし本来の魔術、能力を継承した肉体ではすぐに能力鑑定で正体がバレてしまう。だから最後の力を持ってして、お前には気の毒だが別の魔術と能力を持った肉体を移植した。悪いが、お前を守るために最弱の体にする必要があった」
「・・・冗談じゃねぇよ。人体改造?人の体に何してくれてんだよ!!!俺が・・俺が今までどんな気持ちで生きてきたと思ってるんだ!?最弱の魔術しか使えず、学校にも通えず、酒場で下働きさせられて、この魔術のせいで!!!アイシスの町のおっさんも守れなかった・・・。
なぁ、俺の本当の肉体を!本当の人生を返してくれよ!そっちの事情なんか知ったこっちゃねぇんだよ!!」
「すまない・・・本当にすまなかった。私のした事が正しいとは全く思っていない。仕方なかったと言うしかないのだ。だが、一つだけ言わせてほしい。元の体も、お前と一緒に成長してきたんだ決して滅びたわけじゃない」
これがどういう意味かなどその時の俺に分かるはずがなかった。だが、いつも魂の奥底で何かが反応するのを感じていた。
「その術は消費魔力が激しいだろう。そろそろ行わねばならない。短い間だが、話せて良かったぞ、息子よ。次に会うのは全てを成し遂げて幸せになってからにしろよ!!お前なら世界を正しい方向に導けると信じている!!!」
<<<!!!!体現せよ!!!!>>>
オァァァァァァア!!!
その瞬間だった。ペンダントが激しく放光する!!その光は暖かく、幾らか神秘的だった。
そして、
ヒユゥウィィィィンンンン
ズガーーーーン!!!!
俺は、本来の肉体を取り戻した。力が漲り、新しい、そしてどこか懐かしさのある力に目覚めるのを感じる。
(これが、俺の本来の肉体・・・ペンダントに封印されて俺と共に成長してきたって訳か)
【終胚】それが俺にとって集配魔術士として最後の魔術であり、俺は<真・集配魔術士>として生まれ変わったのだ。今までの弱い自分はもう終わりだ!!
さぁ、ここからは俺の好き放題にやらせてもらおうか!!!
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