95 / 182
第95話 仇討ち
しおりを挟む
私たちはエルドレッド様の率いるボーダーブルク救援部隊の一員として、勝手知ったるボーダーブルク南砦の病院にやってきた。
まだ戦いは始まったばかりで、今のところ入院患者さんは誰もいない。
できることなら、攻めてきている人族を含めた誰もが怪我をせず、戦争が終わってほしいものだ。
それとコーデリア峠の砦にはブライアン将軍が入ったらしい。
おじいちゃんならば、戦わずして争いを収められたのではないか。
そう言っていた人で、おじいちゃんのお墓参りにも来てくれた人だ。
ブライアン将軍には傷ついてほしくないし、本当なら戦って欲しくない。
もちろんそれが難しいのは分かっている。
私はままならない状況に思わずため息をついたのだった。
◆◇◆
コーデリア峠では将司を先頭に戦う人族が魔族たちを圧倒していた。
「殺さなきゃ……殺さなきゃ……」
ぶつぶつとそんなことを呟きながら将司は迫りくる魔族の兵士たちを次々と切り捨てていく。
遠距離から放たれる魔法は聖剣エクスニヒルによってかき消され、矢はバリアのような膜によって弾かれる。そうして何もさせずに近づいたところをマックスによって授けられた剣技で斬り伏せているのだ。
その戦いぶりは人族からすればまさに勇者と呼ぶにふさわしいものだった。
「魔族……殺す……」
そこへ一番の実力者であるブライアン将軍がやってきた。そして将司の姿を見て眉をひそめる。
「お前はたしか……」
「っ! お前は! ハロルドさんのっ!」
将司は憎悪の炎を燃やし、ブライアン将軍を睨みつけた。
「……そうか。命を救われ、真実を知ってもなお戦場に立つか」
「何が真実だ! 都合のいい嘘ばかりを教えて! お前たち魔族さえいなければっ!」
「……残念だ。人族というのはどうやら話しても分からぬ愚かな種族のようだ」
「何を!」
ブライアン将軍は剣を抜いた。
「俺は! 魔族をっ!」
将司はそう叫ぶと一気に距離を詰めると、すさまじい連撃を放った。
ブライアン将軍はそれをことごとく受け流すものの、前回とは違って反撃をすることはできていない。
「まさか、これほど腕を上げるとは……」
「俺は! お前だけはっ! よくもハロルドさんをーっ!」
そう叫んだ瞬間、将司の全身から魔力が迸る。
「ぬっ!?」
そのすさまじい魔力に思わずブライアン将軍は一歩下がり、守りを固めた。
「うおおおおおっ!」
将司はその魔力を全身の隅々まで行き渡らせ、一気に身体強化を発動する。
次の瞬間、ブライアン将軍が吹き飛ばされていた。
目にも止まらぬ速さで繰り出された将司の剣を、ブライアン将軍もまたとてつもない反応でなんとか受けることに成功したのだ。しかし身体強化の発動は間に合わず、その衝撃をまともに受けてしまったのだ。
「ぐっ!」
砦の壁を次々と破壊し、コーデリア峠の岩肌に叩きつけられたところでブライアン将軍はようやく止まった。
「ハロルドさんの! 仇ィィィィィィ!」
まるで弾丸のような速さで将司が突っ込んでくるが、ブライアン将軍はそれをひらりと躱す。
将司はそのまま岩肌に突っ込み、岩が粉々に砕け散った。土煙が舞い上がる中、すぐに将司はブライアン将軍に向かってくる。
それに合わせるようにブライアン将軍は火球を撃って牽制するが、将司の聖剣エクスニヒルが輝きを放ち、火球は跡形もなく消滅した。
「厄介な……」
ブライアン将軍は顔をしかめ、そう小さく呟いた。
「うおおおおおっ!」
「ええい! 抜かせはせん!」
ブライアン将軍も一気に魔力を高め、将司を迎え撃つ。そして二人が交錯すると、すさまじい爆発が発生した。
二人の魔力を込めた剣同士がぶつかり合い、放出された魔力が行き場を失って爆発となって放出されたのだ。
その砦の三分の一ほどが完全に吹き飛んでおり、上空にはきのこ雲まで発生している。
「ぐ、く……勇者から離れろ! 巻きこまれるぞ!」
マックスが叫び、人族の兵士たちは戦いを止めて後退していく。一方の魔族たちもそれを追撃することはせず、負傷兵の回収を始めた。
しかしそんな混乱に乗じ、白い鎧を着た一団がひっそりと魔族領へと侵入していったのだった。
◆◇◆
それから数時間後、将司とブライアン将軍の戦いはまだ続いていた。
砦はもはや完全に崩壊しており、峠の地形そのもの度重なる大爆発によって変わってしまっている。
二人の戦いは互角だったが、お互いに相手の長所を潰す様な戦い方に移行している。
まず、ブライアン将軍はなるべく距離を詰め、接近戦を挑み続けている。
というのも、将司の持つ聖剣エクスニヒルの力によってブライアン将軍の魔法による攻撃が無効化されていることによって互角の戦いとなっているのだ。
そのため将司は距離を取ってから魔法で牽制し、隙ができるのを待つという戦い方になったのだ。
この戦いは一見互角に見えるが、ブライアン将軍のほうがリスクが大きい。
少しずつではあるが魔法を被弾してしまうのだ。
そして、その瞬間がついに訪れた。
「はぁっはぁっ」
ブライアン将軍が肩で大きく息をした瞬間、将司の放った無数の岩の矢が襲い掛かる。
ブライアン将軍はすぐさま剣と魔法でそれを迎撃するが、なんと一発が左の太ももに突き刺さってしまったのだ!
「今だ! ハロルドさんの仇ィィィィィィ!」
将司は一気に魔力を全開にして身体強化を発動し、一気に距離を詰めるとブライアン将軍の首を目掛けて目にも止まらぬ速さの一撃を繰り出した。
対するブライアン将軍もすぐさま身体強化を発動し、カウンターの一撃を放った。
そして……。
ドサリ。
コーデリア峠の地面にブライアン将軍の首が静かに転がったのだった。
「あ、はは。はははは。あはははははははははは。ハロルドさん……ハロルドさん! はははははははははは!」
狂ったように笑いながら涙を流す将司の腹部からは血がダラダラと流れていたのだった。
まだ戦いは始まったばかりで、今のところ入院患者さんは誰もいない。
できることなら、攻めてきている人族を含めた誰もが怪我をせず、戦争が終わってほしいものだ。
それとコーデリア峠の砦にはブライアン将軍が入ったらしい。
おじいちゃんならば、戦わずして争いを収められたのではないか。
そう言っていた人で、おじいちゃんのお墓参りにも来てくれた人だ。
ブライアン将軍には傷ついてほしくないし、本当なら戦って欲しくない。
もちろんそれが難しいのは分かっている。
私はままならない状況に思わずため息をついたのだった。
◆◇◆
コーデリア峠では将司を先頭に戦う人族が魔族たちを圧倒していた。
「殺さなきゃ……殺さなきゃ……」
ぶつぶつとそんなことを呟きながら将司は迫りくる魔族の兵士たちを次々と切り捨てていく。
遠距離から放たれる魔法は聖剣エクスニヒルによってかき消され、矢はバリアのような膜によって弾かれる。そうして何もさせずに近づいたところをマックスによって授けられた剣技で斬り伏せているのだ。
その戦いぶりは人族からすればまさに勇者と呼ぶにふさわしいものだった。
「魔族……殺す……」
そこへ一番の実力者であるブライアン将軍がやってきた。そして将司の姿を見て眉をひそめる。
「お前はたしか……」
「っ! お前は! ハロルドさんのっ!」
将司は憎悪の炎を燃やし、ブライアン将軍を睨みつけた。
「……そうか。命を救われ、真実を知ってもなお戦場に立つか」
「何が真実だ! 都合のいい嘘ばかりを教えて! お前たち魔族さえいなければっ!」
「……残念だ。人族というのはどうやら話しても分からぬ愚かな種族のようだ」
「何を!」
ブライアン将軍は剣を抜いた。
「俺は! 魔族をっ!」
将司はそう叫ぶと一気に距離を詰めると、すさまじい連撃を放った。
ブライアン将軍はそれをことごとく受け流すものの、前回とは違って反撃をすることはできていない。
「まさか、これほど腕を上げるとは……」
「俺は! お前だけはっ! よくもハロルドさんをーっ!」
そう叫んだ瞬間、将司の全身から魔力が迸る。
「ぬっ!?」
そのすさまじい魔力に思わずブライアン将軍は一歩下がり、守りを固めた。
「うおおおおおっ!」
将司はその魔力を全身の隅々まで行き渡らせ、一気に身体強化を発動する。
次の瞬間、ブライアン将軍が吹き飛ばされていた。
目にも止まらぬ速さで繰り出された将司の剣を、ブライアン将軍もまたとてつもない反応でなんとか受けることに成功したのだ。しかし身体強化の発動は間に合わず、その衝撃をまともに受けてしまったのだ。
「ぐっ!」
砦の壁を次々と破壊し、コーデリア峠の岩肌に叩きつけられたところでブライアン将軍はようやく止まった。
「ハロルドさんの! 仇ィィィィィィ!」
まるで弾丸のような速さで将司が突っ込んでくるが、ブライアン将軍はそれをひらりと躱す。
将司はそのまま岩肌に突っ込み、岩が粉々に砕け散った。土煙が舞い上がる中、すぐに将司はブライアン将軍に向かってくる。
それに合わせるようにブライアン将軍は火球を撃って牽制するが、将司の聖剣エクスニヒルが輝きを放ち、火球は跡形もなく消滅した。
「厄介な……」
ブライアン将軍は顔をしかめ、そう小さく呟いた。
「うおおおおおっ!」
「ええい! 抜かせはせん!」
ブライアン将軍も一気に魔力を高め、将司を迎え撃つ。そして二人が交錯すると、すさまじい爆発が発生した。
二人の魔力を込めた剣同士がぶつかり合い、放出された魔力が行き場を失って爆発となって放出されたのだ。
その砦の三分の一ほどが完全に吹き飛んでおり、上空にはきのこ雲まで発生している。
「ぐ、く……勇者から離れろ! 巻きこまれるぞ!」
マックスが叫び、人族の兵士たちは戦いを止めて後退していく。一方の魔族たちもそれを追撃することはせず、負傷兵の回収を始めた。
しかしそんな混乱に乗じ、白い鎧を着た一団がひっそりと魔族領へと侵入していったのだった。
◆◇◆
それから数時間後、将司とブライアン将軍の戦いはまだ続いていた。
砦はもはや完全に崩壊しており、峠の地形そのもの度重なる大爆発によって変わってしまっている。
二人の戦いは互角だったが、お互いに相手の長所を潰す様な戦い方に移行している。
まず、ブライアン将軍はなるべく距離を詰め、接近戦を挑み続けている。
というのも、将司の持つ聖剣エクスニヒルの力によってブライアン将軍の魔法による攻撃が無効化されていることによって互角の戦いとなっているのだ。
そのため将司は距離を取ってから魔法で牽制し、隙ができるのを待つという戦い方になったのだ。
この戦いは一見互角に見えるが、ブライアン将軍のほうがリスクが大きい。
少しずつではあるが魔法を被弾してしまうのだ。
そして、その瞬間がついに訪れた。
「はぁっはぁっ」
ブライアン将軍が肩で大きく息をした瞬間、将司の放った無数の岩の矢が襲い掛かる。
ブライアン将軍はすぐさま剣と魔法でそれを迎撃するが、なんと一発が左の太ももに突き刺さってしまったのだ!
「今だ! ハロルドさんの仇ィィィィィィ!」
将司は一気に魔力を全開にして身体強化を発動し、一気に距離を詰めるとブライアン将軍の首を目掛けて目にも止まらぬ速さの一撃を繰り出した。
対するブライアン将軍もすぐさま身体強化を発動し、カウンターの一撃を放った。
そして……。
ドサリ。
コーデリア峠の地面にブライアン将軍の首が静かに転がったのだった。
「あ、はは。はははは。あはははははははははは。ハロルドさん……ハロルドさん! はははははははははは!」
狂ったように笑いながら涙を流す将司の腹部からは血がダラダラと流れていたのだった。
1
あなたにおすすめの小説
存在感のない聖女が姿を消した後 [完]
風龍佳乃
恋愛
聖女であるディアターナは
永く仕えた国を捨てた。
何故って?
それは新たに現れた聖女が
ヒロインだったから。
ディアターナは
いつの日からか新聖女と比べられ
人々の心が離れていった事を悟った。
もう私の役目は終わったわ…
神託を受けたディアターナは
手紙を残して消えた。
残された国は天災に見舞われ
てしまった。
しかし聖女は戻る事はなかった。
ディアターナは西帝国にて
初代聖女のコリーアンナに出会い
運命を切り開いて
自分自身の幸せをみつけるのだった。
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】赤ちゃんが生まれたら殺されるようです
白崎りか
恋愛
もうすぐ赤ちゃんが生まれる。
ドレスの上から、ふくらんだお腹をなでる。
「はやく出ておいで。私の赤ちゃん」
ある日、アリシアは見てしまう。
夫が、ベッドの上で、メイドと口づけをしているのを!
「どうして、メイドのお腹にも、赤ちゃんがいるの?!」
「赤ちゃんが生まれたら、私は殺されるの?」
夫とメイドは、アリシアの殺害を計画していた。
自分たちの子供を跡継ぎにして、辺境伯家を乗っ取ろうとしているのだ。
ドラゴンの力で、前世の記憶を取り戻したアリシアは、自由を手に入れるために裁判で戦う。
※1話と2話は短編版と内容は同じですが、設定を少し変えています。
五年後、元夫の後悔が遅すぎる。~娘が「パパ」と呼びそうで困ってます~
放浪人
恋愛
「君との婚姻は無効だ。実家へ帰るがいい」
大聖堂の冷たい石畳の上で、辺境伯ロルフから突然「婚姻は最初から無かった」と宣告された子爵家次女のエリシア。実家にも見放され、身重の体で王都の旧市街へ追放された彼女は、絶望のどん底で愛娘クララを出産する。
生き抜くために針と糸を握ったエリシアは、持ち前の技術で不思議な力を持つ「祝布(しゅくふ)」を織り上げる職人として立ち上がる。施しではなく「仕事」として正当な対価を払い、決して土足で踏み込んでこない救恤院の監督官リュシアンの温かい優しさに触れエリシアは少しずつ人間らしい心と笑顔を取り戻していった。
しかし五年後。辺境を襲った疫病を救うための緊急要請を通じ、エリシアは冷酷だった元夫ロルフと再会してしまう。しかも隣にいる娘の青い瞳は彼と瓜二つだった。
「すまない。私は父としての責任を果たす」
かつての合理主義の塊だった元夫は、自らの過ちを深く悔い、家の権益を捨ててでも母子を守る「強固な盾」になろうとする。娘のクララもまた、危機から救ってくれた彼を「パパ」と呼び始めてしまい……。
だが、どんなに後悔されても、どんなに身を挺して守られても、一度完全に壊された関係が元に戻ることは絶対にない。エリシアが真の伴侶として選ぶのは、凍えた心を溶かし、温かい日常を共に歩んでくれたリュシアンただ一人だった。
これは、全てを奪われた一人の女性が母として力強く成長し誰にも脅かされることのない「本物の家族」と「静かで確かな幸福」を自分の手で選び取るまでの物語。
【完結】物置小屋の魔法使いの娘~父の再婚相手と義妹に家を追い出され、婚約者には捨てられた。でも、私は……
buchi
恋愛
大公爵家の父が再婚して新しくやって来たのは、義母と義妹。当たり前のようにダーナの部屋を取り上げ、義妹のマチルダのものに。そして社交界への出入りを禁止し、館の隣の物置小屋に移動するよう命じた。ダーナは亡くなった母の血を受け継いで魔法が使えた。これまでは使う必要がなかった。だけど、汚い小屋に閉じ込められた時は、使用人がいるので自粛していた魔法力を存分に使った。魔法力のことは、母と母と同じ国から嫁いできた王妃様だけが知る秘密だった。
みすぼらしい物置小屋はパラダイスに。だけど、ある晩、王太子殿下のフィルがダーナを心配になってやって来て……
死んでるはずの私が溺愛され、いつの間にか救国して、聖女をざまぁしてました。
みゅー
恋愛
異世界へ転生していると気づいたアザレアは、このままだと自分が死んでしまう運命だと知った。
同時にチート能力に目覚めたアザレアは、自身の死を回避するために奮闘していた。するとなぜか自分に興味なさそうだった王太子殿下に溺愛され、聖女をざまぁし、チート能力で世界を救うことになり、国民に愛される存在となっていた。
そんなお話です。
以前書いたものを大幅改稿したものです。
フランツファンだった方、フランツフラグはへし折られています。申し訳ありません。
六十話程度あるので改稿しつつできれば一日二話ずつ投稿しようと思います。
また、他シリーズのサイデューム王国とは別次元のお話です。
丹家栞奈は『モブなのに、転生した乙女ゲームの攻略対象に追いかけられてしまったので全力で拒否します』に出てくる人物と同一人物です。
写真の花はリアトリスです。
聖女の任期終了後、婚活を始めてみたら六歳の可愛い男児が立候補してきた!
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
23歳のメルリラは、聖女の任期を終えたばかり。結婚適齢期を少し過ぎた彼女は、幸せな結婚を夢見て婚活に励むが、なかなか相手が見つからない。原因は「元聖女」という肩書にあった。聖女を務めた女性は慣例として専属聖騎士と結婚することが多く、メルリラもまた、かつての専属聖騎士フェイビアンと結ばれるものと世間から思われているのだ。しかし、メルリラとフェイビアンは口げんかが絶えない関係で、恋愛感情など皆無。彼を結婚相手として考えたことなどなかった。それでも世間の誤解は解けず、婚活は難航する。そんなある日、聖女を辞めて半年が経った頃、メルリラの婚活を知った公爵子息ハリソン(6歳)がやって来て――。
無一文で追放される悪女に転生したので特技を活かしてお金儲けを始めたら、聖女様と呼ばれるようになりました
結城芙由奈@コミカライズ連載中
恋愛
スーパームーンの美しい夜。仕事帰り、トラックに撥ねらてしまった私。気づけば草の生えた地面の上に倒れていた。目の前に見える城に入れば、盛大なパーティーの真っ最中。目の前にある豪華な食事を口にしていると見知らぬ男性にいきなり名前を呼ばれて、次期王妃候補の資格を失ったことを聞かされた。理由も分からないまま、家に帰宅すると「お前のような恥さらしは今日限り、出ていけ」と追い出されてしまう。途方に暮れる私についてきてくれたのは、私の専属メイドと御者の青年。そこで私は2人を連れて新天地目指して旅立つことにした。無一文だけど大丈夫。私は前世の特技を活かしてお金を稼ぐことが出来るのだから――
※ 他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる