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武を求めし者
第五章第17話 チィーティエン救援戦(後編)
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2020/11/13 誤字を修正しました
2021/12/12 文章が不完全な箇所を修正しました
================
「聖女様っ!」
戦いに行ったはずの将軍の部隊が私のところへと戻ってきた。しかしシズクさんと将軍の姿がそこにはない。
「シズクさんと将軍は?」
「お二人は現在交戦中であります! 聖女様に祝福を賜ってくるように、と将軍の命令で我々だけで参りました」
おお、素晴らしい。ちゃんと全部伝わってる!
「分かりました。それでは皆さんの武器にも祝福を授けましょう」
「「「ははっ!」」」
兵士たちが馬から降りて私の前に跪いた。
「それと、すでに私の祝福を受けた皆さんは、どうか将軍とシズクさんを助けに行っては貰えませんか?」
「お任せあれ!」
サブリーダー的な立場らしき人が返事をすると、そのまま馬に乗り一斉に駆け出していった。
そしておよそ三十人分の武器に浄化魔法を付与すると私たちは戦場へと移動した。
****
私たちが戦場へと到着すると、すでに戦闘は終了していた。そしてそこには死なない獣にやられた負傷者数十人が横たわっていた。
「フィーネ殿!」
私たちを見つけたシズクさんがこちらに駆けてきた。
「シズクさん、ありがとうございました」
「いや、指示が的確だったでござるよ。それに、将軍も迷いなく戻す判断をしてくれたでござるよ」
「そうでしたか。将軍! ありがとうございました」
「ふん。当然の判断をしたまでだ」
「それより、将軍は普通の武器で戦われたとお聞きしましたが、お怪我はありませんか?」
「あの程度の雑魚に遅れを取ることはない」
「え? 倒したんですか?」
「ふん、当然だ」
うへぇ、この人本当に強さだけならチート級なんだ。
将軍は私たちにはもう興味がないようで、そのまま自分の部下たちのほうへと歩いていった。
「シズクさん、一体どうやって倒したんですか?」
「それが、槍斧をこう横にしてでござるな。思い切りこう、吹き飛ばして……」
シズクさんが身振り手振りを交えながら解説してくれる。
「吹っ飛ばして埋めたんですか……無茶苦茶ですね……」
「あれは……でたらめな強さでござるよ……同じ人間か疑いたくなるでござる……」
「確かに……。あ、でも私たちも人間じゃありませんでしたね」
「はは、そういえばそうでござったな」
そう軽口を言いながら崩れた岩へと近づく。
「ギ……グルル……」
うわぁ、これは……
ちょっと見なければよかったと後悔するレベルのグロテスクな状態になっていたので、シズクさんに刀でプスっとトドメを刺しておいてもらった。
「あと何匹この状態なんですか?」
「拙者の数えた限り、あと 32 匹いるでござるよ」
「うえぇ……刀の魔力を補充するので他の皆さんと一緒にトドメを刺してきてもらっていいですか? 私は負傷者の治療をしてきますので」
「任せるでござる」
こうして逃げ出し、じゃなかった適材適所ということでこの場をシズクさんに任せた私は負傷者たちのところへとやってきた。
するとなんと! すでにクリスさんが治療をしやすいようにしてくれている。
「フィーネ様、負傷者は重傷者が 17 名、軽傷の者も含めると 79 名です。こちらに重傷者を集めてあります」
「ああ、こっちもなかなか酷い状況ですね。傷口は……あの時と同じですか」
負傷者たちが横たえられているが、皆意識はなく傷口には黒い靄のようなものがぼんやりと見える。
「解呪! 浄化! 治癒!」
三連コンボで一人ずつ治療していったのだった。
****
「聖女、終わったか?」
私が振り向くと馬に跨った将軍の姿がそこにはあった。
「はい。終わりました」
「え? ルゥー・フェィ将軍!? その馬はどうしたでござるか?」
埋まった狼の後始末を終えて私の隣に控えていたシズクさんが驚いた表情で将軍に尋ねている。
「どうした、とはどういうことだ?」
うん、私も意味がよくわからないよ?
「将軍は戦いの最中に乗り捨てたではござらぬか? あ、いや、失礼。別の馬でござるな?」
「うん? 同じ馬に決まっているだろう? こいつほどの名馬を乗り捨てたりはせん。貴様は一体何を言っているのだ?」
「は?」
ええと? 会話の意味がさっぱりわからないよ。
言葉は何を言っているのか分かるのに意味が理解できない。
「シズクさん、一体どういう事なんですか? 何があったんですか?」
「いや、フィーネ殿。ルゥー・フェィ将軍は戦いの最中に、走っている馬から飛び降りたのでござるよ。そしてその馬はそのまま走り去ったのでござるが、その馬に何故か将軍が乗っているのでござるよ」
「ええと、戦闘中に将軍の馬が行方不明になったのに、行方不明のはずの馬に何故か乗っている?」
「そのとおりでござる」
「なんだ、そんなことか。走って捕まえてきたに決まっているだろう? 下らんことを質問する暇があるなら早く調子を戻せ。そして俺と勝負しろ!」
「ええぇ」
馬って走って捕まえられるものなのか? いや、そもそも人間より速いからみんな馬に乗るんじゃないの?
「ふん、まあいい。聖女よ。さっさとあの雑魚どもを殺しに行くぞ」
「はい?」
「放っておけばまたやってくるだろう。ならばさっさと根絶やしにしてやればいい」
「はい?」
「何をぼさっとしている! 早く行くぞ!」
「ええと、今からですか?」
もはやこの展開に全くついていけない。何がどうなっているの?
「当たり前だろう」
「……」
私が二の句を継げないでいると、クリスさんが間に入ってきた。
「将軍、あと数時間で日没となりますので今から山に入るのは危険です。まずはチィーティエンの町へと入り山狩りの準備をしましょう」
「……貴様は何を言っているのだ? そのような軟弱なことを言っているから聖騎士でありながらあれほど弱いのだ。見えぬのなら感じればよい。眠いのなら眠りながら斬ればよい。ただそれだけのことだ。聖女がいればあの獣は滅ぼせる。一体どこに躊躇う理由があるのだ?」
いやいや、言っている意味がさっぱり分からない。
将軍は至って真顔なので本人は真面目に言っているつもりなのだがろうが、これにはさすがのクリスさんもシズクさんも絶句している。
周りの将軍の部下の人たちはやれやれ、といった感じなので恐らく将軍はいつもこうなのだろう。これはどう考えてもブラックな職場だ。
あれ? もしかして、将軍が私と一緒に行きたいという申し出を皇帝陛下が了承したのは厄介払い?
いやいや、そんなことよりも!
まずはどうやって今から出発するのを避けるかだが……
そんなことを考えていると、ルーちゃんがイーフゥアさんを連れてやってきた。そしてイーフゥアさんは私たちの代わりに将軍に物申してくれた。
「将軍! いけません。聖女様は将軍とは違って普通の人間なのです。か弱い女性をそのように扱ってはいけません」
「なんだと!? 女官風情が!」
将軍がギロリとイーフゥアさんをものすごい殺気と共に睨み付ける。
そのあまりの剣幕にイーフゥアさんもたじろいで……あれ?
むしろ顔を赤くして……あれは……もしかして喜んでいるのか!?
「な、なんだ! このっ……!?」
ん? イーフゥアさんのその様子に今度は将軍がたじろいでいる?
おお、何だかよくわからないけどこれはチャンスなのでは?
「さて、私たちは疲れたので休ませていただきます。イーフゥアさん、イーフゥアさん! 今日の宿に案内してください」
私はぽーっとしているイーフゥアさんの肩を叩いて覚醒させる。
「っ! は、はい! かしこまりました」
たじろいで言葉に詰まっている将軍を尻目に私たちはいそいそ馬車へ乗り込み、そしてそのまま町中へと向かうのだった。
そして私はその馬車の中でルーちゃんのファインプレーを労う。
「ルーちゃん、イーフゥアさんを連れてきてくれた判断、ナイスでした」
するルーちゃんは首を傾げてキョトンとした表情となりこう言った。
「え? あたしがお腹空いたって言ったら姉さまと一緒じゃなきゃだめって言われて……あ、もしかして姉さまもお腹空いてたんですか? じゃあ、今日はいっぱい食べましょうねっ!」
「ええぇ」
2021/12/12 文章が不完全な箇所を修正しました
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「聖女様っ!」
戦いに行ったはずの将軍の部隊が私のところへと戻ってきた。しかしシズクさんと将軍の姿がそこにはない。
「シズクさんと将軍は?」
「お二人は現在交戦中であります! 聖女様に祝福を賜ってくるように、と将軍の命令で我々だけで参りました」
おお、素晴らしい。ちゃんと全部伝わってる!
「分かりました。それでは皆さんの武器にも祝福を授けましょう」
「「「ははっ!」」」
兵士たちが馬から降りて私の前に跪いた。
「それと、すでに私の祝福を受けた皆さんは、どうか将軍とシズクさんを助けに行っては貰えませんか?」
「お任せあれ!」
サブリーダー的な立場らしき人が返事をすると、そのまま馬に乗り一斉に駆け出していった。
そしておよそ三十人分の武器に浄化魔法を付与すると私たちは戦場へと移動した。
****
私たちが戦場へと到着すると、すでに戦闘は終了していた。そしてそこには死なない獣にやられた負傷者数十人が横たわっていた。
「フィーネ殿!」
私たちを見つけたシズクさんがこちらに駆けてきた。
「シズクさん、ありがとうございました」
「いや、指示が的確だったでござるよ。それに、将軍も迷いなく戻す判断をしてくれたでござるよ」
「そうでしたか。将軍! ありがとうございました」
「ふん。当然の判断をしたまでだ」
「それより、将軍は普通の武器で戦われたとお聞きしましたが、お怪我はありませんか?」
「あの程度の雑魚に遅れを取ることはない」
「え? 倒したんですか?」
「ふん、当然だ」
うへぇ、この人本当に強さだけならチート級なんだ。
将軍は私たちにはもう興味がないようで、そのまま自分の部下たちのほうへと歩いていった。
「シズクさん、一体どうやって倒したんですか?」
「それが、槍斧をこう横にしてでござるな。思い切りこう、吹き飛ばして……」
シズクさんが身振り手振りを交えながら解説してくれる。
「吹っ飛ばして埋めたんですか……無茶苦茶ですね……」
「あれは……でたらめな強さでござるよ……同じ人間か疑いたくなるでござる……」
「確かに……。あ、でも私たちも人間じゃありませんでしたね」
「はは、そういえばそうでござったな」
そう軽口を言いながら崩れた岩へと近づく。
「ギ……グルル……」
うわぁ、これは……
ちょっと見なければよかったと後悔するレベルのグロテスクな状態になっていたので、シズクさんに刀でプスっとトドメを刺しておいてもらった。
「あと何匹この状態なんですか?」
「拙者の数えた限り、あと 32 匹いるでござるよ」
「うえぇ……刀の魔力を補充するので他の皆さんと一緒にトドメを刺してきてもらっていいですか? 私は負傷者の治療をしてきますので」
「任せるでござる」
こうして逃げ出し、じゃなかった適材適所ということでこの場をシズクさんに任せた私は負傷者たちのところへとやってきた。
するとなんと! すでにクリスさんが治療をしやすいようにしてくれている。
「フィーネ様、負傷者は重傷者が 17 名、軽傷の者も含めると 79 名です。こちらに重傷者を集めてあります」
「ああ、こっちもなかなか酷い状況ですね。傷口は……あの時と同じですか」
負傷者たちが横たえられているが、皆意識はなく傷口には黒い靄のようなものがぼんやりと見える。
「解呪! 浄化! 治癒!」
三連コンボで一人ずつ治療していったのだった。
****
「聖女、終わったか?」
私が振り向くと馬に跨った将軍の姿がそこにはあった。
「はい。終わりました」
「え? ルゥー・フェィ将軍!? その馬はどうしたでござるか?」
埋まった狼の後始末を終えて私の隣に控えていたシズクさんが驚いた表情で将軍に尋ねている。
「どうした、とはどういうことだ?」
うん、私も意味がよくわからないよ?
「将軍は戦いの最中に乗り捨てたではござらぬか? あ、いや、失礼。別の馬でござるな?」
「うん? 同じ馬に決まっているだろう? こいつほどの名馬を乗り捨てたりはせん。貴様は一体何を言っているのだ?」
「は?」
ええと? 会話の意味がさっぱりわからないよ。
言葉は何を言っているのか分かるのに意味が理解できない。
「シズクさん、一体どういう事なんですか? 何があったんですか?」
「いや、フィーネ殿。ルゥー・フェィ将軍は戦いの最中に、走っている馬から飛び降りたのでござるよ。そしてその馬はそのまま走り去ったのでござるが、その馬に何故か将軍が乗っているのでござるよ」
「ええと、戦闘中に将軍の馬が行方不明になったのに、行方不明のはずの馬に何故か乗っている?」
「そのとおりでござる」
「なんだ、そんなことか。走って捕まえてきたに決まっているだろう? 下らんことを質問する暇があるなら早く調子を戻せ。そして俺と勝負しろ!」
「ええぇ」
馬って走って捕まえられるものなのか? いや、そもそも人間より速いからみんな馬に乗るんじゃないの?
「ふん、まあいい。聖女よ。さっさとあの雑魚どもを殺しに行くぞ」
「はい?」
「放っておけばまたやってくるだろう。ならばさっさと根絶やしにしてやればいい」
「はい?」
「何をぼさっとしている! 早く行くぞ!」
「ええと、今からですか?」
もはやこの展開に全くついていけない。何がどうなっているの?
「当たり前だろう」
「……」
私が二の句を継げないでいると、クリスさんが間に入ってきた。
「将軍、あと数時間で日没となりますので今から山に入るのは危険です。まずはチィーティエンの町へと入り山狩りの準備をしましょう」
「……貴様は何を言っているのだ? そのような軟弱なことを言っているから聖騎士でありながらあれほど弱いのだ。見えぬのなら感じればよい。眠いのなら眠りながら斬ればよい。ただそれだけのことだ。聖女がいればあの獣は滅ぼせる。一体どこに躊躇う理由があるのだ?」
いやいや、言っている意味がさっぱり分からない。
将軍は至って真顔なので本人は真面目に言っているつもりなのだがろうが、これにはさすがのクリスさんもシズクさんも絶句している。
周りの将軍の部下の人たちはやれやれ、といった感じなので恐らく将軍はいつもこうなのだろう。これはどう考えてもブラックな職場だ。
あれ? もしかして、将軍が私と一緒に行きたいという申し出を皇帝陛下が了承したのは厄介払い?
いやいや、そんなことよりも!
まずはどうやって今から出発するのを避けるかだが……
そんなことを考えていると、ルーちゃんがイーフゥアさんを連れてやってきた。そしてイーフゥアさんは私たちの代わりに将軍に物申してくれた。
「将軍! いけません。聖女様は将軍とは違って普通の人間なのです。か弱い女性をそのように扱ってはいけません」
「なんだと!? 女官風情が!」
将軍がギロリとイーフゥアさんをものすごい殺気と共に睨み付ける。
そのあまりの剣幕にイーフゥアさんもたじろいで……あれ?
むしろ顔を赤くして……あれは……もしかして喜んでいるのか!?
「な、なんだ! このっ……!?」
ん? イーフゥアさんのその様子に今度は将軍がたじろいでいる?
おお、何だかよくわからないけどこれはチャンスなのでは?
「さて、私たちは疲れたので休ませていただきます。イーフゥアさん、イーフゥアさん! 今日の宿に案内してください」
私はぽーっとしているイーフゥアさんの肩を叩いて覚醒させる。
「っ! は、はい! かしこまりました」
たじろいで言葉に詰まっている将軍を尻目に私たちはいそいそ馬車へ乗り込み、そしてそのまま町中へと向かうのだった。
そして私はその馬車の中でルーちゃんのファインプレーを労う。
「ルーちゃん、イーフゥアさんを連れてきてくれた判断、ナイスでした」
するルーちゃんは首を傾げてキョトンとした表情となりこう言った。
「え? あたしがお腹空いたって言ったら姉さまと一緒じゃなきゃだめって言われて……あ、もしかして姉さまもお腹空いてたんですか? じゃあ、今日はいっぱい食べましょうねっ!」
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