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52 チャーリー視点
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エミリーヌを執務室まで送り、俺は商会へ向かおうと邸の外に出た。まだ門では騒がしく、俺は門の前で腕を組み仁王立ちしてるグレンさんの元へ近寄った。
「グレンさん、まだ騎士団は来ないんですか?」
「チャーリー。 エミーは?」
「エミリーヌならジムさんに預けて来ました。俺は商会へ顔を出しに行こうと思ってたんですけど」
「なら悪いが裏門から出てくれるか?」
「それは勿論。ここまで騒いで彼は何がしたいんです?」
「エミーと復縁したいんだとよ」
「え?エミリーヌを蔑ろにしたのに? 早く騎士団に渡した方が」
「ああ。俺もそうしたいんだが。騎士団が中々来ない。もう少ししたらもう一度要請して見るが」
「騎士団が来ないって」
「侯爵家は最近騒ぎばかりおこしてるからな。サラ、エミーの妹な?サラの家出騒動に始まり、サラが騒いで誰かが騎士団を呼んだみたいでな、身内で話し合うって帰って貰ったんだ。 今回も身内の騒ぎって事で直ぐには来ないだろうとは踏んでたが。何度か要請すれば来てくれるだろうが、それまでは俺達で対処するしかない」
「彼、伯爵家の次男ですよね?伯爵家に頼む事は出来ないのですか?」
「少し前に頼んだ時は直ぐ回収してくれたが、今度来た時は伯爵家は関係なく騎士団に捕縛して貰って構わないって言われてな」
「それで騎士団待ちですか。邸の中なら侯爵家の騎士隊で捕縛出来ても門の外ですもんね」
「そうなんだ。門の中に入れたらエミーに何するか分からないしな。エミーに奴と会わせる気はない。今はこの状況を見届けるしかない」
「そうですね」
門の外で騒がしく叫んでいる男。
「おい!エミリーヌを出せ!俺様が出せって言ってるだ!俺は婚約者だぞ!」
「あの疫病神のせいで俺は伯爵家から追い出されたんだ!責任を取れ!」
「あんな可愛げもなく心が冷たい女を俺が貰ってやるって言ってるんだ!早く中へ入れろ!」
「あのクソ女!ただじゃ済まさない!おい!あの女を連れて来い!」
「誰からも愛されない、親からも捨てられたお前を俺が拾ってやるんだ!早く入れろ!」
「お前は卑怯な奴だから、聞こえてるのに出て来ないんだろ!早く出て来い!早く出て来て俺に土下座して謝れ!」
ようやくエミリーヌの心が癒え始めてる時にこの男は。俺は我慢の限界が来て歩き出した時、腕を掴まれた。
「グレンさん離して下さい!」
「駄目だ」
「グレンさんは悔しくないんですか!」
「俺が悔しくないと思うか?今迄だって何度殴ろうと思ったか。だかなエミリーヌの為に我慢した。お前も我慢するんだ」
俺はグレンさんの手を振りほどき門の前の男の前に立った。
男は俺を睨み付けてる。
「婚約者?笑わせるな。婚約破棄したのはお前の方だろ!」
「関係ない奴が出て来るな!」
「聞け!!」
とても冷たく命令する様に圧のある低い声を出した。
「お前が婚約破棄したエミリーヌ嬢は親に捨てられたんじゃない。エミリーヌ嬢から捨てたんだ。
お前は婚約者として何をした! 何処かへ出掛けた事があるか!ドレスを贈ったか!宝石を渡したのか!婚約者として最低限のマナーも出来ないお前はそもそも婚約者じゃない。 お前は婚約者と言いエミリーヌ嬢へ纏わり付くハエと同じだ!
伯爵家が追い出された?そんなものお前の自業自得じゃないか!それを人のせいにしてお前はウジ虫だ。
可愛げない?冷たい女?お前はエミリーヌ嬢の何を見てた!エミリーヌ嬢を見ようとしなかったお前がエミリーヌ嬢を悪く言うな!
騒ぐ事しか出来ないお前の方がよっぽど卑怯者じゃないか!
誰からも愛されない?俺が愛してる。そもそもお前が婚約者などなれる訳がないだろ。エミリーヌ嬢は俺と婚約してる。俺が婚約者だ!
俺の婚約者を侮辱したお前こそ土下座して謝れ!」
元婚約者は俺を睨み付けてる。俺も睨み返し、
「お前は馬鹿な男だな。エミリーヌ程心が綺麗で優しい女を捨てて、エミリーヌの妹の為に平民になったのにその妹には愛する恋人がいる。自分の事を好きだと思っていたのにな。妹と一緒に侯爵家を乗っ取るつもりだったのか?何て浅はかな男だ。
エミリーヌなら許してくれると思ったのか?エミリーヌがお前を愛してると? エミリーヌはお前など愛してないし何の情もない。 お前は居ても居なくても同じ存在なんだよ。
お前には感謝しないとな。お前が婚約破棄してくれたお陰で俺はエミリーヌと婚約する事が出来た。
俺とエミリーヌは互いに愛しあってるんだ。
今後俺の婚約者を愛する人を傷付ける真似をするなら俺も徹底的にお前を潰す。 お前は自分で逃した女がいかに大きかったか後悔し続けるんだ。後悔し後悔し誰も助けてくれないこの世界を憎しみながら死んでいくんだ。 暗くて自分が誰なのか分からない、何の為に生きているのか何故生きているのか分からない、そんな孤独の中でお前はそれでも生きていくんだ。
エミリーヌは俺が幸せにするから安心しろ」
俺と元婚約者は睨みあいそれでも俺は目を離さなかった。
「グレンさん、まだ騎士団は来ないんですか?」
「チャーリー。 エミーは?」
「エミリーヌならジムさんに預けて来ました。俺は商会へ顔を出しに行こうと思ってたんですけど」
「なら悪いが裏門から出てくれるか?」
「それは勿論。ここまで騒いで彼は何がしたいんです?」
「エミーと復縁したいんだとよ」
「え?エミリーヌを蔑ろにしたのに? 早く騎士団に渡した方が」
「ああ。俺もそうしたいんだが。騎士団が中々来ない。もう少ししたらもう一度要請して見るが」
「騎士団が来ないって」
「侯爵家は最近騒ぎばかりおこしてるからな。サラ、エミーの妹な?サラの家出騒動に始まり、サラが騒いで誰かが騎士団を呼んだみたいでな、身内で話し合うって帰って貰ったんだ。 今回も身内の騒ぎって事で直ぐには来ないだろうとは踏んでたが。何度か要請すれば来てくれるだろうが、それまでは俺達で対処するしかない」
「彼、伯爵家の次男ですよね?伯爵家に頼む事は出来ないのですか?」
「少し前に頼んだ時は直ぐ回収してくれたが、今度来た時は伯爵家は関係なく騎士団に捕縛して貰って構わないって言われてな」
「それで騎士団待ちですか。邸の中なら侯爵家の騎士隊で捕縛出来ても門の外ですもんね」
「そうなんだ。門の中に入れたらエミーに何するか分からないしな。エミーに奴と会わせる気はない。今はこの状況を見届けるしかない」
「そうですね」
門の外で騒がしく叫んでいる男。
「おい!エミリーヌを出せ!俺様が出せって言ってるだ!俺は婚約者だぞ!」
「あの疫病神のせいで俺は伯爵家から追い出されたんだ!責任を取れ!」
「あんな可愛げもなく心が冷たい女を俺が貰ってやるって言ってるんだ!早く中へ入れろ!」
「あのクソ女!ただじゃ済まさない!おい!あの女を連れて来い!」
「誰からも愛されない、親からも捨てられたお前を俺が拾ってやるんだ!早く入れろ!」
「お前は卑怯な奴だから、聞こえてるのに出て来ないんだろ!早く出て来い!早く出て来て俺に土下座して謝れ!」
ようやくエミリーヌの心が癒え始めてる時にこの男は。俺は我慢の限界が来て歩き出した時、腕を掴まれた。
「グレンさん離して下さい!」
「駄目だ」
「グレンさんは悔しくないんですか!」
「俺が悔しくないと思うか?今迄だって何度殴ろうと思ったか。だかなエミリーヌの為に我慢した。お前も我慢するんだ」
俺はグレンさんの手を振りほどき門の前の男の前に立った。
男は俺を睨み付けてる。
「婚約者?笑わせるな。婚約破棄したのはお前の方だろ!」
「関係ない奴が出て来るな!」
「聞け!!」
とても冷たく命令する様に圧のある低い声を出した。
「お前が婚約破棄したエミリーヌ嬢は親に捨てられたんじゃない。エミリーヌ嬢から捨てたんだ。
お前は婚約者として何をした! 何処かへ出掛けた事があるか!ドレスを贈ったか!宝石を渡したのか!婚約者として最低限のマナーも出来ないお前はそもそも婚約者じゃない。 お前は婚約者と言いエミリーヌ嬢へ纏わり付くハエと同じだ!
伯爵家が追い出された?そんなものお前の自業自得じゃないか!それを人のせいにしてお前はウジ虫だ。
可愛げない?冷たい女?お前はエミリーヌ嬢の何を見てた!エミリーヌ嬢を見ようとしなかったお前がエミリーヌ嬢を悪く言うな!
騒ぐ事しか出来ないお前の方がよっぽど卑怯者じゃないか!
誰からも愛されない?俺が愛してる。そもそもお前が婚約者などなれる訳がないだろ。エミリーヌ嬢は俺と婚約してる。俺が婚約者だ!
俺の婚約者を侮辱したお前こそ土下座して謝れ!」
元婚約者は俺を睨み付けてる。俺も睨み返し、
「お前は馬鹿な男だな。エミリーヌ程心が綺麗で優しい女を捨てて、エミリーヌの妹の為に平民になったのにその妹には愛する恋人がいる。自分の事を好きだと思っていたのにな。妹と一緒に侯爵家を乗っ取るつもりだったのか?何て浅はかな男だ。
エミリーヌなら許してくれると思ったのか?エミリーヌがお前を愛してると? エミリーヌはお前など愛してないし何の情もない。 お前は居ても居なくても同じ存在なんだよ。
お前には感謝しないとな。お前が婚約破棄してくれたお陰で俺はエミリーヌと婚約する事が出来た。
俺とエミリーヌは互いに愛しあってるんだ。
今後俺の婚約者を愛する人を傷付ける真似をするなら俺も徹底的にお前を潰す。 お前は自分で逃した女がいかに大きかったか後悔し続けるんだ。後悔し後悔し誰も助けてくれないこの世界を憎しみながら死んでいくんだ。 暗くて自分が誰なのか分からない、何の為に生きているのか何故生きているのか分からない、そんな孤独の中でお前はそれでも生きていくんだ。
エミリーヌは俺が幸せにするから安心しろ」
俺と元婚約者は睨みあいそれでも俺は目を離さなかった。
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