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あとがき
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お読みいただきありがとうございました。いかがだったでしょうか?
本作は流行りの聖女モノをいくつか読んでいて納得できない、物足りないと感じ、筆者であればどうするかと考えたところから生まれた作品です。
また筆者としては守破離の破を目指した非テンプレ作品でもあり、正直なところあまり支持は得られないかもしれないと考えていたことから完結保証とし、最後まで書ききっての投稿といたしました。
主人公は人族――実際は聖族という種族だったわけですが――として魔族の中で育ち、魔族の常識の中で育ちました。
魔族たちは魔力の強いものが上に立つ、というシンプルなルールで統治されているわけですが、厳しい寒さの中で社会を形成している以上は年がら年中戦っているわけにもいきません。
食べ物を作る人も必要ですし、建設をする人も必要です。病気になれば薬が必要となりますし、便利な道具を作る人だって必要です。
もちろん強者が弱者を徹底的に搾取するという文化となることもあり得たでしょうが、そうしていた場合、魔族社会はこれほど発展していなかったのではないかと思います。
一方で、人族は比較的温暖な地域を含む広い領域に暮らしています。そのため私たちの辿ってきた歴史と同様に自分たちの利益のため、何かと大義名分を打ち立てては戦争を繰り返してきました。
やがて支配者にとって都合の良い宗教である聖導教会が生まれ、本来人族を守ってくれていたはずのリリヤマール王国を人族自身の手で滅ぼしてしまいました。
宗教的なイデオロギーによって魔族を敵とみなすようになった人族との戦争において、主人公は薬師としての在り方と人としての感情の間で揺れ動きました。
治療した人は再び戦場に行き、また負傷するかもしれない。敵を治療すれば、味方が殺されるかもしれない。
こういった部分は筆者が流行りモノを読んでいて特に気になった部分でして、戦争で傷ついた人を治療するという立場に立っている以上は決して避けて通れない問題だと思います。
そうしたことを深刻にしすぎないようにしつつ、きちんと人としての葛藤を描くということを目標としておりました。
読者の皆様の中に何かが残ったのでしたら幸いです。
さて、本作の主人公の戦闘能力はゼロなため、前線に出すことができません。
というのも、魔族の常識では身体強化を使いこなして戦うのが戦場に出る最低限のラインと考えられているからです。
ですが主人公は魔法が使えないため、必要な身体強化も使うことができません。しかも主人公は超がつくほどの貴重な奇跡の使い手で、軍としても絶対に失うわけにはいかない重要人物です。
そんなわけで前線の一歩手前で厳重な警備体制下で治療に当たらせていましたが、主人公はこの警備体制には気付いていませんでした。
一方で、筆者としては主人公の出てこない話を延々と続けるわけにはいかず、戦闘シーンはかなり端折ってお伝えすることにしました。
真面目に書いていると戦争のシーンが今の十倍以上になっていたことでしょう。あのくらいでちょうど良かったとは思っているものの、端折りすぎたかなと思う部分もあり、中々難しいところですね。
さて、主人公は神聖リリヤマール王国という新たな国の象徴女王として即位し、自身の信念に従って治癒活動とゾンビ対策を続けていくことにしました。
サンプロミトとホワイトホルンを行ったり来たりする日々が続くことになりますが、彼女にはきっとこれからも多くの困難が待ち受けていることでしょう。
聖導教会の本部は潰され、魔族軍が制圧した地域でも多くの聖導教会の上層部は処刑されています。
ですが新生リリヤマール王国は間違いなく聖導教会の残党からは恨まれているでしょうし、人族の国からは魔族の傀儡国家とみなされるはずです。まあ、主人公が政治をしないと言っており、実際に魔族たちが政府の要職を就いているわけですからその点は間違いではないのですが……。
他にも将司が主人公に惚れたという理由で残っており、ホワイトホルンのお店をどうするのか、主人公は誰と恋をし、結婚するのかなど、様々な問題が残っております。
まだまだ主人公の周りが静かになることはなさそうですが、それはまた別のお話です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。また別の作品でお会いしましょう。
一色孝太郎
本作は流行りの聖女モノをいくつか読んでいて納得できない、物足りないと感じ、筆者であればどうするかと考えたところから生まれた作品です。
また筆者としては守破離の破を目指した非テンプレ作品でもあり、正直なところあまり支持は得られないかもしれないと考えていたことから完結保証とし、最後まで書ききっての投稿といたしました。
主人公は人族――実際は聖族という種族だったわけですが――として魔族の中で育ち、魔族の常識の中で育ちました。
魔族たちは魔力の強いものが上に立つ、というシンプルなルールで統治されているわけですが、厳しい寒さの中で社会を形成している以上は年がら年中戦っているわけにもいきません。
食べ物を作る人も必要ですし、建設をする人も必要です。病気になれば薬が必要となりますし、便利な道具を作る人だって必要です。
もちろん強者が弱者を徹底的に搾取するという文化となることもあり得たでしょうが、そうしていた場合、魔族社会はこれほど発展していなかったのではないかと思います。
一方で、人族は比較的温暖な地域を含む広い領域に暮らしています。そのため私たちの辿ってきた歴史と同様に自分たちの利益のため、何かと大義名分を打ち立てては戦争を繰り返してきました。
やがて支配者にとって都合の良い宗教である聖導教会が生まれ、本来人族を守ってくれていたはずのリリヤマール王国を人族自身の手で滅ぼしてしまいました。
宗教的なイデオロギーによって魔族を敵とみなすようになった人族との戦争において、主人公は薬師としての在り方と人としての感情の間で揺れ動きました。
治療した人は再び戦場に行き、また負傷するかもしれない。敵を治療すれば、味方が殺されるかもしれない。
こういった部分は筆者が流行りモノを読んでいて特に気になった部分でして、戦争で傷ついた人を治療するという立場に立っている以上は決して避けて通れない問題だと思います。
そうしたことを深刻にしすぎないようにしつつ、きちんと人としての葛藤を描くということを目標としておりました。
読者の皆様の中に何かが残ったのでしたら幸いです。
さて、本作の主人公の戦闘能力はゼロなため、前線に出すことができません。
というのも、魔族の常識では身体強化を使いこなして戦うのが戦場に出る最低限のラインと考えられているからです。
ですが主人公は魔法が使えないため、必要な身体強化も使うことができません。しかも主人公は超がつくほどの貴重な奇跡の使い手で、軍としても絶対に失うわけにはいかない重要人物です。
そんなわけで前線の一歩手前で厳重な警備体制下で治療に当たらせていましたが、主人公はこの警備体制には気付いていませんでした。
一方で、筆者としては主人公の出てこない話を延々と続けるわけにはいかず、戦闘シーンはかなり端折ってお伝えすることにしました。
真面目に書いていると戦争のシーンが今の十倍以上になっていたことでしょう。あのくらいでちょうど良かったとは思っているものの、端折りすぎたかなと思う部分もあり、中々難しいところですね。
さて、主人公は神聖リリヤマール王国という新たな国の象徴女王として即位し、自身の信念に従って治癒活動とゾンビ対策を続けていくことにしました。
サンプロミトとホワイトホルンを行ったり来たりする日々が続くことになりますが、彼女にはきっとこれからも多くの困難が待ち受けていることでしょう。
聖導教会の本部は潰され、魔族軍が制圧した地域でも多くの聖導教会の上層部は処刑されています。
ですが新生リリヤマール王国は間違いなく聖導教会の残党からは恨まれているでしょうし、人族の国からは魔族の傀儡国家とみなされるはずです。まあ、主人公が政治をしないと言っており、実際に魔族たちが政府の要職を就いているわけですからその点は間違いではないのですが……。
他にも将司が主人公に惚れたという理由で残っており、ホワイトホルンのお店をどうするのか、主人公は誰と恋をし、結婚するのかなど、様々な問題が残っております。
まだまだ主人公の周りが静かになることはなさそうですが、それはまた別のお話です。
ここまでお付き合いいただきありがとうございました。また別の作品でお会いしましょう。
一色孝太郎
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