私がヒロイン?それなら華麗に演じてみせるわ!

アズやっこ

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「ソフィア嬢危ない!」

「ありがとうございますぅ、トーマスさまぁ」


この方は次期近衛隊騎士隊長になるトーマス様。

いつも私の側にいるの。まあ、いつもジェイク王子が私の側にいるからなんだけど。

今、私は躓き転びそうになった。


「おい!トーマス!ソフィーに触れるな!」

「ジェイさまぁ、トーマスさまはわたしを助けてくれただけですよぉ~?」

「だが、私のソフィーに触れた」


(いやいや、あんたのソフィーじゃないわよ?)


「ソフィア嬢、触れてすまなかった」


(ほら、がたいが大きい人が小さくなってるでしょ?)


「そんなぁ、わたしは助けてもらえてぇ、うれしかったですよぉ~?」

「ソフィア嬢」


(嬉しそうに尻尾を振る犬みたい)


「ソフィア嬢は俺が護る」

「ありがとうございますぅ」


(護ってもらえるのは嬉しいわよ?それなら私がイベント?だった?その時護ってよね。階段から落とされたりするらしいから)


今日は騎士科の見学に来ている。ジェイク王子も剣の稽古をする為に騎士科の授業を受けているから。

いやね、見に来るのは良いのよ?でもこの子も自分の授業があるのよ?自分の授業をさぼって見に来いってどうなの?

それに「私の勇姿を見てほしい」って剣の稽古で勇姿って…。それを言ったらこの騎士科の人全員が勇姿の姿になるわよ?


「ソフィー」


(はいはい、見てますよ~。手を振れば良いのよね?ジェイク王子、相手の人困ってるわよ?私を見て度々名前を呼んで手を振るから剣の稽古も出来ないじゃない)


トーマス様は相手の人と打ち合いをしていた。


(そうそう、トーマス様みたいなのを勇姿って言うのよ。真剣な顔をして打ち合いしている姿は格好いいと思うわよね。騎士が女性に人気なの少し分かるわ。鍛えられた筋肉に騎士ってだけで自分を護ってくれそうだもん)


打ち合いが終わりトーマス様が私の元へやって来て、


「トーマスさまぁ、すごく格好いいですぅ。トーマスさまはすごく強いですねぇ~」

「ソフィア嬢」

「見ていてステキでしたぁ」

「俺を見ていてくれたのか?」

「はい!とても格好良かったですよぉ~」

「ありがとう。嬉しいよ」


(照れた顔、純粋な男の子って感じがまた良いわね)


「ソフィア嬢、俺は、その、汗臭いだろ?」


(あ~、そこ気にするんだ。まあ汗臭いけど)


「真剣にやっていたからですよねぇ~?」

「ああ」

「それならぁ、汗も勲章ですよぉ~」


(いや、汗は汗だけどね。動けば誰でも汗出るし、誰でも汗臭いから)


「トーマス、ソフィーから今すぐ離れろ!」


(王子は狭量ですか!いやいや、貴方も私から離れろ!どうして直ぐに腰を抱く!)


「ジェイさまぁ、そんな事をいったらぁ、ソフィアかなしいですぅ。みんな仲良くがいいですぅ」

「ソフィー、君はやはり女神だ。トーマスソフィーに感謝するんだな」


(え?何を感謝するの?だって私、王子の婚約者でも無ければ、ヒロインってだけで関係ない人よ?もし私がトーマス様を好きになっても王子に文句言われる筋合い無いわよね?それに悪いけど3人の中で一番トーマス様が好印象よ?)


「ソフィア嬢、すまなかった」


(いやいや、なぜ謝る!何も悪い事してないでしょ?)


「トーマスさまぁ」


(仕方ない、ここは可愛く笑顔を見せておくか)


「ソフィア嬢…」


(顔を真っ赤にして純朴そうな反応がまた可愛いわね。隣で凄く睨んでる人いるけど…。そうよね、王子には見せてない笑顔だもの。言っとくけど王子には一生見せないと思うわよ?だって王子顔は確かに見た目は格好いいわよ?だけど格好つけてるだけで可愛くないもの!)



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