130 / 625
花乙女の旅路
第三章第43話 決着、そして……
しおりを挟む
2020/08/28 誤字を修正しました
================
私はフェルヒを逃がさないように集中する。
「ぐっ、こんな……はずでは……」
フェルヒがハッとした表情で近くの親子を見る。
「待て、動くな! 動いたらこいつの首を――」
「浄化」
「!」
私が浄化魔法を放つとフェルヒの足元から浄化の光が立ち上り、フェルヒはすんでのところでそれを避ける。
「あ、ありがとうございます。その、あなたは……?」
「危ないので皆さん、下がっていてください。あいつは私が浄化します」
「は、はい」
人質となっていた親子がぞろぞろとロビーの隅へと移動していく。
しかし、この前の時もそうだったが私の浄化魔法はほぼノータイムで発動しているはずだ。それなのに、どうしてこいつは毎回避けられるんだ?
「浄化!」
やはりフェルヒはぎりぎりで避ける。どうも浄化の光が発生する前に動いている気がするんだけど、どういうことだろう。
フェルヒはあたりをちらちらと見回して脱出の機会を伺っているようだ。
「じょう―」
フェルヒが飛び退る。
なるほど。口に出して言っていたからいけないのか。
──── 浄化!
フェルヒの足元から浄化の光が立ち上る。フェルヒはその光に反応して飛び退ったが避けきれていないようだ。私の浄化魔法はしっかりと浄化の光はフェルヒの体を焼いている。
「ぐぅぅぅ」
フェルヒの左手、そして下半身の左半分が灰となり、そしてその傷口からは血が流れるとともに白い煙がしゅーしゅーと立ちのぼっている。
「さあ、終わりです」
「ぐっ、ならばせめて何人かだけでも道連れにしてやる。血よ!」
そうフェルヒが叫んだ瞬間、血が矢じりのような形となりロビーの隅に避難した親子達の方へと飛んで行った。
「あ! 防壁!」
私は慌てて親子の前に防壁を作り出して血の矢じりを受け止めた。なるほど。初めて見たが、これが吸血鬼のユニークスキル【血操術】か。
うーん、怪我しないと使えないとなると使い勝手は悪そうだ。
私がフェルヒの倒れていた場所に向き直ると、そこにはフェルヒの姿は既に無かった。
「!?」
どうやら私が視線を外したその一瞬の隙をついてフェルヒは姿をくらませてしまったようだ。
「逃がしませんよ」
ドアや窓は閉じていて出ていった様子はないし室内に霧も見えない。それに部屋の内装は清潔感のある明るい木目調なので黒い蝙蝠の姿は逆に目立つだろう。
ということは影に潜んだのだろう。だったら浄化魔法で焼いて炙り出してやる。
「浄化!」
私は自分を中心に浄化の光を立ち上らせると、そのまま光の柱の半径を大きくしていく。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ」
ドアの向こう側からフェルヒの悲鳴が聞こえた。
なんと、もう外に逃げていたとは。
あ! そうか、ドアの隙間か! 自分でも同じことをしたことがあるのに忘れてた!
私は急いで宿の外へと飛び出した。
そこにはフェルヒの姿は無かったが、何かを引きずったような跡が血痕と共に続いている。どうやらもう影に潜る力も残っていないようだ。
私は血痕を辿りフェルヒを小走りで追いかける。そして私は細くて暗い路地へと辿りついた。
するとそこには這いつくばって逃げようとするフェルヒの姿があった。どうやら先ほどの私の浄化魔法で右足を焼いたらしい。
そしてその前には一人の女性の姿があった。
「あ、危な――」
「ひっ」
私は一瞬彼女の身を案じたが、私の心配をよそに彼女の姿を見たフェルヒは逆に小さく悲鳴を上げた。
彼女はおもむろにフェルヒの頭を掴んで持ち上げると、そのまま流れるような動作でフェルヒの首筋に噛みついたではないか!
するとあっという間にフェルヒの体から血の気が失せ、そしてそのまま灰となって消滅した。
「え?」
私は思わず間の抜けた声を上げてしまった。
その女性はこちらを見てにっこりと笑った。美しいプラチナブロンドの長い髪を靡かせ、薄暗い路地で月明かりに照らされた彼女はとても美しかった。
「はじめまして。あなたが聖女フィーネ・アルジェンタータね?」
彼女が私に笑顔で微笑みかけてきた。
シズクさんよりも更に高いかもしれないスラリとした長身、そして女性ならば誰もが憧れるであろうメリハリのある痩せ巨乳体型をしており、腰の位置も驚くほど高い。
そしてその整った顔立ちを構成するパーツの中でひときわ大きな存在感を示しているのが彼女の赤い瞳だ。気の強そうなその赤い縦長の瞳は彼女が吸血鬼であることを如実に物語っている。
その肌もまるで陽の光を浴びたことがないかのように真っ白だ。
「わたしはアデルローゼ・フォン・シュテルネンナハト。吸血貴族よ」
自信に満ちた表情で彼女は私にそう名乗りを上げた。
「吸血、貴族!?」
私は反射的に浄化魔法をいつでも放てるように準備する。
「あ、ちょっと待って。別にあなたと戦いに来たわけでも町を荒らしに来たわけでもないわ」
「じゃあ、一体何をしに来たんですか?」
私は警戒を解かずに聞き返す。
「この愚か者のフェルヒを始末しに来たのよ。だから、あなたとわたしは共通の敵を相手にしていたってことよ。といっても、わたしは遅すぎたみたいだけれどね。ねえ、もしかしてあなたの獲物を横取りしちゃったかしら?」
「いえ、そんなことは」
「そう。それなら良かったわ。ところで、あなたがフィーネ・アルジェンタータよね?」
「はい、そうです」
ううん。どうやら害意は無さそうには見えるが……どうなんだろうか?
「わたし、あなたに聞きたいことが一つあるの。いいかしら?」
「なんでしょう。答えられることでしたら」
「あなたって吸血鬼よね?」
「え?」
私は心臓が大きく跳ねるのを感じた。
なぜ初対面の吸血鬼、いやその上位種族である吸血貴族がそんなことを知っているのだろうか?
「そんな顔で睨まないでちょうだい」
意識をしていなかったが、どうやら私は睨み付けるような表情をしていたらしい。
「あなた、西のほうの何とかって町で【影操術】を使って影に潜ったでしょう? あれは吸血鬼しか使えないスキルのはずなのよ」
「なんで、そのことを?」
「わたし、あの愚か者が町を乗っ取って派手に馬鹿な事をやり始めた時からずっと監視していたのよ。さすがにそろそろ潰そうかなって思っていた時にあなたがやってきたのよね。それで監視を続けていたのだけれど、聖女様のはずのあなたが影に潜ってフェルヒの拘束から逃れたってその監視の子から聞いてね。それはもう、びっくりしたわよ?」
なるほど。あの場面を見られていたのか。
「しかもあなた、その後町を丸ごと浄化しちゃったじゃない? それでわたしの手下たちまで浄化されちゃったのよ。おかげでフェルヒもあなたもどこに行ったか分からなくなっちゃって。本当、見つけ出すのが大変だったわ」
「はあ……。じゃあどうしてフェルヒは浄化されなかったんでしょう?」
「あれだけでたらめな範囲を浄化したから、その力が弱まったんじゃないかしら? そもそもあんな範囲を普通に浄化できるなら世界中から吸血鬼がいなくなってしまうわ。そんなことよりあなたは吸血鬼なの? どうなの?」
これは正直に答えて良いのだろうか?
私は吸血貴族なんていう存在と単独で戦って勝てるのか? 浄化魔法で先制すればあるいは……
いや、そもそもこの人、というかこの吸血鬼に何かされたわけじゃないしいきなり倒すっていう発想もどうなんだろうか?
「答えられない事情でもあるのかしら?」
「……いえ、そういうわけでは。ええと、はい。私はたぶん吸血鬼です」
「そう、ふふっ、そう! そう! そうなのね? そうなのね?」
アデルローゼさんが満面の笑みを浮かべている。
一体何がそんなに嬉しいんだろうか?
彼女は私の目の前までつかつかと歩いてやってくるとそのまま跪いた。そしておもむろに私の左手を彼女の右手が下から優しく握ってきた。
そして私の左手の甲へ小さく口付けを落とすと衝撃の一言を発した。
「フィーネ・アルジェンタータ、わたし、あなたに一目惚れしたの。ねえ、わたしと結婚してくれないかしら?」
・
・
・
「は?」
================
私はフェルヒを逃がさないように集中する。
「ぐっ、こんな……はずでは……」
フェルヒがハッとした表情で近くの親子を見る。
「待て、動くな! 動いたらこいつの首を――」
「浄化」
「!」
私が浄化魔法を放つとフェルヒの足元から浄化の光が立ち上り、フェルヒはすんでのところでそれを避ける。
「あ、ありがとうございます。その、あなたは……?」
「危ないので皆さん、下がっていてください。あいつは私が浄化します」
「は、はい」
人質となっていた親子がぞろぞろとロビーの隅へと移動していく。
しかし、この前の時もそうだったが私の浄化魔法はほぼノータイムで発動しているはずだ。それなのに、どうしてこいつは毎回避けられるんだ?
「浄化!」
やはりフェルヒはぎりぎりで避ける。どうも浄化の光が発生する前に動いている気がするんだけど、どういうことだろう。
フェルヒはあたりをちらちらと見回して脱出の機会を伺っているようだ。
「じょう―」
フェルヒが飛び退る。
なるほど。口に出して言っていたからいけないのか。
──── 浄化!
フェルヒの足元から浄化の光が立ち上る。フェルヒはその光に反応して飛び退ったが避けきれていないようだ。私の浄化魔法はしっかりと浄化の光はフェルヒの体を焼いている。
「ぐぅぅぅ」
フェルヒの左手、そして下半身の左半分が灰となり、そしてその傷口からは血が流れるとともに白い煙がしゅーしゅーと立ちのぼっている。
「さあ、終わりです」
「ぐっ、ならばせめて何人かだけでも道連れにしてやる。血よ!」
そうフェルヒが叫んだ瞬間、血が矢じりのような形となりロビーの隅に避難した親子達の方へと飛んで行った。
「あ! 防壁!」
私は慌てて親子の前に防壁を作り出して血の矢じりを受け止めた。なるほど。初めて見たが、これが吸血鬼のユニークスキル【血操術】か。
うーん、怪我しないと使えないとなると使い勝手は悪そうだ。
私がフェルヒの倒れていた場所に向き直ると、そこにはフェルヒの姿は既に無かった。
「!?」
どうやら私が視線を外したその一瞬の隙をついてフェルヒは姿をくらませてしまったようだ。
「逃がしませんよ」
ドアや窓は閉じていて出ていった様子はないし室内に霧も見えない。それに部屋の内装は清潔感のある明るい木目調なので黒い蝙蝠の姿は逆に目立つだろう。
ということは影に潜んだのだろう。だったら浄化魔法で焼いて炙り出してやる。
「浄化!」
私は自分を中心に浄化の光を立ち上らせると、そのまま光の柱の半径を大きくしていく。
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁ」
ドアの向こう側からフェルヒの悲鳴が聞こえた。
なんと、もう外に逃げていたとは。
あ! そうか、ドアの隙間か! 自分でも同じことをしたことがあるのに忘れてた!
私は急いで宿の外へと飛び出した。
そこにはフェルヒの姿は無かったが、何かを引きずったような跡が血痕と共に続いている。どうやらもう影に潜る力も残っていないようだ。
私は血痕を辿りフェルヒを小走りで追いかける。そして私は細くて暗い路地へと辿りついた。
するとそこには這いつくばって逃げようとするフェルヒの姿があった。どうやら先ほどの私の浄化魔法で右足を焼いたらしい。
そしてその前には一人の女性の姿があった。
「あ、危な――」
「ひっ」
私は一瞬彼女の身を案じたが、私の心配をよそに彼女の姿を見たフェルヒは逆に小さく悲鳴を上げた。
彼女はおもむろにフェルヒの頭を掴んで持ち上げると、そのまま流れるような動作でフェルヒの首筋に噛みついたではないか!
するとあっという間にフェルヒの体から血の気が失せ、そしてそのまま灰となって消滅した。
「え?」
私は思わず間の抜けた声を上げてしまった。
その女性はこちらを見てにっこりと笑った。美しいプラチナブロンドの長い髪を靡かせ、薄暗い路地で月明かりに照らされた彼女はとても美しかった。
「はじめまして。あなたが聖女フィーネ・アルジェンタータね?」
彼女が私に笑顔で微笑みかけてきた。
シズクさんよりも更に高いかもしれないスラリとした長身、そして女性ならば誰もが憧れるであろうメリハリのある痩せ巨乳体型をしており、腰の位置も驚くほど高い。
そしてその整った顔立ちを構成するパーツの中でひときわ大きな存在感を示しているのが彼女の赤い瞳だ。気の強そうなその赤い縦長の瞳は彼女が吸血鬼であることを如実に物語っている。
その肌もまるで陽の光を浴びたことがないかのように真っ白だ。
「わたしはアデルローゼ・フォン・シュテルネンナハト。吸血貴族よ」
自信に満ちた表情で彼女は私にそう名乗りを上げた。
「吸血、貴族!?」
私は反射的に浄化魔法をいつでも放てるように準備する。
「あ、ちょっと待って。別にあなたと戦いに来たわけでも町を荒らしに来たわけでもないわ」
「じゃあ、一体何をしに来たんですか?」
私は警戒を解かずに聞き返す。
「この愚か者のフェルヒを始末しに来たのよ。だから、あなたとわたしは共通の敵を相手にしていたってことよ。といっても、わたしは遅すぎたみたいだけれどね。ねえ、もしかしてあなたの獲物を横取りしちゃったかしら?」
「いえ、そんなことは」
「そう。それなら良かったわ。ところで、あなたがフィーネ・アルジェンタータよね?」
「はい、そうです」
ううん。どうやら害意は無さそうには見えるが……どうなんだろうか?
「わたし、あなたに聞きたいことが一つあるの。いいかしら?」
「なんでしょう。答えられることでしたら」
「あなたって吸血鬼よね?」
「え?」
私は心臓が大きく跳ねるのを感じた。
なぜ初対面の吸血鬼、いやその上位種族である吸血貴族がそんなことを知っているのだろうか?
「そんな顔で睨まないでちょうだい」
意識をしていなかったが、どうやら私は睨み付けるような表情をしていたらしい。
「あなた、西のほうの何とかって町で【影操術】を使って影に潜ったでしょう? あれは吸血鬼しか使えないスキルのはずなのよ」
「なんで、そのことを?」
「わたし、あの愚か者が町を乗っ取って派手に馬鹿な事をやり始めた時からずっと監視していたのよ。さすがにそろそろ潰そうかなって思っていた時にあなたがやってきたのよね。それで監視を続けていたのだけれど、聖女様のはずのあなたが影に潜ってフェルヒの拘束から逃れたってその監視の子から聞いてね。それはもう、びっくりしたわよ?」
なるほど。あの場面を見られていたのか。
「しかもあなた、その後町を丸ごと浄化しちゃったじゃない? それでわたしの手下たちまで浄化されちゃったのよ。おかげでフェルヒもあなたもどこに行ったか分からなくなっちゃって。本当、見つけ出すのが大変だったわ」
「はあ……。じゃあどうしてフェルヒは浄化されなかったんでしょう?」
「あれだけでたらめな範囲を浄化したから、その力が弱まったんじゃないかしら? そもそもあんな範囲を普通に浄化できるなら世界中から吸血鬼がいなくなってしまうわ。そんなことよりあなたは吸血鬼なの? どうなの?」
これは正直に答えて良いのだろうか?
私は吸血貴族なんていう存在と単独で戦って勝てるのか? 浄化魔法で先制すればあるいは……
いや、そもそもこの人、というかこの吸血鬼に何かされたわけじゃないしいきなり倒すっていう発想もどうなんだろうか?
「答えられない事情でもあるのかしら?」
「……いえ、そういうわけでは。ええと、はい。私はたぶん吸血鬼です」
「そう、ふふっ、そう! そう! そうなのね? そうなのね?」
アデルローゼさんが満面の笑みを浮かべている。
一体何がそんなに嬉しいんだろうか?
彼女は私の目の前までつかつかと歩いてやってくるとそのまま跪いた。そしておもむろに私の左手を彼女の右手が下から優しく握ってきた。
そして私の左手の甲へ小さく口付けを落とすと衝撃の一言を発した。
「フィーネ・アルジェンタータ、わたし、あなたに一目惚れしたの。ねえ、わたしと結婚してくれないかしら?」
・
・
・
「は?」
10
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
3歳で捨てられた件
玲羅
恋愛
前世の記憶を持つ者が1000人に1人は居る時代。
それゆえに変わった子供扱いをされ、疎まれて捨てられた少女、キャプシーヌ。拾ったのは宰相を務めるフェルナー侯爵。
キャプシーヌの運命が再度変わったのは貴族学院入学後だった。
神々の愛し子って何したらいいの?とりあえずのんびり過ごします
夜明シスカ
ファンタジー
アリュールという世界の中にある一国。
アール国で国の端っこの海に面した田舎領地に神々の寵愛を受けし者として生を受けた子。
いわゆる"神々の愛し子"というもの。
神々の寵愛を受けているというからには、大事にしましょうね。
そういうことだ。
そう、大事にしていれば国も繁栄するだけ。
簡単でしょう?
えぇ、なんなら周りも巻き込んでみーんな幸せになりませんか??
−−−−−−
新連載始まりました。
私としては初の挑戦になる内容のため、至らぬところもあると思いますが、温めで見守って下さいませ。
会話の「」前に人物の名称入れてみることにしました。
余計読みにくいかなぁ?と思いつつ。
会話がわからない!となるよりは・・
試みですね。
誤字・脱字・文章修正 随時行います。
短編タグが長編に変更になることがございます。
*タイトルの「神々の寵愛者」→「神々の愛し子」に変更しました。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
冤罪で殺された聖女、生まれ変わって自由に生きる
みおな
恋愛
聖女。
女神から選ばれし、世界にたった一人の存在。
本来なら、誰からも尊ばれ大切に扱われる存在である聖女ルディアは、婚約者である王太子から冤罪をかけられ処刑されてしまう。
愛し子の死に、女神はルディアの時間を巻き戻す。
記憶を持ったまま聖女認定の前に戻ったルディアは、聖女にならず自由に生きる道を選択する。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる