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姉の暴走/面倒な事態
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「姉さん、どう言うつもり?まさか、忘れてるわけないよね?裏稼業のこととか父さんのこととか」
「流石に、忘れてないよ」
「じゃあ、なんで」
「うちの家、古いでしょ?だから周りからは幽霊屋敷なんて言われてるのよ。だから、ちょうど良いでしょ?うちの怜に対しての態度を改めてもらうのには」
「はぁ」
姉さんを引っ張り小声で聞くと、姉さんが相変わらずの腹黒で良からぬことを考えていたが、今更、断るわけにもいかず、不安しかないけど、姉さんに丸投げした。
「あ、あの。本当に良いんですか?九条先輩、私、先輩のことが昔から憧れで、その、嬉しいです」
「そうなの!ありがとう。これからも怜をよろしくね」
「は、はい!」
柚木の見たこともない照れに対して、姉さんが最上級の笑顔で返すけど、長年一緒にいるから分かる、目が笑っていない。
「じゃあ、今週の土日何てどう?」
「だ、大丈夫です」
「あ、俺も大丈夫です。って言うか、俺も行っていいんですか?」
柚木が震える声で姉さんの質問に答えると文庫が不思議そうに聞いていた。
「えぇ、もちろん。だって、怜のお友達なんでしょ。ダメな理由が思いつかないわよ」
「じゃあ、お邪魔します」
「うん。来て来て」
取り敢えず、目的を果たしたかのような満足気で姉さんは帰ろうとしていた。
けど、姉さんは学校内で最強美少女はそう簡単に抜け出せないらしく、あっという間に人に囲まれてしまった。
一学年上である姉さんが、一年の階にくることはとても珍しいからと言うのも関係しているだろう。
「颯さ、九条先輩。俺たちもお邪魔しても良いですか?デカ‥‥怜くんとは仲良くしてて‥‥」
「あ!狡い!九条先輩!私たちも良いですか?」
一人が姉さんに聞くと次々に確認する。
なんて言うか、群れてるわ~。って感じなんだよな。
最初に口に出したやつ、俺と仲良くしてるって言ってたよな。嘘だな、本人の前で堂々と嘘ついたよ、肝が座ってるのか、俺が見えてないのか、多分後者だろうけど!
揉みくちゃにされているはずの姉さんはとても落ち着き払っていた。
「みんなごめんね。流石にこの人数は無理かな。でも、最初に私に聞いた子は来ない?怜と仲良いみたいだし、どうかな?また、今度機会があったら呼ぶから今回はごめんね。あ、うちの弟をよろしく」
全員を言葉で制すと教室から出ていった。
姉さんが教室から出ていった後、俺の周りにはクラス中の人間が集まっていた。
誰が最初に姉さんに話しかけたか、で論争していた。姉さんは全く。とんでもない爆弾を落としていったな。
そりゃ、あんなこと言ったらこうなるわな。
ただでさえ、俺の中で文庫たちでもギリギリラインなのに全く興味もない人を連れて行くなんて、一体何を考えているんだ。
でも、姉さんに任せた以上、口出し出来ないんだよな~。
「「「デカメガネは誰だと思う?」」」」
論争の末、結局決まらなかったようで一斉に俺に聞いて来た。
あ!もう。どうなっても知らん。
「ふぅ。じゃあ、まず女子は除外して」
「何でよ」
女子からブーイングが上がるが無視だ。
女子は説明したところで納得する気なんて、更々ないものだ。
「次に、姉さんのファンクラブ?に加入していない人も除外。そして最後にファンクラブの中で序列十位以外を除外。あと残った人達で決めて」
余りにもうるさいので俺は仕方なく、言ったであろう人の特徴をもとに絞った。
言っていて恥ずかしいけど、姉さんのファンクラブの序列十位以上は姉さんを〝颯さま〟と呼ぶ事が出来ると風の噂で聞いた。
他の男子が言えば制裁を行いにくるらしい。
言った人は、九条先輩という前に颯さまと言いかけていた。それにその声はどう考えても男の声だったし、俺の位置からはそいつの正体が見えていたから分かった。
だけど、名指ししたくない相手だからしない。
このクラスでも目立ち、姉さんのファンクラブの上位会員でもあるらしい、仲田人海。
意外にもふるいに掛け残ったのは仲田、一人だった。
「やっぱり、分かってるね。デカメガネくん。俺は未来のお兄さんだから、よろしく」
俺に向かって話す言葉に、思いっきり殴りたい衝動を抑えた。
誰が、未来のお兄さんだ。
お前のことなんか姉さん感知してなかっただろうが、そもそも、父さんたちが認めないと思うし。
仲田に対しての感情を抑え切ると、女子が集まって来た
「ちょっと待ってよ。女子が除外された理由分かんないだけど?」
「要点だけ話す。ただし、質問、反論は認めないから。まず‥‥‥‥‥」
要点だけ話すと、説明を終わった。
女子は納得いかなそうな顔をしながら渋々引き下がってくれた。
「流石に、忘れてないよ」
「じゃあ、なんで」
「うちの家、古いでしょ?だから周りからは幽霊屋敷なんて言われてるのよ。だから、ちょうど良いでしょ?うちの怜に対しての態度を改めてもらうのには」
「はぁ」
姉さんを引っ張り小声で聞くと、姉さんが相変わらずの腹黒で良からぬことを考えていたが、今更、断るわけにもいかず、不安しかないけど、姉さんに丸投げした。
「あ、あの。本当に良いんですか?九条先輩、私、先輩のことが昔から憧れで、その、嬉しいです」
「そうなの!ありがとう。これからも怜をよろしくね」
「は、はい!」
柚木の見たこともない照れに対して、姉さんが最上級の笑顔で返すけど、長年一緒にいるから分かる、目が笑っていない。
「じゃあ、今週の土日何てどう?」
「だ、大丈夫です」
「あ、俺も大丈夫です。って言うか、俺も行っていいんですか?」
柚木が震える声で姉さんの質問に答えると文庫が不思議そうに聞いていた。
「えぇ、もちろん。だって、怜のお友達なんでしょ。ダメな理由が思いつかないわよ」
「じゃあ、お邪魔します」
「うん。来て来て」
取り敢えず、目的を果たしたかのような満足気で姉さんは帰ろうとしていた。
けど、姉さんは学校内で最強美少女はそう簡単に抜け出せないらしく、あっという間に人に囲まれてしまった。
一学年上である姉さんが、一年の階にくることはとても珍しいからと言うのも関係しているだろう。
「颯さ、九条先輩。俺たちもお邪魔しても良いですか?デカ‥‥怜くんとは仲良くしてて‥‥」
「あ!狡い!九条先輩!私たちも良いですか?」
一人が姉さんに聞くと次々に確認する。
なんて言うか、群れてるわ~。って感じなんだよな。
最初に口に出したやつ、俺と仲良くしてるって言ってたよな。嘘だな、本人の前で堂々と嘘ついたよ、肝が座ってるのか、俺が見えてないのか、多分後者だろうけど!
揉みくちゃにされているはずの姉さんはとても落ち着き払っていた。
「みんなごめんね。流石にこの人数は無理かな。でも、最初に私に聞いた子は来ない?怜と仲良いみたいだし、どうかな?また、今度機会があったら呼ぶから今回はごめんね。あ、うちの弟をよろしく」
全員を言葉で制すと教室から出ていった。
姉さんが教室から出ていった後、俺の周りにはクラス中の人間が集まっていた。
誰が最初に姉さんに話しかけたか、で論争していた。姉さんは全く。とんでもない爆弾を落としていったな。
そりゃ、あんなこと言ったらこうなるわな。
ただでさえ、俺の中で文庫たちでもギリギリラインなのに全く興味もない人を連れて行くなんて、一体何を考えているんだ。
でも、姉さんに任せた以上、口出し出来ないんだよな~。
「「「デカメガネは誰だと思う?」」」」
論争の末、結局決まらなかったようで一斉に俺に聞いて来た。
あ!もう。どうなっても知らん。
「ふぅ。じゃあ、まず女子は除外して」
「何でよ」
女子からブーイングが上がるが無視だ。
女子は説明したところで納得する気なんて、更々ないものだ。
「次に、姉さんのファンクラブ?に加入していない人も除外。そして最後にファンクラブの中で序列十位以外を除外。あと残った人達で決めて」
余りにもうるさいので俺は仕方なく、言ったであろう人の特徴をもとに絞った。
言っていて恥ずかしいけど、姉さんのファンクラブの序列十位以上は姉さんを〝颯さま〟と呼ぶ事が出来ると風の噂で聞いた。
他の男子が言えば制裁を行いにくるらしい。
言った人は、九条先輩という前に颯さまと言いかけていた。それにその声はどう考えても男の声だったし、俺の位置からはそいつの正体が見えていたから分かった。
だけど、名指ししたくない相手だからしない。
このクラスでも目立ち、姉さんのファンクラブの上位会員でもあるらしい、仲田人海。
意外にもふるいに掛け残ったのは仲田、一人だった。
「やっぱり、分かってるね。デカメガネくん。俺は未来のお兄さんだから、よろしく」
俺に向かって話す言葉に、思いっきり殴りたい衝動を抑えた。
誰が、未来のお兄さんだ。
お前のことなんか姉さん感知してなかっただろうが、そもそも、父さんたちが認めないと思うし。
仲田に対しての感情を抑え切ると、女子が集まって来た
「ちょっと待ってよ。女子が除外された理由分かんないだけど?」
「要点だけ話す。ただし、質問、反論は認めないから。まず‥‥‥‥‥」
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女子は納得いかなそうな顔をしながら渋々引き下がってくれた。
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