あなたのいない未来で

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あなたに届かなかった日々

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わたしには、
あなたが何を伝えたかったのかが、
最後までわからなかった。

いや、
わからないふりをしていたのかもしれない。
届いてしまったら、
その言葉に応えなければならなくなる。
そして応えることで、
なにかが終わってしまう気がしていた。

あなたの沈黙には、
声よりも多くの意味があった。
目を合わせないまま、
それでも何かを差し出そうとしていたあなたを、
わたしはいつも見ていた。

でも、
わたしはそれを受け取れなかった。

届く、ということは、
受け入れる、ということだった。
その重さを、
わたしはどうしても抱えきれなかった。

いま、
あなたのいない未来で、
あの日々のことを思い返している。

あなたが何を感じていたのか、
本当は知っていたような気がする。
でもそれを知ってしまえば、
わたしはもう、
自分のままでいられなくなると思った。

あなたに届かなかった日々。
それは、
わたしがあなたから逃げ続けた時間でもあった。

もしあのとき、
少しだけ手を伸ばせていたら。
ほんのわずかでも、
わたしがあなたに触れていたら。

未来は違っていただろうか。
それとも、
この結末は最初から決まっていたのだろうか。

わからない。
わたしには、
いまだにその答えを持てていない。
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