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ガネット・フォルンは愛されたい
疑似家族を愛でる
しおりを挟む俺は隠れて今日も家族の様子を見ている。
愛しい息子ゾックが剣の師匠と出て来た。
剣の師匠は毎日送り迎えをしてくれる。とてもありがたい。
愛しい息子よ、父のように強くなるんだぞ。お前なら父のように強い騎士になれる。今日も指南を仰いでもらえ。
「母様行ってきます」
「いってらっしゃい」
ゾックよ、日々、努力の積み重ねが大事だぞ。
行ってこい。
愛しい妻ガネット、今日も君は可愛いね?愛してるよ。
チュッ
君の唇はいつも柔らかい。あぁ、愛してる、愛しいガネット。
さあ俺達の息子ゾックも送り出した。俺達の娘ローゼを送り出したら夫婦の時間だ。
「母様、行ってきま~す」
愛しい娘ローゼよ。
ローゼはガネットに似て可愛い。流石俺とガネットの娘だ。
こらこら、ローゼ、きちんと前を向きなさい。
危ないだろ。
転んだらどうする。
お前の可愛い顔に傷ができたらどうする。
ローゼのお転婆は俺に似たな。
ああ、愛しいローゼよ。
父にもう一度ローゼの顔を近くで見せてはくれないか。
父にもう一度話しかけてはくれないか。
俺はハンカチを握り、愛しい妻ガネットが刺した刺繍に口付ける。
愛しい妻ガネットが洗濯物を干してる。
俺達の息子の服
俺達の娘の服
俺の服
俺の服を干すときだけガネットはとても愛おしそうに見つめる。
時に怒って
時に呆れて
時に笑って
愛おしそうに俺の服を見つめる。
ガネット、
愛しいガネット、
俺の妻のガネット、
もう一度俺に笑いかけてくれないか?
もう一度俺を見つめてくれないか?
俺はここにいる
ずっと君を見つめている
俺はここにいる
だから俺に気づいてほしい
ガネット
俺はここにいるよ?
俺は毎日見つめる
今日は家の庭でゾックは剣の稽古をしている。剣の師匠も庭で稽古をつけている。
愛しいガネットは微笑み二人を見つめている。
ガネット!
俺が留守の時に!
ガネットにはお仕置きが必要だな!
俺がいないのに何故男を家に迎え入れた!
剣の師匠?
それでも、
そいつは男だ!
ガネットは俺に嫉妬をさせたいのか?
ガネットは俺の女だ
ガネットは俺の妻だ
ガネットを離しはしない
ガネットを誰にも渡しはしない
愛してるよ
愛しい愛しい
俺のガネット
愛してるよ
愛しい
俺の息子ゾック
愛してるよ
愛しい
俺の娘ローゼ
父様が側にいなくて寂しくはないか?
父様が側にいなくて泣いてはいないか?
父様の帰りを今か今かと待ってはいないか?
寂しい思いをさせてごめん、
父様はここにいるよ
父様はいつもお前達を見つめているよ
父様はいつもお前達を見守っているよ
今日も家の灯りが消えた。
さあガネット、
一緒のベッドで眠ろうか。
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