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第四十話
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石化した生徒たちを、安全な場所へ運んでいた父様と私。
だがそこへ突如として新たな魔物が姿を現したのである。
それはクリュウと街に出掛けた際に遭遇した、あのスネークワームという魔物だった。
しかもその数――十体。
どうやら石化した生徒たちの魔力を吸っているようだが、このままでは魔力が枯渇してしまい、最悪死に至ってしまう。
ただすでに魔力を吸われてしまい放置されている生徒もいる。そんな生徒を目掛けて、バジリスクが舌を伸ばして絡め捕り、胃袋へと流し込んでいく。
私はすぐに現在魔力を吸われている生徒のもとへと走り、これ以上バジリスクの餌食にならないようにしたかった。
そして石化した生徒の傍にいるスネークワームに対し、《具現》で武装して殴る。
「グギャァァァァッ!?」
私の一撃はちゃんとダメージがあったようで、苦しそうな悲鳴を叫ぶスネークワーム。
だが次の瞬間、スネークワームの口から魔力の塊のようなものが放出され、私は虚を突かれて吹き飛ばされてしまった。
さらに追撃と言わんばかりに、私に向って大きな口を開けて突っ込んでくる。
どうやら私を食べようとしているようだ。
すぐに逃げようとするが、身体が酷く重い。やはりまだ体力が回復していない。
このままじゃ――。
そう思った瞬間、スネークワームの頭部に、巨大な氷柱が突き刺さった。
「……へ?」
呆気に取られていると、私の目前に降り立ってきた人物がいた。
「……ア、アンタは――ウーナン・アミッツッ!?」
クリュウが猫娘と呼ぶ《銀魔》であった。
「にゃはは、間一髪、無事だったにゃ」
「あ、ありがと……って、この魔物を召喚したのってアンタじゃないのっ!?」
「こんな趣味の悪い魔物なんて使役しにゃいにゃ!」
え? 違うの? てっきりこの子が、実は魔人で人間たちを殺しに……といった感じのを想像してたのに……。
するとウーナンが、試合の時と同じように召喚の儀式を行う。
「――モグちゃん、グラちゃん! キツイかもしんにゃいけど、スネイクワームの相手を頼むにゃ!」
地面から現れたドリルモグラ二体は、ウーナンの指示を受けてスネイクワームのもとへ駆け出していった。
「今のうちにヒナちゃんは逃げるにゃ!」
「ヒ、ヒナちゃん!? ……って、逃げるわけないでしょう!」
「えぇ~、すんごい足手纏いにゃ」
「うっ……グサッとくること平気で言うわねアンタ……」
けれど彼女よりも恐らく自分が弱いことは分かっている。
それでも私は……私にできることをしたい。
「くそっ! バジリスクめ! あの硬い鱗のせいで、まったく攻撃が通らん!」
バジリスクと奮闘している教師が、悔しそうにそんな言葉を吐いているのを聞く。
見れば確かに教師たちの魔法が、バジリスクの鱗に弾かれてしまっている。
「……そうか。バジリスクの守備力を貫けるほどの魔力値が足りないのね」
私はバジリスクを観察してそう判断した。
いってみれば単純に威力不足なわけだ。
「……そっか。これがクリュウの言ってた現代魔法の欠点なのね」
汎用力、発動速度、魔力消費量、そのすべてにおいて優秀ではあるが、現代魔法は《法具》に予め設定されている器を越えるような威力は出せないのだ。
しかし古代魔法は、扱う者次第で際限なく威力を増すことが可能。
「……だったら」
私にしかできないことがあるかもしれない。
「ねえウーナン! ちょっと手伝ってほしいんだけど!」
「にゃにゃ? 逃げるにゃら一人でやってほしいにゃ~。それに僕には任務もあって……」
「違うわよ! ……あのバケモノを倒すのよ!」
「うにゃ?」
※
「オリエッタ殿、では先程の生徒が申した通り、魔人の捜索と撃退を優先してくだされ。儂も当然手を貸しますぞ」
儂は先程、この状況の説明と対応策を伝えにきてくれたある者の提案に乗って、学院長であるオリエッタ殿に動くようにお願いした。
そしてこのドームを覆っている《呪力結界》を破るべく、施術した魔人を探そうとした矢先のことである。
突如、ドームを覆っていた不気味な空間が消失したのだ。
「む? 結界が消えたじゃと?」
魔人が意図的に解放した? いや、いまだ魔物が暴れているのに、それは有り得ない。みすみす獲物を外に逃がすだけだ。
だとするなら魔人が結界を解かざるを得ない状況になったということ。
「よもや魔人を何者かが打ち倒した……?」
だがこれほどの呪力を持った魔人を誰が……と思った刹那、儂の脳裏に浮かび上がったのは一人の少年である。
「そういえばあのバカ孫の気配がせんわい」
ということは、つまりそういうことなのだろう。
アイツのことじゃ。何らかの方法で魔人を探し出し討伐に成功したんじゃ。
「さすがと言おうか、やはりと言おうか」
恐らく最上級魔人相手に単独で討伐するなど、現役だった儂でも至難の業である。
しかしクリュウならば、それも可能なのではと思ってしまう。
「詮索はあとじゃな。今は魔物どもをどうにかせんと」
儂はVIP席から会場内を見回し、そこかしこに出現しているスネイクワームを確認する。
「教師たちはバジリスク相手に手一杯で、スネイクワームまで手が回っとらんのう。ならば――」
儂は懐から細長い杖を取り出して構える。
「皆の者ぉっ! 魔物から離れるのじゃ!」
誰もが儂の忠告を耳にし、儂がこれから何をしようとしているのか理解したのか、声を掛け合って魔物たちから離れていく。
魔力を《法具》である杖に注ぎ込むと、魔物たちの足元に光り輝く魔法陣が浮かび上がる。
「行くぞい――――《|水斬渦(メイルシュトローム)》」
魔法陣から天に向かって昇っていく水流は、竜巻のようになって魔物を飲み込む。
その中に佇む魔物たちは、水の鋭さが生み出す刃に全身を切り刻まれていく。
あっという間にスネイクワームたちは、その一撃で瀕死の状態に追い込まれてしまう。
「さすがはギルバッド様ですっ!」
一瞬で高ランクの魔物であるスネイクワームを、十体も瀕死状態に追い込んだのを見て、オリエッタ殿が嬉々として叫ぶ。
しかしながら……だ。
「むぅ、やはりバジリスクには水の耐性が強いか」
鋼のように固いその鱗には、傷一つつけられなかった。
奴の鱗を貫くには、さらに強い魔法が必要になる。
「こんなことならもっと強い《法具》を持ってくるんだったわい」
この杖だと今のが限界。それ以上の魔法を使おうとしても発動する前に壊れてしまう。
「さて、どうしたものか……む? この魔力の波動は……」
凄まじい魔力の高まりを感じ、もしかしたらクリュウが戻ってきたのかと視線を向ける。
しかしそこにはクリュウの姿はなく、代わりにクーバートの娘であるヒナテがいた。
だがそこへ突如として新たな魔物が姿を現したのである。
それはクリュウと街に出掛けた際に遭遇した、あのスネークワームという魔物だった。
しかもその数――十体。
どうやら石化した生徒たちの魔力を吸っているようだが、このままでは魔力が枯渇してしまい、最悪死に至ってしまう。
ただすでに魔力を吸われてしまい放置されている生徒もいる。そんな生徒を目掛けて、バジリスクが舌を伸ばして絡め捕り、胃袋へと流し込んでいく。
私はすぐに現在魔力を吸われている生徒のもとへと走り、これ以上バジリスクの餌食にならないようにしたかった。
そして石化した生徒の傍にいるスネークワームに対し、《具現》で武装して殴る。
「グギャァァァァッ!?」
私の一撃はちゃんとダメージがあったようで、苦しそうな悲鳴を叫ぶスネークワーム。
だが次の瞬間、スネークワームの口から魔力の塊のようなものが放出され、私は虚を突かれて吹き飛ばされてしまった。
さらに追撃と言わんばかりに、私に向って大きな口を開けて突っ込んでくる。
どうやら私を食べようとしているようだ。
すぐに逃げようとするが、身体が酷く重い。やはりまだ体力が回復していない。
このままじゃ――。
そう思った瞬間、スネークワームの頭部に、巨大な氷柱が突き刺さった。
「……へ?」
呆気に取られていると、私の目前に降り立ってきた人物がいた。
「……ア、アンタは――ウーナン・アミッツッ!?」
クリュウが猫娘と呼ぶ《銀魔》であった。
「にゃはは、間一髪、無事だったにゃ」
「あ、ありがと……って、この魔物を召喚したのってアンタじゃないのっ!?」
「こんな趣味の悪い魔物なんて使役しにゃいにゃ!」
え? 違うの? てっきりこの子が、実は魔人で人間たちを殺しに……といった感じのを想像してたのに……。
するとウーナンが、試合の時と同じように召喚の儀式を行う。
「――モグちゃん、グラちゃん! キツイかもしんにゃいけど、スネイクワームの相手を頼むにゃ!」
地面から現れたドリルモグラ二体は、ウーナンの指示を受けてスネイクワームのもとへ駆け出していった。
「今のうちにヒナちゃんは逃げるにゃ!」
「ヒ、ヒナちゃん!? ……って、逃げるわけないでしょう!」
「えぇ~、すんごい足手纏いにゃ」
「うっ……グサッとくること平気で言うわねアンタ……」
けれど彼女よりも恐らく自分が弱いことは分かっている。
それでも私は……私にできることをしたい。
「くそっ! バジリスクめ! あの硬い鱗のせいで、まったく攻撃が通らん!」
バジリスクと奮闘している教師が、悔しそうにそんな言葉を吐いているのを聞く。
見れば確かに教師たちの魔法が、バジリスクの鱗に弾かれてしまっている。
「……そうか。バジリスクの守備力を貫けるほどの魔力値が足りないのね」
私はバジリスクを観察してそう判断した。
いってみれば単純に威力不足なわけだ。
「……そっか。これがクリュウの言ってた現代魔法の欠点なのね」
汎用力、発動速度、魔力消費量、そのすべてにおいて優秀ではあるが、現代魔法は《法具》に予め設定されている器を越えるような威力は出せないのだ。
しかし古代魔法は、扱う者次第で際限なく威力を増すことが可能。
「……だったら」
私にしかできないことがあるかもしれない。
「ねえウーナン! ちょっと手伝ってほしいんだけど!」
「にゃにゃ? 逃げるにゃら一人でやってほしいにゃ~。それに僕には任務もあって……」
「違うわよ! ……あのバケモノを倒すのよ!」
「うにゃ?」
※
「オリエッタ殿、では先程の生徒が申した通り、魔人の捜索と撃退を優先してくだされ。儂も当然手を貸しますぞ」
儂は先程、この状況の説明と対応策を伝えにきてくれたある者の提案に乗って、学院長であるオリエッタ殿に動くようにお願いした。
そしてこのドームを覆っている《呪力結界》を破るべく、施術した魔人を探そうとした矢先のことである。
突如、ドームを覆っていた不気味な空間が消失したのだ。
「む? 結界が消えたじゃと?」
魔人が意図的に解放した? いや、いまだ魔物が暴れているのに、それは有り得ない。みすみす獲物を外に逃がすだけだ。
だとするなら魔人が結界を解かざるを得ない状況になったということ。
「よもや魔人を何者かが打ち倒した……?」
だがこれほどの呪力を持った魔人を誰が……と思った刹那、儂の脳裏に浮かび上がったのは一人の少年である。
「そういえばあのバカ孫の気配がせんわい」
ということは、つまりそういうことなのだろう。
アイツのことじゃ。何らかの方法で魔人を探し出し討伐に成功したんじゃ。
「さすがと言おうか、やはりと言おうか」
恐らく最上級魔人相手に単独で討伐するなど、現役だった儂でも至難の業である。
しかしクリュウならば、それも可能なのではと思ってしまう。
「詮索はあとじゃな。今は魔物どもをどうにかせんと」
儂はVIP席から会場内を見回し、そこかしこに出現しているスネイクワームを確認する。
「教師たちはバジリスク相手に手一杯で、スネイクワームまで手が回っとらんのう。ならば――」
儂は懐から細長い杖を取り出して構える。
「皆の者ぉっ! 魔物から離れるのじゃ!」
誰もが儂の忠告を耳にし、儂がこれから何をしようとしているのか理解したのか、声を掛け合って魔物たちから離れていく。
魔力を《法具》である杖に注ぎ込むと、魔物たちの足元に光り輝く魔法陣が浮かび上がる。
「行くぞい――――《|水斬渦(メイルシュトローム)》」
魔法陣から天に向かって昇っていく水流は、竜巻のようになって魔物を飲み込む。
その中に佇む魔物たちは、水の鋭さが生み出す刃に全身を切り刻まれていく。
あっという間にスネイクワームたちは、その一撃で瀕死の状態に追い込まれてしまう。
「さすがはギルバッド様ですっ!」
一瞬で高ランクの魔物であるスネイクワームを、十体も瀕死状態に追い込んだのを見て、オリエッタ殿が嬉々として叫ぶ。
しかしながら……だ。
「むぅ、やはりバジリスクには水の耐性が強いか」
鋼のように固いその鱗には、傷一つつけられなかった。
奴の鱗を貫くには、さらに強い魔法が必要になる。
「こんなことならもっと強い《法具》を持ってくるんだったわい」
この杖だと今のが限界。それ以上の魔法を使おうとしても発動する前に壊れてしまう。
「さて、どうしたものか……む? この魔力の波動は……」
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