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プロローグ
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「ご主人様、今夜もどうかぼくをいじめてください」
良い子はとっくに寝ているはずの夜更け。
王室付きの家庭教師であるアタシの部屋に、足音をひそめて、ひとりの男の子が這入ってきた。
アタシは返事をしない。
黙ったまま、足を組んで読書の続きをする。
「あの、先生……」
「先生だと?」
ドスを利かせた低い声で返すと、少年は弾かれたようにびくっと怯えた。
「あっ、ごめ、ごめんなさい。ご主人様」
「いいから。
さっさと脱いで、はじめろ」
彼は言われたとおりに寝巻きを脱ぐ。
下着もすべて。
毛がうっすら生えてきているソコは、なにを期待しているのかすでに天を衝いており、剥けてもいないその先からは透明の液が垂れていた。
アタシはそれを軽くあざけると、「ほら」といって椅子に浅く座りなおし、彼に脚を開く。
下着は面倒なのであらかじめ脱いである。
「ありがとうございます」
なにに対する感謝なのか知らないが、彼は嬉しそうにそう述べてから、アタシの股に顔をうずめた。
じゅっ、じゅるっ。
汁っぽい音を立ててむさぼる。
身体の快感なのか、心の快感なのか。
アタシは身悶える。
「おいコラっ」
「あっ」
彼が自身のソレを手で触ろうとするのを、乗馬用の鞭で叩いてやめさせた。
「勝手なことをするんじゃない。
おまえの股についているものは、そこにあるが、おまえのものじゃない。
アタシの所有物なんだよ」
「はい……ごめんなさい」
しょんぼりした声とは裏腹に、ソレは大きくビクンビクンと波打った。
破裂寸前といった風情だ。
軽く息を吹きかけるだけで、歓喜の汁を汚くまき散らすことだろう。
「おい、勝手に出すなよ」
「だ、だめかも」
「クソが!」
アタシは悪態をつきながら床に膝をついた。
長い髪を耳にかけ、ソレに近づく。
「えっ、先生? 先生っ!」
「勘違いすんなボケ」
口に含むとでも期待したのか。
彼が腰を反って目の前に突き出したソレを、アタシは手早く結んでやった。
根元をキュッと、紐で。
「え? こ、これ、なんです?」
「汚いもんを漏らさないように縛った」
「えー?」
「うるせえ」
指先でピンと弾く。
「あ、うわ、でる、でます……っ!」
だから出やしないって。
彼は腹筋を緊張させ身をよじったが、根元を縛られたソレからは雀の涙さえ出てこない。
「んぐ、なに、これ……へんになる……」
「アハハ」
「あう! あう!」
ソレの先を弾くたびに、床で彼がのたうち回る。
快感ともどかしさのどちらが勝っているのか不明だが、白目を剥いてよだれを垂らすさまは愉快だ。
しばらく楽しむと、真っ赤だった彼の顔はしだいに真っ白になってきた。
「先生……お願いします……」
「なにがだ?」
「出したいです。
出させてくれないと、ぼくのこれ……あっ、先生の所有物のこれ、壊れちゃいそう……」
泣きそうな声で懇願する。
いや、すでに涙を流している。
アタシは天使じゃないので泣き落としはまるで利かない。
けど、悪魔だって願いを叶えることはある。
それは利害が一致したときだ。
「よし、じゃあこっちこいよ」
「先生っ!」
アタシが椅子の肘掛けに脚を乗せて股を開いてやると、彼はジャーキーに飛びつく犬のように抱きついてきた。
紐のついたままのソレをアタシに入れる。
それこそ犬っころのように腰を振る。
「先生! 先生!」
「アハハハハ」
アタシにしがみつきながら何度も達する。
が、まだ縛ってあるのでソレからはなにも出ない。
ぶるぶるっと彼は震え、また腰を振る。
何度も何度も。
「う~、先生ぇ……うぐうう~……」
「苦しいか? つらいか?」
服を着たままのアタシの胸で、涙とよだれでぐちゃぐちゃになりながら震えている。
無様だ。
なんて無様な王子様だろう。
「アハハ。
この国の第二王子。
アタシの中でそんなに出したいか?」
「あい……」
「わかったわかった、感謝するんだぞ」
言って、アタシに入れた状態で根元の紐を解いた。
「あああああっ!」
痙攣しながら途端に彼が放出した。
アタシの中に、王家の子種を大量に注ぎ込む。
どくんどくんどくんどくんどくんどくん。
コップ1杯は出ているんじゃないかと思えるほど、長く長く震え、アタシにしがみついてくる。
「先生……今夜もありがとうございました……」
「ふん」
なにに礼をいっているんだか。
本当に無様で馬鹿で扱いやすい王子だこと。
あんたの兄とは大違いだ。
アタシを振ったクソ野郎の第一王子とは、根本から作りのちがう人間に見える。
でも同情はしない。
「おまえはアタシの下僕だ」
「はい」
恨むならてめえの兄を恨め。
顔を変えてここに潜り込むまえの、まだなにも知らない少女だったアタシを傷つけた男を恨め。
ああそうさ。
婚約破棄の腹いせに、アタシはおまえとこの国を壊してやるんだよ。
良い子はとっくに寝ているはずの夜更け。
王室付きの家庭教師であるアタシの部屋に、足音をひそめて、ひとりの男の子が這入ってきた。
アタシは返事をしない。
黙ったまま、足を組んで読書の続きをする。
「あの、先生……」
「先生だと?」
ドスを利かせた低い声で返すと、少年は弾かれたようにびくっと怯えた。
「あっ、ごめ、ごめんなさい。ご主人様」
「いいから。
さっさと脱いで、はじめろ」
彼は言われたとおりに寝巻きを脱ぐ。
下着もすべて。
毛がうっすら生えてきているソコは、なにを期待しているのかすでに天を衝いており、剥けてもいないその先からは透明の液が垂れていた。
アタシはそれを軽くあざけると、「ほら」といって椅子に浅く座りなおし、彼に脚を開く。
下着は面倒なのであらかじめ脱いである。
「ありがとうございます」
なにに対する感謝なのか知らないが、彼は嬉しそうにそう述べてから、アタシの股に顔をうずめた。
じゅっ、じゅるっ。
汁っぽい音を立ててむさぼる。
身体の快感なのか、心の快感なのか。
アタシは身悶える。
「おいコラっ」
「あっ」
彼が自身のソレを手で触ろうとするのを、乗馬用の鞭で叩いてやめさせた。
「勝手なことをするんじゃない。
おまえの股についているものは、そこにあるが、おまえのものじゃない。
アタシの所有物なんだよ」
「はい……ごめんなさい」
しょんぼりした声とは裏腹に、ソレは大きくビクンビクンと波打った。
破裂寸前といった風情だ。
軽く息を吹きかけるだけで、歓喜の汁を汚くまき散らすことだろう。
「おい、勝手に出すなよ」
「だ、だめかも」
「クソが!」
アタシは悪態をつきながら床に膝をついた。
長い髪を耳にかけ、ソレに近づく。
「えっ、先生? 先生っ!」
「勘違いすんなボケ」
口に含むとでも期待したのか。
彼が腰を反って目の前に突き出したソレを、アタシは手早く結んでやった。
根元をキュッと、紐で。
「え? こ、これ、なんです?」
「汚いもんを漏らさないように縛った」
「えー?」
「うるせえ」
指先でピンと弾く。
「あ、うわ、でる、でます……っ!」
だから出やしないって。
彼は腹筋を緊張させ身をよじったが、根元を縛られたソレからは雀の涙さえ出てこない。
「んぐ、なに、これ……へんになる……」
「アハハ」
「あう! あう!」
ソレの先を弾くたびに、床で彼がのたうち回る。
快感ともどかしさのどちらが勝っているのか不明だが、白目を剥いてよだれを垂らすさまは愉快だ。
しばらく楽しむと、真っ赤だった彼の顔はしだいに真っ白になってきた。
「先生……お願いします……」
「なにがだ?」
「出したいです。
出させてくれないと、ぼくのこれ……あっ、先生の所有物のこれ、壊れちゃいそう……」
泣きそうな声で懇願する。
いや、すでに涙を流している。
アタシは天使じゃないので泣き落としはまるで利かない。
けど、悪魔だって願いを叶えることはある。
それは利害が一致したときだ。
「よし、じゃあこっちこいよ」
「先生っ!」
アタシが椅子の肘掛けに脚を乗せて股を開いてやると、彼はジャーキーに飛びつく犬のように抱きついてきた。
紐のついたままのソレをアタシに入れる。
それこそ犬っころのように腰を振る。
「先生! 先生!」
「アハハハハ」
アタシにしがみつきながら何度も達する。
が、まだ縛ってあるのでソレからはなにも出ない。
ぶるぶるっと彼は震え、また腰を振る。
何度も何度も。
「う~、先生ぇ……うぐうう~……」
「苦しいか? つらいか?」
服を着たままのアタシの胸で、涙とよだれでぐちゃぐちゃになりながら震えている。
無様だ。
なんて無様な王子様だろう。
「アハハ。
この国の第二王子。
アタシの中でそんなに出したいか?」
「あい……」
「わかったわかった、感謝するんだぞ」
言って、アタシに入れた状態で根元の紐を解いた。
「あああああっ!」
痙攣しながら途端に彼が放出した。
アタシの中に、王家の子種を大量に注ぎ込む。
どくんどくんどくんどくんどくんどくん。
コップ1杯は出ているんじゃないかと思えるほど、長く長く震え、アタシにしがみついてくる。
「先生……今夜もありがとうございました……」
「ふん」
なにに礼をいっているんだか。
本当に無様で馬鹿で扱いやすい王子だこと。
あんたの兄とは大違いだ。
アタシを振ったクソ野郎の第一王子とは、根本から作りのちがう人間に見える。
でも同情はしない。
「おまえはアタシの下僕だ」
「はい」
恨むならてめえの兄を恨め。
顔を変えてここに潜り込むまえの、まだなにも知らない少女だったアタシを傷つけた男を恨め。
ああそうさ。
婚約破棄の腹いせに、アタシはおまえとこの国を壊してやるんだよ。
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