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第七話
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ジイはクーバートに挨拶をしたあと、すぐに私用があると言って屋敷から出て行った。
何でも人と会う約束があるとのこと。
そしてそのまま私用が終われば、山に帰る手筈になっている。
さすがに十五年だ。一緒にいたせいか、ジイとの別れはほんの少しだけだが寂寥感を覚えたが、それでも彼とは湿っぽい別れはなかった。
どうせ会おうと思えばいつでも会えるという考えもあったからだ。
ジイもまた安心したかのような表情で離れていった。
「ではクリュウくん」
「クー、そのクリュウくんというのは止めてくれ」
「え?」
「クリュウでいい。変に気遣う必要もないんだからな」
「……そうだな。ではクリュウ、今後の流れについてギル様には聞いているかい?」
「あまり詳しくは。クーに任せていれば大丈夫だからと言ってたが」
するとクーが「なるほど」と呟き、机の上に置かれたベルを鳴らした。
しばらくすると、ここまで案内してくれたメイド―舵手ケーテルが部屋に入ってきた。
「お呼びでしょうか、旦那様」
「ああ。彼に屋敷のことや自室への案内を頼めるか?」
「畏まりました。ではクリュウ様、こちらへどうぞ」
どうやらクーにはまだやるべき仕事が残っているらしく、あとのことはこのケーテルに任せるとのこと。
部屋を出る際に、今日はオレの歓迎会をすることをクーに告げられた。
「歓迎会……ねぇ」
部屋を出てから無意識に声に出してしまった。
「もしかしてご迷惑でしたか、クリュウ様」
「ん? いや、歓迎会なんてされたことなかったからな」
「そうだったのですか。旦那様に聞けば、確か山育ちだと」
「周囲には何も無いド田舎というか僻地というか、そんなところに十五年住んでたな」
「まあ。自然の中に身を置いていたとは、まるで獣人みたいですね」
「あんたみたいな、か?」
「はい。……ところでクリュウ様は私を見て何か思われますか?」
彼女の方が背は低く、ジッとオレの目を見上げてくる。
とても澄んだサファイア色の瞳をしていた。何かを期待するような、それでいて少し不安そうな。
「見下される存在――」
そう口にした直後、明らかに警戒の色が彼女の目に見えた……が。
「――とでも言うと思ったか?」
「え?」
「悪いが、あんたが獣人だろうが何だろうが、オレにとってはどうでもいいことだ」
「どうでも……いい?」
「当然だ。種族が違えど、そこにある命は命でしかない。ガワが違うだけで差別するなど滑稽だろ?」
「っ………」
オレの言葉に信じられないという表情を見せたが、すぐに「ふふ」と綺麗な笑みを零す。
「やはりギルバッド様のお孫様ですね。旦那様が引き受けられた理由も分かりました」
ケーテルがスッと一歩退き、恭しく一礼をする。
「申し遅れました。私はこの屋敷でメイドとして働かせて頂いているケーテルと申します。どうぞ以後お見知りおきを」
「オレのことは知ってるようだが、クリュウ・A・ユーダムだ。これからよろしく頼む」
顔を上げたケーテルはどこか楽しそうに顔を綻ばせていた。
どうやら彼女に少しだけでも認められたようだ。
少し機嫌の良さそうな彼女の先導のもと、一つの部屋に案内された。
「ここが本日からクリュウ様の自室になります」
中に入ってみれば、十分窮屈を感じさせないほどの広さを持っていた。
心地好さそうなベッドが、窓際近くに設置されており、その傍には小さな長方形テーブルがポツンと置かれている。
また反対側には、勉強机らしいものと本棚、クローゼットなど、充実したラインナップが整えられていた。
「クローゼットには、クリュウ様が三日後から通う学院の制服も収められております。その他にも私服など旦那様が見繕っておられますので、あとでご確認ください」
本当に至れり尽くせりの環境だ。
前世での魔王になる前の貧乏暮らしを思えば、腰砕けになるくらいの贅沢だろう。
オレは持ってきた荷物を部屋に置く。
「では次に屋敷内をご案内させて頂きますがよろしいでしょうか?」
その申し出に頼むと言って外へと出た。
屋敷は二階建てではあるが、離れや裏庭などもあって規模は広い。さすがは伯爵様の自宅といったところか。
住み込みで働いているメイドたち用の部屋や、屋上テラスといったものまであるのだから大したものである。
給仕室とやらに行くと、夕食を作っているメイドたちと出会った。
ケーテルによって紹介され、オレも面倒ではあったが軽く自己紹介をしておいた。
若いメイドばかりで、この屋敷にいる男はクーだけということもあって盛大に興味を持たれてしまい質問攻めにあったが、ケーテルが空気を読んで制止をかけてくれたので助かったのは良い。
それは良いのだが、あとで個人個人で質問に答えてあげてほしいと懇願されたことが面倒ではある。
まあこの屋敷に世話になる以上は、少なからず働き手であるメイドたちの好感を下げるわけにはいかないだろう。一応当たり障りのない対応くらいはしておくつもりだ。
そしていろいろ屋敷内を見て回ったあと、ケーテルは最後にある部屋へとオレを連れていった。
「……ここは?」
「お嬢様のお部屋でございます」
「お嬢様? ……おい、クーって結婚してたのか?」
「? ご存じなかったのですか?」
どうやらあの男は、すでに結婚をして子供までいたようだ。
いやまあ地位も名誉もあり、顔も良い男だから別段不思議なことではない。
ただそういう話題を一切彼から聞いていなかったので、てっきりまだ独身なのかと勝手に判断していたのである。
ケーテルがコンコンと部屋をノックしながら、「お嬢様、ケーテルです。少しよろしいでしょうか?」と入室の許可を取った。
中から「好きにして」と、少し不機嫌そうな声音が飛んでくる。
ケーテルが「失礼します」と言って扉を開く。
さすがに娘に与えられている部屋は大きい。少なくともオレよりは。
天蓋付きのベッドやファンシーなぬいぐるみなど、女子らしさをイメージさせるカワイイものも確かにはあるが……。
床やソファ、テーブルなどの上には散乱した本や紙などがあり、ハッキリ言って足の踏み場もないほどゴチャゴチャしている。とても男を招き入れていい部屋ではなかった。
「お嬢様、ご紹介させて頂きたい方がございます。今、お時間よろしいでしょうか?」
部屋の様子を見て僅かに溜め息を漏らしたケーテルだったが、すぐに一礼をしてから丁寧な申し出をした。
当然その相手というのは、部屋の隅にある勉強机に座って何やらペンを忙しなく動かしている少女に対してだ。
いまだこちらに見向きもせずにいる彼女に、少しムッとするものを感じたので。
「おい女、せっかく訪問してやったんだ。まずはこちらを相手するのが筋だろう」
オレの物言いにギョッとした様子のケーテルだが、それよりも先に口を開いたのは少女の方だった。
「あら、悪いわね。けれど見て分かるでしょう。私は忙しいのよ。今日、パパの知り合いがホームステイするという話は聞いているわ」
「ほう、ならなおさら挨拶をしに来たオレを丁重にもてなしてもいいと思うが?」
「私、あなたに興味なんてないもの。勝手に屋敷で過ごせばいいわ。けれど私の邪魔だけはしないで。干渉しないで。はい、じゃあ出て行って」
このガキ……ッ!
思わず首根っこを掴んで引きずり回してやろうかと思ったが、そこでクイッとケーテルに袖を引っ張られた。
「申し訳ございません、クリュウ様。お嬢様はその……こういう方でして」
そう耳打ちするように言ってきた。
なるほど、あの人当たりの良い人格者のクーバートの血筋だとは到底思えないほどの娘らしい。
オレはやれやれと、何気なく周囲に散らばっている本や資料などを見る。
「…………ずいぶんと《|魔装格闘(マグル・アーツ)》にご執心のようだな」
オレの言葉に、少女が初めてペンを止めて反応した。
何でも人と会う約束があるとのこと。
そしてそのまま私用が終われば、山に帰る手筈になっている。
さすがに十五年だ。一緒にいたせいか、ジイとの別れはほんの少しだけだが寂寥感を覚えたが、それでも彼とは湿っぽい別れはなかった。
どうせ会おうと思えばいつでも会えるという考えもあったからだ。
ジイもまた安心したかのような表情で離れていった。
「ではクリュウくん」
「クー、そのクリュウくんというのは止めてくれ」
「え?」
「クリュウでいい。変に気遣う必要もないんだからな」
「……そうだな。ではクリュウ、今後の流れについてギル様には聞いているかい?」
「あまり詳しくは。クーに任せていれば大丈夫だからと言ってたが」
するとクーが「なるほど」と呟き、机の上に置かれたベルを鳴らした。
しばらくすると、ここまで案内してくれたメイド―舵手ケーテルが部屋に入ってきた。
「お呼びでしょうか、旦那様」
「ああ。彼に屋敷のことや自室への案内を頼めるか?」
「畏まりました。ではクリュウ様、こちらへどうぞ」
どうやらクーにはまだやるべき仕事が残っているらしく、あとのことはこのケーテルに任せるとのこと。
部屋を出る際に、今日はオレの歓迎会をすることをクーに告げられた。
「歓迎会……ねぇ」
部屋を出てから無意識に声に出してしまった。
「もしかしてご迷惑でしたか、クリュウ様」
「ん? いや、歓迎会なんてされたことなかったからな」
「そうだったのですか。旦那様に聞けば、確か山育ちだと」
「周囲には何も無いド田舎というか僻地というか、そんなところに十五年住んでたな」
「まあ。自然の中に身を置いていたとは、まるで獣人みたいですね」
「あんたみたいな、か?」
「はい。……ところでクリュウ様は私を見て何か思われますか?」
彼女の方が背は低く、ジッとオレの目を見上げてくる。
とても澄んだサファイア色の瞳をしていた。何かを期待するような、それでいて少し不安そうな。
「見下される存在――」
そう口にした直後、明らかに警戒の色が彼女の目に見えた……が。
「――とでも言うと思ったか?」
「え?」
「悪いが、あんたが獣人だろうが何だろうが、オレにとってはどうでもいいことだ」
「どうでも……いい?」
「当然だ。種族が違えど、そこにある命は命でしかない。ガワが違うだけで差別するなど滑稽だろ?」
「っ………」
オレの言葉に信じられないという表情を見せたが、すぐに「ふふ」と綺麗な笑みを零す。
「やはりギルバッド様のお孫様ですね。旦那様が引き受けられた理由も分かりました」
ケーテルがスッと一歩退き、恭しく一礼をする。
「申し遅れました。私はこの屋敷でメイドとして働かせて頂いているケーテルと申します。どうぞ以後お見知りおきを」
「オレのことは知ってるようだが、クリュウ・A・ユーダムだ。これからよろしく頼む」
顔を上げたケーテルはどこか楽しそうに顔を綻ばせていた。
どうやら彼女に少しだけでも認められたようだ。
少し機嫌の良さそうな彼女の先導のもと、一つの部屋に案内された。
「ここが本日からクリュウ様の自室になります」
中に入ってみれば、十分窮屈を感じさせないほどの広さを持っていた。
心地好さそうなベッドが、窓際近くに設置されており、その傍には小さな長方形テーブルがポツンと置かれている。
また反対側には、勉強机らしいものと本棚、クローゼットなど、充実したラインナップが整えられていた。
「クローゼットには、クリュウ様が三日後から通う学院の制服も収められております。その他にも私服など旦那様が見繕っておられますので、あとでご確認ください」
本当に至れり尽くせりの環境だ。
前世での魔王になる前の貧乏暮らしを思えば、腰砕けになるくらいの贅沢だろう。
オレは持ってきた荷物を部屋に置く。
「では次に屋敷内をご案内させて頂きますがよろしいでしょうか?」
その申し出に頼むと言って外へと出た。
屋敷は二階建てではあるが、離れや裏庭などもあって規模は広い。さすがは伯爵様の自宅といったところか。
住み込みで働いているメイドたち用の部屋や、屋上テラスといったものまであるのだから大したものである。
給仕室とやらに行くと、夕食を作っているメイドたちと出会った。
ケーテルによって紹介され、オレも面倒ではあったが軽く自己紹介をしておいた。
若いメイドばかりで、この屋敷にいる男はクーだけということもあって盛大に興味を持たれてしまい質問攻めにあったが、ケーテルが空気を読んで制止をかけてくれたので助かったのは良い。
それは良いのだが、あとで個人個人で質問に答えてあげてほしいと懇願されたことが面倒ではある。
まあこの屋敷に世話になる以上は、少なからず働き手であるメイドたちの好感を下げるわけにはいかないだろう。一応当たり障りのない対応くらいはしておくつもりだ。
そしていろいろ屋敷内を見て回ったあと、ケーテルは最後にある部屋へとオレを連れていった。
「……ここは?」
「お嬢様のお部屋でございます」
「お嬢様? ……おい、クーって結婚してたのか?」
「? ご存じなかったのですか?」
どうやらあの男は、すでに結婚をして子供までいたようだ。
いやまあ地位も名誉もあり、顔も良い男だから別段不思議なことではない。
ただそういう話題を一切彼から聞いていなかったので、てっきりまだ独身なのかと勝手に判断していたのである。
ケーテルがコンコンと部屋をノックしながら、「お嬢様、ケーテルです。少しよろしいでしょうか?」と入室の許可を取った。
中から「好きにして」と、少し不機嫌そうな声音が飛んでくる。
ケーテルが「失礼します」と言って扉を開く。
さすがに娘に与えられている部屋は大きい。少なくともオレよりは。
天蓋付きのベッドやファンシーなぬいぐるみなど、女子らしさをイメージさせるカワイイものも確かにはあるが……。
床やソファ、テーブルなどの上には散乱した本や紙などがあり、ハッキリ言って足の踏み場もないほどゴチャゴチャしている。とても男を招き入れていい部屋ではなかった。
「お嬢様、ご紹介させて頂きたい方がございます。今、お時間よろしいでしょうか?」
部屋の様子を見て僅かに溜め息を漏らしたケーテルだったが、すぐに一礼をしてから丁寧な申し出をした。
当然その相手というのは、部屋の隅にある勉強机に座って何やらペンを忙しなく動かしている少女に対してだ。
いまだこちらに見向きもせずにいる彼女に、少しムッとするものを感じたので。
「おい女、せっかく訪問してやったんだ。まずはこちらを相手するのが筋だろう」
オレの物言いにギョッとした様子のケーテルだが、それよりも先に口を開いたのは少女の方だった。
「あら、悪いわね。けれど見て分かるでしょう。私は忙しいのよ。今日、パパの知り合いがホームステイするという話は聞いているわ」
「ほう、ならなおさら挨拶をしに来たオレを丁重にもてなしてもいいと思うが?」
「私、あなたに興味なんてないもの。勝手に屋敷で過ごせばいいわ。けれど私の邪魔だけはしないで。干渉しないで。はい、じゃあ出て行って」
このガキ……ッ!
思わず首根っこを掴んで引きずり回してやろうかと思ったが、そこでクイッとケーテルに袖を引っ張られた。
「申し訳ございません、クリュウ様。お嬢様はその……こういう方でして」
そう耳打ちするように言ってきた。
なるほど、あの人当たりの良い人格者のクーバートの血筋だとは到底思えないほどの娘らしい。
オレはやれやれと、何気なく周囲に散らばっている本や資料などを見る。
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