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「しょ、紹介するよ。彼女はニヤ。ジュダの妹」
「! おお、確かそんなのがいたってジューくんも言ってたっけ? ほうほう……ふんふ~ん」
「な、何ですか?」
ジッと観察されて、先程までただならぬ気配を漂わせていたニヤも困惑気味だ。
すると突如少女がニヤリと笑みを浮かべると、
「よしっ! 可愛さ百パーセント! ごーかっく!」
何が? と思わず問いたいだろう。実際ニヤはポカンとしているし。
端的にいえばニヤを気に入ったということなのだが。
「ほらほら入って入って~!」
シンカはようやく話が進められるとホッとしながら部屋の中へ入り、ニヤはというといまだに状況が飲み込めていない様子のまま強制的に少女に引っ張り込まれた。
「にゃ、にゃぁ~!」
ニヤが部屋の中を見て、そんな珍しい感嘆の声を漏らしたのには理由がある。
何故なら周囲すべてが目の覚めるようなピンク色で埋め尽くされていたからだ。
可愛らしい熊やウサギのぬいぐるみや絨毯、棚や机などの家具すべてが桃色フィーバー状態なのだから、初めて来る者にとっては異様な空間だろう。
シンカたちは、少女が用意してくれた椅子に腰かけた。
「え~っと~、初めましての子もいるから一応自己紹介しとく?」
「頼むよ」
「ホイホーイ。じゃあまずはアタシからネ! アタシはこの店の店主――ネネネだネ!」
「ネ、ネネネダネ……さん?」
「ノンノン。ネネネだネ」
「えっと……ネネネダさん?」
「ちゃうちゃう」
「いつまでやってるのさ。ニヤ、このフレンドリーの怪物の名前はネが三つで、ネネネ」
「あ、ネネネ……さん」
「うんうん、ブイブイ~」
最初からもっと分かりやすく名乗れたはずだが、いつも決まってわざと勘違いさせるようなことを言うのが、ネネネの変人エピソードの一つだった。
まあネネネという名前自体も結構珍しいとは思うけれど。
「ネネネって呼びにくいと思うから、ネネでいいネ~。もしくはお姉たま、とか」
「ネネって呼べばいいよ。もしくはウザイ奴、とか」
「それもう名前じゃなくなってるネ!」
だってウザイから、さ。
「え、えっとネネ……さん。わ、わたしはニヤ、です」
「ニヤ……う~ん…………! ニャーちゃんだね!」
「ニャ、ニャーちゃん!?」
「ニヤ、諦めて。ネネは一度あだ名をつけると、それ以外を呼ばないし。呼び方を変えようともしないから」
「そ、そうなんだ……」
ちょっとずつネネネのことを変人だと言った理由に納得し始めているようだ。
「でもでもぉ、さっきも言ったけど、もっと頻繁に来てくれてもいいんだヨ?」
「用もないのに来るわけないし」
「そんな!? あの夜はあんなに激しく求めて」
「いやもういいからそれ!」
「シンカ?」
「ニヤもそろそろコイツの冗談だって気づいてるよね!」
だからいちいち無感情を装って名を呼ばないでほしい。マジで怖いから。
「ということは用があって来たってこと? 何か入り用なの?」
「今日は買い物に来たんじゃないんだ」
「へぇ、じゃあどったの?」
「ニヤのことで、ね」
「ニャーちゃんの?」
ネネネがジッとニヤを再度観察するように見て……にへらとだらしなく笑う。
「ああ、やっぱ可愛いネ。お、お持ち帰りしてもいいかネ?」
「つーか、ここが君の家でしょうが」
「はっ、そうだったネ!」
「はぁ、本当に相手するの疲れる」
ニヤもシンカとネネネのやり取りを見て「ははは」と乾いた笑い声を出す。
シンカは、ニヤに興奮する変態に、ここに来た理由を説明した。
「――ふむふむ。弓の扱いか。確かにアタシは自称『弓の女王』だけどネ」
「自称でそんな痛い二つ名をつける君にドン引きだけど、やってくれる?」
「う~ん、他ならぬシンシンの頼みだから別にいいんだけど……」
「報酬ならちゃんと払うから」
「か、身体で!?」
「それ以外で」
「ちっ」
あからさまな舌打ちをする少女の図は、見ていて何だか物悲しくなるのは何故だろうか。
一応美少女だから余計に残念な気持ちになる。
「それで? 何か渋ってたけど、問題があるの?」
「うんとね、弓はあるんだけど、それは全部アタシが使うもので」
「それを貸して練習するのはダメなの?」
「剣でも槍でもそうだけど、自分の身体に合ったものじゃないと、真っ直ぐに上達しないネ」
そう言われればその通りだ。
確かにシンカは短剣を使うが、それは身体のサイズに合っているから。
ジュダのような大剣を扱おうとしても、武器に振り回されて十全に力を発揮することはできないだろう。
「だから一から弓を作らないといけないんだけど、今ちょうど素材が切れてて」
「なるほど。じゃあネネ専用の弓でいいから貸してくれない?」
「へ? いやいや、だからシンシン、今ある弓じゃニャーちゃんの練習には――」
「大丈夫。何とかなるから」
「! ……まさかシンカ?」
ニヤはシンカが何をするか分かったようだ。
釈然としない様子だが、シンカに言われてネネネは自分の弓を一つ持ってきた。
シンカはその弓を受け取ると、ネネネに向かって言う。
「ちょっとコレ借りるね」
「へ? 別にいいけどどこに行くの?」
それに応じる前に、シンカは一旦部屋から出た。
だが十秒も満たない間に、すぐに戻ってくる。
その手には小さくなった弓が握られていた。
「な、なななななっ!?」
「ちょうどいいや。報酬はこの情報でどう? オレは物の形をある程度までなら変えることができるのさ。まあ、どうやったかはさすがに秘密だけどね」
いまだに弓を凝視して驚嘆しているネネネに向かって言った。
当然今言ったことは真実ではない。
シンカは〝嘘玉〟を用い、『弓の大きさがニヤの身体に合っていない現実』を嘘と化したのである。
「シ、シンシン、そんなことができたの!?」
「どう? 結構使える情報だと思うけど、報酬はこれでいい?」
「あ、う、うん。も、問題ないヨ……」
それは良かった。これで気兼ねなくニヤが彼女から教えを受けることができる。
「あ、あのシンカ、あの力を使ったのは分かったけど、報酬が情報って?」
「ああ、ネネネは情報屋なんだよ。かなり腕利きの、ね」
「そ、そうだったんだ」
だからこそ報酬は金品よりは情報の方が良いと判断した。
物の形を変えることができる力という情報は、使いようによっては大きな利をもたらす。
今後、ネネネに使われそうで面倒だが、ニヤのためなら別にどうってことはない。そもそも口にした力など、〝嘘玉〟に秘められた力の一端に過ぎないのだから。
「何だかよく分からないけど、引き受けた以上はバッチリガッチリシッポリやるネ!」
「シッポリは違うと思うけどね」
ニヤは意味が分からないようで小首を傾げているが。
本当にこの変態にニヤを任せていいのか、今更ながらに不安になってきた。
「そうだネ。まずニャーちゃんに聞こう! 君はどこまで強くなりたい?」
「どこまで……?」
「そう。できれば今の身の丈に目標を聞かせてほしいネ」
「身の丈……ですか?」
「そう。目標を設定しないとモチベーションは上がらないし、逆に難し過ぎる目標を設定した結果、諦めてしまう人もいるからね。だから近過ぎず遠過ぎない目標がベスト」
「それならもう決まってます!」
「ほうほう、聞こうか我が弟子よ!」
もう師匠気取りとは恐れ入る。いや、ここは何も言うまい。
「わたしは――――家族とともに戦う強さが欲しいです!」
その瞬間、雷に打たれたかのような衝撃を受けた顔をするネネネ。
「…………いいネ。なかなかにアタシ好みの解答ネ! よーし! これからは師匠と呼ぶネ! 君を立派な『弓の女帝』にしてあげるネ!」
「よ、よろしくお願いします師匠っ!」
「し、師匠……いぃ」
師匠と呼ばれて嬉しいのか、蕩けたような恍惚顔をしているネネネをシンカはジト目で見つめる。
(女帝って……女王と何が違うんだろうか)
そんなどうでもいいところを気にしつつ、どうやら二人は気が合いそうなので良かったと思い、シンカはホッと息を吐いた。
「! おお、確かそんなのがいたってジューくんも言ってたっけ? ほうほう……ふんふ~ん」
「な、何ですか?」
ジッと観察されて、先程までただならぬ気配を漂わせていたニヤも困惑気味だ。
すると突如少女がニヤリと笑みを浮かべると、
「よしっ! 可愛さ百パーセント! ごーかっく!」
何が? と思わず問いたいだろう。実際ニヤはポカンとしているし。
端的にいえばニヤを気に入ったということなのだが。
「ほらほら入って入って~!」
シンカはようやく話が進められるとホッとしながら部屋の中へ入り、ニヤはというといまだに状況が飲み込めていない様子のまま強制的に少女に引っ張り込まれた。
「にゃ、にゃぁ~!」
ニヤが部屋の中を見て、そんな珍しい感嘆の声を漏らしたのには理由がある。
何故なら周囲すべてが目の覚めるようなピンク色で埋め尽くされていたからだ。
可愛らしい熊やウサギのぬいぐるみや絨毯、棚や机などの家具すべてが桃色フィーバー状態なのだから、初めて来る者にとっては異様な空間だろう。
シンカたちは、少女が用意してくれた椅子に腰かけた。
「え~っと~、初めましての子もいるから一応自己紹介しとく?」
「頼むよ」
「ホイホーイ。じゃあまずはアタシからネ! アタシはこの店の店主――ネネネだネ!」
「ネ、ネネネダネ……さん?」
「ノンノン。ネネネだネ」
「えっと……ネネネダさん?」
「ちゃうちゃう」
「いつまでやってるのさ。ニヤ、このフレンドリーの怪物の名前はネが三つで、ネネネ」
「あ、ネネネ……さん」
「うんうん、ブイブイ~」
最初からもっと分かりやすく名乗れたはずだが、いつも決まってわざと勘違いさせるようなことを言うのが、ネネネの変人エピソードの一つだった。
まあネネネという名前自体も結構珍しいとは思うけれど。
「ネネネって呼びにくいと思うから、ネネでいいネ~。もしくはお姉たま、とか」
「ネネって呼べばいいよ。もしくはウザイ奴、とか」
「それもう名前じゃなくなってるネ!」
だってウザイから、さ。
「え、えっとネネ……さん。わ、わたしはニヤ、です」
「ニヤ……う~ん…………! ニャーちゃんだね!」
「ニャ、ニャーちゃん!?」
「ニヤ、諦めて。ネネは一度あだ名をつけると、それ以外を呼ばないし。呼び方を変えようともしないから」
「そ、そうなんだ……」
ちょっとずつネネネのことを変人だと言った理由に納得し始めているようだ。
「でもでもぉ、さっきも言ったけど、もっと頻繁に来てくれてもいいんだヨ?」
「用もないのに来るわけないし」
「そんな!? あの夜はあんなに激しく求めて」
「いやもういいからそれ!」
「シンカ?」
「ニヤもそろそろコイツの冗談だって気づいてるよね!」
だからいちいち無感情を装って名を呼ばないでほしい。マジで怖いから。
「ということは用があって来たってこと? 何か入り用なの?」
「今日は買い物に来たんじゃないんだ」
「へぇ、じゃあどったの?」
「ニヤのことで、ね」
「ニャーちゃんの?」
ネネネがジッとニヤを再度観察するように見て……にへらとだらしなく笑う。
「ああ、やっぱ可愛いネ。お、お持ち帰りしてもいいかネ?」
「つーか、ここが君の家でしょうが」
「はっ、そうだったネ!」
「はぁ、本当に相手するの疲れる」
ニヤもシンカとネネネのやり取りを見て「ははは」と乾いた笑い声を出す。
シンカは、ニヤに興奮する変態に、ここに来た理由を説明した。
「――ふむふむ。弓の扱いか。確かにアタシは自称『弓の女王』だけどネ」
「自称でそんな痛い二つ名をつける君にドン引きだけど、やってくれる?」
「う~ん、他ならぬシンシンの頼みだから別にいいんだけど……」
「報酬ならちゃんと払うから」
「か、身体で!?」
「それ以外で」
「ちっ」
あからさまな舌打ちをする少女の図は、見ていて何だか物悲しくなるのは何故だろうか。
一応美少女だから余計に残念な気持ちになる。
「それで? 何か渋ってたけど、問題があるの?」
「うんとね、弓はあるんだけど、それは全部アタシが使うもので」
「それを貸して練習するのはダメなの?」
「剣でも槍でもそうだけど、自分の身体に合ったものじゃないと、真っ直ぐに上達しないネ」
そう言われればその通りだ。
確かにシンカは短剣を使うが、それは身体のサイズに合っているから。
ジュダのような大剣を扱おうとしても、武器に振り回されて十全に力を発揮することはできないだろう。
「だから一から弓を作らないといけないんだけど、今ちょうど素材が切れてて」
「なるほど。じゃあネネ専用の弓でいいから貸してくれない?」
「へ? いやいや、だからシンシン、今ある弓じゃニャーちゃんの練習には――」
「大丈夫。何とかなるから」
「! ……まさかシンカ?」
ニヤはシンカが何をするか分かったようだ。
釈然としない様子だが、シンカに言われてネネネは自分の弓を一つ持ってきた。
シンカはその弓を受け取ると、ネネネに向かって言う。
「ちょっとコレ借りるね」
「へ? 別にいいけどどこに行くの?」
それに応じる前に、シンカは一旦部屋から出た。
だが十秒も満たない間に、すぐに戻ってくる。
その手には小さくなった弓が握られていた。
「な、なななななっ!?」
「ちょうどいいや。報酬はこの情報でどう? オレは物の形をある程度までなら変えることができるのさ。まあ、どうやったかはさすがに秘密だけどね」
いまだに弓を凝視して驚嘆しているネネネに向かって言った。
当然今言ったことは真実ではない。
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「ああ、ネネネは情報屋なんだよ。かなり腕利きの、ね」
「そ、そうだったんだ」
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今後、ネネネに使われそうで面倒だが、ニヤのためなら別にどうってことはない。そもそも口にした力など、〝嘘玉〟に秘められた力の一端に過ぎないのだから。
「何だかよく分からないけど、引き受けた以上はバッチリガッチリシッポリやるネ!」
「シッポリは違うと思うけどね」
ニヤは意味が分からないようで小首を傾げているが。
本当にこの変態にニヤを任せていいのか、今更ながらに不安になってきた。
「そうだネ。まずニャーちゃんに聞こう! 君はどこまで強くなりたい?」
「どこまで……?」
「そう。できれば今の身の丈に目標を聞かせてほしいネ」
「身の丈……ですか?」
「そう。目標を設定しないとモチベーションは上がらないし、逆に難し過ぎる目標を設定した結果、諦めてしまう人もいるからね。だから近過ぎず遠過ぎない目標がベスト」
「それならもう決まってます!」
「ほうほう、聞こうか我が弟子よ!」
もう師匠気取りとは恐れ入る。いや、ここは何も言うまい。
「わたしは――――家族とともに戦う強さが欲しいです!」
その瞬間、雷に打たれたかのような衝撃を受けた顔をするネネネ。
「…………いいネ。なかなかにアタシ好みの解答ネ! よーし! これからは師匠と呼ぶネ! 君を立派な『弓の女帝』にしてあげるネ!」
「よ、よろしくお願いします師匠っ!」
「し、師匠……いぃ」
師匠と呼ばれて嬉しいのか、蕩けたような恍惚顔をしているネネネをシンカはジト目で見つめる。
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