571 / 625
正義と武と吸血鬼
第十二章第39話 決着
しおりを挟む
フィーネたちがシンエイ流道場で報せを待っているころ、サキモリの沖合には多数の船が停泊したまま上陸する機会を窺っていた。しかもその数はかなり増えている。
どうやら第二陣も続々と到着しているようだ。
一方、燃え尽きたサキモリの町はゴールデンサン巫国の手に戻っており、しっかりとした陣を敷いてレッドスカイ帝国軍の上陸に備えている。
その陣には夜襲に備えるためだろうか。あちこでかがり火が焚かれており、夜の闇を明るく照らしている。
そんなサキモリの町の上空に一羽の蝙蝠の姿が飛来した。アデルローゼである。
「ふうん。うじゃうじゃ来ちゃって。でも、あんまり美味しそうなのはいないわね」
アデルローゼは上空からレッドスカイ帝国軍の様子を眺めながら、そんなことを呟いた。
海面に浮かぶ船は波で大きく揺れており、ずっと海上にいるせいだろうか?
兵士たちには疲労の色が濃い様子だ。
「……そういえば、あの有名な将軍は来るのかしら? それっぽいのは見当たらないわね。巻き込まれてくれればラッキーだったけど、仕方ないわね」
そう呟くと、アデルローゼは陸のほうへと引き返していくのだった。
◆◇◆
翌朝、サキモリ一帯はかなりの強風に見舞われていた。陣幕は風に飛ばされ、かがり火も風で倒れてあちこちで火災が発生している。
ゴールデンサン巫国の兵士たちは大慌てで消火作業をしているが、レッドスカイ帝国軍の船はその比ではないほどの状況となっていた。
港に入れておらず、外海の荒波を受けた船は人が立っていられないほど大きく揺れている。
レッドスカイ帝国軍の兵士たちは必死にバランスを取ろうと操船しているものの、沈まないようにするのがやっとといった状況だ。
そしてその風は時間を追うごとに強くなっていき、ついには雨まで降り始めた。
すると一隻、また一隻と波にあおられ、また別の船と衝突して次々とレッドスカイ帝国軍の船は沈没し始める。
その様子をアデルローゼは海沿いの洞窟から見つめていた。
「あーあ、やっぱりああなったわね。この国は毎年この季節に嵐が来るっていうのに、馬鹿な奴ら」
つまらなそうにそう呟いたアデルローゼはそのまま洞窟の奥へと姿を消したのだった。
◆◇◆
五日後、サキモリにやってきたルゥー・フェイ将軍が見たのは焼け落ちたサキモリの町と致命的な打撃を受けた自軍の船団だった。
「ええい! 一体何が起きた! 俺が来るまでに港を制圧しているのではなかったのか! リィウ・ドンは何をしている!」
「そ、それが……」
なんとか嵐による沈没を免れた船の兵士が恐る恐るルゥー・フェイに顛末を報告する。
「何!? 町を丸ごと囮に使われて焼き殺されただと? 馬鹿がっ!」
ルゥー・フェイ将軍は怒りを抑えきれない様子だ。
「ど、どうなさいます?」
「ええい! これほど兵を失って土地を制圧できるはずがない! 撤退だ!」
「ははっ!」
こうしてルゥー・フェイ将軍は自慢の武勇を振るうことなく、すごすごとゴールデンサン巫国から撤退していった。
そしてその夜、ナンハイの港へと向かう船の甲板の上で不機嫌そうに海を眺めているルゥー・フェイ将軍の背後にアデルローゼが降り立った。
「こんばんは」
アデルローゼの挨拶にルゥー・フェイ将軍は斧槍の一撃を返したが、アデルローゼは余裕の表情でそれを躱した。
「あらあら、ずいぶんと熱烈な歓迎ねぇ。あなたがレッドスカイ帝国一の武勇を誇る将軍ね?」
「……貴様はっ!」
ルゥー・フェイ将軍はすさまじい形相でアデルローゼを睨みつける。
「俺の村を焼いたあの吸血鬼か!」
「吸血鬼? うーん、ちょっと違うわね。私は吸血貴族よ。そんじょそこらの吸血鬼と一緒にしないでちょうだい。それに、私は私の意志で村を焼いた覚えはないわね」
「なんだと!? だが金髪の女吸血鬼はっ!」
「金髪の吸血鬼? 髪の色だけで判断するなんて、あなた相当頭が悪いのね」
「なんだと!?」
アデルローゼの挑発にルゥー・フェイ将軍は顔をさらに紅潮させる。
「大体、あなたがいくつぐらいのころか知らないけれど、吸血鬼が犯人ならそれはすべてシュヴァルツのせいよ」
「シュヴァルツ?」
「そうよ。聖女フィーネ・アルジェンタータによって滅ぼされた吸血鬼を統べていた男」
「……」
「シュヴァルツが滅ぶまでの五十年くらいの間は、ほとんどすべての吸血鬼がその支配を受けていたもの。命令されて逆らえない人形に恨みをぶつけたって無意味ね」
「なんだと! だが吸血鬼は人間を襲い、国を破壊する! 吸血鬼は俺の敵だ!死ね!」
ルゥー・フェイ将軍がそう叫ぶと、眼にも止まらぬ速さで斧槍を振り下ろした。
「ふふ。雑魚ね」
アデルローゼはそう言うと、ルゥー・フェイ将軍の放った斧槍を左の人差し指と中指で挟んで受け止めた。
「なっ!?」
ルゥー・フェイ将軍は目を見開いて驚いた。その様子をアデルローゼは冷ややかな目で見ていた。
「あなた、期待外れだわ。もっとまともな奴なら配下にしてやろうと思ったけど、こんな程度で最強だなんてね。笑わせるわ」
「ぐっ」
ルゥー・フェイ将軍はなんとか斧槍を引き戻そうとするが、アデルローゼの指で挟まれた斧槍はびくともしない。
「これなら、聖女の刀をやってるあの半黒狐の足元にも及ばないんじゃないかしら? あ、もしかしてもうボロ負けしてたりして?」
ルゥー・フェイ将軍はさらに顔を紅潮させる。
「あら? 図星だったの?」
「ぐっ」
「やあね。人間が弱いのなんて当然なんだから、気にすることなんてないわ」
「なんだとっ! 俺は!」
「はいはい。あなた、血もまずそうだし要らないわ。それに生かしておいたら随分と瘴気を生みそうだしね」
「何? 貴様、一体なんの話だ?」
「もういいわ」
次の瞬間アデルローゼの姿が消え、いつの間にか将軍の鎧に守られた腹をアデルローゼの手刀が貫いていた。
「な……馬鹿な……」
アデルローゼが手刀を引き抜くと、将軍はその場に力なく崩れ落ちた。アデルローゼは手に付着した血をぺろりと舐めるとすぐに顔をしかめる。
「まずい。こんな血、飲めたものじゃないわね」
アデルローゼはおもむろに右足を上げ、力いっぱい甲板を踏み抜いた。すると甲板はその一撃で粉々に砕け散り、さらに竜骨がぽきりと二つに折れる。
「な、何だっ!?」
「うわぁぁぁぁ」
「沈む!」
異変に気付いたレッドスカイ帝国の兵士たちが慌てふためいているが、竜骨の折れた船はすぐさま浸水し、あっという間に沈んでいく。
その様子をいつの間にか蝙蝠となったアデルローゼは上空から眺めていた。
「これで少しはフィーネの役に立てたかしら? ま、シュヴァルツに逆らえなかったとはいえ、あの将軍がああなった原因はわたしみたいだし、このくらいはね」
アデルローゼはルゥー・フェイ将軍の乗った船が沈没したのを確認し、ゴールデンサン巫国のほうへと飛び去ったのだった。
================
元寇では二度とも神風が吹いたおかげで日本は侵略を免れたと教科書で教わったと思いますが、少なくとも文永の役(一度目)での元軍が撤退した理由は無理に攻めた結果として多大な損害を被ったことです。その帰り道に危険な夜間撤退を選び、その途中で暴風雨に遭ってさらなる損害を出しました。弘安の役(二度目)は鎌倉幕府が徹底的に防衛を固めていたことが原因で元軍は思うように上陸できず、台風が来るシーズンにもかかわらず二か月以上海上で足止めされました。その結果として台風に襲われ、多大な損害を出して撤退していきました。
神風がここまで広まった背景としては、まず当時の価値観として元寇が日本の神々と異賊との争いとする観念が共有されていたことに加え、公家など武家以外の勢力が盛んに祈祷を行い、自分たちの権威を高めようとしていたことも挙げられます。その証拠に公家の広橋兼仲は「逆風の事は、神明のご加護」 と神に感謝しており、当時から神風という認識が存在していたことがわかります。
その後、第二次大戦中に戦況が悪化すると国民の国防意識を高めるため、教科書に大風の記述が登場し、戦後になって教科書から武士の奮戦に関する記述が削除されました。最近の教科書では記述が変化しているとも聞きますが……。
どうやら第二陣も続々と到着しているようだ。
一方、燃え尽きたサキモリの町はゴールデンサン巫国の手に戻っており、しっかりとした陣を敷いてレッドスカイ帝国軍の上陸に備えている。
その陣には夜襲に備えるためだろうか。あちこでかがり火が焚かれており、夜の闇を明るく照らしている。
そんなサキモリの町の上空に一羽の蝙蝠の姿が飛来した。アデルローゼである。
「ふうん。うじゃうじゃ来ちゃって。でも、あんまり美味しそうなのはいないわね」
アデルローゼは上空からレッドスカイ帝国軍の様子を眺めながら、そんなことを呟いた。
海面に浮かぶ船は波で大きく揺れており、ずっと海上にいるせいだろうか?
兵士たちには疲労の色が濃い様子だ。
「……そういえば、あの有名な将軍は来るのかしら? それっぽいのは見当たらないわね。巻き込まれてくれればラッキーだったけど、仕方ないわね」
そう呟くと、アデルローゼは陸のほうへと引き返していくのだった。
◆◇◆
翌朝、サキモリ一帯はかなりの強風に見舞われていた。陣幕は風に飛ばされ、かがり火も風で倒れてあちこちで火災が発生している。
ゴールデンサン巫国の兵士たちは大慌てで消火作業をしているが、レッドスカイ帝国軍の船はその比ではないほどの状況となっていた。
港に入れておらず、外海の荒波を受けた船は人が立っていられないほど大きく揺れている。
レッドスカイ帝国軍の兵士たちは必死にバランスを取ろうと操船しているものの、沈まないようにするのがやっとといった状況だ。
そしてその風は時間を追うごとに強くなっていき、ついには雨まで降り始めた。
すると一隻、また一隻と波にあおられ、また別の船と衝突して次々とレッドスカイ帝国軍の船は沈没し始める。
その様子をアデルローゼは海沿いの洞窟から見つめていた。
「あーあ、やっぱりああなったわね。この国は毎年この季節に嵐が来るっていうのに、馬鹿な奴ら」
つまらなそうにそう呟いたアデルローゼはそのまま洞窟の奥へと姿を消したのだった。
◆◇◆
五日後、サキモリにやってきたルゥー・フェイ将軍が見たのは焼け落ちたサキモリの町と致命的な打撃を受けた自軍の船団だった。
「ええい! 一体何が起きた! 俺が来るまでに港を制圧しているのではなかったのか! リィウ・ドンは何をしている!」
「そ、それが……」
なんとか嵐による沈没を免れた船の兵士が恐る恐るルゥー・フェイに顛末を報告する。
「何!? 町を丸ごと囮に使われて焼き殺されただと? 馬鹿がっ!」
ルゥー・フェイ将軍は怒りを抑えきれない様子だ。
「ど、どうなさいます?」
「ええい! これほど兵を失って土地を制圧できるはずがない! 撤退だ!」
「ははっ!」
こうしてルゥー・フェイ将軍は自慢の武勇を振るうことなく、すごすごとゴールデンサン巫国から撤退していった。
そしてその夜、ナンハイの港へと向かう船の甲板の上で不機嫌そうに海を眺めているルゥー・フェイ将軍の背後にアデルローゼが降り立った。
「こんばんは」
アデルローゼの挨拶にルゥー・フェイ将軍は斧槍の一撃を返したが、アデルローゼは余裕の表情でそれを躱した。
「あらあら、ずいぶんと熱烈な歓迎ねぇ。あなたがレッドスカイ帝国一の武勇を誇る将軍ね?」
「……貴様はっ!」
ルゥー・フェイ将軍はすさまじい形相でアデルローゼを睨みつける。
「俺の村を焼いたあの吸血鬼か!」
「吸血鬼? うーん、ちょっと違うわね。私は吸血貴族よ。そんじょそこらの吸血鬼と一緒にしないでちょうだい。それに、私は私の意志で村を焼いた覚えはないわね」
「なんだと!? だが金髪の女吸血鬼はっ!」
「金髪の吸血鬼? 髪の色だけで判断するなんて、あなた相当頭が悪いのね」
「なんだと!?」
アデルローゼの挑発にルゥー・フェイ将軍は顔をさらに紅潮させる。
「大体、あなたがいくつぐらいのころか知らないけれど、吸血鬼が犯人ならそれはすべてシュヴァルツのせいよ」
「シュヴァルツ?」
「そうよ。聖女フィーネ・アルジェンタータによって滅ぼされた吸血鬼を統べていた男」
「……」
「シュヴァルツが滅ぶまでの五十年くらいの間は、ほとんどすべての吸血鬼がその支配を受けていたもの。命令されて逆らえない人形に恨みをぶつけたって無意味ね」
「なんだと! だが吸血鬼は人間を襲い、国を破壊する! 吸血鬼は俺の敵だ!死ね!」
ルゥー・フェイ将軍がそう叫ぶと、眼にも止まらぬ速さで斧槍を振り下ろした。
「ふふ。雑魚ね」
アデルローゼはそう言うと、ルゥー・フェイ将軍の放った斧槍を左の人差し指と中指で挟んで受け止めた。
「なっ!?」
ルゥー・フェイ将軍は目を見開いて驚いた。その様子をアデルローゼは冷ややかな目で見ていた。
「あなた、期待外れだわ。もっとまともな奴なら配下にしてやろうと思ったけど、こんな程度で最強だなんてね。笑わせるわ」
「ぐっ」
ルゥー・フェイ将軍はなんとか斧槍を引き戻そうとするが、アデルローゼの指で挟まれた斧槍はびくともしない。
「これなら、聖女の刀をやってるあの半黒狐の足元にも及ばないんじゃないかしら? あ、もしかしてもうボロ負けしてたりして?」
ルゥー・フェイ将軍はさらに顔を紅潮させる。
「あら? 図星だったの?」
「ぐっ」
「やあね。人間が弱いのなんて当然なんだから、気にすることなんてないわ」
「なんだとっ! 俺は!」
「はいはい。あなた、血もまずそうだし要らないわ。それに生かしておいたら随分と瘴気を生みそうだしね」
「何? 貴様、一体なんの話だ?」
「もういいわ」
次の瞬間アデルローゼの姿が消え、いつの間にか将軍の鎧に守られた腹をアデルローゼの手刀が貫いていた。
「な……馬鹿な……」
アデルローゼが手刀を引き抜くと、将軍はその場に力なく崩れ落ちた。アデルローゼは手に付着した血をぺろりと舐めるとすぐに顔をしかめる。
「まずい。こんな血、飲めたものじゃないわね」
アデルローゼはおもむろに右足を上げ、力いっぱい甲板を踏み抜いた。すると甲板はその一撃で粉々に砕け散り、さらに竜骨がぽきりと二つに折れる。
「な、何だっ!?」
「うわぁぁぁぁ」
「沈む!」
異変に気付いたレッドスカイ帝国の兵士たちが慌てふためいているが、竜骨の折れた船はすぐさま浸水し、あっという間に沈んでいく。
その様子をいつの間にか蝙蝠となったアデルローゼは上空から眺めていた。
「これで少しはフィーネの役に立てたかしら? ま、シュヴァルツに逆らえなかったとはいえ、あの将軍がああなった原因はわたしみたいだし、このくらいはね」
アデルローゼはルゥー・フェイ将軍の乗った船が沈没したのを確認し、ゴールデンサン巫国のほうへと飛び去ったのだった。
================
元寇では二度とも神風が吹いたおかげで日本は侵略を免れたと教科書で教わったと思いますが、少なくとも文永の役(一度目)での元軍が撤退した理由は無理に攻めた結果として多大な損害を被ったことです。その帰り道に危険な夜間撤退を選び、その途中で暴風雨に遭ってさらなる損害を出しました。弘安の役(二度目)は鎌倉幕府が徹底的に防衛を固めていたことが原因で元軍は思うように上陸できず、台風が来るシーズンにもかかわらず二か月以上海上で足止めされました。その結果として台風に襲われ、多大な損害を出して撤退していきました。
神風がここまで広まった背景としては、まず当時の価値観として元寇が日本の神々と異賊との争いとする観念が共有されていたことに加え、公家など武家以外の勢力が盛んに祈祷を行い、自分たちの権威を高めようとしていたことも挙げられます。その証拠に公家の広橋兼仲は「逆風の事は、神明のご加護」 と神に感謝しており、当時から神風という認識が存在していたことがわかります。
その後、第二次大戦中に戦況が悪化すると国民の国防意識を高めるため、教科書に大風の記述が登場し、戦後になって教科書から武士の奮戦に関する記述が削除されました。最近の教科書では記述が変化しているとも聞きますが……。
0
あなたにおすすめの小説
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
妖精の森の、日常のおはなし。
華衣
ファンタジー
気づいたら、知らない森の中に居た僕。火事に巻き込まれて死んだはずだけど、これってもしかして転生した?
でも、なにかがおかしい。まわりの物が全部大きすぎるのだ! 草も、石も、花も、僕の体より大きい。巨人の国に来てしまったのかと思ったけど、よく見たら、僕の方が縮んでいるらしい。
あれ、身体が軽い。ん!?背中から羽が生えてる!?
「僕、妖精になってるー!?」
これは、妖精になった僕の、ただの日常の物語である。
・毎日18時投稿、たまに休みます。
・お気に入り&♡ありがとうございます!
魔法使いの国で無能だった少年は、魔物使いとして世界を救う旅に出る
ムーン
ファンタジー
完結しました!
魔法使いの国に生まれた少年には、魔法を扱う才能がなかった。
無能と蔑まれ、両親にも愛されず、優秀な兄を頼りに何年も引きこもっていた。
そんなある日、国が魔物の襲撃を受け、少年の魔物を操る能力も目覚める。
能力に呼応し現れた狼は少年だけを助けた。狼は少年を息子のように愛し、少年も狼を母のように慕った。
滅びた故郷を去り、一人と一匹は様々な国を渡り歩く。
悪魔の家畜として扱われる人間、退廃的な生活を送る天使、人との共存を望む悪魔、地の底に封印された堕天使──残酷な呪いを知り、凄惨な日常を知り、少年は自らの能力を平和のために使うと決意する。
悪魔との契約や邪神との接触により少年は人間から離れていく。対価のように精神がすり減り、壊れかけた少年に狼は寄り添い続けた。次第に一人と一匹の絆は親子のようなものから夫婦のようなものに変化する。
狂いかけた少年の精神は狼によって繋ぎ止められる。
やがて少年は数多の天使を取り込んで上位存在へと変転し、出生も狼との出会いもこれまでの旅路も……全てを仕組んだ邪神と対決する。
没落領地の転生令嬢ですが、領地を立て直していたら序列一位の騎士に婿入りされました
藤原遊
ファンタジー
魔力不足、財政難、人手不足。
逃げ場のない没落領地を託された転生令嬢は、
“立て直す”以外の選択肢を持たなかった。
領地経営、改革、そして予想外の縁。
没落から始まる再建の先で、彼女が選ぶ未来とは──。
※完結まで予約投稿しました。安心してお読みください。
帰って来た勇者、現代の世界を引っ掻きまわす
黄昏人
ファンタジー
ハヤトは15歳、中学3年生の時に異世界に召喚され、7年の苦労の後、22歳にて魔族と魔王を滅ぼして日本に帰還した。帰還の際には、莫大な財宝を持たされ、さらに身につけた魔法を始めとする能力も保持できたが、マナの濃度の低い地球における能力は限定的なものであった。しかし、それでも圧倒的な体力と戦闘能力、限定的とは言え魔法能力は現代日本を、いや世界を大きく動かすのであった。
4年前に書いたものをリライトして載せてみます。
【完結】番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる