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キエフ突入
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三月五日の終わりまでにウクライナ戦車隊はキエフに肉迫し、包囲しているロシア軍をほぼ完全に突破した。一方キエフを包囲するロシア軍は包囲を解かず、ウクライナ軍を積極的に迎撃しに向かう様子は見せなかった。
「怖気づいたのでしょうか」
「そんなことはあるまい。ただ士気が下がっている可能性はありそうだな」
ウクライナ軍がキエフに突入する前に攻撃をかけたロシア軍部隊はごく少数で、その少数の部隊もウクライナ軍の攻撃を受けて殆どが壊滅するか撤退するかしていった。
「こちら第五装甲旅団、キエフは目前です」
「キエフに突入せよ」
陽動作戦は無事成功したようだった。ウクライナ正規軍の突入に呼応して、キエフに潜伏していた残存兵や義勇兵もロシア軍を攻撃し始める。ついにロシア軍への反撃が始まった。
「ロシア軍のSu-34戦闘爆撃機四機、キエフへ接近!第一小隊および『キエフの亡霊』、発進せよ!」
ウクライナ空軍のMiG-29戦闘機八機が出撃し、ロシア軍のSu-34を迎撃しようと出撃する。ウクライナ空軍機がキエフの手前に差し掛かると、Su-34はミサイルを放った。ウクライナ空軍機は回避を行いつつ電波妨害装置を起動する。ミサイルは目標を失い、迷走して爆発した。
「よし、敵機に集中砲火だ!」
八門の三十ミリ機関砲が火を吹き、Su-34を貫いた。一機は急降下で回避したが、コヴァーリ少尉の追撃を受けて墜落していく。
「よし、敵機壊滅。地上部隊の対空システムに警戒しつつキエフ上空に侵入しろ」
八機のMiG-29はキエフ上空に侵入し、偵察を行ったあと基地に帰還しようと反転した。
三月六日午前〇時三二分、ウクライナ空軍のレーダーがロシア軍の大型爆撃機をキャッチした。ロシア本国から発進したであろうその機体は、戦術核兵器12発を運用可能なTu-160であった。しかも護衛機と思われる戦闘機が四十機随伴している。
「行き先はどこだ」
司令官の質問に、レーダー手は答えた。
「キエフと思われます」
そして無線士が付け加える。
「傍受した無線によると核兵器搭載は確実と思われます」
司令官は即座に緊急通信を接続すると、マイクに向かって叫んだ。
「キエフ周辺にいる第一小隊及び『キエフの亡霊』は至急接近中のTu-160を攻撃せよ!第二、第三、第四小隊も直ちに出撃!Su-35中隊はスクランブル待機!急げ!」
MiG-29十二機が出撃し、第一小隊と「キエフの亡霊」はレーダーがTu-160を捉えた方角へと進む。攻撃地点はロムヌイ周辺と定められ、トカーチ少佐機を先頭に第一波迎撃が仕掛けられた。「キエフの亡霊」は敵戦闘機を叩きつつ引きつけて第二~四小隊が来るまで第一小隊がTu-160への攻撃を試みるのを援護し、第二~四小隊が来たら残存する全ての戦闘機をもってTu-160を叩くという戦略が採用され、それに従ってまずトカーチ少佐機が敵戦闘機に先制攻撃をかける。敵戦闘機三機が相次いで破損し、離脱し落ちていった。残る三十七機のロシア軍機のうち二十機はTu-160に張り付き、あとの十七機は上昇してウクライナ空軍のMiG-29に反撃する。ここに世界を揺るがしかねない核兵器を迎撃する史上空前の一大空中戦の火蓋は切って落とされたのであった。
「怖気づいたのでしょうか」
「そんなことはあるまい。ただ士気が下がっている可能性はありそうだな」
ウクライナ軍がキエフに突入する前に攻撃をかけたロシア軍部隊はごく少数で、その少数の部隊もウクライナ軍の攻撃を受けて殆どが壊滅するか撤退するかしていった。
「こちら第五装甲旅団、キエフは目前です」
「キエフに突入せよ」
陽動作戦は無事成功したようだった。ウクライナ正規軍の突入に呼応して、キエフに潜伏していた残存兵や義勇兵もロシア軍を攻撃し始める。ついにロシア軍への反撃が始まった。
「ロシア軍のSu-34戦闘爆撃機四機、キエフへ接近!第一小隊および『キエフの亡霊』、発進せよ!」
ウクライナ空軍のMiG-29戦闘機八機が出撃し、ロシア軍のSu-34を迎撃しようと出撃する。ウクライナ空軍機がキエフの手前に差し掛かると、Su-34はミサイルを放った。ウクライナ空軍機は回避を行いつつ電波妨害装置を起動する。ミサイルは目標を失い、迷走して爆発した。
「よし、敵機に集中砲火だ!」
八門の三十ミリ機関砲が火を吹き、Su-34を貫いた。一機は急降下で回避したが、コヴァーリ少尉の追撃を受けて墜落していく。
「よし、敵機壊滅。地上部隊の対空システムに警戒しつつキエフ上空に侵入しろ」
八機のMiG-29はキエフ上空に侵入し、偵察を行ったあと基地に帰還しようと反転した。
三月六日午前〇時三二分、ウクライナ空軍のレーダーがロシア軍の大型爆撃機をキャッチした。ロシア本国から発進したであろうその機体は、戦術核兵器12発を運用可能なTu-160であった。しかも護衛機と思われる戦闘機が四十機随伴している。
「行き先はどこだ」
司令官の質問に、レーダー手は答えた。
「キエフと思われます」
そして無線士が付け加える。
「傍受した無線によると核兵器搭載は確実と思われます」
司令官は即座に緊急通信を接続すると、マイクに向かって叫んだ。
「キエフ周辺にいる第一小隊及び『キエフの亡霊』は至急接近中のTu-160を攻撃せよ!第二、第三、第四小隊も直ちに出撃!Su-35中隊はスクランブル待機!急げ!」
MiG-29十二機が出撃し、第一小隊と「キエフの亡霊」はレーダーがTu-160を捉えた方角へと進む。攻撃地点はロムヌイ周辺と定められ、トカーチ少佐機を先頭に第一波迎撃が仕掛けられた。「キエフの亡霊」は敵戦闘機を叩きつつ引きつけて第二~四小隊が来るまで第一小隊がTu-160への攻撃を試みるのを援護し、第二~四小隊が来たら残存する全ての戦闘機をもってTu-160を叩くという戦略が採用され、それに従ってまずトカーチ少佐機が敵戦闘機に先制攻撃をかける。敵戦闘機三機が相次いで破損し、離脱し落ちていった。残る三十七機のロシア軍機のうち二十機はTu-160に張り付き、あとの十七機は上昇してウクライナ空軍のMiG-29に反撃する。ここに世界を揺るがしかねない核兵器を迎撃する史上空前の一大空中戦の火蓋は切って落とされたのであった。
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