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47:計画的に。
しおりを挟むガントレットを外し終わったテオ様が、私をそっと抱き起こしました。
体を跨ぐような格好でテオ様の膝の上に座らされ、何だかドキドキとしていましたら、背中からチリチリとファスナーが下ろされる音が聞こえてきました。
「手を抜いて」
「……はい」
「ん、綺麗だ」
花が綻ぶように嬉しそうに微笑まれて、私の心臓は破裂寸前です。
ドレスはお腹とのところまで下ろされ、裾は太腿までたくし上げられて、非常にあられもない格好です。
「ミラベルはコルセットを着けていないのだな」
前世の感覚が一番抜けなかったのは下着で、どうしても日常的なコルセットは無理でした。伸縮性はあまりないタイプのレースのブラジャーとショーツ、シミーズだけを着ています。
テオ様がぽふりと胸の谷間に顔を埋めました。
スンスンと匂いを嗅がれて、ちょっと恥ずかしいのと、息が擽ったいです。
クスクスと笑っていましたら、胸の上部にチリリと痛みが走りました。
「んっ、綺麗に付いた」
キスマークを付けた後、そこをねっとり舐められて、腰がゾワゾワとしました。
テオ様はそれに気付いたらしく、ニヤリと笑い、私をベッドに寝かせると、ズルリとドレスを引き抜き、床に投げ捨ててしまいました。
「っ、はぁ……」
何だか艶めかしい溜め息を吐きながら、テオ様がどんどんと服を脱いで行かれます。
キラキラしいお顔からは想像できない、妙に割れた腹筋が気になります。運動とかされていた記憶がありませんが……。
あと、下着がこんもりと盛り上がって……何か、思ってたよりサイズ感がおかしくて……いや、無理じゃね? とか焦ったりしていましたら、苦笑いされてしまいました。
「無理じゃなくなるよう、少しずつ慣らしていこう?」
どうやら心の声が漏れていたようです。何か、すみません。
「はぅ……んっ、あっ!」
チュプッと音を立てて、テオ様が喰んでいた胸の頂を解放しました。
執拗に、それはもう、本当に執拗に舐め、吸われ、胸の先がジンジンとしています。
「ミラベル、腰が揺れているぞ? 蜜壺はどうなっている?」
「やっ、まって! まっ――――」
待ってとお願いしましたのに、テオ様がショーツの中に手を差し込んでしまいました。
グチュリとはしたない水音がして、恥ずかしくて両手で顔を覆いました。
「ふっ、凄い濡れてる。ミラベルのエッチ」
「っ!」
――――追い込み方がエグい!
「んいっ!」
「すまない、痛かったか」
すりすりと割れ目や、入り口を撫でていたテオ様の指がツプリと入って来て、ビリリとした痛みが走りました。
そういえばこの体は処女だった、なんて、テオ様が聞いたら怒り狂いそうな事を思ってしまい、慌てて頭の中から追い出しました。
「……大丈夫、です」
「はぁ、ミラベルの中は熱くてクネクネとしてる。私の指はそんなに美味しいのか?」
「っ! 知りませんっ!」
「ははっ、真っ赤だ」
テオ様が鼻の頭にちゅ、と優しいキスを落として、ニタリと笑うと、中の上の方を爪でカリカリと擦りました。
それと同時に、プクリと膨れ上がっているであろう、陰核――クリトリスをぎゅっと押し潰しました。
「んんっ! ひぁぁぁっ!」
腰が浮き上がり、太股が震え、感電したような痺れの後、全身の力がくたりと抜け、ハァハァと荒い息をする事しか出来なくなりました。
「いい子だ。上手にイケたな」
その後、指を増やされ、何回もテオ様に高みに押し上げられ、クッタクタにされてしまいました。
「はぁぁ、ミラベル可愛い」
「っ――――」
ハァハァと息を整えていましたら、蕩けそうなほどの微笑みを溢しながら、テオ様がまた顔を近付けてきました。
何十分、いえ、何時間か、ベッドの上で体を寄せ合い、唇を重ね、それ以上もしているのに、未だに微笑むテオ様を見ると顔が熱くなってしまいます。
「ミラベル、真っ赤。あぁ、可愛すぎる……。ねぇ、もっと声を出して」
「んんっ! やっ……」
「声、抑えないで」
テオ様が私の首筋にヂュッと吸い付きました。
ピリリと走る痛みから、またキスマークを付けられたようです。
「服で……隠れ、ないとこ……」
「隠すな」
今度は手首の内側をジクリと痛むほどに強く吸われ、真っ赤な印を付けられました。
あぁ、明日から暫くはハイネックを着て、手袋もはめないと、と思っていると、テオ様が泣きそうな顔で「隠さないで」と呟かれました。
「テオ、様? 何故そんなお顔をされるのですか?」
「ミラベル……私は、自信がない」
「え?」
「あの日、感情的になってミラベルを追い出した――――」
テオ様は五年前のあの日から、私が去って行った姿が悪夢として現れるのだそうです。
「最近は……その横にロブがいて…………ミラベルをさらって行くんだ」
「ロブとは何も――――」
「あいつはそうは思っていない!」
まさかぁ、と笑い飛ばそうとしましたが、テオ様のあまりの切迫感が漂う雰囲気に、何も言えなくなってしまいました。
前世の感覚でロブとは友人のように接していたのですが、よく考えればこちらの世界での男女はもうちょっと距離を取るものだと気付きました。
私の態度がテオ様を不安にさせてしまっていたのですね。
「大丈夫です。これからはずっとテオ様の側にいます。こんな恥ずかしい姿を晒すのも、テオ様にだけです」
「ん……」
「テオ様、不安にさせてごめんなさい」
「ん……私も、すまなかった。もっと他のヤり方はあったのに……」
――――ん? なんか語感が。
妙な違和感を感じましたが、気の所為だと流して、テオ様の頬を撫で、私から唇を重ねました。
「……お腹、空きました」
「ん、私もだ」
ベッドから起き上がり、ナイトローブを羽織っていると、テオ様がメイドを呼び出す為のベルを手に取り、『チリン』と、それはもう、とても軽く鳴らしました。
「人払いをしてい――――」
「呼ばれましたか?」
人払いをしているのに、そんな音では誰も来ませんよ、と言わせて欲しかったです。
ベルが鳴って瞬時にドアが開くという事は、ドアの直ぐ側にいたという事で。
軽く鳴っただけなのに聞こえたという事は、ドアだか壁だかが薄いという事で。
色々と筒抜けだったという事で。
……ロブに。
「っ⁉」
「軽食の用意と寝具を整えるように伝えろ」
「……畏まりました」
色々と気付いてしまい、あまりにも恥ずかしくて、ロブの顔が見れませんでした。
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