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第十八話
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正直賭けでもあった。
多分無茶な動きを連発したツケがきたせいで、機体のエネルギーがほぼゼロになってしまっていたのだ。
特に足回りの耐久度が絶望的である。先程の膝蹴りに着地がダメ押しだったかもしれない。恐らくはあと一回ジャンプでもすれば砕けるのではなかろうか。
故に下手に立ち上がることもできなくなっていた。
せっかく相手を追い詰めたと思ったが、これではもう満足に戦えない。
何せあと一回くらいしか跳び上がることができないのだから。
そこで世廻は考えた。
だったら相手から向かってきてもらえればいいのだ。
世廻は膝をついたまま相手に背中を向け身動きを止めた。これを隙だと勘違いして襲い掛かってくることを願ったのである。
このまま相手が逃げてしまえばどうしようもないが、喜ばしいことに賭けには勝った。
全神経を集中させ、周囲の状況を感覚で捉え始める。
あとはタイミングを見計らってカウンターを放つ。
感じる――殺気が背後からやってくる。
敵はこちらが動けないことを悟り、仕留めようとそれだけを考えているようだ。動きにまったく迷いがないように感じる。
目を閉じたままカウントを取った。
「5、4、3、2、1…………0!」
カッと瞼を開くと同時に機体を動かして、背後からの攻撃を回避する。
そのまま間髪入れずに、両足のペダルを一気に踏み込む。
機体の両足が地面を全力で蹴り上げた直後、両足が爆発して破砕する。
しかし上半身はまるでトビウオのように、敵の懐へ向かって跳ぶ。
右手に所持している斧を、敵のコックピット目掛けて振った。
――バキィィィッ!
「ぎゃあぁぁぁぁぁっ!?」
耳をつんざくような悲鳴が、相手の機体から響き渡ってきた。
同時にコックピット部分から小さな爆発が起き、そのまま相手の機体が両膝をついたまま動きを止めたのである。
まだ呻き声は聞こえているので死んではいない。
すぐ傍にいた世廻は、腕を駆使してさらに近づき、まだ完全に爆発し切っていないコックピットに斧を突き付けて言う。
「このまま投降しろ、さもないと死ぬぞ」
「――っ!? お、お、男の声……だとぉっ……!?」
それはビックリもするか。
戦っていた相手が、《精霊人機》を動かせない男だというのだから。
「再度問う。ハッチを開けてそこから降りろ」
今度コックピット周辺を斧で傷つけば、さらに大きな爆発を引き起こしパイロットは死ぬだろう。
「そんなことより答えな! アンタ、ホントに男なのかい?」
「もう一度は言わんぞ」
殺気を込めつつ、軽く斧をコックピット部分に当てて脅しをかける。
「くっ!? …………フ、フフフハハハハハッ! バカにするんじゃないよ!」
「?」
「このまま投降? そんな情けないことをするくらいならね!」
まだ何かをするつもりだろうか。しかしこの状況を打破するようなことはできないはずで……。
ピピピピと世廻がいるコックピット内に警告音が響き渡る。
それは明らかに目の前の敵機を警戒してのものだった。
「――エリーゼッ! その場からできるだけ離れろ! 奴は機体もろとも自爆するつもりだ!」
突如聞こえたリューカの声。
(自爆だと!? そんなシステムもあったのか!)
さすがにそれはどうしようもない。
下手に衝撃を与えたら、それで爆発するかもしれない。
そうなれば間近にいる世廻もただでは済まないだろう。
世廻は舌打ちをすると、すぐに斧を引いてその場から離れようとしたが、脚部に引き続き両腕が破砕してしまい俯せに倒れてしまう。
「しまっ!? これじゃハッチが開けられん!」
身体を起こすにも、完全に動力が切れたのかピクリとも動かない。
するとその時、ダルマ状態になった《ドヴ》の身体に鞭が巻き付いた。
ググイッとその場から引っ張り上げられ、敵機から距離を取ることに成功する。
気分は何だか釣られた魚のようだったが、リューカの機体に抱きかかえられホッと息を吐いた。
「お前たちもここから離れて、大破した破片が街に向かうのを阻止しろ!」
「「「「はいっ!」」」」
リューカの言葉に従い、部下たちが一斉に街の方へ向かっていく。
「エリーゼ、よくやった。あとは私が守るから安心しろ。――Sシールド最大展開!」
いまだこの機体に乗っている人物がエリーゼだと思っているリューカが言葉を発した直後、リューカを中心として巨大な光の壁が出現する。
壁の後ろには城があり、街と同様に衝撃から身を守るための防御法だということはすぐに分かった。
そして、そうこうしているうちに敵機の全身が一瞬熱せられたかのように赤くなった瞬間、思わず顔をしかめるほどの音とともに大爆発を引き起こしたのである。
幸い敵機がいたのは演習場のほぼ中央だったが、爆発の規模はかなりのもので、リューカが懸念した通りに爆発の影響で飛び散った破片が周囲へと広がっていく。
世廻と城はリューカが作り出した壁によって守られ、街に向かって飛んでいく破片は、味方機が盾や剣などを使って防いでいた。
爆煙はそれほどでもなくすぐに晴れたが、敵機があった場所には巨大なクレーターを生み出し、その破壊力をマジマジと見せつけられた気分である。
リューカに助けてもらわなければ、きっと爆発に巻き込まれて霧散してしまっていただろう。
危うく二度目の死を迎えるところだった。
リューカには感謝しなければならない。
「……新型は残念だが、最低限のことは守れたか」
その声はどこか消沈した雰囲気だったが、やはりこの結末には納得できていないらしい。
彼女にしてみれば、新型を失う前に相手を捕らえたかったはずだろうから。
(少し追い詰め過ぎた、かもしれないな)
あの場では自分にできる最善だと思っていたので後悔はないが、少しだけ後味が悪い気分なのは世廻も同じであった。
「リューカ様! 侵入した敵機の全撃退を確認しました」
一機の《ドヴ》がやってきてリューカに報告をし始める。
「賊七名のうち、生きたまま捕らえられたのは一名。その他は撃破時に死亡、もしくは自決した疑いがあります」
「分かった。機体はすべて回収し第二格納庫へ。そのあとは戦闘終了の勧告と、民の救助を最優先に行うように皆に通達を」
「はっ!」
とんでもない夜になったなと世廻が思っていると、
「エリーゼ、お前も怪我はないか?」
さて、このまま答えたらきっと驚くだろうがどうするべきだろうか……。
「む? もしかしてオープンチャンネルに支障が出ているのか? まあそこまでボロボロになってしまっているのであれば当然かもしれないな。ハッチも開けられなくなっているかもしれん。今すぐ第二格納庫へ連れて行く。しばらく辛抱してくれ」
今後の騒ぎを避けるならば、今すぐハッチを開けて顔を隠したまま逃げた方が良いが、リューカの言うようにハッチが開かないのだ。
これは外から無理矢理こじ開けてもらうしか方法はなさそうである。
煙が上がっている格納庫ではなく、その二つ隣にある建物へと運ばれていく世廻。
そこは細長い造りになっていて、左右には幾つもの仕切りがあり、それら一つ一つに《ドヴ》らしき機体や、まだ不完全な機体などが連なって展示品のように収納されている。
どうやらここは機体を保管しておく場所として利用されているようだ。
またこの戦いで傷ついたような機体も収納されていて、その周辺には多くの人物が集まりやれやれといった様子で首を振っていた。
そんな中、リューカがやってきたことにより全員が彼女に注目し集まってくる。
抱えている世廻が乗った《ドヴ》を仰向けに床に置くと、力づくでハッチをこじ開けてくれた。
「よし、これで出られるはずだ! どうだ、エリー……ゼ?」
まあ、そういう反応をしてくるのは覚悟の上だったが。
当然リューカだけでなく、コックピットから出てきた世廻を見て絶句状態である。
「ふぅ、開けられなくて困ってたところだ。感謝するぞ」
多分無茶な動きを連発したツケがきたせいで、機体のエネルギーがほぼゼロになってしまっていたのだ。
特に足回りの耐久度が絶望的である。先程の膝蹴りに着地がダメ押しだったかもしれない。恐らくはあと一回ジャンプでもすれば砕けるのではなかろうか。
故に下手に立ち上がることもできなくなっていた。
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そこで世廻は考えた。
だったら相手から向かってきてもらえればいいのだ。
世廻は膝をついたまま相手に背中を向け身動きを止めた。これを隙だと勘違いして襲い掛かってくることを願ったのである。
このまま相手が逃げてしまえばどうしようもないが、喜ばしいことに賭けには勝った。
全神経を集中させ、周囲の状況を感覚で捉え始める。
あとはタイミングを見計らってカウンターを放つ。
感じる――殺気が背後からやってくる。
敵はこちらが動けないことを悟り、仕留めようとそれだけを考えているようだ。動きにまったく迷いがないように感じる。
目を閉じたままカウントを取った。
「5、4、3、2、1…………0!」
カッと瞼を開くと同時に機体を動かして、背後からの攻撃を回避する。
そのまま間髪入れずに、両足のペダルを一気に踏み込む。
機体の両足が地面を全力で蹴り上げた直後、両足が爆発して破砕する。
しかし上半身はまるでトビウオのように、敵の懐へ向かって跳ぶ。
右手に所持している斧を、敵のコックピット目掛けて振った。
――バキィィィッ!
「ぎゃあぁぁぁぁぁっ!?」
耳をつんざくような悲鳴が、相手の機体から響き渡ってきた。
同時にコックピット部分から小さな爆発が起き、そのまま相手の機体が両膝をついたまま動きを止めたのである。
まだ呻き声は聞こえているので死んではいない。
すぐ傍にいた世廻は、腕を駆使してさらに近づき、まだ完全に爆発し切っていないコックピットに斧を突き付けて言う。
「このまま投降しろ、さもないと死ぬぞ」
「――っ!? お、お、男の声……だとぉっ……!?」
それはビックリもするか。
戦っていた相手が、《精霊人機》を動かせない男だというのだから。
「再度問う。ハッチを開けてそこから降りろ」
今度コックピット周辺を斧で傷つけば、さらに大きな爆発を引き起こしパイロットは死ぬだろう。
「そんなことより答えな! アンタ、ホントに男なのかい?」
「もう一度は言わんぞ」
殺気を込めつつ、軽く斧をコックピット部分に当てて脅しをかける。
「くっ!? …………フ、フフフハハハハハッ! バカにするんじゃないよ!」
「?」
「このまま投降? そんな情けないことをするくらいならね!」
まだ何かをするつもりだろうか。しかしこの状況を打破するようなことはできないはずで……。
ピピピピと世廻がいるコックピット内に警告音が響き渡る。
それは明らかに目の前の敵機を警戒してのものだった。
「――エリーゼッ! その場からできるだけ離れろ! 奴は機体もろとも自爆するつもりだ!」
突如聞こえたリューカの声。
(自爆だと!? そんなシステムもあったのか!)
さすがにそれはどうしようもない。
下手に衝撃を与えたら、それで爆発するかもしれない。
そうなれば間近にいる世廻もただでは済まないだろう。
世廻は舌打ちをすると、すぐに斧を引いてその場から離れようとしたが、脚部に引き続き両腕が破砕してしまい俯せに倒れてしまう。
「しまっ!? これじゃハッチが開けられん!」
身体を起こすにも、完全に動力が切れたのかピクリとも動かない。
するとその時、ダルマ状態になった《ドヴ》の身体に鞭が巻き付いた。
ググイッとその場から引っ張り上げられ、敵機から距離を取ることに成功する。
気分は何だか釣られた魚のようだったが、リューカの機体に抱きかかえられホッと息を吐いた。
「お前たちもここから離れて、大破した破片が街に向かうのを阻止しろ!」
「「「「はいっ!」」」」
リューカの言葉に従い、部下たちが一斉に街の方へ向かっていく。
「エリーゼ、よくやった。あとは私が守るから安心しろ。――Sシールド最大展開!」
いまだこの機体に乗っている人物がエリーゼだと思っているリューカが言葉を発した直後、リューカを中心として巨大な光の壁が出現する。
壁の後ろには城があり、街と同様に衝撃から身を守るための防御法だということはすぐに分かった。
そして、そうこうしているうちに敵機の全身が一瞬熱せられたかのように赤くなった瞬間、思わず顔をしかめるほどの音とともに大爆発を引き起こしたのである。
幸い敵機がいたのは演習場のほぼ中央だったが、爆発の規模はかなりのもので、リューカが懸念した通りに爆発の影響で飛び散った破片が周囲へと広がっていく。
世廻と城はリューカが作り出した壁によって守られ、街に向かって飛んでいく破片は、味方機が盾や剣などを使って防いでいた。
爆煙はそれほどでもなくすぐに晴れたが、敵機があった場所には巨大なクレーターを生み出し、その破壊力をマジマジと見せつけられた気分である。
リューカに助けてもらわなければ、きっと爆発に巻き込まれて霧散してしまっていただろう。
危うく二度目の死を迎えるところだった。
リューカには感謝しなければならない。
「……新型は残念だが、最低限のことは守れたか」
その声はどこか消沈した雰囲気だったが、やはりこの結末には納得できていないらしい。
彼女にしてみれば、新型を失う前に相手を捕らえたかったはずだろうから。
(少し追い詰め過ぎた、かもしれないな)
あの場では自分にできる最善だと思っていたので後悔はないが、少しだけ後味が悪い気分なのは世廻も同じであった。
「リューカ様! 侵入した敵機の全撃退を確認しました」
一機の《ドヴ》がやってきてリューカに報告をし始める。
「賊七名のうち、生きたまま捕らえられたのは一名。その他は撃破時に死亡、もしくは自決した疑いがあります」
「分かった。機体はすべて回収し第二格納庫へ。そのあとは戦闘終了の勧告と、民の救助を最優先に行うように皆に通達を」
「はっ!」
とんでもない夜になったなと世廻が思っていると、
「エリーゼ、お前も怪我はないか?」
さて、このまま答えたらきっと驚くだろうがどうするべきだろうか……。
「む? もしかしてオープンチャンネルに支障が出ているのか? まあそこまでボロボロになってしまっているのであれば当然かもしれないな。ハッチも開けられなくなっているかもしれん。今すぐ第二格納庫へ連れて行く。しばらく辛抱してくれ」
今後の騒ぎを避けるならば、今すぐハッチを開けて顔を隠したまま逃げた方が良いが、リューカの言うようにハッチが開かないのだ。
これは外から無理矢理こじ開けてもらうしか方法はなさそうである。
煙が上がっている格納庫ではなく、その二つ隣にある建物へと運ばれていく世廻。
そこは細長い造りになっていて、左右には幾つもの仕切りがあり、それら一つ一つに《ドヴ》らしき機体や、まだ不完全な機体などが連なって展示品のように収納されている。
どうやらここは機体を保管しておく場所として利用されているようだ。
またこの戦いで傷ついたような機体も収納されていて、その周辺には多くの人物が集まりやれやれといった様子で首を振っていた。
そんな中、リューカがやってきたことにより全員が彼女に注目し集まってくる。
抱えている世廻が乗った《ドヴ》を仰向けに床に置くと、力づくでハッチをこじ開けてくれた。
「よし、これで出られるはずだ! どうだ、エリー……ゼ?」
まあ、そういう反応をしてくるのは覚悟の上だったが。
当然リューカだけでなく、コックピットから出てきた世廻を見て絶句状態である。
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