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ふわふわ。花畑の中にいた。
甘くて爽やかな香りがする。花びらの滑らかな肌触りもある。
ずっとここに居たい。
「…いいよ。」
ん?
頭が覚醒されて、ゆっくり目を開けていく。
と目の前にあったのは、笑顔のセレス兄さんの顔だった。
「おはよ。」
「お、お、おはよ。」
ぎゃあぁ、恥ずかしくなり枕に顔を埋める。
花のような香りがしたのはセレス兄さんの匂いで、滑らかな肌触りは腕だったらしい。セレス兄さんの腕枕で眠っていたようだ。
そして、一気に昨日の事を思い出した。
気持ち良くて、凄く興奮して…大胆にも色々やらかしちゃった気がする。あぁぁぁ、恥ずかしい。
一人で悶絶していると、素肌の肩にキスをされた。
「ひゃっ。」
「ふふふ、可愛い。」
セレス兄さんがエロい雰囲気を醸し出して笑う。
ヤバい、ドキッとして下半身が疼きそうになる。
このままだと昨日と同じ状況になってしまう。
「セ、セレス兄さん、朝ごはんにしよ!」
朝ごはんと言うより、もう昼近かった。
俺が寝すぎたらしい。
だが、セレス兄さんの色気が鎮まり、爽やか笑顔に変わってくれた。
「ここに軽めの食事を運ばせよう。」
部屋のリビングで食べる事になった。
テーブルの上には、朝ごはんでも多い種類の食べ物が用意される。
サンドイッチとか果物なら解るんだけど、スープ、サラダ、ヨーグルト、スコーン、クラッカーにサーモンやプチトマトが乗っている物、野菜を生ハムで巻いた物、チーズも種類が多いし、ローストビーフまである。
今からパーティーがあると言われても、可笑しくないような多さだ。
「セレス兄さん…多すぎると思うんだけど…。」
「ルシオンが食べたい物が、解らなかったから。」
悪びれる様子もなく、さらっと普通の事のように言う。
「今度からは、こんなに沢山いらないから。」
残した分を捨てられたらと思うと、もったいない。
「解った。さて、ルシオンは何を食べたい?」
「ベリィが良い。」
と言うとセレス兄さんはベリィを手で掴み、俺の口に持ってくる。
「ありがとう。」
と、受け取ろうと手を出すが、かわされる。あれ?
「ほら、口開けて。」
いやいや、ありえないから。俺ももう15才になったんだよ。思春期だよ。グレちゃうよ。
「え?いや、自分で食べられるから。」
「イイから。ほら、あーん。」
セレス兄さんは笑顔のまま引く気はないようだ。どうやっても食べさせたいらしい。
事なかれ主義の俺は、恥ずかしいがおずおずと口を開けた。
「はい。」
口にベリィを入れられ咀嚼する。甘酸っぱくて美味しい。
「次は何が良い?」
「えーと、サンドイッチかな。」
「はい、あーん。」
と言いながら食べさせてくれる。
俺、自分で食べたい。
セレス兄さんに、食べさせてもらっている所に…
コンコン。ドアを叩いて来客を知らせる。
「セレス、いるか?」
ノックの音と同時に、入って来たのはエルーシ殿下だった。
「殿下、勝手に入って来ないで下さい。」
セレス兄さんは軽く睨みため息をついて、エルーシ殿下が入ってきたドアの方に歩いて行く。
「別に良いだろ。何だよ、つまみ食いした子でもいるのか?」
エルーシ殿下は、セレス兄さんの背中側の奥にあるソファを覗きこむ。俺がいる場所だ。
エルーシ殿下は俺を見て固まった。
「セレス……あれは、犯罪だ…。」
「いえ、合意の上です。」
セレス兄さんはエルーシ殿下の腕を引っ張り、強引に部屋の外に出す。
俺、何かの罪、犯した?
はっ!この格好がはしたなかった?
今は、ズボンを履いていない。昨日と同じようにセレス兄さんのシャツしか着ていないし、生足を晒している。もちろん下着は履いているけど。
やっぱり男の生足は汚いし、犯罪だよな。
急に恥ずかしくなってきた。
バタンッ。部屋のドアを閉めて、セレス兄さんが戻ってきた。
「…セレス兄さん、ズボン貸して。」
エルーシ殿下には汚い物を見せてしまったし…。
「ダメ。もう邪魔者もいなくなったし、さぁ、次は何食べる?」
セレス兄さんは笑顔で、俺の話は聞いてくれないみたいだ。
その後は少しだけ食べたが、まだ帰してもらえそうになかった。
セレス兄さんはソファに寝そべって、本を読んでいる。
俺の膝枕で。
何これ………生足に膝枕をしているので、セレス兄さんのさらさらした髪の毛がくすぐったい。そして凄く恥ずかしい。
時々、セレス兄さんは俺の方を見て笑顔になる。その笑顔が凄く甘い雰囲気を出している。
うわぁぁ、顔から湯気がでそうなくらい、俺は赤くなってると思う。
コンコン。
「セレス様、エルーシ殿下がお呼びでございます。」
ドアの向こう側から声がする。
「俺はいないと伝えてくれ。」
セレス兄さんは、膝枕のままドアに向かって答える。
「ですが…。どうしても目を通して頂きたい物があるとの事で…。」
「週明けに見るから大丈夫だ。」
セレス兄さんは、何を言われても行く気がないらしい。
「承知致しました。」
廊下にいる人は足音なく去って行ったようだ。
「はぁ、邪魔しやがって。」
セレス兄さんは拗ねておれの腹に顔を付けてくる。
これは、駄々をこねている子供のようだ。
でも、このままで良いのだろうか。
「セレス兄さん、さっきエルーシ殿下も来てたし…急ぎの用事じゃないの?もしかしたら…何かあったとか…。俺、邪魔なら部屋に帰るし。」
何度も呼び出しがあるなんて、俺が焦ってしまう。
俺はそれとなく、自分の部屋に帰りたいとも言ってるんだけど伝わらないかな。
「エルーシ殿下の用事は、どうせ面倒なものだから、ほっとけばいい。」
セレス兄さんはそう言って膝に頭を乗せたまま、俺の太ももを触ってくる。くすぐったいから止めてほしい。
「で、でも週明けに忙しくなるより、今やった方が良いんじゃないかな…。」
セレス兄さんの触り方がやらしい。
「んー、ルシオンが今日も泊まって行くって約束してくれるなら、殿下の用事も頑張れるかも…。」
セレス兄さんは、悲しそうな…すがるような顔をして言ってくる。
セレス兄さんの、そういう顔に弱いんだよな。
「うんうん、解った。泊まるから、頑張って来て。」
セレス兄さんは、一瞬にして満面の笑みに変えて
「よし。早く片付けて来るから、また楽しい事しよ。」
と部屋を出ていった。
素早い。
俺は1人ぽつんと残され、とりあえずソファに横になった。
これから、どうしようかな…。
自分の部屋に帰って、着替えてから剣術の稽古でもして……。
今日は天気が良いから外に出て散歩でもイイな。
と、あれこれ考えてウトウトして寝てたらしい。
寝返りを打ってソファから転げ落ちた。
痛ててて………って、あれ?何してたっけ?
セレス兄さんはまだ帰ってきていないようだ。
まず部屋から出よう、とこの部屋から出るためドアノブを回す。
………開かない………。
ドアノブが回らない。
内側から鍵を掛けるのは解る。外側から内側を掛けるのも解る。………外側から外側を掛けられる訳ないし…そもそもそんな事出来るのか?
ドアノブが壊れたのかな。どうなってんのこれ?
押しても引いても…何をしても開かなかった。
これは………壊しちゃったって事?
俺、閉じ込められたぁぁぁ!
甘くて爽やかな香りがする。花びらの滑らかな肌触りもある。
ずっとここに居たい。
「…いいよ。」
ん?
頭が覚醒されて、ゆっくり目を開けていく。
と目の前にあったのは、笑顔のセレス兄さんの顔だった。
「おはよ。」
「お、お、おはよ。」
ぎゃあぁ、恥ずかしくなり枕に顔を埋める。
花のような香りがしたのはセレス兄さんの匂いで、滑らかな肌触りは腕だったらしい。セレス兄さんの腕枕で眠っていたようだ。
そして、一気に昨日の事を思い出した。
気持ち良くて、凄く興奮して…大胆にも色々やらかしちゃった気がする。あぁぁぁ、恥ずかしい。
一人で悶絶していると、素肌の肩にキスをされた。
「ひゃっ。」
「ふふふ、可愛い。」
セレス兄さんがエロい雰囲気を醸し出して笑う。
ヤバい、ドキッとして下半身が疼きそうになる。
このままだと昨日と同じ状況になってしまう。
「セ、セレス兄さん、朝ごはんにしよ!」
朝ごはんと言うより、もう昼近かった。
俺が寝すぎたらしい。
だが、セレス兄さんの色気が鎮まり、爽やか笑顔に変わってくれた。
「ここに軽めの食事を運ばせよう。」
部屋のリビングで食べる事になった。
テーブルの上には、朝ごはんでも多い種類の食べ物が用意される。
サンドイッチとか果物なら解るんだけど、スープ、サラダ、ヨーグルト、スコーン、クラッカーにサーモンやプチトマトが乗っている物、野菜を生ハムで巻いた物、チーズも種類が多いし、ローストビーフまである。
今からパーティーがあると言われても、可笑しくないような多さだ。
「セレス兄さん…多すぎると思うんだけど…。」
「ルシオンが食べたい物が、解らなかったから。」
悪びれる様子もなく、さらっと普通の事のように言う。
「今度からは、こんなに沢山いらないから。」
残した分を捨てられたらと思うと、もったいない。
「解った。さて、ルシオンは何を食べたい?」
「ベリィが良い。」
と言うとセレス兄さんはベリィを手で掴み、俺の口に持ってくる。
「ありがとう。」
と、受け取ろうと手を出すが、かわされる。あれ?
「ほら、口開けて。」
いやいや、ありえないから。俺ももう15才になったんだよ。思春期だよ。グレちゃうよ。
「え?いや、自分で食べられるから。」
「イイから。ほら、あーん。」
セレス兄さんは笑顔のまま引く気はないようだ。どうやっても食べさせたいらしい。
事なかれ主義の俺は、恥ずかしいがおずおずと口を開けた。
「はい。」
口にベリィを入れられ咀嚼する。甘酸っぱくて美味しい。
「次は何が良い?」
「えーと、サンドイッチかな。」
「はい、あーん。」
と言いながら食べさせてくれる。
俺、自分で食べたい。
セレス兄さんに、食べさせてもらっている所に…
コンコン。ドアを叩いて来客を知らせる。
「セレス、いるか?」
ノックの音と同時に、入って来たのはエルーシ殿下だった。
「殿下、勝手に入って来ないで下さい。」
セレス兄さんは軽く睨みため息をついて、エルーシ殿下が入ってきたドアの方に歩いて行く。
「別に良いだろ。何だよ、つまみ食いした子でもいるのか?」
エルーシ殿下は、セレス兄さんの背中側の奥にあるソファを覗きこむ。俺がいる場所だ。
エルーシ殿下は俺を見て固まった。
「セレス……あれは、犯罪だ…。」
「いえ、合意の上です。」
セレス兄さんはエルーシ殿下の腕を引っ張り、強引に部屋の外に出す。
俺、何かの罪、犯した?
はっ!この格好がはしたなかった?
今は、ズボンを履いていない。昨日と同じようにセレス兄さんのシャツしか着ていないし、生足を晒している。もちろん下着は履いているけど。
やっぱり男の生足は汚いし、犯罪だよな。
急に恥ずかしくなってきた。
バタンッ。部屋のドアを閉めて、セレス兄さんが戻ってきた。
「…セレス兄さん、ズボン貸して。」
エルーシ殿下には汚い物を見せてしまったし…。
「ダメ。もう邪魔者もいなくなったし、さぁ、次は何食べる?」
セレス兄さんは笑顔で、俺の話は聞いてくれないみたいだ。
その後は少しだけ食べたが、まだ帰してもらえそうになかった。
セレス兄さんはソファに寝そべって、本を読んでいる。
俺の膝枕で。
何これ………生足に膝枕をしているので、セレス兄さんのさらさらした髪の毛がくすぐったい。そして凄く恥ずかしい。
時々、セレス兄さんは俺の方を見て笑顔になる。その笑顔が凄く甘い雰囲気を出している。
うわぁぁ、顔から湯気がでそうなくらい、俺は赤くなってると思う。
コンコン。
「セレス様、エルーシ殿下がお呼びでございます。」
ドアの向こう側から声がする。
「俺はいないと伝えてくれ。」
セレス兄さんは、膝枕のままドアに向かって答える。
「ですが…。どうしても目を通して頂きたい物があるとの事で…。」
「週明けに見るから大丈夫だ。」
セレス兄さんは、何を言われても行く気がないらしい。
「承知致しました。」
廊下にいる人は足音なく去って行ったようだ。
「はぁ、邪魔しやがって。」
セレス兄さんは拗ねておれの腹に顔を付けてくる。
これは、駄々をこねている子供のようだ。
でも、このままで良いのだろうか。
「セレス兄さん、さっきエルーシ殿下も来てたし…急ぎの用事じゃないの?もしかしたら…何かあったとか…。俺、邪魔なら部屋に帰るし。」
何度も呼び出しがあるなんて、俺が焦ってしまう。
俺はそれとなく、自分の部屋に帰りたいとも言ってるんだけど伝わらないかな。
「エルーシ殿下の用事は、どうせ面倒なものだから、ほっとけばいい。」
セレス兄さんはそう言って膝に頭を乗せたまま、俺の太ももを触ってくる。くすぐったいから止めてほしい。
「で、でも週明けに忙しくなるより、今やった方が良いんじゃないかな…。」
セレス兄さんの触り方がやらしい。
「んー、ルシオンが今日も泊まって行くって約束してくれるなら、殿下の用事も頑張れるかも…。」
セレス兄さんは、悲しそうな…すがるような顔をして言ってくる。
セレス兄さんの、そういう顔に弱いんだよな。
「うんうん、解った。泊まるから、頑張って来て。」
セレス兄さんは、一瞬にして満面の笑みに変えて
「よし。早く片付けて来るから、また楽しい事しよ。」
と部屋を出ていった。
素早い。
俺は1人ぽつんと残され、とりあえずソファに横になった。
これから、どうしようかな…。
自分の部屋に帰って、着替えてから剣術の稽古でもして……。
今日は天気が良いから外に出て散歩でもイイな。
と、あれこれ考えてウトウトして寝てたらしい。
寝返りを打ってソファから転げ落ちた。
痛ててて………って、あれ?何してたっけ?
セレス兄さんはまだ帰ってきていないようだ。
まず部屋から出よう、とこの部屋から出るためドアノブを回す。
………開かない………。
ドアノブが回らない。
内側から鍵を掛けるのは解る。外側から内側を掛けるのも解る。………外側から外側を掛けられる訳ないし…そもそもそんな事出来るのか?
ドアノブが壊れたのかな。どうなってんのこれ?
押しても引いても…何をしても開かなかった。
これは………壊しちゃったって事?
俺、閉じ込められたぁぁぁ!
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