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しおりを挟む店の外で待っていたお二人に、
「お待たせしました」
「遅かったな」
「お金をお支払いしようと…。ジル様ありがとうございます。よろしいのですか?」
「あぁ。シアが使う物は俺が出したいんだ。だから気にするな」
「ありがとうございます」
「で、何故足を止めていた?」
「え?」
「さっき、足を止めて何か見てただろ?」
「あっ、いえ、何でもありません」
「シア、昨日も言っただろ?俺は察するとか出来ない。言ってもわないと分からないぞ?」
「何でもありません」
「シア!」
「あの…、とても目に惹かれたお洋服がありまして。ですが、お目当てのズボンは購入しましたし、贅沢です」
「キース、すまないが少し待っていてくれ」
ジル様が私の手を引いてお店の中に入り、
「どの服だ?」
私は指をさし、
「あの飾ってある服です」
「あれか。すまない、あの服を着せてもらえるか?」
店員さんが服を取り、先程の試着室へ。 服を着てジル様の前に来ました。
「どうでしょう?」
「うん。可愛い」
「え?」
「いや、何でもない。これを貰えるか?」
「今度は自分で購入します」
「分かったから、早く着替えてこい」
私はワンピースに着替えて、試着室から出たら、先程着ていた服が袋に入ってる状態でした。ジル様は袋を受け取り、私の手を引き店の外へ出て来ました。
「ジル様、私が自分で購入すると言いました」
「分かってる。だが、シアが使う物は俺が全て買いたい。そこは譲れん」
「ですが…」
「服を数枚買うのが贅沢か?」
「必要のない物を購入するのは贅沢です」
「だが、俺もシアに何か贈りたい。俺は自分で何か考えて贈るのは苦手だから、シアが気にいった物を贈りたい。それにさっきの服は可愛いかった、シアに似合っていた。だから、俺が買いたかったんだ」
「まぁまぁまぁ。王女様、ジルの気持ちも分かってあげて下さい。ジルは自分で買った物を身に纏って欲しかっただけです。これからも自分で買った物を身に纏って欲しい、そういう事です。自分が買った物を身に纏った姿を見て満足するんです。王女様は俺のものだという独占欲です。男とはそういう生き物です」
「そうなのですか?」
「ああ。これからもシアの物は俺が買いたい。だから欲しい物は遠慮せず言って欲しい」
「ジル様、ありがとうございます。私もジル様に私のものだという証が贈りたいです」
「ああ、楽しみに待っている」
「はい!」
「じゃあ、次はどうする?」
「先程、皆様が食べていた物が食べたいです」
「あれね。マフィンね。じゃあ買いに行こうか」
「はい!」
暫く歩いて屋台があり、列の最後尾にジル様と並びました。キース様は違う屋台で色々購入していました。
「ジル様は何個食べますか?」
「俺は一個で良い。シアは何個食べるんだ?」
「私も一個で十分です」
マフィンを三個購入し、キース様が待っているベンチに向かったら、机の上には色々な料理が並んでいて、
「ついでにお昼ご飯も屋台ですまそうと思って、適当に色々買ってきたから、好きな物食べてね。王女様、屋台の料理も初めてでしょ?」
「はい、初めてです。楽しみです」
私は色々な料理を少しづつ貰い、大量にあった料理があっという間に無くなりました。ジル様だけでなく、キース様も大量に食べるので驚きました。騎士の方って皆さんそうなのかしら。
食後にマフィンを食べ、とても甘くて、ふわふわしててでもしっとりとしてて、とても美味しかったわ。
「ジル様、屋台の料理もマフィンもとても美味しかったです。それで、ケイトに一つ購入してもよろしいですか?」
「それなら使用人の分を買って行こう。シアも夕食後に食べたいなら買っても良いぞ」
「よろしいのですか?食べたいです。ジル様は?」
「俺も買っていこう。夕食後一緒に食べないか?」
「はい、一緒に食べたいです。では買ってきますね」
「シア、一人で行くな」
ジル様は私の手を取り一緒に歩き出しました。ケイト達の分も合わせて十一個購入し、荷物が多くなったのでキース様が一度馬車まで置きにいってくれました。
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