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第二章
ヒマリとレイト
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姉様にスーコン専門店であるシュクレのスコーンをもらい、足速にメイファお婆さんの家の近くへ行く乗合馬車の停留所に来ていた。
というのもメイファお婆さんは王都の中心街から体感的に一、二時間行ったところにある、街外れの小さな村、レク村に住んでいる。
今俺たちがいる王城の城下街、つまり王都には買い物に良く来ており、来るたび、来るだびに誰かを追いかけてたり、子供たちにお菓子をあげて面倒を見たり、王都には住んでいないけど王都に住むほとんどの人がメイファお婆さんを知っているのだ。
父様にたっぷりと時間をもらっての外出とはいえ、往復約二、三時間かかるので、会う時間が少しになってしまうのは少し寂しい。
「ハルヤ様、レク村行きの乗合馬車が二番から出るそうです」
「二番は‥‥あっちか」
停留所の簡易的な区分表を確認すると俺たちは二番乗り場に急いだ。
王都にある停留所には一番から五番までの乗り場が存在する。
ただ四番と五番は平常時は使われずに特別な時、つまりお祭りなどのイベント時などの混むことが予想される時にしか使われない。
乗合馬車は馬車の大きさによって乗れる人数が決まっており、事前に予約するという制度がないため、人気の観光地行きなどは本当に争奪戦が始まる。
現に横の一番乗り場には長蛇の列と、無理やりにして乗ろうとする乗客がいた。
「すみません、まだ、空いてますか?」
「ちょうど後二人分空いてるぞ。乗るなら料金は前払いだ」
馬車の点検と人数の確認をしていた御者のおじさんに聞くと名表のようなものを確認した後、馬車を差しながら教えてくれた。
おじさんにレク村までの料金を払うと、現代の日本で言う切符のようなものをもらい、受け取ると俺たちは乗合馬車に乗り込んだ。
「ハルヤ様、あれを」
人数が揃い発車した馬車に揺られていると、隣に座っていたナーマが耳元で教えると、目線で斜め前に座っている男女二人を目線で伝えてきた。
その目線の先にいた男女はどこかで会ったような気もするけど、うまく思い出せない。
「あの二人、誰だっけ?どこかで会ったような気もするんだよな」
「分からなくても仕方がありませんよ。ハルヤ様が最後に会われたのは、もう五年も前ですから」
「五年前ってことは『異世界渡り』に行く前か」
「はい。昔は頻繁に会われてましたよ」
『異世界渡り』のことなどが他の乗客に知られないようにこそこそと二人で話す。
ナーマのヒントに男女二人をもう一度見ていると、女の方が俺たちに気付き手を振ってきた。
手を振り返すべきか悩んでいると、隣に座っているナーマが手を振り返していた。
「ヒマリ、誰に振ってるんだい?」
今まで睡魔に襲われていた男の方が寝ぼけた眼を擦りながら聞いていた。
「ヒマリ‥‥‥って、まさか!」
「そのまさかです。ヒマリとレイト、メイファお婆さんの孫の二人ですよ」
ヒマリの名前を聞き、驚きつつナーマに確認すると改めて二人を紹介してくれた。
「うっん、ナーマ久しぶり」
背伸びをしながらレイトがナーマに挨拶をする。
「久しぶりだな。レイト、それにヒマリ」
「そうだね。私たちが学園に通う前に一度会ったきりだから‥‥三ヶ月ぶりくらいかな?」
ヒマリが頭を悩ませながら答える。
三ヶ月前ということは、俺たちがこの世界に召喚される少し前ってことか。
「もう、そんなになるんだな。メイファお婆さんの所へ帰ってるのか?」
「そう。今、学園が長期休暇だから久しぶりに帰ろうと思って」
「長期休暇って‥‥あぁ、社交界の時期だか」
「うん。貴族の社交界シーズンが始まるから二ヶ月間の休みなんだよね。まぁ、私たち平民にとっては関係のない事だけどね」
のんびりとした移動の中、ナーマと二人は話している。
学園の仕組みをよくは知らないから、社交界に合わせて長期休暇が設定されていることによく考えられてるな、と感心した。
まぁ、学園の生徒の大多数が貴族階級の子息、令嬢のため普通の措置でなのだろうけど、平民としての感覚が抜けきらない俺にとっては社交界というのはあまり馴染みがないのだ。
それに社交界のデビューは学園と同じ年齢である、十三歳からだ。
俺が十歳で『異世界渡り』で地球にいったから社交界に関わりがなかった。
ナーマは参加していたのだろうか‥‥‥?
「で、ナーマ、その横の子だれ?」
色々と話し終えたヒマリが俺のほうを見ながら不思議そうに首を傾げていた。
「えっと‥‥このか、人は‥その‥‥」
聞かれたナーマは言葉を振り絞ろうとするが、うまく言葉がでないようだった。
ほんと嘘つの苦手だよね。
「こんにちは。俺の名前は悠弥だ」
「‥‥ハルヤ様」
俺が挨拶するとナーマは心配そうに俺の顔を覗き込んでいる。
「ハルヤくんね!よろしく、私はヒマリだよ」
「僕はレイト、よろしく。きみ貴族なの?」
確信をつくような質問をレイトがすると横のナーマの緊張が高まった。
レイトは勘が鋭かったっけ。
「いいや、俺は貴族じゃない。ナーマの友人だ」
「え、でも、様ってつけてるし」
俺の返答にレイトは分かるくらいに動揺している。
「この国の第二王子がハルヤ殿下だったから、呼び捨てで呼ぶのを嫌がるんだ」
「‥‥やっぱり‥‥違うんだね‥‥」
レイトはボソリと悲しそうな顔をして呟いたが、次の瞬間には何事もなかったようにけろっとしていた。
「それで、ナーマとハルヤくんはどこに行くつもりだったの?この乗合馬車って終点がレク村だから、あと二回しか止まらないけど、その二回は別に行くようなとこでもないし」
「俺たちの目的地はお前たちと一緒だぞ?」
「「え、なんで?」」
ヒマリの質問にナーマが答えると、ヒマリとレイトは息を揃えて答えた。
実はヒマリとレイトは双子の兄妹だったりする。
それがハマった理由かどうかは分からないけど、なんか面白い。
「それはきみたちのお婆さんに会うためだ」
「婆ちゃんに?なんで?」
「あ!またなんかやっちゃったの?お婆ちゃん」
理由を説明するが二人は余計に不思議そうな顔をして、斜め上の心配をし始めた。
「問題を量産するような人だったっけ?」
二人の言動にメイファお婆さんについて確認すると、ナーマは静かに首を横に振った。
「その逆です。ハルヤ様の言葉を借りるのであればメイファお婆さんが量産しているのは功績ですよ」
「そう、それが問題なの!」
ナーマの声が聞こえていたのかヒマリが困ったような顔をして言った。
「どこが問題なんだ?功績をあげることはいいことだろ」
「そうなんだけど‥‥そうじゃないんだ。そのせいで婆ちゃんのご長寿の象徴扱いされてて、国内外から人が拝みに来る始末‥‥!」
レイトが項垂れながら苦々しそうにいう。
「私たちは母さんと父さんに頼まれて、お婆ちゃんのところに行ってるんだ。まぁ、護衛みたいなものかな。変な奴がお婆ちゃんに絡まないようにしなきゃだし」
項垂れるレイトの横でヒマリは意思を燃やしていた。
温度差が激しい‥‥‥。
「嬢ちゃんたち、メイファ婆さんのとこの孫だったんだな。随分と大きくなって」
話をしていると御者のおじさんが話しかけてきた。
どうやらメイファお婆さんの知り合いらしい。
「おじさん、婆ちゃんとどういう関係?」
「友達だ。とはいっても、少し歳が離れているけどな」
「歳の離れた友だち‥‥。あ!ライレルのおじさん?」
「覚えてたのか‥‥!」
嬉しさ半分驚き半分の感情のまま二人と話す。
「ヒマリ、ライレルのおじさんって良く婆ちゃんと喧嘩してたあの?」
「はははっ!そんな印象だったのか」
「だって、喧嘩してたイメージしかなかったし‥‥」
「まぁ、そうだな。歳が離れてるせいかお袋みたいな小言を言われて、カッときたんだろう。若気の至りだよ」
馬を引くため顔は前を向いているが、話す声には恥ずかしさや懐かしさが感じ取れた。
「私、ここしばらくは来なくなたったからお婆ちゃんことが嫌いなのかなって思ってたんだ」
ヒマリのその言葉に俺たちの間の空気が一瞬にしてぴんと張り詰めた。
聞きにくいことをなんともないようにズバズバと‥‥大物だな。
「メイファ婆さんとか?ないない、あの小言があったから今の俺がいるしな。感謝こそすれど、嫌いになったりはしてない」
「そうなんだ。良かった~」
安堵したことを示すようにヒマリが胸に手を当てて、肩をそっと落とした。
「よし、もうすぐレク村に着くぞ」
御者のおじさんこと、ライレルさんの合図で外を見ると、十年前と何も変わっていない景色が広がっていた。
というのもメイファお婆さんは王都の中心街から体感的に一、二時間行ったところにある、街外れの小さな村、レク村に住んでいる。
今俺たちがいる王城の城下街、つまり王都には買い物に良く来ており、来るたび、来るだびに誰かを追いかけてたり、子供たちにお菓子をあげて面倒を見たり、王都には住んでいないけど王都に住むほとんどの人がメイファお婆さんを知っているのだ。
父様にたっぷりと時間をもらっての外出とはいえ、往復約二、三時間かかるので、会う時間が少しになってしまうのは少し寂しい。
「ハルヤ様、レク村行きの乗合馬車が二番から出るそうです」
「二番は‥‥あっちか」
停留所の簡易的な区分表を確認すると俺たちは二番乗り場に急いだ。
王都にある停留所には一番から五番までの乗り場が存在する。
ただ四番と五番は平常時は使われずに特別な時、つまりお祭りなどのイベント時などの混むことが予想される時にしか使われない。
乗合馬車は馬車の大きさによって乗れる人数が決まっており、事前に予約するという制度がないため、人気の観光地行きなどは本当に争奪戦が始まる。
現に横の一番乗り場には長蛇の列と、無理やりにして乗ろうとする乗客がいた。
「すみません、まだ、空いてますか?」
「ちょうど後二人分空いてるぞ。乗るなら料金は前払いだ」
馬車の点検と人数の確認をしていた御者のおじさんに聞くと名表のようなものを確認した後、馬車を差しながら教えてくれた。
おじさんにレク村までの料金を払うと、現代の日本で言う切符のようなものをもらい、受け取ると俺たちは乗合馬車に乗り込んだ。
「ハルヤ様、あれを」
人数が揃い発車した馬車に揺られていると、隣に座っていたナーマが耳元で教えると、目線で斜め前に座っている男女二人を目線で伝えてきた。
その目線の先にいた男女はどこかで会ったような気もするけど、うまく思い出せない。
「あの二人、誰だっけ?どこかで会ったような気もするんだよな」
「分からなくても仕方がありませんよ。ハルヤ様が最後に会われたのは、もう五年も前ですから」
「五年前ってことは『異世界渡り』に行く前か」
「はい。昔は頻繁に会われてましたよ」
『異世界渡り』のことなどが他の乗客に知られないようにこそこそと二人で話す。
ナーマのヒントに男女二人をもう一度見ていると、女の方が俺たちに気付き手を振ってきた。
手を振り返すべきか悩んでいると、隣に座っているナーマが手を振り返していた。
「ヒマリ、誰に振ってるんだい?」
今まで睡魔に襲われていた男の方が寝ぼけた眼を擦りながら聞いていた。
「ヒマリ‥‥‥って、まさか!」
「そのまさかです。ヒマリとレイト、メイファお婆さんの孫の二人ですよ」
ヒマリの名前を聞き、驚きつつナーマに確認すると改めて二人を紹介してくれた。
「うっん、ナーマ久しぶり」
背伸びをしながらレイトがナーマに挨拶をする。
「久しぶりだな。レイト、それにヒマリ」
「そうだね。私たちが学園に通う前に一度会ったきりだから‥‥三ヶ月ぶりくらいかな?」
ヒマリが頭を悩ませながら答える。
三ヶ月前ということは、俺たちがこの世界に召喚される少し前ってことか。
「もう、そんなになるんだな。メイファお婆さんの所へ帰ってるのか?」
「そう。今、学園が長期休暇だから久しぶりに帰ろうと思って」
「長期休暇って‥‥あぁ、社交界の時期だか」
「うん。貴族の社交界シーズンが始まるから二ヶ月間の休みなんだよね。まぁ、私たち平民にとっては関係のない事だけどね」
のんびりとした移動の中、ナーマと二人は話している。
学園の仕組みをよくは知らないから、社交界に合わせて長期休暇が設定されていることによく考えられてるな、と感心した。
まぁ、学園の生徒の大多数が貴族階級の子息、令嬢のため普通の措置でなのだろうけど、平民としての感覚が抜けきらない俺にとっては社交界というのはあまり馴染みがないのだ。
それに社交界のデビューは学園と同じ年齢である、十三歳からだ。
俺が十歳で『異世界渡り』で地球にいったから社交界に関わりがなかった。
ナーマは参加していたのだろうか‥‥‥?
「で、ナーマ、その横の子だれ?」
色々と話し終えたヒマリが俺のほうを見ながら不思議そうに首を傾げていた。
「えっと‥‥このか、人は‥その‥‥」
聞かれたナーマは言葉を振り絞ろうとするが、うまく言葉がでないようだった。
ほんと嘘つの苦手だよね。
「こんにちは。俺の名前は悠弥だ」
「‥‥ハルヤ様」
俺が挨拶するとナーマは心配そうに俺の顔を覗き込んでいる。
「ハルヤくんね!よろしく、私はヒマリだよ」
「僕はレイト、よろしく。きみ貴族なの?」
確信をつくような質問をレイトがすると横のナーマの緊張が高まった。
レイトは勘が鋭かったっけ。
「いいや、俺は貴族じゃない。ナーマの友人だ」
「え、でも、様ってつけてるし」
俺の返答にレイトは分かるくらいに動揺している。
「この国の第二王子がハルヤ殿下だったから、呼び捨てで呼ぶのを嫌がるんだ」
「‥‥やっぱり‥‥違うんだね‥‥」
レイトはボソリと悲しそうな顔をして呟いたが、次の瞬間には何事もなかったようにけろっとしていた。
「それで、ナーマとハルヤくんはどこに行くつもりだったの?この乗合馬車って終点がレク村だから、あと二回しか止まらないけど、その二回は別に行くようなとこでもないし」
「俺たちの目的地はお前たちと一緒だぞ?」
「「え、なんで?」」
ヒマリの質問にナーマが答えると、ヒマリとレイトは息を揃えて答えた。
実はヒマリとレイトは双子の兄妹だったりする。
それがハマった理由かどうかは分からないけど、なんか面白い。
「それはきみたちのお婆さんに会うためだ」
「婆ちゃんに?なんで?」
「あ!またなんかやっちゃったの?お婆ちゃん」
理由を説明するが二人は余計に不思議そうな顔をして、斜め上の心配をし始めた。
「問題を量産するような人だったっけ?」
二人の言動にメイファお婆さんについて確認すると、ナーマは静かに首を横に振った。
「その逆です。ハルヤ様の言葉を借りるのであればメイファお婆さんが量産しているのは功績ですよ」
「そう、それが問題なの!」
ナーマの声が聞こえていたのかヒマリが困ったような顔をして言った。
「どこが問題なんだ?功績をあげることはいいことだろ」
「そうなんだけど‥‥そうじゃないんだ。そのせいで婆ちゃんのご長寿の象徴扱いされてて、国内外から人が拝みに来る始末‥‥!」
レイトが項垂れながら苦々しそうにいう。
「私たちは母さんと父さんに頼まれて、お婆ちゃんのところに行ってるんだ。まぁ、護衛みたいなものかな。変な奴がお婆ちゃんに絡まないようにしなきゃだし」
項垂れるレイトの横でヒマリは意思を燃やしていた。
温度差が激しい‥‥‥。
「嬢ちゃんたち、メイファ婆さんのとこの孫だったんだな。随分と大きくなって」
話をしていると御者のおじさんが話しかけてきた。
どうやらメイファお婆さんの知り合いらしい。
「おじさん、婆ちゃんとどういう関係?」
「友達だ。とはいっても、少し歳が離れているけどな」
「歳の離れた友だち‥‥。あ!ライレルのおじさん?」
「覚えてたのか‥‥!」
嬉しさ半分驚き半分の感情のまま二人と話す。
「ヒマリ、ライレルのおじさんって良く婆ちゃんと喧嘩してたあの?」
「はははっ!そんな印象だったのか」
「だって、喧嘩してたイメージしかなかったし‥‥」
「まぁ、そうだな。歳が離れてるせいかお袋みたいな小言を言われて、カッときたんだろう。若気の至りだよ」
馬を引くため顔は前を向いているが、話す声には恥ずかしさや懐かしさが感じ取れた。
「私、ここしばらくは来なくなたったからお婆ちゃんことが嫌いなのかなって思ってたんだ」
ヒマリのその言葉に俺たちの間の空気が一瞬にしてぴんと張り詰めた。
聞きにくいことをなんともないようにズバズバと‥‥大物だな。
「メイファ婆さんとか?ないない、あの小言があったから今の俺がいるしな。感謝こそすれど、嫌いになったりはしてない」
「そうなんだ。良かった~」
安堵したことを示すようにヒマリが胸に手を当てて、肩をそっと落とした。
「よし、もうすぐレク村に着くぞ」
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